概要
「マニマニピーポー」のメインキャラクター。
国内トップクラスの偏差値を誇る『Sマニ大学』に通う女子大生。大学内における能力や人柄等がずば抜けて優れているとされる「Sマニ四天王」の一人。
大変上質な金髪に右目を常に隠したロングヘアをした美女。
女子大生ながら国内外問わず高い知名度と実力を持つ女優として知られている。
華やかな見た目と抜群のスタイルとは裏腹に女優としてのプロ意識は本物であり、赤倉財閥の当主にして所属事務所「アカベックス」を運営している赤倉も認めるほどに謙虚で誠実な性格をしており、所作も美しく(ボランティアで子供と触れ合うくらいに)子供が好きだったりと非常に人間ができている人柄でもある。
能力
大学生の年代ながら、女優としての能力と知名度はかなり優れており、常に業界内では引っ張りダコでアリスが関わっている作品は当たり前のように話題を呼び込んでいる。インフルエンサーとしても非常に有名であり、アリスが投稿するとモノやサービスに関係なくバズリまくる。時折、運営元の社長である赤倉の依頼で女優志望のレッスン生に演技の手解きや歌手活動もしており、いずれも大好評である。Sマニ大学でもミスコンは開催されているものの、余りの美しさや知名度のせいで普通に参加したら他の学生と勝負にならないのか、殿堂入り扱いされている。
人間関係
赤倉財閥の当主であり、所属事務所「アカベックス」の経営者。
大変良好な関係を築いており、赤倉からも女優として「世界に名を残せる」と信じて疑っていないほどにその才能を目に掛けている。
大学の同級生にして、親友。赤倉を除けば共に行動する機会が多く、一緒に日常を過ごしデートする事もあれば、トラブルを共に解決する事もある。幼馴染であり、自身が体調を崩して寝込んだ際は看病された事がある。
大学の同級生にして、親友。赤倉を除けば共に行動する機会が多く、一緒に日常を過ごし世良の『運命の人探し』については彼の行き過ぎな行動に若干呆れる事はあるものの、暖かく見守っている。神宮寺と同じく、トラブルを共に解決する事もある。
女子高生探偵として活動している少女。自身と苗字が同じである。
ある話で神宮寺がレイと出会い、彼女の名刺を見た後にアリスに電話をかけ「探していた人が見つかったかもしれない」と伝えた事から、ただならぬ関係である事が窺える。
活躍
初登場から女子大生にして「Sマニ四天王」の一人として神宮寺や世良と登場しており、女優として活躍し逆転を狙う人物の頼みや好意でインフルエンサーとしてモノやサービスの紹介をする事で火付け役を担う事もあった。
ある話では旅行支援制度を利用して好き勝手に旅行に行ってはネグレクトのような扱いを受けている子供の現状を知った際は、普段の落ち着きが嘘のように激昂しトラブル解決に乗り出した。(後に神宮寺の協力もあって解決した)
ある話では神宮寺と世良らで山登りに行った際、神宮寺達が謎の病気にかかった際は自ら看病しながら幼い頃に体調を崩した時に看病してくれた彼が苦しそうにしていた時は自らトラブルの解決に踏み切った。
非道なる策謀 どん底に落ちていく名女優
ある話で友人達と海外旅行中、砂浜で見つけた穴を好奇心交じりで調べて掘り進めたところ、一人の研究員に捕まり拉致監禁の末にある薬を打ち込まれてしまう。
それは、相手の心が読めるようになるナノマシンであり、それは赤倉が諸星と共に追っていた五鬼神の策謀によるものだった。
加えて一ヶ月ほど眠らされ、目覚めた時には自宅のベッドの上だった。何とか戻って来れた事に安堵しつつも、スマホを確認すると世良を始めとする関係各所からの膨大な数の着信履歴だった。
女優として忙しなく活動しているにもかかわらず一カ月も連絡が途絶えてしまったとなれば当然芸能関係者のみならずかかわる人物に何かしらの影響を意図せずだがそのせいで仕事のドタキャンを引き起こす羽目になり、迷惑をかけたのは明白だった。まず世良と連絡が取れた事にホッとした後に海外旅行に出かけた女優友達とコンタクトが取れた(神宮寺はこの時海外で仕事をしていたために連絡が取れず終いだった)。喫茶店で再会できた事を喜びつつも、ナノマシンの影響で向き合った友人らの本音が聞こえてしまい、その内容もアリスを非難するものだった(内一名も一カ月意識が戻らず連絡が途絶えたせいで事務所をクビになった)更には周辺の客からも心の声が聞こえる形でスキャンダルを起こす人物と言うレッテルを貼るような本心を次々聞いてしまったために思わず飛び出してしまう。
女優としての地位を危ぶまれ周囲との人間関係にひびが入った事でノイローゼになり引き籠りになってしまった。
疑問に思った赤倉が自宅を訪ねても心の傷が深すぎたせいもあってか会うのすら拒絶してしまうが、彼の必死の訴えで顔を合わせる事にした。赤倉と向き合い心の声が聞こえるも、その内容は自身を気にかけ更に女優として伸びて行ける事を信じて疑わない真心のこもった本心だった。
これによって心が救われ、立ち直る兆しを見せた(最終的には赤倉の噓偽りない訴えによって心は救われ、諸星と世良の手によって自分と同じ被害を受けた人達も救われた)。
どん底からの再スタート そして復活へ
後に赤倉紹介の格安アパートに移住したものの、そこでも侮蔑の眼差しに晒されたが、神宮寺と世良の応援もあって奮起していく。
再スタートを決意した矢先、風呂の排水溝から金属の棒杖の物質が発見されて撤去した後に部屋に閉じ込められスマホも使えなくなる事態に見舞われてしまう。
再出発を決意してすぐのトラブルの連続と先の事件が重なる余りに心が折れかけたものの、女優を目指した原点を思い出して立ち上がる。
直後、風呂の排水溝に詰まっていた物質を使って脱出のきっかけを掴み、必ず這い上がらんばかりの決意で行動した結果、閉じ込められた部屋から抜け出す事に成功する。そこに待っていたのは赤倉だった。
アパートに移住してから今までの出来事は赤倉が女優として復活のきっかけを与えるための芝居とドキュメンタリー映画の素材を作るためであった事が判明した。
何とか立ち直ったものの、現状は自身が主演の映画が公開中止の連絡と役者として起用できない状況が続いたままだった。先の事件も相まって手詰まりになるも、自身や親族がファンである古い映画館を運営しているおばあさんの計らいで上映が決まる。
更には神宮寺と世良の協力で格安アパートで撮られていた素材を活かしたドキュメンタリー映画は大成功する事になった。これがきっかけでファンや人気を取り戻し、女優としての仕事もまた舞い込んでくるようになった事で名誉を回復できた。
そして、女優・水無瀬アリスが復活した瞬間だった。
時系列は不明だが、復活のきっかけになった映画ヒットの後の話で人気の渇望や貧している状況を脱したいがためにいたところで悪魔が現れる。それは、「見つめ合った相手とウインクする事でその人を虜にし、その数だけランダムに自分を好いてくれる人に嫌われる」内容だった。
最初は戸惑ったが、焦る余りに悪魔の力を行使してしまうようになり、それ以降はドラマやCMの出演が増えたものの、アンチコメも増えるようになった(神宮寺からも「人気になるまではやっかむ人も増えるから」と言う発言もあって気にも留めなかった)。
ある日、旬の人気女優である夏原ミサトとのダブル主演のドラマのオファーが決まった。しかし、その夏原ミサトも悪魔の力を行使してスターダムに駆け上がろうとしている事が判明した。それでも、互いにライバル心剥き出しにした迫真の演技もあって、公開前から大きな話題を呼ぶようになっただけでなく、自身の方に人気が向いていく事を感じたのもあって調子づくようになってしまう。
その日を境に親友である神宮寺と世良から避けられるようになってしまう。
望んでいた女優としての自分の復活が目の前にもかかわらず、絶えず自分を気にかけ見守り共に笑いあった人物が離れた現実にいてもたってもいられなくなったアリスは、仕事を放り出して神宮寺と世良の下に走り出す。見かけるや否や二人に深く謝罪し、悪魔の力を行使していた事を白状する。
しかし、待っていたのは二人からの笑顔と暖かな迎えだった。急激に変わっていくアリスを見て神宮寺と世良は「どん底にいる人達こそ大切にして欲しい」と気づいてもらい為の芝居である事が発覚した。
そして、大切な人達がすぐ側にいる事を再認識したアリスは涙を零し、悪魔と決別した。
気にかけてくれる赤倉からも流石に怒られたが、一歩ずつ頑張る決意を固めるのだった。
一方、夏原ミサトは悪魔の力を行使し過ぎた余り、芸能関係者どころか身内にまで嫌われ貧乏女優に転落する末路を辿るのだった。
久しぶりに休みをもらって海外旅行に行ったお話では、ウー家の子息らの指示で捕らえられ、度を越えた仕打ちを受けて心を降りかけたが、最近のアリスに降り注ぐ災難が多い事を思い気に掛けていた神宮寺らによって救助された。後にウー家の領主らに問い詰められてしまうが、何と彼らは自身の大ファンであった事から事件はすんなり解決した。その上、先の事件の影響でメディアに出演しなくなっていた事を不審に感じ事の顛末を知ったウー家の領主夫妻から財力や権力を活かしてサポートしてもらえる事まで保証してもらい、主演の映画製作まで決まると言う、雨降って地固まると言う表現で済んでいいか分からないハッピーエンドとなった。
