概要
『人間性』とは、その人個人の人となりを示す用語。
「あの人の発言は人間性が疑われる」
「ファッションセンスはともかく人間性は好ましい」
といった使われ方をされ、外見等ではなく心理的な要素などの内面部分に対して用いられる。
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ダークソウルシリーズの人間性
概要
アクションRPG『DARK SOULS』では「人間性」がアイテム及びパラメーターとして存在する。
人間性とは人のみが持つ人の本質、人らしさの象徴であり、黒くぼんやりした人形のような形をした精である。これを使用した亡者は生者の肉体と精神を取り戻すことが出来る。
ただし、あまりに高濃度の人間性が蓄積すると「深淵」と呼ばれる闇の世界が作り出され、それに呑まれたものは人間性が暴走した怪物と化してしまう。闇を持たぬ神々ですら深淵に侵されると理性を失ってしまうようだ。
人間性自体が生物のように活動することもあるらしく、DLCエリア「深淵の穴」には黒い精が人間サイズに巨大化したような敵キャラ「深淵沸き」が徘徊している。また、オンラインプレイ時に人間性をロストすると、他のオンラインプレイヤーの世界に「さまよう人間性の精霊」と呼ばれる蟹のような敵キャラが出現する。
作中で人間性の正体は謎とされているが、人間の本質が闇なのだとすれば、人間性こそが「ダークソウル」と言えるのかもしれない。
アイテムとしての人間性
ゲーム中ではボス戦勝利時に報酬として得られるほか、一部のNPC殺害時、上記の深淵沸き、さまよう人間性の精霊、人間を基に造られた怪物、または犬ネズミなど特定の敵キャラクターを倒した際に低確率でドロップする。アイテムとしてMAP上に配置されている事もある。黒い精が二つ寄り集まりパラメーター上昇率が2倍となった「人間性の双子」というアイテムも存在する。
パラメーターとしての人間性
アイテムの人間性を使用するとHPが完全回復し、パラメーターとしての人間性が1上昇して亡者状態から生者に復活する。人間性を使用し続けることでパラメーターを最大99まで蓄積することも可能であり、蓄積数が上がるごとにアイテム発見率や防御力、呪い耐性、混沌系武器攻撃力の上昇といった恩恵が得られる。ゲームシステム的には「人間性の暴走」に相当する要素は無く、いくら溜め込んでも基本的にデメリットは無い。ただし、蓄積した人間性は「ソウル(経験値兼通貨)」と同様、死亡時に落としてしまい、回収できずに再度死亡するとロストしてしまう。
蓄積する以外の用途としては、篝火に人間性を捧げる(消費する)ことで「注ぎ火」を行い、その篝火におけるエスト瓶(回復アイテム)の使用回数を増やすことが出来る。
混沌の娘やダークレイスとの誓約では、人間性を捧げる事で誓約レベルを上げることができ、レベルに応じた報酬(武器や呪術、ショートカット開通)が得られる。
以降の作品での扱い
『DARK SOUL2』以降は亡者関連のシステムが刷新され、「人間性」システムは撤廃。似たような効能を持つアイテムも「人の像」「残り火」などに置き換えられた。
ただし、物語上「人間性」「深淵」といった用語は依然重要な要素であり、深淵から生まれたとされるラスボスも登場した。あるキャラクターに纏わるイベントでは(『DARK SOUL3』にはアイテムとして登場しないはずの)「人間性を見せよ」と要求される謎解きイベントもある。
同社の別作品『Bloodborne』にも「啓蒙」という似た役割のパラメーターが登場する。