白竜シース
はくりゅうしーす
キングスフィールドにおける概要
大地の神ヴォラドが自らの身を二つに引き裂き、「崇拝の対象」として生み出した闇の白竜。
同様の経緯で「憎しみの対象」として生み出された光の黒竜ギーラと共に、
人類同士の争いを鎮める為に生み出されたのだが、やがて両者は使命を忘れて対立し、
様々な魔物を創り出しながら終わりなき戦いを始めてしまう。
『キングスフィールドⅡ』におけるシースはゲーム内に直接登場しないものの、
回復ポイントである「シースの泉」や、シースの名を冠した補助アイテムが多数登場し、
水属性の最上位攻撃魔法の名前も「シース」とされている。
占い師メリルによれば主人公アレフ・ガルーシャ・レグナスがプロローグで難破した際に唯一生存したのもシースの働きかけがあったとのこと。
また、ハイエルフの英雄メレル・ウルの防具や黒き聖剣ダークスレイヤーなど、
シースが生み出したと言われる伝説の武具が最強装備となる為、主人公にとっては協力者に等しい存在だった。
しかし、『Ⅱ』のラストでギーラが倒された事でその本性を現したのか、
『キングスフィールドⅢ』では一転して悪役化。
前作ラストで手負いとなったギーラに亡者化したメレル・ウルを派遣してトドメを刺し、
『Ⅰ』主人公のジャン・アルフレッド・フォレスターを乱心させて魔王にすると、
ヴァーダイト王国全土に魔物を放って人類を滅亡させようとした。
しかし、父を止めるため旅立ったアルフレッドの息子ライル・ウォリシス・フォレスターが、
ギーラの残留思念と、正気に戻った父から託された力でムーンライトソードを強化、
諸悪の元凶たるシースに最終決戦を挑んだ。
ラスボスとして登場するシースは竜というよりも翼の生えた巨人のような姿をしており、
巨大な両腕から放たれる斬撃や、様々な魔法で攻撃してくる。
魔法は上手く誘導すればシース自身に命中させ、ダメージを与える事も可能。
シースを倒す事でヴァーダイト王国を襲っていた魔物たちは全滅。
役目を終えたムーンライトソードとダークスレイヤーは共に魔力を失う。
しかし、エルフが造り、人と共に成長した第三の聖剣エクセレクターを大地に突き刺す事で、
闇に覆われていたヴァーダイトに再び命と光が満ち、ハッピーエンドとなる。
ダークスレイヤー
ギーラを倒す為、シースがハイエルフに託したダーククリスタルから造り出された黒き聖剣。
ムーンライトソードと同様に切、打、刺の三属性すべてにおいて優れた威力を持つうえ、
振り回せる速度も速く、光を除く火、風、土、水の四種の魔法攻撃属性を併せ持つ。
更にギーラすら数発で倒せる魔法剣発射能力、MPの自動回復能力まで有した『Ⅱ』最強の剣。
その性能故に入手経路も複雑で、
まずはボスモンスター「クラーケン」と「コパーナイト」が護る二つの「神殿の鍵」を入手。
次に大鉱山最深部のエルフの洞窟にて「エルフの鍵」を入手。
更に神殿の鍵で「エルフの神殿」へ侵入し、エルフの鍵で「ダーククリスタル」を入手。
最後にダーククリスタルを水晶細工師レオン・ショアに預け、
再訪問する事で完成したダークスレイヤーが手に入る。
しかしながら条件次第ではメラナット島を支配する教王に先を越され、
レオンの完成させたダークスレイヤーが奪われてしまう展開もある。
この場合は教王を倒す事でようやく手にすることが出来る。
『Ⅲ』では乱心したアルフレッドが武器として持っており、彼を倒すと入手出来る。
しかし、そのあと戦う相手は光属性魔法が有効なシースだけなので相性が悪く、
強化版ムーンライトソードもあるので、特別な思い入れがない限り使われない事が多い。
ムーンライトソードの対となるキングスフィールド世界を代表する聖剣の一つなのだが、
『Ⅳ』以降の作品には登場せず、他のフロムソフトウェア作品への外部出演もない。
『ACV』では特典コードを入力することで黒いMOON-LIGHTを入手でき、
ムーンライトに似た黒い剣である事からダークスレイヤーと呼ぶプレイヤーもいるが、
ゲーム上での名称はあくまで「MOON-LIGHT」であり、性能も通常のものと変わらない。
ダークソウルにおける概要
シースはかつてこの世を支配した古竜の一体であり、ダークソウルシリーズにおける『魔術』の祖である。
かつて王のソウルを持つ者達が古竜に戦いを挑んだ際に、仲間の古竜を裏切り、秘宝である「原始結晶」を強奪。彼の裏切りが決め手となり、古竜は滅亡。グウィンを王とした火の時代が始まる。
古竜との戦いの後、太陽の光の王グウィンから公爵の称号と王のソウルを分け与えられた。
『分け与えられた王のソウル』のテキストによるとシースは王の外戚(王の母親または妃の一族)となったようなので、シースの娘に当たる何者かがグウィン王に嫁いだと思われる。(グウィン王自身は闇から生まれたとオープニングムービーで紹介されているため。)
余談だが、グウィン王の古い戦友である『岩のような』ハベルとは何故か敵対していたらしい。
体毛などではなく、あくまで「体表のウロコが無い」という設定なのだが、一部のファンから「仲間の古竜たちからハゲをバカにされた恨みから裏切った」と揶揄され、哀れにもネタキャラ扱いされることがある。またウロコの話してる……
また、下半身には脚がなく、代わりに触手のような三本の尻尾で歩行する不具の竜でもある。
戦後、先に強奪した原始結晶を元手に、結晶のウロコを作り出すために書庫に籠って研究に没頭し結晶の力を手に入れる。しかし長年に渡り研究を続けた結果、その研究は狂気の域に達しており、武器や生体に結晶を植え付ける事でその力を増幅させる・自らのブレスに結晶の力で呪い(即死の蓄積攻撃)を備えるなど他の生命体をも実験体とする研究に至る。またその研究を求め、触れた「ビッグハット ローガン」はその研究内容に飲まれ、結晶の力を得たが発狂してしまう。
敵キャラとして登場する「クリスタルゴーレム」・「蛇人」・「スキュラ」・「月光蝶」・「結晶騎士」などは彼の被造物である。しかもこれらのキャラクターはシースが人間を素材として作り出しているという説がある。
特にスキュラは人間性を落とすうえ、すすり泣くだけで攻撃してこない個体が二匹おり、この二体はグウィネヴィアとの誓約で使えるアイテムを落とすことから元聖女と思われる。スキュラのいる書庫塔では聖女装備が拾えるほか、イベント次第では亡者化したソルロンドの聖女レアが現れるなど、人間を実験台としか考えていないシースの狂気がうかがい知れる。また、クリスタルゴーレムは内部にウーラシールの宵闇やカタリナのジークリンデなど人間を取り込んで現れることがある。
『ダークソウル2』には登場していないが、「公のフレイディア」が仕えていた「這う蟲」と呼ばれる存在は「他人の者が欲しくてしょうがない」「醜い裏切り者」だったとされており、2周目以降に公のフレイディアを倒すと「古き白竜のソウル」が手に入る(このソウルから月光の大剣を造る事が可能)ことから、この這う蟲こそがシースの成れの果てである可能性が高い。
また、友好NPCである「蠍のターク」はシースの被造物である事が示唆されており、彼の「我が主を倒したか。あの方は滅ぶのではない、その姿を変え、幾たびも幾たびも、苦しみに狂うのだろう」という言葉からは、公のフレイディアこそが這う蟲であり、姿を変えて生まれ変わったシースであるとも解釈できる。
更に「古き闇の穴」のボスである「闇潜み」は翼を持った巨人のような姿をしており、フードを被った容姿などがキングスフィールド時代のシースに似ているといわれる事がある。
『ダークソウル3』ではシースの研究に触れ、シースに等しい存在になることを目指したボス「妖王オスロエス」が登場。鱗のない白い竜という点ではシースに似通った姿だが、やせ細り狂気に飲まれた様子から研究が成功したとは考えにくい。
ソウルから錬成できる月光の大剣の輝きも鈍く、DLCで本物と思しき月光の大剣(の魔法)が登場したことからもそれが窺える。
ただし、キングスフィールドシリーズとDARK SOULSシリーズの世界観は異なっており、双方に登場するシースも同じ存在ではない。また、DARK SOULSシリーズではシースの対にあたる存在であるギーラが登場していない(似たような存在はいくつか登場している)。
当初は『公爵の書庫』のボスとして登場するが、いくらダメージを与えても即座にHPが回復するほどの異常な再生能力を持つ為、この時点では絶対に倒すことが出来ない。
敗北後には書庫塔の牢獄へ監禁されてしまう。ここでは篝火転送も使用できない為、独房から脱獄して書庫へ戻ったあと、書庫中庭から『結晶洞窟』へ向かわなければならない。洞窟の最深部に到達すると、原始結晶を護るために現れたシースと再戦になる。
(一戦目のみボス部屋前の霧が無く、ザコ敵・五足のバイバルが追ってくるので注意)
シースの主な武器は口から吐き出すブレス。このブレスは広い範囲を薙ぎ払うように放たれるうえ、床に結晶(触れるとダメージに加え、呪いゲージ蓄積効果あり)を発生させる効果がある。
異常な再生能力も健在だが、結晶洞窟ボス部屋最奥の原始結晶を破壊することで無効化。ようやくダメージを与える事が可能になる(ただしシースが生きている限り再戦時には再生してしまう)。
弱点は腹部(この部位のみダメージが1.5倍ほど通る)。しかし、腹部周辺に近づくとブレスより広範囲に結晶を発生させる衝撃波攻撃を使うのでリスクも大きい。また、原始結晶を破壊すると10秒間ほど悶絶して戦闘不能に陥るため、その間に追撃するのも有効。
尻尾を部位破壊するとドラゴンウェポン『月光の大剣』をドロップするが、尻尾の先端付近にダメージを与えなければ切断することは出来ない。また、尻尾を切る為に背面へ回ると、攻撃範囲が広くダメージが大きい尻尾振り下ろし攻撃を連発し始める為、切断は非常に困難。原始結晶を破壊して悶絶している間に背後へ回るなど、工夫を凝らす必要がある。
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タイトルは某葡萄大好きさんとは関係ありません。 間が空きすぎたのでギリギリ投稿。※本編の都合上仕方ないのですが差別描写・胸糞描写・暴力描写が強いです。ご了承ください。あ、後当然のように当作品はフィクションなので苦情も受け付けません。 ――本編四方山話――― 葦の国もとい東国大抵の人が狂気に陥るってどういうことなんだよ(シバとか翁とか。ユラは…厳密に違うのだが)と言う話なのですが、アーロンはどちらかと言うとアノールロンドの閉鎖された家庭とシースの所で育った為に常識とか価値観が若干ズレているので、本文の凶行に走っても可笑しくはないのですが、なんというか師がいなかったらシバや翁と同じ道に走っていたのかもしれません。4,535文字pixiv小説作品 - Alice Corpce
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