もしかして:キング・シーサー(『金田一少年の事件簿』に登場する犯人)→殺戮のディープブルーを参照。
ゴジラ対メカゴジラ
身長 | 50メートル |
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体重 | 3万トン |
スーツアクター | 久須美護 |
概要
古代琉球王国のアズミ王族の守護神。
英語表記は「King Caesar」であり、キング・シーザー/カエサルとも読める。
沖縄に危機が迫ったとき目覚めると言い伝えられており、劇中では恩納村の万座毛の岸壁に眠っていた。沖縄で破壊活動を行うメカゴジラを倒すべく、アズミ王族の末裔、国頭那美が「ミヤラビの祈り」を歌ったことによって眠りから目覚めた。
相手が発射した光線を右目から吸収し左目から威力を倍にして反射する『プリズム光線』という能力を持つ。
当初はゴジラから沖縄を守ると思われていたが、眠りから覚めた後は、序盤でメカゴジラに破れて退場したアンギラスに代わるパートナーとして、ゴジラと共にメカゴジラと戦った。
活躍
『プリズム光線』の能力で、メカゴジラの武器であるスペースビームを当初、完全に無効化するばかりかこれで跳ね返してみせた。さすがはブラックホール第三惑星人も危険視するほどの怪獣と思われた。
…が、2回反射した時点でメカゴジラにそれを見切られてしまい(メカゴジラは確認のために3発目を撃ち、跳ね返ってきたところを難なく回避している)、ミサイル攻撃に切り替えられたことであっという間に形成は逆転。
ビーム反射以外に特に際立った能力を持たないという事を露呈。実弾兵器であるミサイルを混じえて攻勢をかけるメカゴジラにほぼ一方的にやられており、しかも格闘戦に持ち込んでもメカゴジラのパワーで直ぐにふっとばされていた。
散々撃たれた挙句蹴り飛ばされ、追い詰められたところでゴジラが参戦。しかし今度はゴジラの熱線をメカゴジラが回避したためにその流れ弾を食らう。その後もメカゴジラの壮絶な火力に圧倒されて何も出来ずゴジラの背後に逃げ隠れするという有様。
ゴジラが大ダメージ覚悟の前進の末に、ゴジラの切り札の電磁石を発動したことでようやく反撃に移り、辛くも勝利を掴んだ。
長時間活動が出来ないためか、ゴジラと共にメカゴジラを倒した後は再び眠りについた。
これまでにゴジラと共闘してきたアンギラスやジェットジャガー等と違い、特にゴジラと意思疎通を図るようなシーンはなく、共通の敵がいたので結果的に共闘しただけという感が強い。戦力としては員数外もいいところで、いなくてもゴジラは勝てていたと思われる。
深まる謎
しかし、ブラックホール第3惑星人は何らかの理由でキングシーサーの存在を知っており、なおかつゴジラと同じくその復活を極度に恐れ、目覚めさせようとする主人公一行を執拗に妨害した。第3惑星人の指揮官黒沼によればキングシーサーの復活は、「他の地球怪獣たちが騒ぎ出すこと」に繋がるらしく、伝説怪獣の名に相応しい影響力を備えていると言われてはいるが、シリーズ終盤間際という事もあってそうした設定は何ら生かされなかった。
ゴジラアイランド
怪獣たちの棲む島『ゴジラアイランド』にある悟りの森に生息する怪獣で、島の怪獣たちからは長老と慕われている。
神社の神主を務めていることもあってか神通力に優れ、ガイガンに敗北したゴジラの修行を受け持ち新たな技を会得させた。
メカキングギドラとの戦いでは口から電撃状の光線を吐いている。また、スペースゴジラの悪霊がゴジラに憑りついた際には、悪魔祓いを行っている。
ゴジラ FINAL WARS
身長 | 100メートル |
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体重 | 5万トン |
スーツアクター | 中川素州 |
今回はX星人によって操られる怪獣として登場(M塩基が検出されたことから、X星人の手によって人工的に作られた宇宙怪獣の可能性もあるが、真相は不明)。
初代よりも細身になり、足の指が3本から4本に増えた。
沖縄を襲撃し、一度X星人によってほかの怪獣たちと共に回収されたが、本性を現したX星人によって再び送り込まれ、富士の裾野でアンギラス・ラドンと共にゴジラと戦った。
必殺技は、体当たり攻撃「タックルブレイク」と跳び蹴り「フライングシーサーアタック」。
俊敏を生かした戦闘でゴジラを翻弄するが、単独では軽くいなされ、アンギラスをボールに見立てゴジラに蹴り飛ばすもかわされ(なぜかゴジラはキャッチしようとしているようにも見える)、最後は飛び蹴りをかわされ頭から岩山に突っ込み先に倒れていたラドン・アンギラスの上に折り重なる形でKOされた(ただし、倒されたわけではないようだ)。
本編ではカットされたが、沖縄襲撃の際「どうされたんじゃシーサー様!?」と現地住民が驚くシーンがあった。また当初はゴジラにKOされた後、熱線を浴びせられて死亡するはずだったが、アンギラスやラドン共々、「過去にゴジラと共闘した怪獣だから」という理由で止めを刺す描写はカットされたらしい。
プロジェクト・メカゴジラ
沖縄に侵攻してきたメガロの接近に際して万座毛から出現。
メガロとの激戦の末に相討ちとなっている。
この戦いの勝者が沖縄を蹂躙していたと考える者もいたが、この出来事を語った人物を含む沖縄の人々は、キングシーサーは沖縄の守り神であり、体を張って自分たちを救ってくれたのだと深い感謝の意を述べている。
この出来事が物語において怪獣同士を戦わせるという案のきっかけの一つになったとされている。
- メガロと一騎討ちという構図は、『ルーラー・オブ・ザ・アース』と似ている。
怪獣人形劇 ゴジばん
セカンドシーズン第7話にて、息子とされるヤングシーサーとその妹のミヤラビが登場した(キングシーサー自身は名前のみの登場)。
余談
- ミヤラビの祈りは、「ゴジラ対メカゴジラ」の主題歌としても使用された。劇中では2コーラスという長い尺を使ってキングシーサーを復活させていた。ちなみにメカゴジラは歌が始まる前に出撃し、ブラックホール第3惑星人の司令官から「眠っているうちにやっつけろ!」という命令を受けたにもかかわらず、歌が終わりキングシーサーが起きるまで待っていた。しかも間奏の時に雄たけびを上げて自己主張までしていた。ロボット怪獣にも空気が読めるということだろうか……
- 『ゴジラ対メカゴジラ』に監督助手として参加していた浅田英一氏は、後年ゴジラ・フェス2024でのインタビューの中で、(はっきりしたことはわからないと前置きをしつつも)「ミヤラビの歌がフルコーラスになったのは、国頭那美を演じたベルベラ・リーンが台湾の出身であり、国際的な契約か何かでフルコーラスを歌わせることになっていたからではないか」と証言している。
- 「ゴジラ FINAL WARS」で登場する事になった理由は簡単。「監督が個人的に好きな怪獣だから」である。
- また、過去のシリーズを振り返るとラドン・アンギラス共に「メカゴジラ」と因果関係にある怪獣である(アンギラス→初代メカゴジラに顎を砕かれた。ラドン→スーパーメカゴジラにトドメを刺された)。
- 2017年11月に放送された「ゴジラ総選挙」にて、MCを務めたウエンツ瑛士が、なぜか一位と予想した(結果は言わずもがなどころか、ランク外でした)。
- 2020年4月発売のマジック・ザ・ギャザリング『イコリア:巨獣の棲処』にてカードイラストをゴジラシリーズの怪獣に差し替えたプロモーションカードが封入されたのだが、イコリアの猛獣たちとイメージが合致する獣系の怪獣がキングシーサーしか居らず配役が集中したためか、他の人気怪獣を差し置いて2枚も枠を取るという好待遇を受けた。ちなみに同様の理由でナイトメア役を担うスペースゴジラも2枚枠を取っており、これらを除くと他に複数枠を取っているのはゴジラだけという、人気よりイメージ重視のストイックなコラボであった。