概要
「マニマニピーポー」のメインキャラクター。
幼い頃より友人として諸星の側に常に遣えるA級モロメイドのひとり。
上質なピンク色にウェーブのかかったロングヘアをした美女。
メイド業務以外にも、諸星の依頼で出資会社や臨時講師として学校へ赴任し、時にはホストクラブへキャバ嬢として潜入する場合もある。諸星財閥の一部系列会社で役員も兼任しており、諸星管轄の番組や企画でもMCとして参加する事も多い。
能力
10代で海外の有名大学を飛び級で卒業している才女であり、諸星には及ばないものの多芸多才で文武両道を地でいき、一度会った人物の顔と名前を完璧に記憶する能力も優れている。また、ゲームも得意。他にも教員免許や保育士の資格等の国家資格も多数保有しており、他のメイドの教官を担う事もある。A級メイドのため、自分よりランクが下のメイドの個人情報にアクセスする事が可能である。
非常に有能なメイドであり、諸星のビジネスや実験も的確にフォローして見せており、諸星本人からも「諸星財閥への貢献度は計り知れない」とその能力を心底認められており、時には諸星すら出し抜く作戦を立案したり企みを見抜く洞察力も見せている。S級メイドになってからは体得した武術で肉弾戦に打って出る事もある。
人間関係
諸星財閥の当主。常に付き従って彼の世話や仕事におけるサポートを担っている。
諸星には忠誠心を超えた情愛と敬慕の念を抱いている。一方、自身に(未遂含めた)危害が及んだ際は諸星に全力で助けてもらい、「俺の大事なメイドだ」と鬼気迫る表情で加害者に向ける等、自身の事を心から大切に想われている。
諸星の親友であり、自身とも友人である。ケイタの明るく快活で社交的な人柄を好ましく思っており、大変有効な関係を築いている。
諸星の知り合いでSマニ高校に通う学生であり、自身とも友好な関係を結んでいる。ヤコビから助力を求められたときには快く協力している。
諸星の親友にして、赤倉財閥当主である赤倉時生の妹。ある話で格闘技を習いに行った際に出くわしている。メイド同士で仲が良く、共に事件の解決に乗り出す事もある。
活躍
初登場から諸星の傍でメイドとして務めながら、彼の管轄である会社や組織に社員及び役員として赴いてはその能力でサポートしている。他にもモロメイド達の指南役や諸星が運営する教育機関の講師として指導者としての仕事もこなしている。
ある話で諸星がケイタと一緒にキャンプに行った際、DQN女達によってテントが放火されてしまい(実際はDQN女達が疎ましく思っている知人男性に放とうとしたが、誤って諸星に放火する事になった)、重体で彼が諸星総合病院に運び込まれた際は大きく動揺した。意識を取り戻さない諸星に常に寄り添い回復を信じた。後に諸星は意識を取り戻し、最新技術によって完全復活し心から喜んだ。後に諸星の人工衛星から送られたデータによって動かぬ証拠をマスコミに公表してDQN女達に天誅を下した。因みに諸星の口からケイタと泊まるはずのテントは1000万円する特注品で、DQN女達が釈放されたら弁償させようと言っていた際は「1000万円じゃ足りません!」と(DQN女達に向けての意味で)苦言を呈した。
諸星が変装に凝るようになってからは自らの目で現場や本質を見ようとする彼を心配するようになり、ある話で諸星がホームレスに扮した際は、DQN学生達に段ボールハウスを燃やされた事で被害に遭った男子高校生と共に大火傷を負ってしまう。諸星らが病院に担ぎ込まれた際は変装して現場に行くのを止めきれなかった事を後悔する。それでも、先のキャンプ先での放火に比べれば軽傷だったのもあって諸星はすぐに復活した。この際、「もっと自分を大事にして下さい‼」と怒った。
ある話で諸星財閥の管轄保育所でベテランの保育士が失踪した事を受けて、諸星の指示で保育士として派遣される。そんな中、園児の一人が疲れている自分を労うために飲み物を渡された際はそれを摂取し、すると自分の身体が3歳児のような身体つきになるトラブルに見舞われる。そこへ園児達の悪戯を受ける目に遭ったものの、異変を感じた諸星に助けられる。
この際諸星から「ニコは俺の大事なメイドだ」と鬼の形相で言い切った事から諸星本人からも主従関係を超えたと思わせるような発言を聞いた。後にトラブルの真相はモロスターテクノロジーのノウハウを悪用しようとする元科学職員による仕業と判明し、諸星主導の下で元に戻す薬の開発を同時進行でやっていたのもあって、身体は元通りになった。
いつかの夢をこの瞬間に・・・S級メイドへ
諸星が所有するある別荘に詰めている中、ニコが諸星財閥に与えた貢献度の大きさと能力からS級メイドへの昇進を遂に打診される事になった。
しかし、ただでなれるはずもなく諸星から試験のような形で見極める事を明かされる。それは「(病気で長期間現場を離れている)あるS級メイドが管理している別荘を3ヵ月かけて自分が管理する」ものだった。それでも、夢の『S級メイド』が手に届きそうなところまで来ている状況なのもあって迷うことなく受ける。
その裏で某国のスパイ組織が『SS級メイド』の命を、そして自分の命を狙っている事も知らずに。
試験に取り組むに辺り、管理を任された別荘で上の位置にいるB級メイドのアンナから建物や動きについて聞いている中、S級メイドが管理するだけあってメイド一人一人のクオリティの高さに驚く。
やる事がなかったのもあってゆっくりと湯船に浸かっている中、衝撃の事態が襲う。
風呂場のガラスに銃弾が飛んできたのだった。
幸い防弾ガラスの強度が高かったのもあって無傷で済んだものの、暗殺者の存在と命の危険を感じ取る。恐怖に駆られる余り諸星に報告しようとしかけたものの、諸星からの信頼と期待に応えるため自らの手で別荘を守り切る事を決意する。
飛んできた銃弾を見て、プロの暗殺者によるものと睨み翌日詳しく調べて寝付こうとする中、再び銃弾が飛んでくるのだった。暗殺者側も一発目よりも更に強力な弾丸で始末にかかったが、防弾ガラスの前に阻まれ一時撤退した。
翌日、別荘に詰めているメイド達を集めて事の経緯について共有し合う中、長年勤めているメイドから重要な事を聞かされる。
ニコが試験で管理を任されている別荘はモロスターテクノロジーの機密情報を保管するために建てられ、世界的に重要なデータをもしもに備えてバックアップとして地下に保管するためのデータセンターの役割を担う重要施設だった。その別荘の管理を担っているのは諸星が特別に認めら『SS級メイド』の「清姫」と言う女性だった。
「清姫」と言う存在と普段は人前に出ないために顔どころか存在も知られていない要素を知ったニコは自分「SS級メイド」と間違って狙われている事を悟りながら、メイド達や機密情報を守るために警戒レベルを更に高めるように指示する。
しかし、一人の人物が暗躍していた。
機密情報を管理する別荘で仕事しているアンナであり、彼女こそ「SS級メイド」を狙うために潜入していたスパイであり、ニコを襲おうとした暗殺者達ともグルだった。
アンナは別荘の警備が鉄壁になった事を暗殺者達に伝え、諦めムードが出てくる中、自ら拳銃でニコを仕留める作戦に切り替える。
別荘の警戒を強める中、アンナはニコに犯人のダミー情報を渡して二人きりになろうと試みる。言葉巧みにニコと二人きりになったアンナは背後から打とうとするが、思わぬ事が起きる。
アンナがいる床が突然開き落下してしまうのだった。
ニコはアンナがスパイである事を早い段階から見抜いて作戦を立てていたのだった。
ニコはメイド達に情報共有する前、余りに正確な自分の情報が的に伝わっている事を不審に思いスパイがいる事を確信して別荘で働くメイド達のデータベースを調べる。そこでニコはアンナはメイドとしての研修を受けていないにもかかわらず、自分が研修教官として参加していた際に面識がない事からデータは偽造である事を見抜いていた。そこでアンナが直接自分を狙ってくる事を察知し、事前に罠をしかける事ができたのだった。
A級メイドであるニコはB級メイド以下の情報にアクセスできる権限と一度会った人間を絶対に忘れない記憶力でアンナを出し抜き捕獲するのだった。
不利を悟ったアンナは仲間に強行突破を指示し暗殺者達は侵入を試みる。しかし、ニコはアンナが一時的に現場を離れていた隙を使って鍵も扉も一新した事で計算を狂わせ、諸星財閥のSPらを事前に用意し敵を撃退させたのもあって事件を解決した。
駆け付けた諸星はニコを危険な目に遭わせた事を詫び、機密情報を守ってくれた事に感謝するのだった。諸星がニコに昇進試験を提案したのは、能力や適性を見極めるだけでなく、諸星の重要なデータ等の防衛・管理に伴い危険な事が増える事を実感させるためであった。同時に諸星が長年支えてくれたニコをS級メイドに昇進させなかった理由でもあった。
諸星から求められるモノの多さや危険度を伝えられた上で「S級メイドになりたいか?」と質問されるが、「なりたい‼」と迷う事無くその決意と答えを表明する。そして・・・
諸星の打診と正当な評価、更には諸星財閥の重要データが大量にある別荘の管理・防衛を指定期間やり切った事で、遂にS級メイドに昇進する事となった。
メイド達に祝福され、長年の夢を現実にした瞬間だった。
ニコは耳打ちで「いつ子作りしてくれるのか?」とこっそり諸星に質問すると、彼からは「タイミング次第だね」と返答される。その時の諸星の表情は赤くしながら照れている様子だった。
夢を現実に そして遂に・・・
S級メイドになってしばらくして、諸星に呼ばれて夜を共に過ごす日々を送るようになった。それから愛を重ね合った末に・・・
諸星との子供を妊娠するに至り、諸星に抱きしめられながら喜びを分かち合った。
諸星は先の事件でメイドに紛れて襲撃するトラブルを防ぐために信頼感の強いC級メイドのシズカと言う古参のメイド数人を中心に万全の環境で出産に備えるのだった。
それからしばらく経ち、出産間近に控えどれほど忙しくても顔を出してくれた諸星が中々帰ってこないある日に事件が起きた。
諸星が拉致され、返して欲しければ一人で所定の場所に来るように命じる脅迫状だった。
身重な状態ながら、諸星の事を想うと居ても立っても居られない状況に周囲のメイドに黙って一人で指示された場所に向かう。その場所は男性用の公衆便所だった。入るや否や銃器を持った人物数名が現れ、諸星財閥の機密情報を得るための罠である事が明かされた。タイミング悪く陣痛が始まってしまい跪くも、諸星が助けに来てくれることを信じて耐えるが、信じられないニュースが飛び込んでしまう。
諸星は敵によってトラブルを引き起こされた末に捕らえられていた確固たる証拠だった。
絶望的な状況ながらも諦めずに抗うが、とうとう子供が生まれてしまう。それを確認した敵は速やかに取り上げ万事休すになるが、シズカに助け出され、多くの諸星財閥の特殊部隊によって自身と諸星の安全を確保されるのだった。
シズカこそが、諸星財閥のSS級メイドである清姫であった。
窮地を脱し、諸星と共に子供を産めた喜びを嚙み締め合うのだった。
S級メイドになってからは‥
S級メイドとなったニコだが、諸星との間に子供を授かって以降はトレードマークだったメイド服よりも赤いドレスを着る事が多くなった。
その光景はどう見ても夫婦である。しかし、劇中では特に(戸籍上)夫婦になったとかの話は無い。
カイネを授かってからは子育てに奮闘しながら合間を縫ってモロメイドの採用試験を担う事もあれば(サポートと言われてたが実質ニコのお陰)、カイネを守るために鬼に攫われる、諸星とガチで大喧嘩したり、寂しさを紛らわしたいがためにホストクラブに入れ込む(入れ込んだ相手は諸星の変装)等、夫婦間で起きそうな問題に巻き込まれる話も増えている。
カイネの子育てや諸星のサポートをしながら、A級以下のメイドの教育や管理も積極的に行っている。
特にカイネが生後6ヵ月で流暢に言葉を話すばかりか論理的かつ的確な会話をしている事が分かって以降は、更に苦労する場面が増えた。
また、S級メイドになってからは子育てに奮闘するようになって更に手間が増えた事から、(諸星にはバレているが、)カイネが寝ていて一人の時はおつまみと缶ビールで晩酌をする等、A級メイド時代には考えられなかった行動が増えるようになった。因みにカイネもミルクを飲んだ際は「ぷは~」や「○○の後のミルクは堪らんな~」等とおっさん染みたリアクションをしている。