トライブオン
とらいぶおん
流星のロックマン2で初登場した変身能力で古代に栄えた三文明の残した「オーパーツ」を使ってロックマンが変身した姿で、『ベルセルク』『ダイナソー』『シノビ』の三形態が存在する。
この三種族はキズナの力が失われて滅びたと考えられている。
ちなみに前作に電気属性のスターフォースが存在しなかった為なのか、今作では電気属性のトライブがいる代わりに水属性のトライブはいない。
バトル中にブラザーカードを選択すると「フェイバリットカードのルーレット」か「トライブオン」のどちらかを選ぶことが出来、トライブすると自分のプレイしているゲームバージョンのトライブに変身する。
トライブに使用したカードはバトル中選べないカードとして残ってしまう為、選択可能なカードの枚数が減ってしまうデメリットもあるが、ストーリーで入手する『オーパーツ』をウォーロックのアビリティとしてセットしておくと、いきなりトライブオン状態でバトルを開始出来る。
この場合変身ムービーが見れない他、敵の属性に合わせてトライブするかしないか選べないデメリットがあるが、後述する「ダブルトライブ・トリプルトライブ」を使用する場合に、カスタム画面の選択枠を少しでも開けておけるようになるため十分検討の余地がある。
弱点属性の攻撃を受けると変身が解除されてしまう。
次回作でトライブオンできないのは、ムー大陸の崩落と共に、オーパーツも海の底に沈んでしまった為である。
- サンダーベルセルク
属性:電気
効果:電気属性の攻撃力+30。フォルダ画面で横一列のカードを選べる「サイドセレクト」、Aボタン長押しで暗転しないカードをコンボとして使用可能な「トレインコンボ」
CS:B攻撃力×10の麻痺特性持ちの衝撃波を放つ『サンダースラッシュ』
戦いに明け暮れたとされる戦闘民族「ベルセルク」の力が宿った巨剣「イナズマケン」の能力で変化した姿。
特にバランスに優れ、水属性の敵相手には無類の強さを誇る。
カウンター成功時に確率で使える必殺技『キズナフォースビッグバン(以下KFB)』は威力100の斬撃を3回浴びせる『サンダーボルトブレイド』。
この技だけ、他のKFBと比べて範囲が狭い。
(他は自分のいる横列を除く全マスを攻撃するが、この技は奥の3マス四方を攻撃する)
なお、アニメ版では殆どこの形態しか使われていない。
- グリーンシノビ
属性:木
効果:木属性の攻撃力+30。Y+↑コマンドで敵の攻撃に対しカウンターを加える「カワリミ」、Aボタン長押しで暗転しないカードに「対インビジブル」付与&可能な場合は「オートロックオン」
CS:B攻撃力×5の無属性・ソード性能ありの手裏剣を3発放つ『シノビシュリケン』
忍術を巧みに操ったとされる「シノビ」の力が宿った手裏剣「フウマシュリケン」で変化した姿。
トリッキーな戦術に優れるトライブで、KFBは分身して手裏剣(威力130)を敵に2回浴びせる『フウマシップウジン』(対インビジ)。
アニメではメインビジュアルに描かれてはいたものの、全く登場しなかった。
ちなみに、トライブオン時とダブルトライブ時では変身の際のボイスの抑揚が異なるという点があったりする。
- ファイアダイナソー
属性:火
効果:炎属性の攻撃力+30。Aボタン長押しでバトルカードの攻撃力がアップ(無+20、炎+50、電気+20、水&木+10)。のけぞり無効「スーパーアーマー」
CS:攻撃力20+B攻撃力×10の、命中時に奥の横3マスに誘爆するキャノン砲『ダイナキャノン』
巨大な身体と強力な力を手に栄えた恐竜族「ダイナソー」の力が宿った頭骨「キョウリュウセキ」で変化した姿。
特に攻撃力に優れ、KFBは威力330の火炎放射で薙ぎ払う『ジェノサイドブレイザー』。
トライブオンした状態で別のトライブの力を借りる合体変身。
流星2は1パッケージに2バージョン封入されている為、どのプレイヤーもソフト一本でこの能力を体験する事が可能である。
トライブ能力やチャージショットは合体した側、特殊能力は合体元、属性強化は両方のトライブの物を受け継ぐ。
デザインの法則性はカラーリングと両腕が合体したトライブ、頭部と胸部と両足は元のトライブの要素が元になっている。
ちなみに前作である流星のロックマン1は、ブラザーバンドを結べば使用ソフトとは別バージョンの変身をバトルで選ぶことが出来たが、
今作はダブルトライブによる重ねがけのみであり、基本となるサンダーベルセルク、グリーンシノビ、ファイアダイナソーはそのソフト限定となる。
しかし「ウェーブコマンドカード」による改造ならバトル開始時の基本形態を上記の3種類に設定することが可能。
組み合わせは、先に選択されたトライブを先に呼称する6パターン。
例としてベルセルクにダイナソーを足した場合は、ベルセルクダイナソーと呼称し、逆にダイナソーがベルセルクを足すとダイナソーベルセルクとなる。
KFBはベルセルクとシノビの組み合わせでは「エレメンタルブレイド」(威力55×6)、ダイナソーとシノビの組み合わせでは「エンマレップウジン」(威力150×2)、ベルセルクとダイナソーの組み合わせでは「バニシングブレイザー」(威力180×2)が発動。ちなみに全てバリア除去性能持ちである。
どうでもいい余談であるが、ベルセルクダイナソーはグラフィック上でもイナズマケンを肩に背負っており、公式イラストでもイナズマケンを構えているが、ゲーム中では一切使用しない(実際に使用できるのはチャージショットでサンダースラッシュを撃てるダイナソーベルセルクの方である)。
効果:全属性の攻撃力2倍(更に炎+30、木&電気+20)、サイドセレクト、カワリミ、トライブ能力は基礎ベースのトライブの物が適用
CS:攻撃力25+B攻撃力×5の電/木/火の三連衝撃波『オーバースラッシャー』
弱点属性が無いが、3ターン経つと変身が強制的に解除される。
右肩にシノビ、ウォーロック含む左腕がダイナソー、右腕がベルセルクという構成になっている。
変身する為には封入されていないバージョンとブラザーバンドを結んだ上でトライブ➝ダブルトライブ➝トリプルトライブを1ターン毎に行う必要がある。
最初のトライブをアビリティで補ったとしても変身には最低2ターンまたぐ必要があるため条件はなかなか厳しいが、それらのデメリットを補って余りある超性能を発揮してくれるだろう。
しかしウェーブコマンドカードのベルセルク シノビ ダイナソーの三枚を重ねてコマンドを入力すると、なんとバトル開始時からトライブキング状態で戦える。
もはやここまでくるとゲームバランスの崩壊前提となるため使用には注意が必要であろう。
KFBは三属性の力を込めた三角状の破壊光線『カイザーデルタブレイカー』(威力50×9、バリア除去、ガードブレイク)。
配信メガクラスカード『キンググランジャー』の演出でも登場し、火柱➝手裏剣➝斬撃でほぼ全マスを攻撃。威力は1発120。
ちなみに流星のロックマンシリーズにおいて、強化形態全てが合体した最強の姿という意味ではこれが最初で最後である。
次回作ではプレイヤーが単独でも最強形態に変身できるように『ファイナライズ』が実装される事となった。
というか次回作は皮肉にも多くのリアルブラザーとブラザーバンドを結んだプレイヤー以上に、孤高を貫き通したプレイヤーが幅を利かせ始めるのだが、それはまた別の話。