※画像は「羽付きターマイト(シロアリ)」のイラストであり、怪獣に関連するイラストではない。プロット上にある程度の外観が記載されているだけであり、実際の姿は不明。
※たとえば楽曲名など、他の事象にも「クイーン・ビッチ」の名称を冠する物事があるため注意。
概要
まず名前だが、公式名称である。
英語表記は「Queen Bitch」。
生態
特徴としては、羽があるシロアリのような怪獣であるとされ、繭または卵を建物に張る。ゴジラを麻痺させるほどの強力な毒針を持ち、軍隊との戦闘も可能。飛行もできる。クイーン・ビッチはいわば女王アリであり、眷属を捕食することもいとわない。人間を生きた餌とする。
後述の通り、クイーン・ビッチも「怪獣島」の出身。ゴジラが人間にだまし討ちにされた後に島を脱走、後にシドニーを蹂躙する。ゴジラとの戦闘に突入し、ニックの手およびゴジラの火炎で卵が破壊されてしまう。
卵を失ったことで怒り、ゴジラの子で未熟児の「RUNT」を殺し(たと思いこみ)、(餌として)ヒロインを拉致、怪獣島に逃走する。が、最終的にはそこでゴジラに敗北することになる。
ゴジラとの関係
ゴジラだけでなく有害無害や系統問わず、数多くの生物が核実験の影響で怪獣化しており、クイーン・ビッチとその種族もその一端であった。とくに昆虫類は人間界への影響が多大であり、北米やオセアニアで多大な被害をもたらす(ゴジラの仕業とニックとヒロイン以外の人間は勘違いする)。
そして、それらを制することができる唯一の存在がゴジラ族である。ゴジラ族は昆虫達を捕食する天敵であり、オーストラリアとその近くにある「怪獣島」における怪獣の生態系の頂点だった。火炎を吐く(アニメを基にしたイメージ)など、ゴジラ族もこの生態系を組み伏せるに必要な進化を遂げていた。また、ゴジラがこれらの昆虫を怪獣島に封印することができていたので、被害の拡大が抑えられてきた部分がある。そして、ゴジラ族をだまし討ちにした人類が、「ゴジラこそが世界存亡の鍵」だと気づいた時にはすでに遅し、逆に自らの首を絞めることになった。
なお、クイーン・ビッチとの戦闘に勝利したゴジラと、生き残った唯一の子「RUNT」を排除しようとする軍隊から守ったのは、他ならない人の輪であった。
余談
- 『ゴジラ・ザ・シリーズ』には、実際に巨大シロアリ怪獣が「Bug Out」にて登場している他、設定と名前が少し似ている「クイーン・ビー」がいる。また、シリーズ屈指の強敵「スキートラ」も、やはり飛翔する虫型怪獣である。
- 2014年版の『GODZILLA』に登場したMUTOは、「生態系の調停者であるゴジラが天敵」、「ゴジラがいないと世界が破滅する」、「建物に卵を産み付ける」、「卵を主人公に破壊されたことで怒り、主人公を殺そうとした直前にゴジラに撃退される」、などのクイーン・ビッチとの共通点が海外では指摘されている。また、『ゴジラ・ザ・シリーズ』のエル・グサノの影響も指摘されている。
- ヤン・デ・ボン版の敵であった「グリフォン」も、その立ち位置がMUTOを反転させたようなものだった。
- レジェンダリー版のゴジラが「アルファ・タイタン」という「タイタンたちの中でも特に上位の強力な種(世界中のタイタンたちに号令を放つ能力を有する)」という設定がなされており、「世界生態系の頂点」として君臨しているが、この続編の設定を考えた場合、トライスター版ゴジラの方も「アルファ・プレデター」、「怪獣たちを含む新世界生態系の頂点捕食者であり他の怪獣を捕食することで世界秩序を保つ怪獣」とでも言うべき存在であると言える。
- また、奇しくも人間にとっての脅威と見做されていたゴジラが、その活躍ぶりから世界の守護者として認められるという顛末は昭和時代のゴジラシリーズやガメラシリーズ、そして先に書かれた続編アニメおよび後のMVシリーズの構図とほとんど変わらないものであったと言える。
- 2004年公開の『ゴジラ ファイナルウォーズ』に登場した「ジラ」が登場したのもシドニーだが、クイーン・ビッチのプロットとは特に関係ない。監督の北村龍平はシドニーで映画製作を学んでおり、第2の故郷と呼んでいる。「いつかシドニータワーをぶっ壊そうと思っていた」と発言しているため、関連性は無いに等しいだろう(『ゴジラファイナルウォーズ』DVDオーディオコメンタリーより)。
追加資料
(上記の「クイーン・ビー」との戦い)
外部リンク(英語注意)
関連タグ
スラターン(名前・ラスボスつながり)
トレマーズ (『5』に登場する種類が「クイーン・ビッチ」と呼ばれることがある)