概要
同サイトで公開されているイラストを指して「いらすとや」と呼ぶこともある。
どのイラストも共通して、布の切り絵のような柔らかいタッチで描かれている。
規約の範疇であれば自由に利用や改変が可能...なのだが、この規約が大変ゆるく、
後述の爆発的ヒットを生み出すことに繋がった。
以下の特徴から町内会のお知らせや店舗のチラシ、ビジネスマンのプレゼンなど、過去にPowerPointのクリップアートが使われていた領域を置き換え、さらに政府広報、Web広告、学校の授業(校内掲示や教師による手作りの教材としての素材利用など)、果てはテレビ番組(主にニュース番組)のフリップなどなど、あらゆる媒体で目にするようになり、「日本中が『いらすとや』の絵だらけになっている」と言われるまでに至った。
2012年に最初のイラスト「笑う赤鬼」を公開。以後毎日更新されてきたが、2021年1月、多忙を理由に更新を一時停止し、以降は不定期更新にすることが報告された。
「毎日更新されてきたサイトが10年目にして記録が止まったこと」「9年間休みなしで更新されてきたこと」「そもそも一人の手によるものだったこと」等、色々な理由で日本中に衝撃が走った。
クレジット表記については、「いらすとや」に統一しているわけでもなく、使われるコンテンツにもよるが基本的には「いらすとや」で、希に「みふねたかし」名義の場合も少なくない。
すごいポイント
素材の豊富さ
素材の種類は非常に豊富で、「どんなシチュエーションを想定しているのか分からない」としか言いようのないニッチなイラストも多数ある。
無償で商用利用が可能
私的利用や公的機関の利用はもちろん、収益が発生する商用利用も可能で配布部数の制限もない。ただし素材を21点以上使った商用デザインは有償になるので注意。またデザインの一部として利用することは良いがイラスト自体をコンテンツとして再配布することはできない。
リクエストにも応じる
誰でもサイト上からイラストのリクエストをすることができる(希望が集中した時は申し込みフォームが非公開になることもある)。リクエストされたイラストはサイト上で無料公開される。
加工・編集も可能
元の素材のイメージを保った形であればコラージュ・トレースなど加工を許可している。組み合わせたり内容を拡大解釈したりそれっぽいキャプションを付けたりして、さまざまな絵やストーリーをコラージュすることができる。
Pixiv的活用方法
pixivでは、いらすとや風の絵(自作)や、いらすとや素材によるコラージュ作品(事前に利用規約を確認しよう)がある。
その他
いらすとやのイラストを使ったスマホゲームがある。
いらすとやの絵が日本中で使われているのは言うに及ばずだが、最近は中国、韓国、米国など海外での報告例も多い。いらすとやは日本語のみで英語や中国語には対応していないのだが、それでもこの有様である。中でも台湾では割と日常的に見かけられ、台湾政府もいらすとやの素材を使った広報を行なっている。
2020年には、想像を超えるような展開が生まれた。詳細は後述関連タグにて。
いらすとや使用動画削除事件
youtubeにおいてはゆっくりやずんだもんに並んで、2ちゃんねる(5ちゃんねるも含む)まとめ茶番劇読み上げ動画を中心に広がっていったが、大量削除に至る事件があった。詳細はいらすとや風にて。
外部リンク
関連イラスト
関連タグ
銀魂:69巻の宣伝ポスターで、まさかの「いらすとや」の素材を使用したポスターが期間限定で掲示されている。しかも、これを発注したのは集英社である。
jubeat:「みふねたかし×スミス」のエンブレムを担当する事になった。その他のラインナップにはこのひとやあのクソ4コマで有名な人も参戦する中で、まさかの参戦となった。
ビットワールド/100秒でわかる名作劇場:「いらすとや」ではなくEDクレジットには「みふねたかし」名義で表記しており、その素材が全体的に使用された。キャラクターデザインとしてクレジットしている。
100万の命の上に俺は立っている:アニメ本編第1話がいらすとやということで衝撃を呼んだ。ただし、これは手抜きなどではなく、以前にもコミックス版で同様のコラボを行っているので、どちらかというと公式コラボの範囲か手の込んだ手抜きの方が正しいだろうか。なお、1話は通常版も製作されているのでご注意。ちなみに視聴者が混乱しないように配慮して本編の最終回を終えた後の週に放送となっている。なお、番組表のタイトルでは「最【終】回」と言う扱いである。
ポケモン:公式コラボスタンプ「いらすとや×ポケモン ぴかぴかスタンプ」が発売される事になった。まさかの大型案件もあり、11月3日のtwitterトレンドやYahoo!でもいらすとやがトレンド入りを果たす。
ONEPIECE:公式コラボ素材がある。ONE PIECEのイラストまとめ
鉄拳:公式コラボ素材がある。いろいろな鉄拳のイラスト
創英角ポップ体:併用される事が多い。
ゴールデンボンバー:100%いらすとやで構成したMV「バブルはよかった(動画参照)」がある。仮MVはまだボーカルの鬼龍院翔が実写だったが、素材を100点以上使用したことによりメンバーのイラストを作って貰えることにより、全ていらすとやの素材で構成した本MVが完成した。
関連動画
バブルはよかった