概要
『混沌の廃都イザリス』の最深部に居座るボスであり、物語後半の討伐対象となる「王のソウルの持ち主」の一人。樹木で構成された巨人のような身体と燃え盛る触手を持ち、イザリス各所に根を伸ばしている。しかし、上記の身体部分は傀儡に過ぎず、本体は醜く小さい甲虫のような姿をしており、寄生虫のごとく自らの身体の奥に潜んでいる。
かなり終盤に出てくるボスではあるものの、本体に一発でも攻撃を当てることができればクリアという、いわゆるギミックボスの一種。本体は樹木の巨人の下にある洞窟のような通路の奥に隠れているうえに入口はバリアで守られているので、攻略するにはまずステージ両脇にあるコア(オレンジ色の光球を発生させている根の塊)を破壊してバリアを停止させる。その後、ステージ中央の床に穴が開くので根を渡って洞窟に潜り込み、その奥にいる本体に攻撃を加えれば良い。
身体は枝のような腕で薙ぎ払ってくるほか、コアを一つ破壊すると炎の鎌のごとき触手を出して振り下ろすなど加害範囲の広い攻撃を仕掛けてくる。苗床自身は大地に根ざして動かないので安全地帯は多いが、コアを二つ破壊すると空から火の玉を降り注がせる呪術や、プレイヤーの足下付近から多数の火柱が噴出する呪術「炎の嵐」を使い始めるので、それ以降はステージ全域が危険地帯と化す。洞窟入口付近では炎を噴き上げる攻撃も使用してくる。
しばしばプレイヤーからは「クソボス」「萎え床」と呼ばれてしまっている。
これは苗床と戦闘しているうちにステージが穴だらけになっていき(コアを破壊すると穴の範囲が広がる)、吹き飛ばし性能の高い攻撃も相俟って穴への落下による即死が頻発するのと、「炎の嵐」の攻撃範囲は半ばランダムなので回避に運が絡む(特に洞窟内は狭く、大量の根によりほぼ回避不可能になる)のが原因である。
ダークソウルでは底が見えない穴に落ちると例えカンストのステータスでも即死するため、防具強化やレベルアップをしてでのごり押しという手は取れず、本体は一撃で死ぬため、武器の強化も意味が無いという有様である。
結果、プレイヤーは軽装になり、軽ローリングとダッシュを駆使して短期決戦でクリアしようとすることが多い。極論を言えば武器すら不必要なので、盾(特にスタミナ回復を早める「草紋の盾」が有効)のみを装備して挑む者もいる。また、ステージ中央から火炎壺を長距離投擲してコアを破壊し、バリアが消えたら即洞窟に駆け込むという攻略法もある。
設定
混沌の苗床は、かつて「イザリスの魔女」が自らの持つ炎の力で「始まりの火」と同じものを新たに作ろうとしたのに失敗した結果、生まれた怪物である。
イザリスの魔女とその娘達を混沌の炎によって飲み込んだ結果誕生したので、彼女達の成れの果ての姿でもある。それ故に、イザリスの魔女が見出した「王のソウル」を持っている。
失敗作ではあるものの、曲りなりにも生命を生み出す力はあり、この力によって生まれたのがボスとしても登場する「デーモン」達である。(牛頭のデーモンや山羊頭のデーモンなど。)
しかし、デーモン達は基本的に人間にとって危険な存在(門番として配置されたものも極少数いるが)であり、また混沌の炎によって「魔女の都イザリス」を炎の海にしてしまうなど、はっきり言って「災厄」そのものの存在である。
イザリスの魔女は「魔女」という名前の通り、呪術の祖である「炎の魔術」を得意としていたようだが、それも苗床の暴走によって完全に失われてしまった。その名残として「イザリスの杖」は拾えるが、これもプレイヤーが使う分にはただの魔術師用の杖であり、炎の魔術が使えるようになるわけではない。
因みに「イザリスの娘達」は全員が混沌の炎に飲み込まれたわけではなく、何人かは魔女の都イザリスから逃げ出し、命からがら生き残っている。
生き残ったのは、クラーグ、クラーナ、混沌の娘、魔女の娘グラナの4人である。
この内、クラーグとグラナとは絶対に敵対してしまうので、プレイヤーによって生き残りは2人まで減ることとなる。しかし、クラーナもイベントを進めれば行方不明になってしまうので、最後に明確に残るのは混沌の娘のみである。
関連イラスト
関連タグ
遊星からの物体X…混沌の苗床の悲鳴に物体Xと同じ声が使われている。
王のソウルの持ち主
混沌の娘たち
混沌の魔女クラーグ クラーナ 混沌の娘 魔女の娘グラナ 爛れ続けるもの