概要
YouTubeにて公開されている漫画チャンネルの一つ。旧チャンネル名は2代目マニマニピーポー。マニマニピーポーの姉妹チャンネルで、外人が多数混在する架空の街『マニ市』を舞台に便利屋を営むアントンとその仲間を筆頭に展開する。時にはDQNが依頼を持ち込み、後日談で警察に御用となるのをテレビで知るオチもある。
また、語り手が善意や嫉妬、真相を誤解してしまったりなどで騒動を起こしたり事態を悪化させてしまい、アントン達に窮地を救われて軽率さを咎められ、反省・成長する結末も見られている(ただしこの動画ではアントン達のアドバイスがあったにもかかわらず全く解決出来ず、クラスメイトの咎めによってようやく改心する珍しいパターンとなった)。このため他のチャンネルに比べると過激な表現や制裁後の末路が若干緩和され、DQNが改心したり誤解が解けて全員が和解する結末が多い。
また、ヤクザを美化、神格化した動画が非常に多いのも特徴の一つで、高学歴の暴力団員が臨時教師になり学級崩壊寸前のクラスを更正に導いたり、公然とベビーシッターや保育園などの事業にまで手を伸ばすなど、現実では到底あり得ない展開が多々ある。
毒親やアタオカな若者がメインのマニマニピーポーに比べ、こちらは身勝手なルールや偏見、八つ当たりで生徒を苦しめる問題教師や学生が多い。他にも同様の理由で、子供相手にイベントと称して詐欺行為を行うような汚い大人が出てくる事も多く、中にはその動画の主人公を含め、危うく生徒並びに客である子供達の中から死人が出かけたケースもある(無論、その殆どが教育基本法違反は勿論、恐喝罪や強要罪、過失傷害罪等に問われる触法行為である)……処か、逆にその教師自身が危うく生徒の手によって命の危険に遭わされる事態まで起きてしまった。果てには、明確な描写こそ無い物の、その時の悪役が一人残らず始末されてしまった。他にも復讐を仕掛けた主人公のみが罰を受け、事件の元凶が明確に本格的な罰を受けたかすら明確になっていなかったり、主人公が悪役のせいで一家離散に追い込まれ、闇の世界に落ちてしまったりといった、少々後味の悪い動画もある。
2021年後半以降は外人の登場がなくなり、日本人が登場するストーリー物のみの投稿に移行しており、さらにはアントン達の出番も激減し、動画の4分の1程度しか出演していない。2022年下半期から便利部やヤントン一派が出て来るようになってからはアントン達の出番や主役の話が増えている。同時にアントンらの明かされなかった出生の秘密や過去に繋がる話も増加している。
主な登場人物
便利屋の人物
・アントン
本作の主人公。昇龍南高校出身。灰色のつなぎを纏い、ヒゲ面にオールバックの男性。便利屋である『アントン株式会社』の社長。突出した能力持ちの少年や、力無き依頼人の心を励まし、理不尽な輩を激しく嫌う。語り手はもちろん、DQNが起こした騒動に対しても当事者をきちんと叱り、反省や再起を促すなど良識人として描かれる。とんでなく人間離れしたタフな身体の持ち主で幼い頃に怪力を発揮しており、その威力はパンチングマシーンではプロボクサー以上の測定不能Lvで、現在も衰えを知らず格闘能力の高い一般人と面識が多い。同時に彼の血を投与された者は健康体に回復させるだけでなく、大人を複数ものともしない肉体へと変貌させる。サバゲーなど趣味を業務に活かし、高校時代は不良の男子生徒で、過去に刺青の彫り師、ウエイター、葬儀屋、ヘリの操縦免許など多数の職歴、スキルを持つ。
兄が居る事実が判明しているが、その話になると言葉を詰まらせる。
近年、依頼者がアントンと思い依頼した相手が実は謎の集団を率いるヤントンなる人物が兄であるらしい事が仄めかされている。アントンが言葉を詰まらせる程の何かしらのアンダーグラウンドな者らしいが…。
やがて、明確にアントン達便利屋を消滅させようとする謎の勢力が暗躍するようになるが、その手段は子供を含めたエキストラを使ってアントンを騙して逮捕させ、警官になりすました上で無実の罪を着せて襲撃したり、難解なコードを読み取った天才少年を拉致・幽閉して無理矢理小型兵器用のプログラムを完成させたりと、あまりにも姑息な手ばかりで(一応フォローすると、上述した汚い大人の金稼ぎにブチ切れてアントンと共に成敗した事もあったり、治療不可能とされた怪我を治したりと、曲がりなりにも他者に手を差し伸べる一面もあり外道一本筋ではない)…。
さらにアントンの人間離れした肉体の謎に何かを思った後述の朝霧が様々な資料を漁って行く中で、幼少のアントンに施された謎の計画による「何か」の核心に迫るもある男の警告によりこれ以上踏み込めなくなってしまった。これによりアントンは何らかの被験者かつ人為的に強化されるいわゆる「強化人間」である事が匂わされている。
・アレックス•ウォーカー
金髪に緑のつなぎと眼鏡をかけたイケメン青年。ハッカーとしても優秀で、悪徳企業DNC(ダークネスコーポレーション)壊滅を目的とした特殊任務班に所属。本気で怒ると行動力が激しくなる。とある挿話で「不倫をすると録な目に遭わない」と認識させる。
生まれ故郷はとある国の郊外の村であり、母と警察官にして超武闘派の兄であるジョシュアがいる。
・エミリー
金髪のロングヘアで桃色のつなぎを着た美女。某国出身で、理由あってアントンの会社に住み込みで働く。時には臨時教員となって学校へ派遣される。
・ローリー
茶髪のサイドテールを結う水色つなぎを着た美少女。兄弟が居る事を仄めかす。実はアフリカに広大な敷地を持つ資産家を祖父に持つお嬢様で子供ライオンを飼った経験がある。動物が大好きで心優しくて快活だが、少々ドジで天然なところがあり、驚いた時は「びっくりローリー」と言う癖がある。
ある話でサニタと言うサバンナのある国で環境保護過活動の仕事に赴いた際、悪質なコーディネーターに騙されて眠らされたところでサバンナに放置された挙句、ハイエナの群れに襲われてしまう。絶体絶命になる中、子供の頃に保護・世話した事のあるライオンである「ブルー」が野生に還ってから成長した姿と群れを率いて現れた事で窮地を脱した。後に本物の依頼主とアントンの手によって救出された。
やくざの人物
・門馬龍童
マニマ組という任侠集団の一員である成人男性。スキンヘッドとメガネが特徴のいかつい風貌が特徴だが、真面目な人格者であり誰であっても人としての筋の通らないことをするものには厳しく接し、更生や生活の支援を行う。彼の一本筋の通った考え方が荒んでいた主人公やDQN学生、毒親を真っ当な道に戻す切っ掛けを与える。
・流島鉄次
黒髪に襟足に金のメッシュをかけたフリーランスのヤクザ(主に仁義や任侠を重んじる「堂真仁組」や暴力とシノギを重んじる「練恫會」)。腕っぷしや度胸は確かで義侠心に厚い人物であるが、あらゆる極道組織に応援として駆け付けるが故に組織の内部事情や抗争について知ってしまう事も多いので、葛藤や少なからず恐怖してしまう場面も珍しくない。
便利部のある高校生達
・神谷蓮太郎
便利部の一員。赤髪の短髪が特徴的な少年。
猪突猛進な熱血漢だが、明朗で義理堅い性格をしており、卑劣な行いを決して許さない正義漢である。勉強や頭を使う仕事はからきしだが、高校生離れした身体能力とタフネスを持っており、トラブルの際はそれらを活かして解決に導く事が多い。便利屋のアントンに憧れている。
・明智才
便利部の一員。グレーのショートヘアに眼鏡が特徴的な少年。
ニヒルで冷静沈着な頭脳派だが、仲間想いで不正を決して許さない正義感の持ち主。学校の成績は下の方に甘んじているが本人曰く、「順位に興味はない」と普段は手を抜いてるだけであり、本気を出せば学年一位を余裕で取れる学力を持っている。トラブルが起きた際は頭のキレや豊富な知識を活かし、有事の際は冷静に対応し的確な指示を飛ばす司令官のような役割を担う。
・一式糸夜
便利部の部長にして、部の発起人。黒髪のミディアムヘアと片目が隠れた髪型が特徴的な少年。何年か留年している。
普段は寡黙で人を寄せ付けないような振る舞いをしているが、本来は友達想いで悪を許さない正義感を持っている。旧称は「桐生」であり、火災で両親を失い彷徨っていたところを「永世中立ヤクザ」でしられている『一式會』の組長に拾われ育てられた。
ある話で自身の両親の死は『一式會』によるものと知ってしまい、怒りや憎しみに任せ育ての親である組長を危うく手にかけてしまうが、別件で調査していたアントンによって、死因はギャンブルに狂った実父がヤケになって爆発を起こし、世間体を考えた組長が罪を被っていた事が明かされた(成長して調査に乗り出して真相を知りかねない事も視野に入れて新聞記者を買収して真相を捻じ曲げていた)。組長から教えられた真意と本心を知り、育ての親を手にかけた罪から自決しようとするも、組長や蓮太郎に止められ未遂に終わった。そして、自分は一人じゃない事を知った事で周囲に心を開く事を決め、便利部らとの絆を深める事になった。
・花梨美亜
便利部の一員にして紅一点。茶髪のロングヘアーが特徴的な美少女。
快活な性格をしており、クラスメイトからの人望も厚く、子供に好かれやすい。
ある話で入部当初から抱いていた容姿・成績・家柄等にコンプレックスを抱いていたいた女子高生であった事が判明。それを苦に「人生をやり直せれば」と亡き母が買ってくれたぬいぐるみの「フレッピィ」に願いながら生きていた中、不意に小学生だった自分に戻って人生を再スタートできる事になった。過去の経験や出来事を記憶しているのもあって勉強は常に成績優秀で母が自殺の原因となった父の株取引失敗による一家心中を回避できた。順調に雲雀西高校に入学するも、蓮太郎達どころか便利部すらない世界だった。「バタフライエフェクト」と言う過去改変によって歴史が変わった事にショックを覚え生命を吹き込まれた「フレッピィ」に嘆願してもう一度やり直す事になった。32週の末に現便利部と再会できた。しかし、「フレッピィ」の計らいで必要最低限の経験や記憶以外は消される事になった。
ヤントン一派達
・ヤントン
一派のリーダー格。風貌はアントンに似ているが、髪色と髭はグレーの壮年な紳士。
とある協会を拠点にしており、行き場のない怒りや恨みを抱えた人物を「大切なモノと引き換えに依頼を受けて遂行する」仕事をしている。その方法もターゲットを徹底的に追い詰め生き地獄を与えるパターンがメインだが、(手にかける一歩前まで止めた上で)制裁と見せかけて改心するきっかけを与えるパターンもある。
アントンとは並々ならぬ因縁を抱えており、便利屋を狙うと同時にアントンの身体について調査をしている。
かつては天才科学者として世間を轟かせた一条博士と共に大学教授として働いていた時期があり、それもあってアントンを独自に調査している朝霧を危険視してもいる。
・ラルフ
一派の肉体派。金髪碧眼の大男。
ヤントンの忠実な下僕であり、彼の護衛を担っている。悪しき人物の悪質な所業に苦しむ被害者を救済し、加害者に苛烈な制裁を与える役割を担っている。硬派な人物であるが、被害者を助ける事に力を注ぐ優しい心を持っている。
・グレース
一派の紅一点。長い黒髪と抜群のスタイルに扇動的なファッションが特徴的の美女。児童カウンセラーとしての顔も持っている。
ヤントンの忠実な下僕であり、アントンらの調査だけでなく、悪しき人物の悪質な所業に苦しむ被害者を救済し、加害者に苛烈な制裁を与える役割を担っている。一方、被害者(特に子供)には慈しむ心を持って接する優しさを持っており、他のメンバーに比べると比較的表情豊かで毒親には凄まじい嫌悪感と怒りを見せる事も珍しくない。反面、ラルフやフレッドに比べると被害者に肩入れしやすいところがあるため、少々詰めが甘い部分もある。
詳細は不明だが過去にはひもじい思いをしていた経験があったようだ。
・フレッド
一派のIT担当。気怠そうな雰囲気が特徴的な青年。ヤントンの忠実な下僕であり、アントンらの調査だけでなく、悪しき人物の悪質な所業に苦しむ被害者を救済に動くラルフやグレースのバックアップを一手に引き受けている。アレックスと同等以上のITやパソコンスキルを持っており、ターゲットの情報収集やシステムのハッキングを容易く行えるほどの技量を持っている。ある話でアレックスと仕事をしており、後に別の話でアレックスと再会した際は他人のように惚けたような振る舞いをしていた。一方、アレックスが休暇中にピンチに陥った際は間接的に窮地を救ったり、イカサマをしていたパチンコ店を自分のIT技術を活かして撲滅して被害者を救ったりと決して冷たい人間ではない。
その他の人物
・シオラ
頭脳明晰なロングヘアーの女性。二代目マニマニピーポー時代は子供に『この子だけ不公平だ』としてジュースの代わりに酒を与える等して騒動を起こすトラブルメーカー兼実験の被験者だったが、現在は便利屋の一員ではないが動画内で医学知識を用いて主人公達を助けており、現在はアントンに頼まれて学校の保健医を勤めている。一方で悪人に容赦ない制裁を与える等えげつない一面もあり、時として犯人を死に至らしめている。
・朝霧寿一朗
大学附属病院の医師。初対面にもタメ口をするなど口はかなり悪いが腕は確か。ある話で片目を失った少年のために自らの眼球を差し出して以降は義眼となった。アントンを独自で調査しており、ヤントンの行方・目的も追っている。
・テラーダ
大富豪(本人曰く『アラブ人も裸足泣いて逃げ出す程の大金持ち』)の、ふくよかな体格の男性。面倒臭がり屋に見えるが、人の心が解る好人物でもある。
関連タグ
姉妹チャンネル。こちらは主に毒親が登場する。いずれも同じスターシステムを用いたYouTubeチャンネル。
このチャンネル同様、ゲスい行いをする悪役がやたらと登場する。こちらは死人は出ない反面、改心する悪役が極端に少なく、味方側も制裁の度が過ぎており、中には下手をしたら双方共に罪に問われるケース(こちらはこのチャンネルの例に加え、労働基準法違反も追加)もあり、こちらよりも深刻。
(現在は)ヤクザや殺し屋等裏社会の人間がメインを張る漫画動画繋がり。こちらはよく知られる極道同様のシノギをしているが、仁義を重んじる点は同じである。また、このチャンネル同様仁義外れがやたらと出てくる事、ヤクザや殺し屋に成敗される事が多いが、内容上そいつらの死亡率はこちらの方が高く、しかもその死に様も悲惨であり、年齢制限が掛かる事も多い。