CV:伊藤健太郎
概要
遥か宇宙のFM星からやって来て、ある事情でスバルと共に暮らす獣のような電波星人(宇宙人)。通称は「ロック」。
スバルとは正反対の荒っぽい性格で、そのことをスバルに諌められることもしばしばある。これがスバルの後ろ向きな性格を変えていく良いきっかけとなった一方で『流星2』のオーパーツの一件のようにトラブルメーカーとしての側面もある。
好奇心旺盛で、地球人の生活や心の動きに興味を示している。
女性にはあまり手を上げたがらないが、必要とあらば容赦はしない。
戦闘時はスバルと融合し、ロックマンへと変身する。
元々は地球を滅ぼすために、FM星の尖兵として地球にやって来たが、スバルの父である大吾と出会い、信じる心に感化されたことでFM星を裏切る。自分のことをFM星人だと言っていたが、実はFM星に滅ぼされたAM星人の生き残りであることが『1』の物語終盤で判明する。
原作ゲームでは「ロック」呼びだが、アニメ版では一貫して「ウォーロック」。熱斗くんからは「腕ナビ」と呼ばれ、辛辣な対応をされていた。
『1』での一件以降はスバルと共に生活している。
体が電波でできた「電波体」という存在であり、依代にした携帯端末からスバルに干渉する事も(スバルの腕を引っ張るなど)。
純粋な生き物でありながら、プログラムの影響をモロに受けてしまうのもこの為であり、『流星3』ではハンターVGにOSを導入するにあたり、ウィザード(ネットナビのようなもの)と再定義されてしまった。これはオックスやウルフ、キグナスといった地球に在留している電波体に共通している特徴である(ただし、キグナスだけはこれまでのとは別人とのこと。)。
呼び出しには専用のアダプターを使用し、これ以降はビジライザーを掛けていない一般人でも視認が可能となった。
その一方でディーラーによって複製体であるウォーロックコピーを作られた事も…。
また、本シリーズではナビカスタマイザーではなく、彼にアイテムを装備させてバスターの性能をカスタマイズという仕様になっていて、装備ごとにバスターの性能や追加効果が決まっている。
他のFM星人同様にスバルと電波変換してロックマンになっている状態でも顕現が可能であり、スバルのナビゲートを行ったり、上記の通り『流星3』でバトルウィザード化して戦闘能力を取り戻してからは爪で敵を切り裂く「ビーストスイング」やエリアを破壊する「エリアイーター」を発動するなどしてサポートする(アニメ版での会話はロックバスターと化したウォーロックの頭と会話する形で行なっている)。
ちなみに、FM星人やAM星人には星座モチーフがあるのだが、彼の星座モチーフは全く不明。
「ビーストスイング」が得意技である辺り、獣型の宇宙人ではあるらしい。
ゴン太からは「不細工なクマ」、リブラからは「青ライオン」呼ばわりされているが、熊の星座にはおおぐま座やこぐま座、ライオンの星座にはしし座やこじし座がある。
後述するアニメ版では電波ペットコンテストに出場すべく、犬型の電波ペットに偽装している事から、犬型の星座としてりょうけん座やおおいぬ座、おおかみ座との説も有るが、どの星座がモデルであるかは特定に至っていない。
そもそも「ウォーロック」という単語には「騙す人」「裏切者」という意味も含まれており、ウォーロックはあくまで忌み名かコードネームに過ぎず、元々星座由来の名前を持っていた可能性もある。
これと関連する話かは不明だが、作中で登場したAM星人には冬の星座をモデルにしたキャラクターはいない(獅子座は春の星座、龍座は夏の星座、ペガスス座は秋の星座である)。ついでに電気属性のAM星人も不在。
アニメ版
アニメ版でもFM星人の裏切り者で正体はAM星人という設定は共通。但し、自分がAM星人である事を知らず幼いころからFM星人として育てられ、この事はAMの三賢者とFM王しか知らなかった模様。AM星人の力はAM星人にしか使用出来ないのは原作と同じくウォーロックの正体に関する伏線である。
芝刈り機でドライブするという茶目っ気のある一面を見せた他、電波彗星の影響を受けた際には何事も対話で解決しようとする紳士になってしまい、ロックマンはロックバスターやバトルカードを使用できない状態に陥った事も…。
アンドロメダや大吾に関する秘密主義が過ぎてスバルの不信感を煽ってしまった事もあったが、それを乗り越えて真の友情を築いていく。
トライブではオーパーツを飲んでしまったことでスバル共々事件に巻き込まれる。スターフォースの時点で火・水・木の力を得てこのオーパーツにより電気属性の力を得た事で全属性を網羅した。ちなみに原理は一切不明だが、まだ『流星3』は未発売なのにスバル以外の人間にも見えるようになっている。
登場バトルカード
ビーストスイング
『流星3』から登場。
彼の得意技であり、ストーリー上ではシナリオ中でも移動中でも披露される機会が多い。イメージトレーニングと称して素振りを行っていることもあった。
バトルカードの使用時には「オラァ!」というボイス付き。
カードとしての性能は総じて(入手時期にしては)各バージョン威力が高めに設定されており、初期フォルダにも入っている。
攻撃範囲は前シリーズのドリームソードやトマホークスイングと同じ横3×縦2マス。
召喚系のカードである為(「ウォーロック」の「攻撃」であるにもかかわらず)ウォーロックアタックが乗らないが、非暗転であり無属性かつソード性能なのもあって強化は乗りやすく、元の威力の高さもあってかノイズ率上昇に貢献しやすい。
ただし、攻撃タイミングが分かりやすくブレイク性能や風性能も無い為通信対戦ではガードされやすい。召喚系カード発動時はロックマンが消えるのでカウンターを喰らう心配は無く、逆に言うと相手のウォーロックアタックに対してカウンターを行うカードとしては有用ということであるが、発動タイミングには気を付ける必要がある。
なお、本作に登場する非暗転召喚系カードには「ノイズドウィザード」、「ヒールウィザード」、「ダンシングブレード」が存在する。
OSSでも登場し、ナビチップ「SSロックマン」やプログラムアドバンス「ダブルロックマン」でも放っている他、ボスとしてのSSロックマンの攻撃の1つとして使用する。ちなみに、このボス時での技名はシャレではなく、本当に「ウォーロックアタック」となっている。
ロックマンが扱えるウォーロックアタックはウォーロックの突進力が元になっている(ギャグ時空での発言の為真偽不明)らしいのだが、もしかしたら大元はこのビーストスイングに由来するものなのかもしれない。
エリアイーター・ダブルイーター
『流星2』から登場。ただし、2のものは通信対戦専用カードで本格的に登場したのは3で、またその3でも「エリアイーター」はサポートユーズ専用カードであり、カードとして入手できるのは「ダブルイーター」のみ。
使用すると割り込みできない暗転と共にウォーロックが出現し、「エリアイーター!」及び「ダブルイーター!」の掛け声と同時に目の前のエリア横1列(ダブルイーターは2列)をしばらくの間消してしまう。穴パネル化ではなく、本当にスペース毎消えるのである。対応範囲に敵や障害物がある場合はその部分だけが削られず、フィールドがズレた形になる。
カードの選択ルールに縛られないホワイトカードであり、様々なコンボの起点となる。例として、ダブルイーターを1枚使えば上記のビーストスイングが回避不可能の攻撃となる。
似て非なるものであるエリアスチールが前シリーズの対戦の象徴の1つであるように、このカードもまた本作の通信対戦を象徴する重要カードの1つと言えるであろう。
ウォーロックコピー
『流星3』にて登場した彼のコピーであり、ロックマン及びウォーロックの戦闘能力に目を付けたディーラーがノイズの力で作成、量産した。ゲーム上は電波ウイルス扱いでノイズドカード(絵柄はRのものでビーストスイングの流用)も存在しており、ランダムエンカウントすることもある。ただし、バトルカードはドロップせず、「ビーストスイング」のバトルカードは入手方法が別に存在する。
電波変換機能があるかどうかは不明で、言語機能もどうやら備わっていない模様。
カラーバリエーションがやたらとあり
の6色が存在。下に行くほど性能が向上する。
なお、Bはイベント戦限定の存在であり、Wもグラフィックはストーリーに出てくるが、直接戦えるのはランダムエンカウント時のみ。
戦闘能力もウォーロックを再現しており、恐らくロックバスターの元となった技であろうビームブレス攻撃や彼の得意技である「ビーストスイング」を使用。
だが、やはり本物の性能には遠く及ばないようでウェーブバトルに入る前では、本物の放ったビーストスイング一撃でかき消されてしまう。
ストーリーでは第4話でクインティアにより大量に呼び出され、ロックマン不在のサテラポリス本部を襲撃。
ロックマン帰還後も徐々に侵攻を進め後一歩の所まで追い詰める。
が、しかし思わぬ出来事が立て続けに起こった上にサテラポリス遊撃隊メンバーの奮闘もあり、ウォーロックコピーを打つ消す「コピーキャンセラー(元々はノイズを打ち消す「ノイズキャンセラー」の予定だったが、襲撃を受けてヨイリー博士により簡易版に変更)」の完成を許してしまい、その力により全滅させられた。
その後、クイーン・ヴァルゴはアシッド・エースを撤退に追い込むがロックマンに敗北してしまい、クインティアは逮捕。以降、シンボルエンカウントのウォーロックコピーはストーリー上に登場しなくなる。
対人関係
- 星河大吾:ウォーロック自身が改心するきっかけとなった人物及び恩人(?)。
その他
スマブラSPにてスバルと共にスピリッツとして登場。銃撃装備と爪攻撃を持つ獣繋がりでかウルフが装備している。
担当声優の伊藤氏はロックマンX4のエックスとロックマンEXEでシャドーマンを演じており、「オペレートシューティングスター」ではシャドーマンとの戦いが実現している。
余談
「ウォーロック(warlock)」と言う単語は本来は「魔法使い」や「悪魔」、「裏切り者」と言う意味が有り、後者はFM星の裏切り者だったウォーロックにとっては皮肉な意味となっている。
また、3に登場した「ウィザード(wizard)」と言う単語についても、元々はネット用語だが、本来は「高位の魔法使い」を意味しており、これまたウォーロックの名前とは皮肉な単語となっている。
ちなみに海外での名前は「Omega-Xis」となっている(日本版での「ロック」と同様「Mega」とも呼ばれる)。
これは彼の名前が作中における「ロックマン」(海外ではMegaman)の由来でもある為の変更と思われる。
関連イラスト
関連タグ
似たようなキャラクター
アストラル:他作品の登場人物なのだが、「居候先の人間と融合する事もある」「融合先の人間の父と会っている」「寒色っぽい身体の謎の生命体」と、かなり共通点が多い。違う所は体格と性格で、ウォーロックは筋肉質っぽくて短気かつ積極的なのに対して、アストラルは痩せ型で頭脳派かつ沈着である為、どちらかと言えば体格も性格もスバルに近いと思われる。