概要
釘打ち作業の省力化のために、空気圧や燃焼圧、電気仕掛けで釘を一気に対象となる材料に刺し込む動力工具で「釘打ち機」ともよばれる。国内では空気圧式が一般的だが、空気圧式だけでは対応しきれない対象物(コンクリートなど)もあるため燃焼圧式や電気式もある。
使用する釘は、その構造上ワイヤーや軟質プラスチックなどで弾帯の様に繋げたネイルガン用の釘を使うようになっている。
暴発を防ぐために射出口が安全装置になっており、押し付けながらでなければ釘がでない構造のものが大半である。それ以外にも独自の安全装置が備わっている製品も多い。
また法規上銃砲類に該当してしまうと、免許や届け出、有資格者の確保などが必要になり、取り扱いが法規面で非常に面倒になるため銃砲類に該当しないようにしつつ釘を一発で打ち込めるように工夫がなされている。それでも大きなエネルギーを一気に扱う動力工具のため取り扱いには注意が必要。
多少改造すれば釘を高速で発射することができるため、映画ではどこでも手に入る銃の代用品として使われることが多々あり、『リーサル・ウェポン2』、『スモール・ソルジャーズ』、『アンフェア the answer』、『イコライザー』など武器として使用する作品は多い。また、ゲーム作品でも『BATTLEFIELD HARDLINE』などで武器として扱われている。『ボーダーブレイク』に至っては純粋な武器である(釘を含め巨大ロボット用に作られているため)。
こうしたフィクションにおいては、威力や命中性は通常の銃よりも劣るものの、消音性や弾(釘)の入手コストの低さなどで差別化されていることが多い。また釘を突き刺された死体の猟奇性が強調される事もあるが、『7 Days to Die』のように単なる武器としてだけではなく、工具として正しく扱う事が可能な作品もある。
……ただ実際のところは銃器としての殺傷力は非常に乏しいものである。ライフリングによるジャイロ安定も矢羽による空力安定もない釘は、射出されるやランダムに回転を始めてしまうので、深々と刺さる可能性は低く、引っ掻き傷を残すに終わる可能性が高い。
釘が跳ね返ってきて自分が怪我をする危険生すらあるので、くれぐれも的あてして遊んだりしないように。
pixiv内では専らニードルガンに類似した武器イラスト用タグと化しているが、R-18Gイラストでは皆さんお察しの通り「用途を間違えている方法」で使われている。
ネイルガンによって変わった光景
家を建てている現場の近くでは釘を打つ必要があるため釘を打つ音がするが、昔は金槌で釘を打っていたため、
「トントントントントントントントトトトト・・・」
という音が聞こえていたが、近年はネイルガン(釘打ち機)を使うため
「バシュッ・・・・・・・バシュッ・・・・・・・」
という音に変わっている。
これのおかげで金槌でたまに起こる手の指を間違えて叩いてしまう事故も減った・・・と思いきや、機材の故障や暴発での事故が起こる事もあり、今まで以上に気を付けなければいけない。