カメーバ
かめーば
無人宇宙船ヘリオス7号に付着していたアメーバ状の宇宙生物が、セルジオ島原産の亀であるマタマタガメに付着して怪獣化したもの。
怪獣というよりは巨大生物に近く、口から火炎を吐くような能力はない。普段は甲羅へ引っ込めている首を伸ばすことができ、それを利用して敵を投げ上げる事が可能。
寄生している宇宙生物は超音波を浴びると死滅してしまう為、コウモリを恐れる。
出現直後に主人公の工藤とヒロインのアヤ子を襲撃したが、二人が偶然逃げ込んだ谷間の洞窟にコウモリが生息していたため、一時撤退した。
その後、宇宙生物に寄生された人間・小畑が洞窟内に火を放つと再出現。二匹目のガニメと共に島民たちを襲うが、アヤ子の説得により正気を取り戻した小畑が洞窟からコウモリを解放。コウモリに集られたことで超音波を浴びて宇宙生物が死滅してしまう。結果、思考能力を喪失し、怪物としての本能のままにガニメと同士討ちを行った末、2体とも火山の噴火口へ落下して死亡した。
CV:村越伊知郎
一連の事件の黒幕である粒子やアメーバに似た生物。
元々は高度な科学力を持っていたが、その代償として肉体を失い精神のみの状態で宇宙を放浪することとなってしまった。
他の生物に寄生することで生物を巨大化させることができるほか、人間に寄生すれば常人の10倍の力を与える事が出来る。イルカやコウモリの出す超音波が弱点。
地球が打ち上げた木星探査船ヘリオス7号に取りついて地球に潜入すると、ゲゾラ、ガニメ、カメーバといった怪獣たちを生み出し、やがては産業スパイの小畑誠の体を乗っ取り、怪獣対策の妨害を開始した。
しかしアヤ子の言葉と最後まで人間性を捨てなかった小畑によって洞窟のコウモリが解放されてしまい、最後は小畑が自ら火口に身を投げることで全滅した。
まさかのTV出演を果たしたが、着ぐるみの劣化が激しく、おまけに下顎が取れているため非常に痛々しい。動きづらい着ぐるみのせいで一方的にゴッドマンに攻撃され、僅か3日で海へ逃げ去った(他の怪獣は倒されるまで6日要することが多い)。
ゲゾラとガニメを差し置いてゴジラシリーズ登場を果たす……死体として。
劇中の登場シーンは頭部に巨大な爪で引っ掻いたような傷跡のある死骸が九十九里浜に打ち上げられていた(作中では海中を移動中にゴジラに襲われたものと推測されている)シーンのみ。生前の様子は描写されていない。1972年と1987年にも発見されているらしく、書籍などでは2代目カメーバとも表記されている。発見者は『決戦!南海の大怪獣』に登場した宮博士と言及されているが、本作に登場した個体と宇宙生物の関係性は不明(初代が卵を残していたとの説もある)。また、登場人物の秋葉からは名前に対して「もう少しマシな命名の仕方は無かったのか」とツッコまれている。
劇中には登場していないが、前史設定では2002年にフィリピンに現れたとされている。前日譚小説『怪獣黙示録』では、グアムに出現した二匹目の個体(カメーバⅡ)がバンカーバスターの直撃をも防ぐ甲羅を持っていた事が語られたほか、大戸島近海でゴジラに倒されたと思しき四匹目(カメーバⅣ)の死骸が登場した。
本作のゴジラの規格外ぶりを表現するのに既出の怪獣の中で最大の装甲を持つものをかませ犬役に据えた、および上記『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ』のオマージュと思われるが、しかしこのカメーバⅣは「カメーバの近似種と思われる亀型の怪獣」だったらしく、体長が60mもあるうえに右前脚が欠損していた……本当にカメーバだったのだろうか?
怪獣カードとして登場。反逆値(召喚コスト)の割に防御力が高いが、体型が災いして使用可能なバトルカードが少ないのが難点。特技はHPを消費して無属性ダメージを与える「ヘビー頭突き」とHP無消費で防御力を強化する「防御体勢」。
- 上記の通り、マタマタガメが変化したという設定だが現実のマタマタガメには似ていない。
- 特撮番組『ゴジラアイランド』の主題歌、「ゴジラのテーマ」の歌詞の中でカマキラスやビオランテと共に省かれている。 この曲は、映画などで流れるゴジラのテーマにゴジラ怪獣や東宝怪獣を加えた歌詞をつけたものだが、ゲゾラとガニメは歌われているのにカメーバだけいない(ちなみに、ゲゾラ、ガニメと来て次に歌われた怪獣はショッキラス)。
- また、ゲームボーイのゲーム『怪獣王ゴジラ』でも同様にカメーバだけ登場しない。
- ちなみに、カメーバが形だけにしろ復活したのとバラゴンが土地神として復活したのは、共に33年ぶりであった。ゴジラと対決したのも同じ。また、同作では当初は怪獣サイズのリオプレウロドンが漂着する予定だった。実現していれば、大ダコや大ウミヘビ、大コンドルなどの仲間入りを果たしていたかもしれない。
- カメーバの元となったマタマタガメは、実際には南米に生息する亀で、孤島なんかにはいないので注意。さらに加えて言えば、カメーバは首を真直ぐ引っ込める事が可能だが、実際のマタマタガメは甲羅に首を引っ込める事はできない(マタマタガメなどのヘビクビガメ科は、首を引っ込めず、甲羅の縁に沿うようにして折り畳む)。
- 鳴き声はエレドータスに使用された。
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