概要
主人公である亡者が目覚め、最初に探索するエリア「北の不死院」のボスを務めるデーモン。
ずんぐりむっくりとした体型ではあるが、頭から生える凶悪な角、鋭い真紅の眼光、鋭く並んだ牙、青緑がかった不気味な体色など、デーモンの名に相応しい醜悪かつ兇暴な見た目をしている。
何より目を引くのはその手に持った得物。「デーモンの大槌」と呼ばれるそれは一切の装飾が無い、ただひたすらに相手を叩き潰すことに特化した無骨な槌。生半可な実力しか持たないものはいとも容易く磨り潰されてしまうだろう。
戦闘
手にもつ大槌による強力無比な打撃と、背に生やした小さな羽で滞空してからのヒップドロップが主な攻撃。とはいってもプレイヤーにとってはこいつの攻撃パターンはあまり関係ないかもしれない。というのも、こいつと初めて相対した時点でのプレイヤーの装備では勝つ事など到底不可能だからである。こいつと初めて出会った時のプレイヤーの装備は己の拳と直剣の柄しかなく、ほとんどダメージを与えられない。そしてデーモンの攻撃を食らえば良くて瀕死、基本は即死である。運良く生き残っても回復アイテムすら持ってはいないので勝利はほぼ不可能。
ではどうすればいいか?答えは簡単、戦略的撤退である。実は不死院のデーモンと戦うエリアには小さな通路への入口があり、そちらへと退避が可能。その先にようやくまともな装備が落ちている。
また、更にその先にある光の扉を抜けると丁度不死院のデーモンの頭上に位置するバルコニーに出る。そこから飛び降りることで落下致命(敵に大きなダメージを与えられる特殊な攻撃)を食らわせれば、デーモンの体力を半分近く削った状態で2戦目を始められる。今度はどの攻撃をくらっても即死ということはなく、武器やアイテムも整っている為、難なく撃破することが出来るだろう。
敵だけではなく、フィールド全体をしっかりと観察してから戦いに臨むという、今作と基本となることを教えてくれる先生的な存在であると言える。
尚、2周目以降はプレイヤーの装備やプレイスキルが整っていること、最初のエリアのボス故の低ステータスが災いして1戦目で瞬殺される事となる。
余談
- 不死院のデーモン一戦目の際、ボス部屋の扉手前でカメラを上に向けると、建物の天井で待機する健気なデーモンの姿を拝むことが出来る。
- 上を取ったからと言って調子に乗ってバルコニーで待機していると、大槌でバルコニーごと叩き落とされるので注意。
- 一応1周目の1戦目で倒すことも可能。しかし、素手or直剣の柄で倒すには攻撃を約400回叩き込む必要がある。無論、攻撃を喰らえば即死する状況で。ちなみに、最初に選択出来る贈り物で黒い火炎壺を選択し、それを投げつければあっさりと倒すことが出来る。1戦目で倒すと此奴が振るっていた「デーモンの大槌」を入手出来るが、馬鹿みたいな筋力値を要求してくる脳筋武器である為この時点で入手する意味は薄い。素直に2周目以降に倒すのが良いだろう。
- 1戦目撃破を挑戦した人なら分かるかも知れないが、実はコイツの行動パターンをよく見ると処刑者スモウの突進をジャンプ攻撃変えたものになっている。
オンスモ戦はとにかく攻撃が激しい為ゆっくり観ている余裕は無いが、オーンスタインを先に倒した後だと比較的分かりやすい。
ちなみに死亡モーションまでそっくりでスモウの弱点もイリザス以外にいるデーモン系の弱点である炎属性。
この事からスモウの中身はデーモンではないのか?という考察もあるが一番特徴が似ている不死院のデーモンとは明らかにサイズが合わない為、この説が正しいとしたらスモウはかなり若い個体かチビなのかもしれない。
なおこの説の場合アノールロンドに住み着く蝙蝠のデーモンもスモウの部下と想像できる。
はぐれデーモン
「北の不死院」の地下に潜む亜種的な存在。見た目は不死院のデーモンと殆ど同じだが、よく見ると少し大きく持っている武器が大槌ではなくねじれた木製の杖に変更されている。また、HPが大幅に増加しているうえ、杖を振り回したり地面に突き刺して魔法属性の爆風を発生させる攻撃が追加されている。
一度「火継ぎの祭祀場」へ向かった後、再び「北の不死院」に戻ってくると不死院のデーモン戦の舞台となった広場の床が崩落し、地下に落ちて戦闘になる。運が悪いとはぐれデーモン付近に落ちてしまい、前回と違って落下致命を狙えない死角にいる為落下ダメージで怯んでいるうちに高威力の爆風で追撃されて即死する事もあり得る。ただ、動き自体は不死院のデーモンと似ているうえに爆風も尻尾の先端までは届かないので、上手く背後を取り続ければ容易に倒せる。出血しやすいので「打刀」や「強化クラブ」などの出血属性武器が有効。
なお、ゲーム開始直後の地下通路内をよく見ると、鉄格子の奥にはぐれデーモンが待機している姿が見える。また、床の崩落を回避することは可能だが、山羊頭のデーモンとは異なり地上から投擲物や遠距離武器で攻撃してもダメージは無効化されてしまう。
なお、不死院のデーモンやデーモンの炎司祭との戦闘で流れるBGMは『Taurus Demon』だが、はぐれデーモンのみ『Iron Golem』である。
デーモンの炎司祭
「デーモン遺跡」に登場する亜種的な存在。身体が炎に包まれており、はぐれデーモンと同様の杖を持っているのが特徴。HPもはぐれデーモンより若干増加している。
やはり爆風を発生させる能力を持つのだが、名前や見た目に反して爆風の攻撃属性は魔法。炎属性の攻撃手段は持たない為、炎耐性が高い防具を装備しても全く意味がない。
デーモンの炎司祭は最初のデーモンで、イザリスの魔女が混沌に飲まれる前の呪術でない「炎の魔術」の最後の使い手である。爆風の攻撃属性が炎ではなく魔法属性なのはそのため。
ボス部屋の広場には多数の木の幹や枝が乱立しており、背後に取ろうにも上手くいかないことが多い。魔法カット率の高い防具を装備し、地道に後ろへ回るチャンスを待ちたい。はぐれデーモンと同様、出血属性武器が有効。
倒すと「デーモンの杖」をドロップ。魔法威力修正は低めだが、R2でそこそこ威力の高い炎属性の突き攻撃が可能。
実は混沌の従者の誓約レベルが+2以上になっていた場合、ボス部屋直前の横道を通る事でデーモンの炎司祭(およびその先に居る百足のデーモン)との戦闘を回避して「混沌の廃都イザリス」に向かう事も出来る。特に太陽の騎士ソラール死亡イベントを回避するためにはこの過程が必須となる。
関連タグ
混沌の苗床…産みの親
黄金樹の化身不死院のデーモンと殆ど同じモーションを持っているオマージュボス。