概要
YouTubeにて公開されている漫画チャンネルの一つ。旧チャンネル名は2代目マニマニピーポー。マニマニピーポーの姉妹チャンネルで、初期は実話を元にした創作漫画だった。登場人物こそ同じであったが、当時はスターシステムによって毎回設定が異なっていた。
2020年10月11日から現在のチャンネル名に変わり、登場人物達の設定も固定化され、外人が多数混在する架空の街『マニ市』を舞台に便利屋を営むアントンとその仲間を筆頭に様々なトラブルを解決したり、自分たちがトラブルに遭って災難に見舞われると言う内容となった。時にはDQNが依頼を持ち込み、後日談で警察に御用となるのをテレビで知るオチもある。
また、語り手が善意や嫉妬、真相を誤解してしまったりなどで騒動を起こしたり事態を悪化させてしまい、アントン達に窮地を救われて軽率さを咎められ、反省・成長する結末も見られている(ただしこの動画ではアントン達のアドバイスがあったにもかかわらず全く解決出来ず、クラスメイトの咎めによってようやく改心する珍しいパターンとなった)。このため他のチャンネルに比べると過激な表現や制裁後の末路が若干緩和され、DQNが改心したり誤解が解けて全員が和解する結末が多い。
ヤクザを美化、神格化した動画が非常に多いのも特徴の一つで、高学歴の暴力団員が臨時教師になり学級崩壊寸前のクラスを更正に導いたり、公然とベビーシッターや保育園などの事業にまで手を伸ばすなど、現実のケースに比べても到底あり得ない展開が多々ある。
毒親やアタオカな若者(主に悪女)がメインのマニマニピーポーに比べ、こちらは身勝手なルールや偏見、八つ当たりで生徒を苦しめる問題教師や学生が多い(一応作戦で敢えて生徒達に思い知らせる必要悪や哀しき悪役もいる)。他にも同様の理由で、子供相手にイベントと称して詐欺行為を行うような汚い大人が出てくる事も多く、中にはその動画の主人公を含め、危うく生徒並びに客である子供達の中から死人が出かけたケースもある(無論、その殆どが教育基本法違反は勿論、恐喝罪や強要罪、過失傷害罪等に問われる触法行為である)……処か、逆にその教師自身が危うく生徒の手によって命の危険に遭わされる事態まで起きてしまった。果てには、明確な描写こそ無い物の、その時の悪役が一人残らず始末されてしまった。他にも復讐を仕掛けた主人公のみが罰を受け、事件の元凶が明確に本格的な罰を受けたかすら明確になっていなかったり、主人公が悪役のせいで一家離散に追い込まれ、闇の世界に落ちてしまったりといった、少々後味の悪い動画もある。当然、毒親が起こす例もある。
2021年後半以降は外人の登場がなくなり、日本人が登場するストーリー物のみの投稿に移行しており、さらにはアントン達の出番も激減し、動画の4分の1程度しか出演していない。2022年下半期から便利部やヤントン一派が出て来るようになってからはアントン達の出番や主役の話が増えている。同時にアントンらの明かされなかった出生の秘密や過去に繋がる話も増加している。
そして、2024年4月19日からついに、アントンとヤントンの兄弟対決がメインとして描かれるオリジナルストーリー、「ヤントンの野望編」が始動する・・・!
なお、2024年頃から2代目マニマニピーポー時代の動画は非公開となった。
メインストーリー
〜ヤントンの野望編への準備〜
ヤントンの野望編が始まるまでの話となるメインストーリー。
それまではヤントンがダークヒーローとして憎しみをもつ人々を救済するという活躍をする。
その同時に、何かしらを準備をしながら、アントン達がいる便利屋に監視をし、近づいていた。
一方アントンの方では、落ちてくる看板やトラックさえも持ってしまう程のとてつもない力を持ち、更には自動車に撥ねられても無傷でいられるという異常な身体だった。
それがなんと、まだ生まれたばかりの時に頭蓋骨に穴を空けられ、その時から力が異常に強くなっていたということが判明した。
天才外科医の朝霧寿一郎は何故アントンにそんなことさせたのか、それについての関わるものを調べ始める。
そして、2023年6月9日でついに、ヤントン達・イリスが便利屋を強制解散をさせ、アントンの仲間達を拉致されてしまった。
アントンはヤントンに手刀で胴体を刺されてしまうが、一命を取り留め、バイク屋で働きながら、仲間達を探す話となる。
後に和解した一条家の長男・一条禅と、ローリーの妹となる少女・シャーリーと共に再び便利屋再結成として、立ち上げた。
〜ヤントンの野望編〜
2024年4月19日から始まった、アントンとヤントンの兄弟対決をメインとして描かれるストーリー。
定期は金曜日となるが、毎週ではなく、金曜日の不定期更新となっている。
内容は漸くエミリーを見つけ出したところから始まる。
- 1話 〜エミリー奪還〜
- 2話 〜ステラデバイス〜
- 3話 〜三人のハッカー〜
- 4話 〜兄弟喧嘩〜
- 5話 〜一条家〜
- 6話 〜忠誠心〜
主な用語及び登場人物
アントン株式会社(便利屋)
アントンが立ち上げた会社。犯罪以外の依頼なら無理難題な依頼でも何でも引き受ける。
しかし、2023年6月9日の回で、アントンの秘密を知ってしまった者として、闇組織『イリス』とその傘下であるライフゲイズ社によって追い詰められ、アントン以外の3人は行方不明となり、壊滅されてしまう。
が、この回ではそれから10年後に後述の一条三兄弟の斬と陣らしき人物が便利屋として働いているのが確認できるが、アントンや他のメンバーについてはどうなったのかは不明である。
登場人物(便利屋のメンバー)
アントンが社長、アレックスとエミリーが社員、ローリーがバイトとしての立場で働いている。出勤時は私服で、会社でつなぎに着替える。基本的につなぎを着て活動する。つなぎの色はアントンが灰色、アレックスが緑色、エミリーが桃色、ローリーが水色であり、また、10年後の便利屋で働いている斬と陣と思われる人物はそれぞれグレーと黒、赤い色のつなぎを着ている。胸ポケットのところにAと書かれている。
- アントン
本作の主人公。昇龍南高校出身。灰色のつなぎを纏い、ヒゲ面にオールバックの男性。便利屋である『アントン株式会社』の社長。突出した能力持ちの少年や、力無き依頼人の心を励まし、理不尽な輩を激しく嫌う。語り手はもちろん、DQNが起こした騒動に対しても当事者をきちんと叱り、反省や再起を促すなど良識人として描かれる。とんでなく人間離れしたタフな身体の持ち主で幼い頃に怪力を発揮しており、その威力はパンチングマシーンではプロボクサー以上の測定不能レベルで、現在も衰えを知らず格闘能力の高い一般人と面識が多い。同時に彼の血を投与された者は健康体に回復させるだけでなく、複数人の大人をものともしない肉体へと変貌させる。サバゲーなどの趣味を業務に活かし、高校時代は不良の男子生徒で、過去に刺青の彫り師、ウエイター、葬儀屋、ヘリの操縦免許など多数の職歴、スキルを持つ。
兄が居る事実が判明しているが、その話になると言葉を詰まらせる。
近年、依頼者がアントンと思い依頼した相手が実は謎の集団を率いるヤントンなる人物が兄であるらしい事が仄めかされている。アントンが言葉を詰まらせる程の何かしらのアンダーグラウンドな者らしいが…。
やがて、明確にアントン達便利屋を消滅させようとする謎の勢力が暗躍するようになるが、その手段は子供を含めたエキストラを使ってアントンを騙して逮捕させ、警官になりすました上で無実の罪を着せて襲撃したり、難解なコードを読み取った天才少年を拉致・幽閉して無理矢理小型兵器用のプログラムを完成させたりと、あまりにも姑息な手ばかり使う(一応フォローすると、汚い大人の金稼ぎにブチ切れてアントンと共に成敗した事もあったり、治療不可能とされた怪我を治したりと、曲がりなりにも他者に手を差し伸べる一面もあり外道一本筋ではない)…。
さらにアントンの人間離れした肉体の謎に何かを思った後述の朝霧が様々な資料を漁って行く中で、幼少のアントンに施された謎の計画による「何か」の核心に迫るもある男の警告によりこれ以上踏み込めなくなってしまった。これによりアントンは何らかの被験者かつ人為的に強化されるいわゆる「強化人間」である事が匂わされている。実際自身の頭には窪みがあり、その窪みのためにトラックなどを平気で持ち上げられる怪力を持っていたり、また、3歳の頃から背中に大きなニキビがあり、その中にはアストラル体が埋め込まれている。
実はその正体は、兄であるヤントンと共に今はもう地図にも乗っていない立憲国家『トレド』出身の人間。隣接する国との戦争に対抗するために、肉体改造を施して人間兵器として利用する『血の30年計画』によって超人的能力を手に入れてしまった被験者の1人であった。
そして20年前、敵国が遂にトレドに侵攻をした事で避難をするも、アントンを含めた子供達は大人達とはぐれてしまい、敵兵を突破して逃げるしかなかったのだが、兄であるヤントンが自分も好意を抱いていた女性のステラと両想いであった事を知り嫉妬。ヤントンの指示を無視して敵兵に攻撃を仕掛けてしまったが、多勢に無勢かつ相手は銃を所持していた事で追い詰められ殺されかけるが、ステラがアントンを庇って撃たれてしまい、そのまま命を落としてしまった。そして、この一件がきっかけでヤントンはアントンを憎むようになり、更にステラを生き返らせようと計画を始めたのだった。
ステラの死後、兄のヤントンは突如姿を消してしまった。その後、14歳の時に母のサーシャが亡くなり、更にはトレドが敗戦してしまったことで敵国から超人的能力の記憶を抹消されてしまい、自身には悲しみの記憶だけが残されてしまった。困っている人を助ければ、いつかステラから許してもらえると思い、自身は便利屋を起業した(そのためか自身はいつも肌身離さずステラの写真を入れた懐中時計を持っていたが、後々グレースによって盗まれた)。
だが、10年ぶりに再会したヤントンとヤントン率いる闇組織『イリス』によってアントン以外の便利屋のメンバーは行方不明となってしまい、事実上アントン株式会社は壊滅。以降はバイクショップを経営して生計を立てつつ、3人の行方を追う事とヤントンの野望を止める事を目的としている。なお、窪塚連合が初登場した2023年5月17日の回の時点でバイクショップで働いていたが、時系列的に考えて2023年5月17日〜2023年6月9日までの窪塚連合メインの回はその半年後に起きた出来事である事が判明した(実際、窪塚連合の回に登場する際は全てバイクショップで働いており、アントンが便利屋の仕事をしている際はその回の主役は全員アントンを『便利屋』と言っているのに対し、窪塚連合は全員アントンを『バイク屋』と言っている)。尚、便利屋が壊滅してからは青色のつなぎを着用している。
また、子供の姿になったシオラの仮の父親であり、2023年8月以降ではシオラの父親役として登場することも増えてきた。また、同じく2023年8月以降の登場回で完全に復活はしてないものの、一条禅らと共に便利屋としての仕事を再開している様子もうかがえる(但し、つなぎの色は青色のままである)。
因みに、二代目マニマニピーポー時代も便利屋を営んでいると言う設定で登場した事があり、この頃もシオラによる危険な実験の被験者に選ばれて毎回酷い目に遭っている(オマケにこの頃も実験によって命の危機に遭っても毎回一命を取り留めており、この頃から人間離れした肉体の持ち主と言う設定であった)。
- アレックス・ウォーカー
金髪に緑のつなぎと眼鏡をかけたイケメン青年。尚メガネを外すとさらにイケメンさが増す。ハッカーとしても優秀で、悪徳企業DNC(ダークネスコーポレーション)壊滅を目的とした特殊任務班に所属。本気で怒ると行動力が激しくなる。とある話で「不倫をするとろくな目に遭わない」と認識させる。
生まれ故郷はとある国の郊外の村であり、母と警察官にして超武闘派の兄であるジョシュアがいる。
便利屋が壊滅してからは『イリス』の一員でフレッドと共にITを担当しており、『イリス』が担当しているライフゲイズ社のデータベースに他からの侵入を阻止させている。本人曰く「ヤントン様の道具」とのこと。
- エミリー
金髪のロングヘアで桃色のつなぎを着た美女。某国出身で、理由あってアントンの会社に住み込みで働く。時には臨時教員となって学校へ派遣される。
- ローリー
『俺はアントン』にチャンネル変更後に登場した新キャラクター。茶髪のサイドテールを結う水色つなぎを着た美少女。アントン株式会社ではバイトとしての立場で働いている。兄弟が居る事を仄めかす。実はアフリカに広大な敷地を持つ資産家を祖父に持つお嬢様でライオンの子供を飼った経験がある。動物が大好きで心優しくて快活だが、少々ドジで天然なところがあり、「〇〇ローリー」と言う癖がある(主には「びっくりローリー」)。豚のぶーちゃんを飼っている。
ある話でサニタと言うサバンナのある国で環境保護過活動の仕事に赴いた際、悪質なコーディネーターに騙されて眠らされたところでサバンナに放置された挙句、ハイエナの群れに襲われてしまう。絶体絶命になる中、子供の頃に保護・世話した事のあるライオンである「ブルー」が野生に還ってから成長した姿と群れを率いて現れた事で窮地を脱した。後に本物の依頼主とアントンの手によって救出された。
便利屋が壊滅してからは『イリス』の一員でヤントンの手下となっている。何らかの洗脳をかけられており、無表情で『ヤントン様、最強』としか喋らなくなった(ただし、ヤクザに両目を奪われて盲目になった少年がヤントンのもとを尋ねて事の経緯を話した際には『ヤントン様、最強』と言いつつどこか悲しそうな表情をしていた為、完全に感情がなくなった訳ではないと思われる)。
登場人物(便利屋メンバーと関わりがある人物)
- シャーリー
ローリーの妹。茶髪のツインテールと制服、ベレー帽が特徴的な少女。ローリーと同じく、「〇〇シャーリー」と言う癖がある。
便利屋が壊滅した後、自らアントンのバイク屋を訪ね、一条禅と共に便利屋のメンバーの捜索を手伝うことを決意した。
雲雀西高校
通称ヒバ高。便利部といった変わった部活がある。便利部のみんなは毎回何かしらのトラブルに巻き込まれる。クラスは蓮太郎が1組、美亜が3組、明智が7組であるが、この回のように蓮太郎が美亜と同じクラスで担任も違うなどの矛盾もある。また、蓮太郎と美亜は2年生でありながら修学旅行を複数回経験している(美亜に至っては4回)。
年に何度かスポーツ大会やミスコンが行われており、優勝したクラスには校長のポケットマネーから賞金100万円が与えられる。
登場人物(便利部)
アントンに憧れる蓮太郎達4人の生徒で結成した、主に生徒の悩みやトラブルを解決する事を目的とする部活。それ以外にも、未確認生物やUFOについて調査も行っているらしい。
この回から初登場したが、この時点で名前が判明しているのは部長の一式糸夜のみであった。後のこの回で蓮太郎、この回で明智が再登場し名前も判明した。
依頼を任された時は学内では制服で、学外ではアントン株式会社同様つなぎを着て活動する。つなぎの色は蓮太郎が赤色、明智が藍色、イッシキ部長が白色、美亜が黄色、加恋が紫色であり、胸ポケットのところにBと書かれている。
2023年からは準レギュラー的な立ち位置となり、学校内で起こった他の生徒の問題を解決したり、メンバーの誰かがメインとなるがトラブルに巻き込まれてしまうなど、出番も増えるようになった。
2023年6月16日の回で、新入部員として1年生の東雲加恋が加わった。
- アマト
便利部の顧問。普段は図書室の先生であり、滅多に便利部の活動を見に来ることはなく、イッシキ部長以外のメンバーは面識がなかった。淡い緑色の髪と目の下のタトゥーが特徴的な男性。どことなく雰囲気がアントンと似ているが、実はアントンのトレド時代の幼馴染である。また、素潜りで水深250m潜って大人2人を助けることができるほどの怪力の持ち主であり、もしかすると「血の30年計画」の被験者なのかもしれない。
- 神谷蓮太郎(かみや れんたろう)
便利部の一員。ヒバ高2年1組に所属。赤髪の短髪が特徴的な少年。大のライオン好きであり、実は髪型はライオンをイメージしているらしい。
猪突猛進な性格で初登場時はその容姿から不良と誤解されていたが、明朗で義理堅い性格をしており、正義感も強く卑劣な行いを決して許さない熱血漢。勉強や頭を使う仕事はからっきしだが、高校生離れした身体能力とタフさを持っており、トラブルの際はそれらを活かして解決に導く事が多い。詳細は不明だが、幼い頃に火事に遭ったところをアントンに助けられた事がきっかけでアントンに憧れ、アントンのようなヒーローになる事を目指して高校で便利部を結成する事となった。
本人曰く『丈夫な身体が取り柄』らしいが、その割に奇病にかかってしまう事が多く(その点は皮肉にも尊敬するアントンと同じ)特にこの回では悪ふざけで鼻をほじくり回して鼻糞を食べ続けていた事が原因で未知の奇病にかかって鼻血が止まらなくなり、あの天才医師である朝霧をもってしてもどうする事も出来ず、偶然通りかかったアントンの血液を輸血された事で一命を取り留めたものの、一時は鼻血が止まらない事による失血で本当に死にかけてしまった事もある。また、極度の病院嫌いであり、そのせいで余計に症状が悪化してしまうことも。
- 明智才(あけち さい)
便利部の一員。ヒバ高2年7組に所属。グレーのショートヘアに眼鏡が特徴的な少年。IQ200の天才である。
ニヒルで冷静沈着な頭脳派だが、仲間想いで不正を決して許さない正義感の持ち主。学校の成績は下の方に甘んじているが本人曰く、「順位に興味はない」と普段は手を抜いてるだけであり、本気を出せば学年一位を余裕で取れる学力を持っている。トラブルが起きた際は頭のキレや豊富な知識を活かし、有事の際は冷静に対応し的確な指示を飛ばす司令官のような役割を担う。
- 一式糸夜(いっしき いとや)
便利部の部長にして、部の発起人。黒髪のミディアムヘアと片目が隠れた髪型が特徴的な少年。
何年か留年しているのだがこれは、大食い自慢の教師との勝負に負けた結果で、リベンジのために便利屋の協力のもと修行(以降ローリーを師匠と呼ぶようになった)の末10キロオムライスを完食したことでついに勝利・・・したのだがそれは全く関係なくただ単に勉強ができないだけだったというオチだった。
普段は寡黙で人を寄せ付けないような振る舞いをしているが、本来は友達想いで悪を許さない正義感を持っている。旧称は「桐生」であり、火災で両親を失い彷徨っていたところを「永世中立ヤクザ」で知られている『一式會』の組長に拾われ育てられた。
ある話で自身の両親の死は『一式會』によるものと知ってしまい、怒りや憎しみに任せ育ての親である組長を危うく手にかけてしまうが、別件で調査していたアントンによって、死因はギャンブルに狂った実父がヤケになって爆発を起こし、世間体を考えた組長が罪を被っていた事が明かされた(成長して調査に乗り出して真相を知りかねない事も視野に入れて新聞記者を買収して真相を捻じ曲げていた)。組長から教えられた真意と本心を知り、育ての親を手にかけた罪から自決しようとするも、組長や蓮太郎に止められ未遂に終わった。そして、自分は一人じゃない事を知った事で周囲に心を開く事を決め、便利部らとの絆を深める事になった。
- 花梨美亜(はななし みあ)
便利部の一員にして紅一点。ヒバ高2年3組に所属。茶髪のロングヘアーが特徴的な美少女。
社長令嬢、インフルエンサー、秀才、アスリート、格闘家など、凄まじいパーソナリティーを兼ね備えたスーパー女子高生。
快活な性格をしており、クラスメイトからの人望も厚く、子供に好かれやすい。
便利部のメンバーの中では初登場から長らく本名やどのような人物なのか謎に包まれていたが、初登場から実に6ヶ月後の2023年3月に初のメイン回で入部当初から容姿・成績・家柄等にコンプレックスを抱いていた女子高生であった事が判明。それを苦に「人生をやり直せれば」と亡き母が買ってくれたぬいぐるみの「フレッピィ」に願いながら生きていた中、不意に小学生だった自分に戻って人生を再スタートできる事になった。過去の経験や出来事を記憶しているのもあって勉強は常に成績優秀で母が自殺の原因となった父の株取引失敗による一家心中を回避できた。順調に雲雀西高校に入学するも、蓮太郎達どころか便利部すらない世界だった。「バタフライエフェクト」と言う過去改変によって歴史が変わった事にショックを覚え生命を吹き込まれた「フレッピィ」に頼んでもう一度やり直す事になった。32回のやり直しの末、現便利部と再会できた。しかし、「フレッピィ」の計らいで必要最低限の経験や記憶以外は消される事になった。
元々は勉強も運動も得意ではなく、見た目も太り気味でそばかすと地味な容姿であったが、現在はミスコンで優勝する程の美貌と、学年トップクラスで自ら知り合いの伝手で入手した月経痛体験装置を改良するなど、同じ部員の明智に匹敵する頭脳明細の持ち主で、運動神経も蓮太郎、水野と共にヒバ高三強の1人に数えられる程高い。一方で彼女も蓮太郎に並んで身体に関わる災難に遭う事が多く、酷い時には宇宙人扱いされて危うく政府の人間に捕まって研究対象にされかけた事もあった。また、食べる事が大好きな為、2度激太りしてしまった事があり、特に2度目では無理なダイエットの結果胃が通常の10分の1にまで縮んでしまい、食事も碌に取れなくなった上、それでも無理やり食事をとった事で胃が破れてしまうと言う大惨事になった。
2023年5月の後半からは、自分や他の女子に酷い態度をとる教師に制裁を与えるようになり、その方法もかなり過激なもので、1度目は生理痛を軽視した教師を上記の改造月経痛体験装置で真っ黒こげにして病院送りにしている。
- 東雲加恋(しののめ かれん)
2023年6月16日の回から便利部の一員となった金髪のギャル風の女子生徒。1年2組所属。
美亜に憧れており、彼女の事を『ミアパイセン』と呼び慕っている。
美亜への態度は半ばストーカーに近いもので、便利部に入ったのも美亜がいるからであり、挙げ句の果てに1年生でありながら修学旅行に勝手に参加して付いていく程(しかし、そのせいで巻き添えを喰らう形で美亜の担任から1年前の材料で作ったクッキーを貰って食べてしまった事で激しい腹痛に襲われてしまい、森の中で野糞をする羽目になってしまい、本人曰く『もうお嫁に行けないよー!』とのこと)。
一方で、幼い頃から空手や柔道を習っていたため、学校から600キロ離れた場所にいた美亜のもとに自転車で駆けつけたり(しかも全く疲れていなかった)、大の大人である美亜の担任教師の男に背負い投げを喰らわせる、アフリカでヒョウに襲われた際、掌底で返り討ちにする(ただし、その直後にヒョウの群れに囲まれて大ピンチになったが)かなり高い運動能力の持ち主である。
自身の家族は自身がやりたいことをなんでもやらせてあげる家族であり、ある話では6歳の頃にテレビのサバンナの特集番組を見てサバンナへの興味が湧き、父の友人であるジョセフがサニタというサバンナのある国でサファリガイドをしていることもあって実際にサニタに行くことになった。そこでサバンナを散策していたところ、群れから逸れてしまってヒョウに襲われている子ゾウを見つけた。それを見た自身はジョセフの制止を振り切って子ゾウを助け出した。その後、その子ゾウはジョセフ家で保護され、『パオ太』と名付けた。そして1ヶ月後、すっかり元気になったパオ太は家族の元に返された。その10年後、便利部の活動で環境保護のボランティアを行うことになり、蓮太郎、美亜とともに再びサニタにやってきた。その活動途中に美亜がネックレスを落としてしまい、辺りも暗くなってきた中、蓮太郎たちの制止を振り切りネックレスを取りに行ったところ、ヒョウに取り囲まれ絶体絶命のピンチの状態になった。しかしちょうどその時パオ太がやってきて、その場にいたヒョウを吹き飛ばして助けられたことがあり、怪我をすることなく無事に戻ってこれたことがあった。
登場人物(その他のヒバ高関係者)
- 野木森(のぎもり)
ヒバ高2年4組に所属する、学校1の問題児であり不良である。
上記の便利部初登場の回で同じく初登場したが、その時はなんと学校周辺で精力剤を売り捌いており、実態を知った便利部によって捕まっていた。その後どうなったのかは明かされなかったが、その後の回でも普通に学校に通っていたので、退学にはならなかったようではある。また、この回で両親が不仲で悩んでいた少女と良く遊んでいたらしく、下記のその後の彼の動向から察するに、精力剤を渡したのも本当に少女の為に渡したのではないかと思われる。(実際、小遣い稼ぎでやっていたがこの少女からは(相手が子供という事もあるだろうが)金を取らずタダで渡していたり、少女が両親が仲直りしたとお礼を言った際に振り返ってウインクしており、コメントには『やった事は問題だが、結果的に野木森のお陰で両親の仲が良くなった』と言うコメントも寄せられている)。
以降は流石に同じような事は起こしてはいないが、他人の容姿を馬鹿にしたり、クラス対抗リレーで明智をわざと足を引っ掛けて転ばせるなど、問題児っぷりは相変わらずでいる。ただ、蓮太郎達便利部によって制裁を与えられて反省して他人の容姿を馬鹿にする事を止めたり、同級生が毎晩風呂に入りに来る事に悩んでいた幼稚園時代からの幼馴染の鳴嶋文太の相談に乗り、『イエローストーン国立公園にある、人体を溶かしてしまう熱水泉』と偽って懲らしめたり(ただ、その過程で鳴嶋家の風呂場を壊してしまったが)、AEDを悪戯で使かおうとした不良仲間を蓮太郎達が懲らしめようとドッキリを仕掛けた時は蓮太郎に協力する、尿失禁になってオムツが欠かせなくなってしまった美亜に恥をかかせようとオムツを盗むように頼んできた六辻唯夏のやり方が気に入らず、便利部に事情を説明して美亜を助ける、他校の不良に友人が絡まれているところを助けたり、後輩の不良が他校の不良生徒との抗争でやられていたところに駆けつけるなど、悪ぶっているが根は優しい性格のようで、便利部の事も嫌っているが場合によっては協力するようになるなど内心では彼らの事も認めているようである。
不良という事で一見すると頭が悪そうなイメージだが、実際は近所の老婆がオレオレ詐欺に引っかかりそうだったのを自分もその相手に対してオレオレ詐欺で騙して逆に支払わせたり、自分にわざとぶつかって慰謝料を取ろうとした当たり屋を逆にボイスレコーダーで会話を録音して脅し返している。また、別の話では姉が両親に溺愛されていて自分は蔑ろにされていたある少女と関わった際、安楽死出来る薬が入った注射を少女に渡して姉を楽にしてやれと言っていたが、実際はただの食塩水であり、毒薬と偽って彼女とその家族を騙しつつ本当に大切な物は何かを伝え、家族の仲を修復させた。このように悪知恵に関してはかなりの切れ者であり、やり方はあまり褒められたものではないが彼のお陰で結果的に問題が解決する事もある。
『ヒバ高1の不良』と言うレッテルを貼られているが、そもそも本人も望んでそうなったわけではないらしく、いつの間にか他の不良生徒に慕われて連むようになっただけで、誰かを殴った事も一度もなく喧嘩自体した事がない(本人曰く頭脳で闘うタイプの不良)事が初の主役回で判明した。また、実家は歯医者に行くのも惜しいくらい貧しいらしく、その結果一度歯がボロボロになって全て取れてしまった事もある。
- 水野(みずの)
ヒバ高2年2組に所属しており、美亜のライバル的存在である黒髪ポニーテールの女子生徒。美亜に匹敵する美貌と運動神経の持ち主だが、便利部を『変な部活』と馬鹿にして、そこに所属している美亜を見下しており、美亜が体調に異変が生じて苦しんでいる姿を見て自分の勝利を確信し喜ぶなど、お世話にも性格は良いとは言えない。しかし一方で、美亜がクライネレンビン症候群によってほぼ一日中寝てしまうと言う奇病で碌に勉強が出来ず、留年の危機に陥った際に、美亜のクラスメートや担任がわざと美亜にカンニングをさせていた中で、彼女も自分のクラスメートと共に答えを教えに美亜のクラスを訪れて助けようとしており、なんだかんだでライバルとして美亜の事を認めているようではある。
- 月舘順市(つきだて じゅんいち)
ヒバ高2年2組の担任である男性教師。常にオレンジ色のジャージ服を着ている。
毎回何かしらの大会が行われると、優勝賞金100万円を手に入れる為に2組を優勝させようと躍起になっているが、大抵は美亜がいる3組によって優勝を逃している。教え子である水野と同様にあまり良い性格とは言えないが、上記の美亜がクライネンビン症候群にかかった回では、水野を含む2組の生徒達に美亜にテストの答えを教えさせる事を容認したり、同僚である3組の担任がその一件で減給になった時は飲みに付き合って慰めるなど、勝負事がない場合は水野と同じく根は優しいようである。
ウィリアム研究所
アントンを対象とした奇妙な実験を行っている。毎回報酬2000万円をチラつかせてアントンを被験者にしているが、実験が失敗すると言い訳をして報酬額を2万円に減額にするのがお約束となっている。
2023年7月7日の回で一時期、ヤントン率いる組織『イリス』のIT担当のフレッドが働いていたが、その理由はウィリアムが秘密裏に開発していた細胞を若返らせて歳を取らなくさせる効果のある『不老不死の薬』とそのUSBデータを盗み、四ツ方警察署の署長に飲ませ、四ツ方市の警察の権限を『イリス』が持つためであることが明かされた。実際、『不老不死の薬』が完成した次の日、フレッドによって薬とUSBを盗まれそうになったがその場にいたシオラが薬とUSBを取り上げ、一時は助かったものの、その翌日、薬目当てで四ツ方警察署の警察官(その中にはフレッドの姿もあった)がやってきて研究所内をめちゃくちゃに荒らされ、ウィリアムも拉致されたことで事実上ウィリアム研究所は閉鎖となった。
登場人物
- ウィリアム
ウィリアム研究所の所長。シオラが被験者の時は毎回過度な実験で彼女を病院送りにしており、特にこの回では、『片足にそれぞれ輪ゴムを100本つけ続けたらどうなるのか』と言う実験を行った結果、シオラの右足が千切れてしまうと言う大惨事になったにもかかわらず、『もう片方があとどれくらいで千切れるのか経過を見る』として実験を止めず、シオラは両脚を切断されると言う、実験シリーズで最も悲惨な結果となった。また、14日間不眠大会と言う実験を行った際、本当に14日間不眠した結果精神的におかしくなって凶暴化したアントンが大暴れした際に、人間離れした身体能力を見せるアントンに興奮して自分も壊れたように笑い出し、アフリカ像も1発で仕留める麻酔銃でアントンを撃つも全く効かず、死を覚悟するが『それも悪くない…w』と内心喜ぶなど、シオラ以上のマッドサイエンティストである。シオラには何かと『実験を自分自身で経験して成長して欲しい』と言う口実で被験者にしているが、自分が被験者になろうとはしない自分勝手なところもあり、シオラはいつか彼も実験対象にしようと虎視眈々と狙い、上記の輪ゴムの実験の後日談で、知り合いの催眠術師に頼んで博士に催眠術をかけて遂に彼も被験者にする事に成功して、自分と同じく両足を切断させ、更に自分は切れてしまった両足を元通りに治したのに対し、博士は義足を余儀なくされると言うオチとなった。
2023年7月7日の回で、長年自身が秘密裏に作り上げてきた『不老不死の薬』が完成し、喜んでいたが、翌日、研究所で働いていた『イリス』の一員フレッドによってデータの入ったUSBと薬を盗まれそうになった。その日はシオラが対処してくれたことでUSBと薬は盗まれずに済んだが、その翌日、研究所に四ツ方警察署の警察官が薬目当てでやってきた。その際、自身はUSBを守りながらも警察からピストルで足を撃たれてしまい、移動が困難になってしまった。なんとか薬を守っていたシオラの元へ辿り着いた自身は、シオラを守るために、シオラに『不老不死の薬』(本物)を飲ませた(その結果、シオラはみるみる体が小さくなっていった)。その後、警察官(署長とフレッド)に追い詰められ、薬(プロトタイプ)を飲まれてしまい、そのまま警察に連行され、監視されていることが明かされた。ただし、現在は追手の身を誤魔化すためにアイス屋(移動販売)を営んでいる。
また激辛食品マニア(時折致死量ギリギリレベルの物もある)でもあり、きょうだいや家族内の食べ物関係のトラブルを扱ったエピソードではよく猛威を振るう。しかもやられた相手は反省したと見せかけて復讐を仕掛けようとして自滅(もしくは被害者でもある主人公に追い撃ちをかけられる)して本当に反省するというオチで終わる。
- シオラ
ウィリアム研究所の研究員であり、27歳の頭脳明晰なロングヘアーの女性。血液型はA型(2024年1月12日の回より引用)
現在のチャンネル名に変わった初期の頃は、アントンに毎回報酬2000万円をチラつかせたり、泣き真似をして同情を誘って彼を被験者にして、過度な実験で彼を命の危険に晒した挙句、実験が失敗したので報酬金を2万円に減額するなど、マッドサイエンティストかつ自分勝手な性格で、依頼者に対しては親身なアントンも『あの女』呼ばわりする程苦手意識を持たれ、エミリーからも警戒されており、依頼する場合はエミリーを通さないようにしている。一方で彼女自身もウィリアム博士によって被験者にされて毎回重傷を負って病院送りにされるのがお約束となっており、博士の口車に乗せられたり、実験の様子を動画投稿されて視聴者から応援され、どんなに命の危機に陥っても最後まで実験をやり切るなど、アントン同様チョロい一面も見られた。また、アントンと共に実験対象になって危ない目に遭うとアントンに助けられるようになり、徐々に彼に実験とは別に好意を持つようになった。
現在は便利屋の一員ではないが動画内で医学知識を用いて主人公達を助けており、アントンに頼まれて学校の保健医を勤めている。一方で悪人に容赦ない制裁を与える等えげつない一面もあり、時として犯人を死に至らしめている。
2023年7月7日の回で、ウィリアムの長年の研究である『不老不死の薬』とそのデータが入ったUSBがフレッドに盗まれそうになったが、自身がフレッドから薬とUSBを取り上げてなんとか対処できた。しかしその翌日、薬目当てで四ツ方警察署の警察官がやってきて研究所を荒らされ、ウィリアムは足を撃たれた。そして危険を察知したウィリアムが、自身を守るために『不老不死の薬』(本物)を投与したことで、子供の姿になった。その後、自身は通気ダクトに逃げ込み、翌日研究所を訪れた際、研究所に残されていた映像からウィリアムが連行されたことが確認できた。その後、署長も薬を飲んで体が小さくなり、そのまま雲雀小学校に入学した。自身も署長を探し出すために、身長などを考慮してウィリアムを取り戻すまで一時的に小学5年生として雲雀小学校に入学した。そして2023年5月11日の回から、見た目は小学生で中身は大人のままの少女の姿となり、冒頭でも『私はシオラ。27歳の小学5年生』と名乗るようになった。尚自身が小学校に居る目的については、危険が伴う点もあり、他のクラスメイトには一切話してない。(便利屋の壊滅が半年前、ウィリアム研究所の事件が3ヶ月前である点から、時系列的に2023年5月11日の回以降の出演回は便利屋が壊滅した後だと推測される)
その後、自身の家も危険に晒されているかもしれなく、不用意に帰りたくないことからアントンの家に居候することとなり、ウィリアムを助け出すことを決意した。
実は自身は『不老不死の薬』で幼体化した体を30分間だけ元の姿に戻せる薬を開発しており、自身は本当に緊急事態の時のみ使用している。だが、大人になった姿を壱征に見られてしまったものの、うまく誤魔化してその場をやり過ごした。
因みに、二代目マニマニピーポーかつスターシステム時代から研究者役と言う役柄が多く、被験者も毎回アントンであった。また、現在は髪の色は水色であるが、元々は茶髪であった。
雲雀小学校
小学生になったシオラが通う学校。シオラが小学生の姿になって転校する前にも何度か登場をした事がある。実はこの学校に幼児化した四ツ方警察署の署長が通っているが、今の所誰のことかは不明である。ここでは、シオラ、佑平以外の人物を紹介する。
登場人物(シオラのクラスメート)
- 丸橋壱征(まるはし いっせい)
シオラのクラスメートの1人。シオラが転校してくる前は彼が主役を務めていた。自身の家庭の事情からか、貧乏なクラスメートや家庭に問題を抱えているクラスメートを見捨てず手を差し伸べる優しさを持っている。
実家はラーメン屋を経営しているが全く繁盛しておらず、その為母親は病院代もケチるほどの倹約家であり、この回では、図工の授業で誤って親指を電動ノコギリで切断してしまい、周囲にその事を隠して自分で指をくっ付けて治そうという無謀な行動をとってしまった。結果的にシオラのお陰で指は元通りに治ったのだが、この一件がきっかけでシオラに恋心を抱くようになった。
シオラの大人並みの知識の豊富さや、先述の通り一時的に大人になった姿、更にはアントンが子供のシオラに敬語で話しているところを目撃してしまい、ある時シオラは本当は子供ではないのではと疑ったことがあったが、シオラがなんとか上手く誤魔化したことで、シオラの本当の事実はまだ知らないようだ。
10年後は同窓会の時、実家のラーメン屋見習いをしていることが語られたが、シオラについての話題になった途端口を濁らせた…。シオラの安否が気になるところだがそれは今後分かることだろう。
- IQ(アイキュー)
シオラのクラスメートの1人。IQ200の天才児だが、常に顔を覆面で覆って隠しており、クラスメート達からはいつの間にか『IQ』と呼ばれるようになった。小3の頃に新米教師に覆面を取られそうになり、取らない代わりに難関大学レベルの数学の問題を出されるがスラスラと解いてしまい、その教師を退職させたと言う逸話があり、壱征からも『普段大人しい奴程怒らせると怖い』と思われている。
その見た目から壱征以外のクラスメート達からは気味悪がられていたが、壱征のみ彼の事を面白い奴として何かと話しかけて関わろうとしていた。
実はその正体は同じく壱征のクラスメートであるリクトと言う生徒の双子の兄。生まれつき知能指数が違いすぎた為、弟への配慮として素顔を隠していたのである。
夏祭りの型抜きでイカサマをする男を懲らしめた一件で正体を明かし、以降は壱征以外のクラスメートからも頼りにされるようになった。本人は最初は自分にメリットがないと頼み事を引き受けるのを渋るが、実は大の甘党で壱征にパフェを奢ると言われてアッサリ引き受けている。
シオラが転校してくる前は彼が問題を解決してきたが、シオラが来てからは登場こそしているが殆どストーリーに関わらなくなっていった。小学生になったシオラは、自分を元の姿に戻せる人間がいるかもしれないと言う事で壱征達の学校に転校してきたらしく、恐らくその人物はIQの事ではないかと思われるが、今のところ彼女と直接関わった事はない。
- 霜島ヒサシ(しもじま ひさし)
シオラのクラスメートの1人。知的障害を抱えている弟ナオツグを護る為に不良を演じていた。その後シオラの提案を受けて話し合いの元和解した。初期は金髪の少年だったが、最近では黒髪に変わっている。
- 花田優香理(はなた ゆかり)
シオラのクラスメートの1人。落ち込んでる弟を元気にしたくてパパの〝元気が出る薬〟を精力剤と知らずに毎日こっそり飲ませていた…弟はイチモツが元気になったままになって学校でバカにされてしまい責任を取るために私は・・・。
登場人物(柱屋兄弟)
- 柱屋空斗(はしらや くうと)
海斗の双子の弟。初期の頃は海斗に意地悪されていた。
- 柱屋海斗(はしらや かいと)
空斗の双子の兄。初期の頃は空斗に意地悪していた。
登場人物(その他の生徒)
- 池松剛毅(いけまつ ごうき)
- センリ
- シュウセイ
登場人物(教員)
- カワマタ
四ツ方大学附属病院
朝霧たちが務める病院。四ツ方市西区にある。2023年からは出番が急増した。
登場人物
- 朝霧寿一朗(あさぎり じゅいちろう)
四ツ方大学附属病院の外科医。青い髪と右目の義眼が特徴。初対面の相手にもタメ口で話すなど口はかなり悪いが腕は確か。その腕前は本来なら6時間かかる手術を2時間で終わらせる程。
アントンを独自で調査しており、ヤントンの行方・目的も追っている。大学図書館の地下にある一部関係者にしか存在を知らされておらず、世界中の発禁・検閲対象となった奇書、禁書、論文の類が大量に保存されている書庫に入ったことがあり、ヤントンの制止を振り切って独自で『血の30年計画』について調査したことがあった(実際、入ったことがあるのは現在のところ自身とヤントンだけである)。
朝霧家は代々医者の家系で、自身は長男として生まれた。自身の父も国内一の名医と呼ばれていたが、自身が5歳の頃、母が膵臓の末期がんで亡くなってしまった。父は母のことを自分の手で救えなかったことに悔しさを感じており、それを見た自身は世界一の医者になることを決意した。それからは、世界一の医者になる為にも睡眠時間以外は勉強しかせず(風呂やトイレの時間も勉強)、6歳にして小学校の学習内容は既に履修しており、学校の授業中は常に医療の勉強をしていた。そして、友達から遊びの誘いも全て断り、常に勉強に没頭していた為、一人でいる時間が多かった。
そんな中、10歳の頃、父に会いに行くために新幹線に乗っていたところ、車内で急病人が発生した。車内販売員が医者を探しており、最初は眼科医が名乗り出たが、自分の範疇ではないと戸惑っていた様子だった。その様子を見ていた自身が、その急病人を見て速攻で手術をしないといけないと判断し、そのまま新幹線の車内にもして手術を開始した(ちなみに、これが自身が行った初めての手術であった)。手術は1時間で無事に成功したが、自身はその時はまだ医師免許を持っていなかった為、その手術は眼科医が行ったことにした。
ある話で片目を失った少年のために自らの眼球を差し出して以降は義眼となった。また、初期は黒髪であったが少年時代の頃は今と同じ青髪であった。
実は世界中の天才医師を集めた組織である「限界なき医師団」の一員である。
便利屋が壊滅してからはヤントンの事を敵視している。
- 安彦佑平(あびこ ゆうへい)
朝霧の助手をしている少年。雲雀小学校に通っており、授業参観の時は朝霧が自身の授業を観に来る。元々は生まれつき目が見えず、それが原因で家族から疎まれるようになり、障害施設に預けられる(両親は『目が見えるようになったら迎えに来ると約束していたが、実際は治せる医者が朝霧以外いない為、邪魔な佑平を追い出す嘘であった)。ある日、盲目の患者を治す臨床試験の為の患者を探していた朝霧と出会い、目の手術を受けて無事成功し、目が見えるようになった。しかし、目が見えた事で家族のもとに戻ろうとするも、戻っても幸せになれない事を察した朝霧に『手術代を返す為(と言う名目で、実際は佑平を保護する為)』に朝霧の助手をする事になった。初登場の回では10年後の話が語られ、正式に朝霧の養子となったことで朝霧のような外科医となる夢を持つようになり、20年後の世界線では、実際に朝霧のような外科医になっている。
- 夜凪理人(やなぎ りひと)
朝霧の元同僚であるヤクザ専属の闇医者。優秀な医師だったが、奇病マニアで、ある奇病にかかって亡くなった遺体から皮膚を持ち帰ろうとした事で医療界から追放され闇医者となった。通称『Dr.ゼロ』。
『医療はトライアンドエラーであり、失敗なんて恐れていたら医療は発展しない』と言う持論があり、リスクも考えずに多臓器不全の女子高生に豚の臓器を移植させた上アフターケアも全くしないなど、医者として問題のある行動を取るため朝霧からは危険視されているが、美亜が半身だけ老化する奇病にかかった際に彼女の祖母の遺灰から美亜を治す為に必要なミトコンドリアを抽出して治療薬を作り治療すると言う、やり方に問題はあったがきちんと彼女を完治させる。治療費もタダにしており、本人も『医者なんだから患者を治すのは当たり前』と口にするなど、最低限の医師としての誇りはあるようである。また、幼なじみの女性を救えないと絶望して、過去に患者を救えなかったトラウマが蘇って思考停止状態に落ちていた朝霧を殴り『消えていく命を黙って見ているのが貴方の仕事ですか…?』と叱咤激励し、協力して手術をし患者の命を救った。
一方でDQN親に容赦ない制裁を与える等えげつない一面もあり、時として死に至らしめている。
野木森と顔見知りであり、彼に頼まれて薬品を調達する事もある(上記の精力剤も出所は不明だったが、恐らく夜凪から調達したのではないかと思われる)。
実は、自身の妹である望愛がとある奇病にかかって苦しんでおり、望愛の奇病を治すヒントを探す為に、奇病にかかった患者をターゲットに治療を行っている(自身の問題ある治療に憤りを感じている朝霧も妹の容態を見た時は言葉が出なかった)。
経緯は不明だが、ヤントンが卓から採取した芽殖孤虫を持っていたことからヤントン率いる組織『イリス』と何かしら関わりがあるのかもしれない。
ヤクザ
動画内では色んな組のヤクザが出てくるが、2023年現在では基本的にはフリーのヤクザである流島鉄次がよく登場する。
登場人物(堂真仁組)
仁義や任侠に重きを置く組。練恫會とは敵対関係にある。ちなみにアントンのことを彫り師時代から知っていて、よくアントンがヤクザの車を回すことがある。後に窪塚連合のケツ持ちを担うことになる。
- 門馬龍童(かどま りゅうどう)
堂真仁組という任侠集団の幹部である成人男性。スキンヘッドとメガネが特徴のいかつい風貌が特徴だが、某有名大卒で教員免許を持つエリートヤクザであり、真面目な人格者であり誰であっても人としての筋の通らないことをするものには厳しく接し、更生や生活の支援を行う。時には学校のクラスの担任を臨時で持つこともあり、堂真仁組が運営する、『エンジェル光幼稚園』の園長もしている。彼の一本筋の通った考え方が荒んでいた主人公やDQN学生、毒親を真っ当な道に戻す切っ掛けを与える。
過去に家が貧しいこともあって馬鹿にされ、自分の置かれている状況をよく周りのせいにしていたが、周りを鵜呑みにして自分の居場所を狭めるのは、自分自身の判断だと気がついたことがあった。このことは自身と関わりを持つ子どもたちによく話している。
肘に生まれた時から大きなコブがあるが、そのコブにはとてつもないパワーが秘められている。
経緯は不明だが朝霧とは昔からの知り合いだそうだ。
登場人物(その他のヤクザ)
- 流島鉄次(りゅうじま てつじ)
黒髪に襟足に金のメッシュをかけたフリーランスのヤクザ(主に仁義や任侠を重んじる「堂真仁組」や暴力とシノギを重んじる「練恫會」)。過去は『練恫會』所属のヤクザだった。腕っぷしや度胸は確かで義侠心に厚い人物であるが、あらゆる極道組織に応援として駆け付けるが故に組織の内部事情や抗争について知ってしまう事も多いので、葛藤や少なからず恐怖してしまう場面も珍しくない。
ヤクザに入る前は、元々不器用な所があり、何をしても上手くいかずすぐにバイトをクビになってしまうことが多いこともあって、バイトを転々とするフリーターであった(ちなみに自身はその頃から誰かのために体を張れるヤクザに憧れていた)。そんな中、動物愛護センターで働いていた時、殺処分される寸前の子犬を連れて逃げ出し、その子犬の一命を取り留め、家で飼うこととなり、『ギンジ』と名付けた。子犬を連れ出したことで動物愛護センターをクビになってしまったので、そこからは街のヤクザ事務所を津々浦々回り、3年後、『練恫會』の一員となった。そしてヤクザになってしばらく経ったある日、自身はトラックに轢かれそうになった。だけどその時ギンジが飛び出て自身を助けてくれたものの、ギンジはトラックに轢かれてしまい、助かることなくこの世を去ってしまった。
その後、自身はフリーのヤクザの仕事もしながら、アントンと共に犬猫の殺処分を0にする活動にも参加している。
暴走族
基本的には窪塚連合がメインで登場する。
登場人物(窪塚連合)
2023年5月17日の回から登場した、四ツ方市で活動している暴走族。全員が不正や不条理が蔓延し、犯罪率が高い四ツ方市で育った事から、“不良の力で街を変える”為に四ツ方市の全ての不良を統一する事を目標としている。今現在、四ツ方市東区と西区の権力を持っている。
結成前、四ツ方市は半グレやヤクザがやりたい放題やっており、大変治安が悪く、犯罪率が全国でトップの都市であった(警察も手に負えず、行政もまともに機能していなかった)。
初期メンバーである窪塚基、中神航大、才波卓、氷見谷挟児、磯部武士、鬼龍院省吾は全員同中学校出身であったが、出会った頃は全員が顔を合わせれば喧嘩をしていた。そんな中、先輩で中学の総番長である御堂橋憲剛が喧嘩を仲裁するようになり、6人のことを色々応援してくれるようになった(憲剛はまた別で暴走族に加入しており、またこの時は基たちは暴走族には入らないと言っていた)。そして、6人はお互い家庭環境に問題を抱えてることもあり、次第と仲良くなっていった。だが、ある日憲剛は四ツ方市議会議員の山際雅寛の息子に突然殺傷され、帰らぬ人となってしまった。さらに酷いことに、この事件は山際が警察を買収したことで揉み消された。その事に憤りを感じた基は山際の事務所に乗り込んだものの、『街のチンピラが1人片付いた。真実を暴いたところでお前らにはどうすることもできない』と言われて逃げられてしまった。そして基は『不良の力で街を変える』ことをモットーに『窪塚會』を結成し、上記の6人のメンバーが加入した。その後、山際の街頭演説を妨害し、市民に窪塚會の結成を発表し、決意を述べた。
その1件から山際ら市議会議員は『窪塚會』を警戒するようになり、そんな中、ある時省吾の母親が亡くなってしまった。どうやら、『窪塚會』の関係者であることを理由に、病気の母を山際の手によって病院側が受け取りを拒否したらしい。それから省吾は『街を変える』と言った基に裏切られたと思い、そのまま行方不明になってしまったが、4年後、敵対組織である『レッドリベリオン』の総長となっていたことが明かされた。
その後、『窪塚會』は100人以上の巨大組織となり、名前も『窪塚連合』へと改めた。
彼らがよく通っているバイクショップにはアントンが働いているが、アントンがバイクショップで働くようになったのが2023年6月9日の回でヤントン率いるイリスによってアントン以外の便利屋メンバーが行方不明になった半年後である事が判明した為、それ以前に彼らが登場した回は時系列的に見てその半年後に起きた出来事であると思われる。
チームの掟として、不要な喧嘩はしてはいけないとのことだ。
後に堂真仁組がケツ持ちを担うことになる。
- 窪塚基(くぼづか はじめ)
窪塚連合の初代総長であり、現総長。普段は温厚な性格だが、怒らせると非常に怖い。愛車はCBX(一度壊された経験あり)。風虎東高校に通っている。元々は両親が不仲ではあったが優しい姉のユキナを持つごく普通の平凡な小学生であったが、幼馴染であったアツキによってユキナが階段から突き落とされ、脳幹損傷によって意識不明の重体にされ、心の支えだった姉を失った事でやさぐれてしまい、喧嘩に明け暮れるようになり、そんな経験から窪塚連合を結成し誰も悲しまない街にする事を目指している。初登場の回でユキナの仇であるアツキを見つけ出し、ユキナのように首を折って脳幹損傷にしようとするも、ユキナの言葉を思い出して思い止まり、アツキは警察に逮捕され姉の仇を果たす。その後ユキナは奇跡的に意識を取り戻し、これから2人の時間を大切に生きていこうと心に誓った(ただし、この初登場以降も窪塚連合の活動を続けているような映写があるが、この初登場の回の後半のストーリーが未来の話であるのかは現時点では不明である)。密かにヤントンに監視されているが、本人としては最初はヤントンと会ってみたいとのことだった。ただ、実際に会ってみると異次元の強さから恐怖を感じた(ヤントン曰く、自身のことを『利用価値がある』と思っている)。
- 中神航大(なかがみ こうだい)
窪塚連合の副総長。風虎東高校の2年0組に所属している。
高校1年の時に、信頼していた先生から財布を盗んだと濡れ衣を着せられ、停学処分を食らったことがあった(自身はその時その先生から呼び出されて教室にいただけで、また実際財布を盗んだのはその先生だったということが後にクラスメイトの証言で判明した)。いくら事実を訴えてもその先生が事実を捻じ曲げたことで他の先生たちも一切信じてくれず、その一件から自身は教師嫌いになった。だが、高校2年の時に、新たな担任として天野春先生がやってきた。実は天野先生は刻竜組組長の一人娘であり、『鋼姫』の天野と呼ばれるほどの人物であった。そして、窪塚連合のケツモチヤクザに堂真仁組がついていることを理由に堂真仁組の敵対組織である牛頭組にボコボコにされた時、天野先生に助けられたことがあった。それ以来、自身は天野先生を信頼するようになった。ある話では蚊を飲み込む癖があったが、その時飲み込んだ蚊がウィリアム研究所で実験していた蚊とは知らず、口から大量に蚊が飛び出したことがあった。
- 才波卓(さいば すぐる)
窪塚連合の特攻隊長。今まで喧嘩に負けたことがなく、周りからは『不倒の才波』と呼ばれている。普通自動二輪免許の筆記試験に63回落ちたことがある。極度の病院嫌いであり、験を担いだり、占いや催眠術を信じてしまうピュアなところがある(感覚鈍麻で痛みを感じなくなった際最強の体になったと思い込むほど)。愛車はXJR400。ヒバ高に通っている。父は鉛工場を経営しており、自身が英歩央瑠(エポール)との対戦で足を滑らせて背中に寄生虫が湧いた時は、父の工場から酢酸を持ち出したことがあった。その後、体が焼けてしまい、朝霧先生の治療で回復した。自身の母は普段から自分勝手なところがあり、いつも自身や弟の健太に家事をさせて母は家でゴロゴロしていた。父とは離婚し、自身や母たちは父からの養育費で生活していたが、母の態度に嫌気さが差し、自身は健太を置いて家を飛び出し、父の元に向かった(その後母は自身のことを家族ではないと判断し、自身のものをどんどん捨てていた)。そんな中、弟が雨の中傘も持たずに歩いているところを蓮太郎に発見され、学校で弟の情報提供をしていたところ、自身が何か勘付いた様子だった。そして自身は弟がまた傘を持たずに歩いているところを発見し、助け出して家に連れて帰った。そして養育費目当てで育てられていた事実を知った弟も母と縁を切り、父の下で暮らすこととなった。その後、母は養育費ももらえなくなり、ホームレスとなったが、自身が角栓を抜いてしまい、聴覚と視覚と運動神経を失ってしまった(という芝居を演じられた)際、病室に母が駆け込んでくれ、母は今までの態度を反省し、家族が一つになれた。ある話では健太と川に一緒に遊びに行った際に、人に寄生すると無限に分裂して増殖し、様々な臓器等を破壊していく芽殖孤虫が右手の爪の間から入ったことがあった。極度の病院嫌いなこともあり、最初は全然大丈夫と病院に行かずに鷹を括っていたが、時間が経つにつれて右手の腕が消失していった。流石にまずいと思った自信は病院に行ってみたものの、朝霧ですらどうしようも出来ないことになり、絶望に明け暮れて気がついたら病院を飛び出していた。するとその場を通りかかったヤントンが芽殖孤虫をたまたま探しており、その後ヤントンから芽殖孤虫を全て摘出してもらい、クローン技術で生成されたある人物の右手を贈られた(ただし、自身はアントンが芽殖孤虫を摘出し、右手を取り付けてくれたと勘違いしている)。
- 氷見谷挟児(ひみや きょうじ)
窪塚連合の参謀。普段は喧嘩する素振りを一切見せない、用心深い男である。よく何かと危険性を感じた時はメンバーに忠告をすることが多い(が、メンバーはそれを聞かずして何かしらのトラブルに遭うケースが殆ど)。風虎東高校に通っている。実はアレックスやフレッドと同じように天才ハッカーであり、実際ギャンブル依存症である父が店側の遠隔操作によってパチンコで負けてしまい、借金をしていることが発覚した際、店のデータをハッキングしてパチンコで勝てるようにデータを改変し、その店を倒産に追いやったり、副総長のコウダイの弟が通っているゲーセンにあるなかなか景品が取れないぼったくりクレーンゲームの制御用のコンピュータシステムをハッキングし、景品が必ず取れるようにデータを改変し、店主を逮捕に追いやったことがある。
- 磯部武士(いそべ たけし)
窪塚連合の親衛隊長。中坊の頃から単車を乗り回して喧嘩に明け暮れており、地域では名の知れた不良と称されていた。現在はヒバ高に通っている。両親が早くに他界し、病弱な妹サトミだけが残された自身は母方の親戚に引き取られたが、親戚は自身らに横柄な態度をとっていた。そして自身はバイトを始めた。ある日、サトミから母に買って貰った小さな人形を貰い、その時好き勝手にしてた自分を根本的に変える必要があると感じ、窪塚連合から離れ、ヒバ高に転校し、勉強を1から頑張ることになった。学校では不良に絡まれることが多かったが、自分の人生を変えるためにも他人に手を出すことは我慢していた。だが、ある時同級生で過去に喧嘩したことがあった藤浪から人形を破かれてしまい、藤浪をボコボコにしてしまい、退学となり、親戚宅からも追い出された。だが、蓮太郎の協力があり、退学を取消になり、妹は朝霧先生を紹介されて無事に病状が回復し、さらには事情を知った窪塚連合のみんなもお金を出してくれたことで窪塚連合に復帰し、勉強と共に両立していくことを決意した。その後、横柄な態度をとっていた親戚を窪塚連合メンバー総出でボコボコにした。
登場人物(レッドリベリオン)
窪塚連合と敵対関係にある暴走族。窪塚連合の名前を騙ったり、卓の弟を拉致するなど、窪塚連合に全面抗争の宣戦を布告している。実はヤントン率いる組織『イリス』の支配下にあり、その実態は四ツ方市を討伐していくための暴走族であった。実際に四ツ方市南区の権力を取った。
- 鬼龍院省吾(きりゅういん しょうご)
元々は窪塚會の立ち上げメンバーの一人であった。母が元々病弱だったが、自身が暴走族であることを理由に病院側が母を受け入れてくれず、母が亡くなってしまったことで、『街を変える』と言っていた基に裏切られたと感じ、突然窪塚會を抜け出した。そのまま4年ほど行方不明になっていたものの、後に自分のチームを作り、何かしら理由をつけて窪塚連合に喧嘩を売っていることが判明した。本人曰く、目的のためには手段を選ばないそうだ。
登場人物(毒蜘蛛)
- 漆原妖子(うるしばら ようこ)
秘密結社『イリス』
とある教会を拠点とする謎の組織。その名は、神話における虹の女神の名で、天地を結ぶ虹として神々の使者の役目も担うということから、宇宙に衛星を持っており、その衛星を使った独自のインターネット回線を持ち、街の人々を常に監視している。また、その衛星からは目標に向かって超高密度レーザーを照射することもできる。依頼主にとって一番大切なものと引き換えに、依頼者の復讐を支援、或いは依頼者に代わって復讐する事が主な仕事である。一度依頼を受けると『契約』が成立したということでそれを取り消すことは不可能である。それ故に、巷ではヤクザより恐ろしい組織だと噂されている。
アントン株式会社を狙っており、アントンの身体についても調査をしている。実際、2023年6月9日の回で傘下のライフゲイズ社と共にアントン株式会社を壊滅させ、アントン株式会社で働いていたアントン以外のメンバーを洗脳させている。
登場人物(主要人物)
- ヤントン
『イリス』の代表。風貌はアントンに似ているが、髪色と髭はグレーの壮年な紳士。本人曰く、弱点はない。
とある協会を拠点にしており、行き場のない怒りや恨みを抱えた人物を「大切なモノと引き換えに依頼を受けて遂行する」仕事をしている。
アントンとは正反対の冷酷無慈悲な人物で、その方法もターゲットを肉体的にも精神的にも徹底的に痛めつけて追い詰め生き地獄を与えるパターンがメイン。基本的にターゲットの命を奪う事はないが、例外として、ボッタクリ商法で幼い子供を精神的に追い詰めて事故に追いやった者自分の子供を蔑ろにする毒親に対しては殺害も厭わない(特に毒親に関しては、前者は被害を受けた少女の目の前で殺害し、後者は蔑ろにされた少女から直接『殺して欲しい』と依頼されて実行している。なお、殺したのはどちらも両親だけで、溺愛されていた妹や姉の方は子供という事もあってか敢えて殺害はしておらず、後者の方はナイフだけを渡して生きるチャンスを与えて置き去りにした)。また、(手にかける一歩前まで止めた上で)制裁と見せかけて改心するきっかけを与えるパターンもある。
また、依頼者やその家族がターゲットによって身体の一部を失っていた場合は依頼完了後に義手や義足を贈ったり、便利屋を壊滅した事で自分を敵視している朝霧のもとを訪ねてまで両目を失って盲目となった少年の眼を直すよう頼む、虐待を受けていた子供を自身の保護施設に入れるなど、アントン程ではないが依頼者(特に子供)に対しては真摯に向き合う優しさを見せる事もあり、グレースが本来の任務(便利屋のエミリーとローリーを拉致する)を放棄して家族から蔑ろにされていた車椅子の少女を助けた際も咎める事はしなかった。本人によれば『正義の裏は悪ではなく、正義の裏側もまた別の正義である』と朝霧に語っている。
アントンとは並々ならぬ因縁を抱えており、便利屋を狙うと同時にアントンの身体について調査をしている。
かつては天才科学者として世間を轟かせた一条博士と共に大学教授として働いていた時期があり、それもあってアントンを独自に調査している朝霧を危険視してもいる。
アントンの項目にもある通り、アントンの実の兄であり、亡国となってしまった『トレド』の生き残りの1人であり、『血の30年計画』の被験者。その目的も、アントンによって命を失った愛する少女『ステラ』を生き返らせ、再びトレドと言う国を復活させる事であり、依頼者から大切な物を依頼料代わりに受け取っているのも、ステラを生き返らせる為のエネルギーを得る為であった。
今でこそステラを死なせたアントンを憎んでいるが、子供の頃は本当に兄として弟であるアントンの事を大切に想っていたらしく、アントンがヤクザに誘拐された時はたった1人で救出している。この時点でアントンと違い自分の力を完全に制御出来ており、また、敵対する相手に対する容赦の無さも同じで、ヤクザの1人を拷問にかけてアントンの居場所を吐かせた後にそのまま用済みとして殺害している。
一方で父親から自分の力を無闇に使ってはいけないと言い聞かされていた事で、普段は無口でおとなしい態度をとっていたが、叔母と共に銀行強盗に人質にされた時にステラに『大切な者を守るために力を使う』事を説かれる。
それからはアントンやステラと共に平穏に暮らしていたが、トレドに敵国が侵攻をした事で避難をするも大人達と離れてしまい、敵陣を突破する為に作戦を立てたが、ステラと両想いであった事に嫉妬して自分の指示を無視したアントンの行動がきっかけでステラが命を落としてしまい深い絶望に落とされてしまった。その後は家族のもとを去り、母親が亡くなっても葬儀の場に来ることもなかった(ただし、母親の命日には母との思い出を思い出してローリーに語っており、母親の事は変わらず愛していたことがうかがえる)。
- ラルフ
『イリス』の一員で肉体派。金髪碧眼の大男。レスリング選手が束になっても力では敵わないほど筋骨隆々である。
ヤントンの忠実な下僕であり、彼の護衛を担っている。悪しき人物の悪質な所業に苦しむ被害者を救済し、加害者に苛烈な制裁を与える役割を担っている。硬派な人物であるが、被害者を助ける事に力を注ぐ優しい心を持っている。
- グレース・ラヴレース
『イリス』の一員で紅一点。長い黒髪と抜群のスタイルに扇動的なファッションが特徴的の美女。妖艶な香りを操り、他者を思いのままにさせるところがある。また、児童カウンセラーとしての顔も持っている。
ヤントンの忠実な下僕であり、アントンらの調査だけでなく、悪しき人物の悪質な所業に苦しむ被害者を救済し、加害者に苛烈な制裁を与える役割を担っている。一方、被害者(特に子供)には慈しむ心を持って接する優しさを持っており、他のメンバーに比べると比較的表情豊かで毒親や子供に危害を加える者には凄まじい嫌悪感と怒りを見せ、場合によっては殺人も厭わない事も珍しくない。反面、ラルフやフレッドに比べると被害者に肩入れしやすいところがあるため、少々詰めが甘い部分もある。
- フレッド・ディアス
『イリス』の一員でIT担当。アメリカ出身の気怠そうな雰囲気が特徴的な青年。ヤントンの忠実な下僕であり、アントンらの調査だけでなく、悪しき人物の悪質な所業に苦しむ被害者を救済に動くラルフやグレースのバックアップを一手に引き受けている。実は国家機密ですら簡単に抜き去ってしまう天才ブラックハッカーで、アレックスと同等以上のITやパソコンスキルを持っており、ターゲットの情報収集やシステムのハッキングを容易く行えるほどの技量を持っている。ある話でアレックスと仕事をしており、後に別の話でアレックスと再会した際は他人のように惚けたような振る舞いをしていた。一方、アレックスが休暇中にピンチに陥った際は間接的に窮地を救ったり、イカサマをしていたパチンコ店を自分のIT技術を活かして撲滅して被害者を救ったりと決して冷たい人間ではない。
一時期ウィリアム研究所で働いていたが、その理由はウィリアムが開発した『不老不死の薬』とそのデータを盗んで、四ツ方警察署の署長に飲ませ、『イリス』が四ツ方市の警察の権限を得るためであった(だが署長はプロトタイプを飲んでしまい、一定期間で元の姿に戻った)。
登場人物(ライフゲイズ社)
表向きは市民の安全を守る綜合セキュリティサービス会社だが、実態は大量監視システムによってあらゆる通話やメール、SNS、街中の監視カメラやPCなどあらゆる媒介を介し、市民の全情報を秘密裏に収集している。そのシステムに目を付けたヤントンが会社を買った事で以降はヤントンが新たな社長となり、イリスの傘下に収まった。四ツ方市中央区の麒麟街のど真ん中にあるライフゲイズタワーに本社を持つ。
- 平一平(たいら いっぺい)
ライフゲイズ社の社員。初登場時は平社員であったが、陰湿な先輩社員が偶々社会科見学に訪れていた過活動膀胱の持病を持つ前社長の娘をトイレに行かせず失禁させた事で前社長の怒りを買いクビにされたのを機に幹部候補へと昇格した。得体の知れないヤントンを恐れつつも、ヤントンの野望の果てに何が起こるのか見届けたいと言う好奇心が勝り、ヤントンについていく事を決心した。
登場人物(その他)
- 米山仁美(よねやま ひとみ)
- 若木波瑠(わかぎ はる)
- 成川夕利香(なるかわ ゆりか)
- 柏木純也(かしわぎ じゅんや)
イリスの傘下にある福祉施設で暮らす小学生達。
全員なにかしらの障害を持ち、仁美は4年前に実の妹に崖の上から突き落とされ、落ちた先の湖の湖底の岩に背中を打ちつけた事で脊髄損傷で下半身付随となって車椅子生活となり、波瑠は事故で右目を無くして眼帯を付けており、夕利香は烈指症と言う病気で右手の指が2本生まれつきなく、純也は神経線維腫症II型(全身に腫瘍が出る難病)で盲ろうとなり、目と耳が効かない。
全員が障害を持っている事と妹/兄を溺愛する両親から蔑ろにされており(純也は最初こそ家族に心配されていたが、内心では疎まれており、兄が火事を起こしてしまった際に見捨てられてしまった)。ヤントン達に保護される形で実の家族と決別した(なお、仁美の場合はグレースが人知れず仁美の家族を抹殺し、波瑠は目の前でヤントンの手によって落雷で両親を感電死させられたが、波瑠は両親の死を悲しむ事はなくヤントン達についていく事を選んだ。夕利香はヤントンに両親を殺して欲しいと依頼し、それを受けたヤントンが両親を滝壺に落として溺死させている。唯一純也のみ、グレースが火事に遭う幻覚の香りを純也の家族に嗅がせて悪夢を見せるのみに留めており、殺害はしていない)
仁美と波瑠はお互い似たような境遇を持っていることから仲良くなったらしく、また自分達を保護したグレースを慕っている。
彼女達を含め、児童施設で暮らしている子供達は全員親に蔑まされており、保護された後も実の親への憎しみはなくなっていない。更に、保護された子供達はヤントンが作ろうとしている新生トレド国の国民になる為に選別されていた。子供達も『自分たちの居場所』と受け入れており、家族に蔑ろにされていた事情を知らないアントン達が説得して連れ出そうとしても拒絶している。
血の30年計画
国と国との争いの渦中にあるトレド公国の国家の計画。ゲノム編集により、人ならざるものの力を発現させる禁忌の手術であり、遺伝子改造を行い、最強の兵隊(ソルジャー)を生み出すための倫理を超えた極秘計画である。11人の子供が30年後にトレドが世界を統一するための被験者に選ばれた。だが、計画が完遂する前にトレドは敗戦してしまい、トレドは地図から消され、被験者は敵国から人ならざる力の記憶だけを抹消させられた。
登場人物(被験者)
ここでは、アントンとヤントン以外の被験者を紹介する。
- ステラ
アントンとヤントン兄弟が幼い頃の幼馴染であった少女。
大人しく心優しい性格をしているが、実は彼女もアントンやヤントンと同じく、血の30年計画によって遺伝子操作をされて身体能力が常人よりも高い特殊な体質を持っており、ヤントンが銀行強盗のリーダーに捕まってしまった際に不意打ちでリーダーを倒している。
ヤントンと両想いであったのだが、一方でアントンからも好意を寄せられており、トレドが敵国の侵攻を受けた際に大人達と逸れ、ヤントンの指示で安全な村へ逃げる為に敵陣突破をしようとするが、ヤントンに嫉妬したアントンがヤントンの指示を無視して敵兵に攻撃を仕掛け殺されかけたところを庇って撃たれてしまい、そのまま命を落としてしまった。
- ユーリ
アントンの幼き頃の友達。力のコントロールが苦手なアントンのことを面白い奴として関わっている。
実は彼もアントンらと同じように血の30年計画によって遺伝子操作をされて身体能力が常人よりも高い特殊な体質を持っており、アントンがヤンキーに絡まれた際にバスを投げてヤンキーを追い払ったことがあった。本人曰く、みんなに内緒で隠れて力を使っているそうだ。
尚、現在生きているのかどうかは不明である。
登場人物(関係者)
- サーシャ
アントンとヤントンの母。
息子達が血の30年計画によって遺伝子改造をされていた事は知らず、息子達が異常に力が強いのは生まれつきのものだと夫からも伝えられていた。
穏やかで優しい性格で、当時力をうまく使いこなせていなかったヤントンに『力は無闇に使うものではない。その力は誰かを守る為に授けられたもの』と教えている。
ステラが亡くなり絶望したヤントンは家族の前から姿を消してしまい、その数年後に彼女も亡くなってしまった。
母親が亡くなってもヤントンは帰ってくる事はなかったが、母親の写真を今でも持っており、命日に母との思い出をローリーに語るなど、ヤントンにとってステラと同じく大切な存在であった。
一条兄弟
アントンに恨みを持っている謎の三兄弟。10年前、父親を何者かによって殺された過去を持ち、その犯人をアントンであるとして彼に復讐しようと企んでいる。なお、アントンは彼らの過去を聞かされても自分が犯人ではないと何故か言っておらず、犯人ではないだろうが、何か事件について知っている様子であった。3人ともプロフィールを偽って近隣の学校に潜入したり、警察官になりすましたりしているがその目的は不明である。しかし、潜入先で悩みを抱えている人物に手を差し伸べてる優しさと、悪人を決して許さない強い正義感を持っている。
実は自身らの父、一条博士は過去にヤントンと共に共同研究を行っており、アントンの背中に埋められている『アストラル体』を発見していたが、朝霧によって学会に発表され、『アントニウム』という名前で化学賞に推薦されてしまった(後にアントニウムはアントンの体から検出されなく、正式に訂正され、幻の元素となった)。
また、ヤントンが大切な幼馴染に由来して名付けた、『ステラデバイス』といった人間の感情を膨大なエネルギーに変換できる装置の超小型化の改良に自身らは成功しており、自身の主役の回ではステラデバイスを使ってDQN教師やDQN医者などを制裁している。
後に、自分たちの父を殺めたのがアントンの兄であるヤントンだった事を知るものの、返り討ちにあいボロボロの状態になっていたところをローリーに発見された。
その後、斬と陣は自宅療養を行なっており、禅はアントンのバイク屋を訪れ、アントンから事実を聞き、便利屋のメンバーを探し出すことを決意した。
尚、10年後の世界線では彼らは便利屋で働いている設定になっている(どのようにして復活したかは不明だが)。
登場人物(一条兄弟)
- 一条禅(いちじょう ぜん)
一条兄弟の長男。金髪に赤いメッシュがある青年。一人称は弟以外には「僕」、弟たちに対しては「俺』。弟2人と違い常に他人に対して敬語口調で、今の状況を諺で例える癖がある。初登場時は刑事になりすまして、多数のエキストラを使ってアントンを罠に嵌めて逮捕しようと企てていた。ウィリアム研究所に潜入してシオラの助手をした事もあり。父の死を目の前で目撃しており、アントンへの恨みは特に強かったが、後にその犯人がアントンではなくヤントンだと知ることとなった。
ヤントンから仕打ちを受けた半年後、ヤントンの目的を知るために自らアントンのバイク屋を訪ねた(弟の斬と陣は自宅療養をしてもらっているので行ってない)。アントンから便利屋のメンバーが行方不明になったと話を聞いた自身は、今までの詫びの意味も兼ねて、アレックス、エミリー、ローリーの3人を探す手伝いをすることを決意した。
最近では、アントンと共に(復活はしていないが)便利屋としての仕事を手伝っている。
- 一条斬(いちじょう ざん)
一条兄弟の次男。黒髪に黄色のメッシュがある美男子。
陣と同じく、ある目的と学校を中卒してしまった事によって満足に学生生活を送れなかった心残りから、様々な高校に潜入している。実は三兄弟が揃う以前の回であるこの回のラストに兄や弟に先駆けて登場していたが、この時はラストのみの登場で台詞もなく、ただ寝ているだけの生徒であった。また、この時潜入していたのは蓮太郎達が通うヒバ高であった。
10年後では彼と思わしき人物が陣と共に便利屋の一員として仕事をしている姿が確認されている(ただし、髪型も若干変わり、髪色も黒髪で白いメッシュに変わっている)。
- 一条陣(いちじょう じん)
一条兄弟の末っ子。赤髪に黄色のメッシュがある美少年。小学生でありながら大企業『一条カンパニー』の代表取締役社長である。小学生でありながら非常にIQが高かったが、その為にクラスメートや当時担任であった現秘書の松本利絵と確執が生まれてしまい、自分に義務教育は不要だとして、小学生でありながらネットベンチャーを企業し、年収五億円の億万長者となった。しかし、幼い身で父親を亡くして親から愛情を得られなかった事と、小学校も中退した事で普通の子供らしい生き方が出来ない事に寂しさを感じるようになり、利絵の『友達との出会いや学校でしか得られない体験もある。一条社長にも合った居場所がきっとある』と言うアドバイスを受け、時折会社を抜け出して様々な小学校に潜入し、失った学校生活を取り戻そうとしている。
兄弟の中で唯一ヤントンと遭遇した事があるが、父親を殺した犯人とは疑っておらず、アントンに似ていると言う疑問を抱くのみであった。
10年後では彼と思わしき人物が斬と思われる人物と便利屋で働いている姿が確認されている。
登場人物(その他)
- 一条博士
斬、禅、陣の父親。過去に天才科学者として世間を轟かせたことがあり、またヤントンと共に大学で働いていたことがあった(ちなみにヤントンは自身の協力を得て死者を復活させる技術の開発に成功している)。しかしある時、詳細は不明だがヤントンの手によって帰らぬ人となってしまった。
- 松本利絵(まつもと りえ)
陣が経営している『一条カンパニー』の代表取締役社長秘書であり、陣の元担任。『人の幸福は年収で決まる』と信じ、自分の授業に何かと口を挟む陣と折り合いが悪かったのだが、小学校を中退して企業した陣に巨額の年俸が書かれた契約書を見せつけられた事で陥落し、陣の秘書となった。秘書として以前よりも陣を見ているうちに、彼にしかない苦悩を知り、秘書として、元担任として陣に失った学校生活を取り戻すきっかけを与えた。
大富豪テラーダ
四ツ方市では知らない人がいないと言われるぐらい有名な大富豪。
登場人物(大富豪)
- テラーダ
大富豪(本人曰く『アラブの石油王も裸足で逃げ出す程の大金持ち』)の、ふくよかな体格の男性。面倒臭がり屋に見えるが、人の心が解る好人物でもある。
シオラ同様、アントンに大金を報酬に何かしらの実験を持ちかけてくることが多い。ただし、実験失敗を口実に報酬金を大幅に減額するシオラとは違い、石の上に3年企画では3年間石の上で生活する企画をやり通したアントンに報酬金10億円を約束通り振り込んでおり、成功すれば報酬金はきちんと全額、例え途中で失敗しても本人が満足すれば、160kmの豪速球を24時間顔に当て続ける企画では3000万の半分の1500万、1週間で100キロ太る企画では1億から10万に減額するも大金を振り込んでおり、シオラの実験と比べればコスパは良い方である。
最近はごく稀にしか出演しなくなった。また、出演したとしても実験シリーズではなく大富豪として出演している。
登場人物(関係者)
- 坂本(さかもと)
テラーダに使える老執事。
穏やかで礼儀正しい性格だが、子供を蔑ろにする親には強い憤りを感じ、麻生の両親に対してはそれまでの温厚な態度を一変させ怒りを露わにし、警察に引き渡した。
- 小宮山麻生(こみやま じゅり)
テラーダの養子となった少女。
この回で台詞はないが久しぶりに登場を果たした。芸能プロダクション立ち上げの為投資金1000万の取引をテラーダに頼みに来た親子にお茶を出していたが、その親子からかつての家族と同類の気配を感じ取ったのか、その表情は不快そうなものであった。
姫雛鳥幼稚園
問題児のトモハルが通う幼稚園。この回で初登場し、後にシリーズ化した。
登場人物(園児)
- トモハル
- 竹内翔(たけうち しょう)
- ミナ
- 北岸茉子(きたきし まこ)
登場人物(先生)
- 篠田祥子(しのだ しょうこ)
- メグミ
- 桜庭一馬(さくらば かずま)
園寺姉妹
盲目の姉とそんな姉に意地悪をする妹。この回で初登場し、後にシリーズ化した。毎回妹が姉が目が見えない事を分かった上でかくれんぼをしたり、姉の杖を奪うなどの嫌がらせをするも、妹は報いを受けるが如く命の危機に陥る程の酷い目にあうのがお約束となっている。2024年3月8日には総集編が作られている。
登場人物
- 園寺莉子(そのでら りこ)
園寺家の長女で小学5年生。生まれつき盲目で盲学校に通っている。外を歩く際は杖を使うか盲導犬であるアレックスと一緒にいなければならない。この手の主人公では珍しく両親から蔑ろにされてはいないが、莉子ばかりを両親がかまっていることが気に食わない妹のサチに毎回意地悪をされている。本人は意地悪をされてもサチを妹として大切に思っており、サチがこれ以上危険なことをしないで欲しいと心配している。
- 園寺サチ(そのでら さち)
園寺家の次女で莉子の一つ下の妹。両親が盲目の莉子ばかりにかまっている事が気に入らず、毎回目が見えない莉子にかくれんぼで勝負を挑んでいる。しかし、1回はサウナ、2回目は冷凍庫、3回目は貯水タンク4回目は宿泊したホテルの使われていない倉庫に隠れていたが閉じ込められ、危うく死にかけてしまうというのがお約束となっている。特に4回目に関してはなんと3日間の間誰も見つけることが出来なかった(ただし、この時はホテル側の従業員の杜撰さにも原因があった)。助かった後は自分の行いを反省して仲直りをするも、まだ年頃なのか次の登場回ではまた莉子に意地悪をしており(視聴者の中にも、何度も酷い目に遭って最後は反省したと思ったら、懲りずにまた意地悪をする点について『全然反省していない』と呆れるコメントも寄せられている)、中々素直にはなれない様子。家で飼っている盲導犬のアレックスの事も最初は嫌っていたが、サウナに閉じ込められた際にアレックスに助けられたことで嫌わなくなった。また、冷凍庫に閉じ込められた時に自分を助けてくれた便利屋の方のアレックスに一目惚れし、彼が行方不明になったと知った時にはアントンに苛立ちをぶつけ、人間の方のアレックスが助けに来てくれると思いまたしても犬の方のアレックスを隠してしまった。また、一度不審者に硫酸をかけられて失明し、莉子と同じく盲目になったことがある。
持原姉妹
ジャイアニズムな姉とそんな姉の横暴さに振り回される妹。
こちらは妹が毎回激辛料理を姉に食べさせて仕返しをするのがお約束の姉妹シリーズとなっている。
登場人物
- 持原玖実(もちはら くみ)
持原姉妹の妹。小学2年生。
人の物を無理やりとって自分の物にしたがる姉のココミの横柄さにうんざりしており、毎回ウィリアムからもらった激辛料理を食べさせて懲らしめている。
- 持原ココミ(もちはら ここみ)
持原姉妹の姉で玖実より2つ年上の小学4年生。
妹である玖実やクラスメートの物を『あなたの物は私の物!』と平気で奪いとって自分の物にしたがる我儘で自分勝手な性格で、まさにジャイアンのような人物と言える。一方で要領が良いため、両親はココミを甘やかしており(二度目の回では、一度目で酷い目にあったので懲りただろうと判断して玖実の訴えを聞いても真剣に捉えていなかった)、それが余計にココミの傍若無人っぷりを増長させてしまっている。
一度目はハバネログミ、二度目はデスソース入りのパフェを食べさせられて玖実に仕返しをされ一度は反省したかに思えたが、全く反省しておらずまた人の物をとるようになったり、今度は自分がハバネログミやデスソースを玖実に食べさせて仕返しをしようとするが、玖実には見抜かれており失敗、一度目は父親がハバネログミを間違って食べて病院送りになって母親に叱られ、二度目はまたしてもデスソース入りのトマトジュースを飲んでしまい三度病院送りになった。
その他
登場人物
- マルキド
紫色の長髪と瞳の男性。表向きはクリーニング店の店長で、報酬次第でどんな掃除も引き受けるが、裏の顔は凄腕のヒットマン。ヤントン一派のグレースと同様子供に優しく、子供を苦しめたり危害を加えた者は依頼とは関係なく殺している。グレースは彼に見覚えがあるらしい。
余談
pixivに投稿されている鎌倉殿の13人版の上総広常のイラストの中には当チャンネルのアイコンに似たものがある。
関連タグ
姉妹チャンネル。こちらは主に悪女が猛威を振るう。
いずれも同じスターシステムを用いたYouTubeチャンネル。
このチャンネル同様、ゲスい行いをする悪役がやたらと登場する。こちらは死人は出ない反面、改心する悪役が極端に少なく、味方側も制裁の度が過ぎており、中には下手をしたら双方共に罪に問われるケース(こちらはこのチャンネルの例に加え、労働基準法違反も追加)もあり、こちらよりも深刻。
前者とは(初期はともかく現在では)ヤクザや殺し屋等裏社会の人間がメインを張る漫画チャンネルという共通点がある。双方に登場するヤクザもよく知られる極道同様のシノギをしているが、仁義を重んじる点は同じである。また、このチャンネル同様に街の治安も悪く(しかも警察が犯罪の隠蔽等の不祥事をやらかすなどこのチャンネル及びマニマニピーポーよりも深刻)仁義外れがやたらと出てくる事、ヤクザや殺し屋果ては闇の仕事人に成敗される事が多いが、内容上そいつらの死亡率はこちらの方が高く、しかもその死に様も悲惨であり、年齢制限が掛かる事も多い。
一方で、こちらはメイン主人公達がそれぞれ所属している組織や企業は現状壊滅していない他、後者の姉妹チャンネル(厳密には移籍した)のキャラクターとも普通に共演する、現体制に移る前の動画を基本的に非公開にしていないという相違点がある。また、ストーリーの時系列もこちらはある程度ハッキリしている。