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役不足

やくぶそく

役者が演目で与えられた役に対して不満を持つこと、または高い技量を持つ役者に対して、明らかにお粗末な役柄が宛がわれている状態。

概要編集

高い技量を持つ役者に対して、明らかにお粗末な役柄が宛がわれている状態のことである。

転じて、高い能力を持つ人に適正な仕事が与えられず、本来の力を発揮しきれていない状態を指す。


本来の意味は上記の通りなのだが、「自分の至らない力を過大に評価されたことを謙遜し、それを重責に思っている」という誤解釈をされることが多い。

むしろ誤解釈の方が広く浸透しているため、時代に合わせて言葉の意味が変化したと捉えられることもあるが、本来こちらの意味を持つ言葉は「力不足」であるという認識も強くなってきており、原作などで誤解釈の「役不足」という言葉が使われていた場合にアニメ化に際して役不足から修正されている場合もある。

そのほかにも役者側(の技量が)が不足しているということで「役者不足」という言葉も新たに作られており、「力不足の方が正しい意味なんだけど、言葉の韻としては役不足が使いたい」という場面ではこちらを使っている例も見られる。


ただ、「テメェじゃ役不足だ」などと言った場合は「俺にはお前の相手をするという役が不足だ(=俺にとって、お前を相手にするなんて軽いんだ)」という解釈がしうるので、誤りとは言い切れない(勿論、その時の状況や文脈等にもよる)。


関連用語編集

確信犯 他力本願 情けは人の為ならず…誤用の多い日本語

オーバーキル 大根を正宗で切る 宝の持ち腐れ…類義語

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