概要
2006年1月10日から2006年3月21日まで、火曜22:00-22:54にフジテレビ系列で放送された、関西テレビ制作のテレビドラマ。
主演は篠原涼子。
篠原の娘役には向井地美音(当時は子役タレント・現AKB48チームAメンバーでAKB48グループ総監督も務める)。
秦建日子の小説『推理小説』が原作の一つ。中盤以降はオリジナルとなっている。
検挙率No.1だが手段を選ばないバツイチ子持ち女刑事・雪平夏見が難解な事件に立ち向かう刑事ドラマ。
謎が謎を呼び次々と押し寄せるどんでん返しな展開、仲間も容赦なく死亡・裏切るハードな作風、多くの物を犠牲にしていきながらも事件を追いかける主人公の強くも悲しい姿、などが話題を呼び人気が爆発した。
放送終了後も続編のスペシャルドラマと劇場版が2作製作された。
2015年に公開された劇場版3作目をもってシリーズ完結。
ストーリー
刑事の父を殺された主人公・雪平夏見は事件の真相と犯人逮捕のため、刑事となった。
犯人逮捕のためなら容赦ない行動や犯人の射殺も厭わない「アンフェア」な姿勢からマスコミの格好の餌食となり、夫の佐藤和夫とは離婚し、娘の佐藤美央とは別れて暮らしていた。
推理小説型予告殺人事件
雪平のもとに謎の小説が届けられた。そしてこの小説の内容通りの殺人事件が発生する。
現場には「アンフェアなのは誰か」という謎のメッセージが残されていた。
その事件は、ある小説の内容に沿って殺人が進行していくという猟奇的なものであった。
事件が起こるたびに必ず「次の殺人予告」がされていく。
さらに犯人は、予告小説に入札するようマスコミに要求するのであった。
募金型誘拐事件
雪平の愛娘・美央と家政婦の牧村紀世子が誘拐された。
身代金は全国の一般人に対して「1人10円ずつの募金」を迫り、総額12億円を集めるよう指示するという甚大未聞のものだった。
さらに犯人はこの募金で指定した会社の株を買い株価を釣り上げるように要求してきた。
×マーク連続殺人事件
上記二つの事件の関係者が次々と殺されていった。
この事件の背景に殺人をたきつけるHPがカギを握っていることを突き止める雪平。
しかし、事件を調べていく内に捜査線上に元夫の佐藤和夫が浮かび上がっていき、その佐藤は行方を晦ませてしまう。
真実を追う雪平だったが、事件は意外な方向へと進んでいく。
「after X comes Y」-Xの後には、Yが来る-
スペシャルドラマ「コード・ブレーキング〜暗号解読」のストーリー。「×マーク連続殺人事件」から9ヶ月後。警察OBが高級スイートルームで自殺しているのが発見された。捜査一課は証拠不十分なために事件性が無いと考えられたが、これ以前に4人の警察OBが自殺していた。傷心の雪平は捜査を始めるものの、スパイとして公安部へ移動になってしまう。
アンフェア the movie
雪平を狙ったものと思われる爆破事件により、娘の美央が負傷し病院へと搬送される。
事態を察した雪平は、娘を救うため単身病院内に潜入し、テロリストとの戦いに身を投じることになる。
アンフェア the answer
病院占拠事件を解決した雪平だったが、知りすぎたために北海道の西紋別署刑事課へ飛ばされてしまう。その頃、東京ではネイルガンによる連続殺人事件が発生。しかもその事件は、容疑者となった者が次々と殺されている予告殺人であり、今度は雪平の元夫・佐藤が事件の容疑者となってしまう。
さらに、佐藤と接触した雪平は警察に逮捕されてしまう。
雪平は事件解決のために逃避行をすることを決意する。
アンフェア the end
雪平、最後の事件。