概要
PS3用ダークファンタジーRPG『ダークソウル』に登場するボスキャラクター。
全ての始まりの場所にして不死者の使命の終の地、『最初の火の炉』の中枢部にてプレイヤーを待ち受ける光の大王グウィンの成れの果て。
本作における最終ボスである。
タグに関してはグウィンも使われているが、他作品の記事になっている都合上、ダークソウルの方はこちらを使うことを推奨。
人物
かつて万物の起源『最初の火』から王のソウルを見出し、騎士を率いて魔女イザリスや最初の死者ニト、白竜シースたちと共に古竜と戦った人物。
王のソウルを見出した者たちの中でも、火の時代(現在の世界)を作り上げた中心人物であり、劇中でも多くの人物や事象に影響を与えている。
『最初の火』が消えて闇の時代が到来してしまうことを畏れ、消えかけた火を継ぐべく、太陽の光たる雷の力を一族に分け与えた後に最初の火の炉に身を投じた。
プレイヤーがやってきた頃には、その肉体とソウルは最初の火の燃料として燃やし尽くされ既に燃え殻と化していたが、それでも最後の試練とばかりに刃を向けてくる。
戦闘
戦闘スタイルは、正面から炎をまとった剣で斬りかかるという完全な近接戦タイプ。
攻撃力が高く炎ダメージもあるため、特に対策もせずに正面からガチンコで斬り合うと押され負けてしまうが、パリィからの致命の一撃を使いこなせるプレイヤーや魔術による遠距離攻撃主体に育成したキャラならば拍子抜けするほどあっさり倒せてしまう。
ちなみに、彼との戦闘BGMである『Gwyn, Lord of Cinder(燃え殻の王グウィン)』はそれまでのボスBGMとは雰囲気が大きく異なる物悲しいピアノ曲であり、ファンの中でも人気が高い。
ネタバレ
動機
実は、主人公が彼と戦う理由は闇撫のカアスか世界の蛇フラムトのどちらかの話を信じるかによって、大きく変わってくるという側面がある。
フラムトやグウィネヴィアたちの話を信じるならば、グウィンとの戦いは彼に替わって火を継ぐ勇者の力量を試す最終試練といえる。
しかし、カアスによれば本作の物語のはじまりは「ヒトの祖である誰も知らぬ小人は、三人の王に続いて闇のソウル(すなわちダークソウル)を見出し、最初の火が消えて闇の時代(ヒトの支配する時代)が到来するのを待った」ということらしい。
そして巨人族(神族)の大王グウィンは、闇の時代の到来とヒトの中から闇の王が生まれることを畏れ、火を継いだのだという。
ゆえに、もしもプレイヤーが火を継がずに闇の王を目指すのであれば、グウィンは自身ら神々の時代を維持するため、侵略者であるプレイヤーから最初の火を守るべく剣を向けてくるという格好へと変わる。
ダークソウル3の主人公の目的(表向き)も「他の王のソウルを集めて火を継ぐ」事を目的としており、火の時代(現在の世界)を作り上げた中心人物であると同時に、「火継による火の時代を継続する仕組み」を最初に作り出した人物でもある。プレイヤーや作中に登場する一部の他の人達は小人の末裔(闇のソウルを見出したヒトの祖の末裔)であるが、「火が消える事で到来する闇こそがヒトの時代」という事実が伝承しているのは一部のみとなっており、一般的には「火が消えるとヒトは呪われ不死人になる」「闇はおぞましいもの」という伝承が伝わっている。
事実、人は闇のソウルの生き物であり、確かに闇の時代は人の時代だろうが、それが人にとって本当に良いものであるかどうかはウーラシール、小ロンドやカーサス、そして火が消えるにつれ荒廃してゆく作中の描写を見るに疑問が残る。
つまり、闇の時代に人々や世界はどうなるのか?ということを言及しないカアスの言い分は物事の一つの側面でしかなく、「火継ぎ」とはつまるところ世界の生贄となって死んでもらうことである、という説明を伏せているフラムトもまた同様である。
考察
ダークソウル3のアイテムのフレーバーテキストにおいて、グウィンがダークソウルを封じ込めるために人間に何をしたかを推測できる。
「輪の騎士の直剣」や「輪の騎士のフード」から、人間は神々から「火の封」を施されていた事が分かる。
「枷の椎骨」から、この世界の人間の骨格とは神が人の進化を妨げるために課した枷であり、本来の人間は不定の存在である事が示唆されている。事実、莫大なソウルを取り込み神の枷を外したとされる神喰らいのエルドリッチはスライム状の存在である。
関連タグ
王のソウルを分け与えた者たち
王のソウルを持つ者たち
四騎士