概要
フリーイラストサイト「いらすとや」に似た画風で描いた作品のこと。
↓具体的にはこんな感じ
特にPixivにおいては、いらすとやの運営者であるみふねたかしの画風というよりは、いらすとやにて配布されているイラストのトレスや模写、絵柄模倣で制作された作品のことを指す場合が多い。基本的に、このタグが登録されている作品のほぼ全てが(投稿者のオリジナルキャラクターを含む)既存のキャラクターをいらすとやの画風で真似たものや、いらすとやのキャラクターの二次創作である。
また、画風そのものではなく、本家サイトにて添えられている「○○のイラスト」というタイトルや「○○をしている△△のイラストです。」といったキャプションを真似た作品もいくつか見受けられる。
AIいらすとや
AIによる画像生成サービス「AIピカソ」といらすとやが提携して「いらすとや風」の画像を生成できる「AIいらすとや」。それを利用したAI生成の作品も投稿されている。
個人で画風を模したいらすとや風との違いは、いらすとや風は描かれたキャラクターが単一で背景が無いのに対し、AIの方は背景まで描き込まれていて情報量の多いイラストになっている。
ジェネリックいらすとや
上述のように「いらすとや風」というとその画風を再現した二次創作を指すことが大半であったが、文字通り「いらすとや風」に画風を似せ別物として展開されている素材配布サイトなども存在する。
youtubeにおいては、動画広告による収益を目的とした、いわゆる2ちゃんねる(5ちゃんねる)などのまとめを紙芝居形式で掲載する動画や、この形式を利用した(オリジナルの)茶番劇読み上げ動画(※スカッとする話、泥ママなどの項目に詳しい内容が掲載されている)が2020年ごろより増加しており、これらの動画ではいらすとやをはじめとするフリー素材が多用されている。
しかし、いらすとやの規約違反となる商用利用における20点以上の無断使用(動画の収益化を行なっている場合、「商用利用」に該当するため)や「素材のイメージを損なうような攻撃的・差別的・性的・過激な利用」「素材の印象を損なうような過激な形」と、公式の規約に禁止事項として掲げられているような不適切な形での利用と見られるチャンネルも増加。
また、「いらすとやのイラスト」がメインコンテンツ化している動画も目立ち始めた。
視聴者によるいらすとややYouTube運営への通報はもちろん、最終的に規約違反を犯しているチャンネルに対してみふねたかし自ら動画の削除依頼をして回るような事態となり、いらすとやを(規約に反して)多用していたチャンネルは運営方向の転換やチャンネルの更新停止、動画削除などに追われることとなった。
しかしいらすとやの画風を踏襲しながらも、明らかに公式いらすとやとは一目で違う作風の素材を発注・利用して、動画の雰囲気を大きく変えることなく存続している動画がある。ここで言われる「いらすとやの画風を踏襲した素材」というのが「ジェネリックいらすとや」である。
もちろんいらすとやとは全く別の素材を利用するように切り替えたチャンネルや、動画の更新・収益化を停止したチャンネルもあるため、一概に全てのチャンネルがそのような手段で規約違反から逃れているというわけではないが、複数のチャンネルで「いらすとや風」の、別のイラストレーターが制作した素材を利用(場合によってはいらすとやと併用)して動画投稿が行われており、その多くで本家いらすとやでは規約違反となりうるような点数での利用や、不適切な利用が確認されている。
中にはサイト名や画風など明らかに誤認を狙った素材配布サイトも確認されている(いらすとやのパクリ?いらすとショップの謎)。現在「いらすとショップ」は削除済みであるが、このサイトの素材を使用したチャンネルの多くが存続しており、使用を続けている。
スレまとめ、茶番劇系の動画以外にも、いらすとやの規約で禁止となっている政治的な内容や、アダルトコンテンツに関連する内容の動画でも一部用いられており、いらすとやのイメージや品位を傷つける、視聴者を騙して本家と混同させるなどの悪質性が指摘されている。
これらはVOICEROIDやVOICEVOXなど音声合成ソフト関連キャラクターを利用した動画(ボイロ解説、ボイロ実況等)において、それぞれのソフト及びキャラクターのガイドラインや利用規約に違反する動画が投稿されている問題と重なる部分がある。