概要
流星のロックマン第1作における強化形態。
サテライト管理者であるAM星人の力を宿した「スターフォース」と呼ばれる力によって変身する。
アニメでも同様にAM三賢者から授かった力として登場し、「スターブレイク」の掛け声で変身する。こちらでは純粋にロックマンの強化形態として活躍しており、最終的にサテライトの力と結びついてAM三賢者復活の触媒となり、失われた(なぜロックマンが前作で手に入れた強化形態を持っていないのかというゲームの禁句に対するある種の回答にもなっている)。
ちなみにSFBは獲得後に弱点攻撃を受けて変身が解除されても発動でき、その場合は通常の姿のロックマンがSFBを発動するモーションが見られる。
各形態
共通能力としてバトルカードを横1列に選択できる効果を持つ。
アイスペガサス(ペガサスバージョンに登場)
氷の力を操る形態で、サテライト・ペガサスの管理者ペガサス・マジックから力を授かった姿。背中から翼が生え、バスターの形状が天馬の顔に変化するのが特徴。
属性は水属性で、チャージショットはファイアレオやグリーンドラゴンに比べチャージが遅い代わりに凍結効果のある『アイススラッシュ』、カウンターを取った際に獲得できるSFB(スターフォース・ビッグバン)は魔法陣から氷柱を出現させて敵を凍結させる『マジシャンズフリーズ』。以上の特性から、ブレイク性能のバトルカードとのコンボが得意である。
…とここまで見ると三形態で唯一デバフを与えられて便利なのかと思いきや、水属性の天敵となる電気属性には、ホタルゲリやボルティックアイといった避けにくい電気属性のカードが多い為、対戦での性能は正直微妙。「流星のロックマン3」のノイズチェンジにもコイツだけ能力が受け継がれなかった…。ひどい。
ペガサスが水属性と聞くと「?」となるが、出自的にはこれで正解だったりする。
グリーンドラゴン(ドラゴンバージョンに登場)
風の力を操る形態で、サテライト・ドラゴンの管理者ドラゴン・スカイから力を授かった姿。バスターの形状が龍の顔に変化するのが特徴。
属性は木属性で、チャージショットは広範囲に木の葉を発射する『ウッディシュート』、カウンターを取った際に獲得できるSFB(スターフォース・ビッグバン)は体を回転させて竜巻を起こし、敵に突進する『エレメンタルサイクロン』。ステータスガード持ちである為、状態異常にならないのが強みであり、対戦でも人気の形態であった。しかし、炎属性は高火力・広範囲攻撃が得意である為、油断は禁物。
SFBはめでたく木属性のノイズチェンジにも受け継がれ、ボイスも付いた。
ドラゴン=東洋が木属性なのは五行思想的に見れば割と理に適っている。
後のロックマンXDiVEではこの形態が「ドラゴンロア」というバスター系武器として実装された。
ファイアレオ(レオバージョンに登場)
炎の力を操る形態で、サテライト・レオの管理者レオ・キングダムから力を授かった姿。ライオンよろしく、スバルの髪型もタテガミのように広がる。
属性は火属性で、チャージショットはバーナー系のバトルカードに似た特性を持つ『フレイムバーナー』、カウンターを取った際に獲得できるSFB(スターフォース・ビッグバン)はロックバスターに大気を吸収させて放つ特大威力の火炎放射『アトミックブレイザー』。目立った特殊能力はこれといって無し。単純にこれらの能力が高火力なだけで、本当に他に何もないのだ。
しかし、SFBは炎属性のノイズチェンジには受け継がれる事に。
総評
これまでのシリーズと同様に各バージョンによって変身できる形態が決まっているが、バージョンが異なっても、複数の属性形態に変身できたエグゼシリーズとは異なり、変身できる属性は各バージョンにつき1つのみという前代未聞の状況に置かれているのが特徴で、強化形態という触れ込みに反して、変身しても特定の属性が強くなるなどの旨味も少ない上に、(デフォルトの無属性はともかく)電気属性の強化形態がないのである。
この反省を踏まえたのか次回作では2バージョンを1パッケージに同梱して、属性を重ねがけできるという仕様に変更された…が、電気属性が加入した代わりに今度は水属性がハブられるという問題も出てきた為、3では5属性の強化形態が実装されるという改善がなされる。
おまけにこの仕様で3バージョン販売(3バージョン商法のポケモンでさえ3つ目はマイナーチェンジ版という位置づけで販売される)だった為、結果的に本作の賛否両論の要因の一つとなってしまった。
しかしながら、特定のチップを組み合わせる必要のあるプログラムアドバンスとは異なり、カウンターさえ取れば発動できる必殺技(〇〇フォースビッグバン)という画期的な要素は次回作以降も受け継がれ、デザインも次回作の「トライブオン」と比較しても中々かっこよく纏まっている傾向にあるなどの功績や魅力もきちんと存在する。