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CV:古川登志夫

概要

LIVE A LIVE』の西部編に登場する人物。

ゲーム中のステータス画面では文字数制限のため中黒抜きの「マッドドッグ」と表示される。


賞金稼ぎの男であり、キザでレディに弱いが、銃の腕前は抜群。また、街の少年ビリーから「お兄ちゃんがあのおじちゃんと組めば勝てる」と応援されるとまんざらでもなさそうにするなど、マッド・ドッグ(狂犬)の通り名とは裏腹に子供にも優しさを見せる性格で、金や名誉だけがすべてではない事が分かる。この事からもわかる通り、マッドは年齢不詳だが少なくともサンダウンよりも若い年齢である事だけはうかがえる。


TXジダーバクという回転しながら自分の周囲の敵を撃ちまくる銃技を持つ。

相手の向きを変える効果もあるので、O・ディオとの戦闘では重宝する。


リメイク版ではバランス調整のためか、全体的に上方修正されている。何度かある決闘シーンでは、油断するとサンダウンがやられてしまうことも。オリジナル版をプレイした人は同じ感覚で戦わないよう注意しよう。

とはいえ、オリジナル版ではダブルショット1発で沈んでしまうほど撃ち合いに弱く、ライバルキャラという感覚がやや薄かったため、強くなったことで「ライバル同士が手を組む」という展開に説得力が増した部分もある(オリジナル版でも仲間としては十分頼れる性能ではあったが)。


劇中での登場

$5,000もの賞金首であるサンダウン・キッドを倒す為に旅をしている。

毎回しつこくサンダウンを見つけて決闘をしかけるも、あと一歩及ばず体よくあしらわれ、しかもサンダウンはマッドの命も奪うことなくそのまま去ってしまう。

ある日、いつものようにサンダウンへ決闘をしかけ、そして今回もあしらわれる。それは、何度となく続いた、もはや「いつもの光景」……のはずだった。

こうしてサンダウンを取り逃がす事自体は確かにいつもの光景だったが、さらに追いかけた先で見たものは、いつものそれとは違っていた。腰抜けた保安官と頼りにならない仲間が、凶悪無比をもって鳴る悪党「クレイジー・バンチ」に脅され続ける街サクセズ・タウンだったのである。


レディの頼み

マッドが追っていたサンダウンは街唯一の酒場「クリスタル・バー」を訪れていたが、そこで地元住民ならおいそれと手が出せないクレイジー・バンチの一味の1人を、軽く子供のように倒してしまう。

住民達からまるでヒーローのように讃えられるサンダウンだったが、追いついて酒場に現れたマッドは彼が賞金首であることをバラし、再び決闘を申し込むことに。

酒場の外で住民達が見守る中、2人は背を向けてゆっくり歩んで振り向き……お互いの銃声が鳴り響いた。

そして地に伏せた者は——どちらでもなかった。物陰に潜んでいた、バンチの一味の連中だったのだ。決闘をするように見せかけ、その実、2人ともバンチの一味が街にまだ潜んでいることを見抜いていたのである。この一幕を見た住民は、もしかするとこの2人なら、バンチの一味を倒してくれるのではないかと思い、2人に掃討を頼み込む。しかし、元々、自分の町は自分で守るもの。マッドは応じるはずも無かった。——アニーというレディに頼み込まれるまでは。


ライバルとの共闘

こうして、サンダウンと一時的に手を組むが、あくまでも住民に自分の町を守らせるよう、かつ危険の無い方法として、町中に罠をしかけさせるという提案をする。罠の材料はマッドとサンダウンが集めるので、仕掛けるのは住民にやらせようというわけである。この時、オイルと空ビンで火炎瓶をすぐ作ってしまう技量を見せるシーンは見事。


リメイク版では更に、住民に罠を渡す際に画面上部にてマッド・ドッグがどの罠を渡せばいいかアドバイスしてくれる(ただし、罠を仕掛けるスピードは教えてくれない)。


そして、バンチの一味は翌朝リベンジの為に襲撃を仕掛けて来るも、住民が張った罠で次々と倒されていく。親玉と残った手下が襲い掛かるも、マッド&サンダウンという凄腕2人の前では勝てる道理がなかった。多段ヒットする広範囲銃撃であるTXジターバグなど、サンダウンには及ばないが必殺技も強力であり、ディオ征伐にも大いに活躍する。


決戦の先には…

街には平穏が訪れた。しかし——思い出してみるといい。マッドがこの町にきた動機は、あくまでも賞金首のサンダウンを倒し、賞金を獲得することである。住民は口々に、共闘したのだから今更いがみ合うのはよせと反対するも、これはマッドとサンダウンという2人だけの問題である。手を組んだのも、あくまでクレイジー・バンチを撃滅するまでの間だけ。こうして、本当の決闘が幕を開けた。


この時、プレイヤーはチャプターの主人公であるサンダウンを操作して、実際にマッドと戦うことになる。しかし、戦闘中のコマンドをよく見ると、イベント戦闘なのに「逃げる」が選択可能。ここでどのような選択をするか。それが、マッドの運命を分けることになる。


そのまま戦うことを選んだ場合、2人はついに最初で最後の真剣勝負をすることになる。戦いの結果——マッドは地に倒れ伏し、満足げに微笑みながら「へへっ……さすがだぜ…… おめ……え……」と言葉を漏らし、そのまま息絶えてしまう。


一方、逃げる選択をした場合、興を削がれたマッドは戦いを止めて「また会おうぜ……」と、そのままどこかへ立ち去る。しかし、その後……





最後の最後であの馬、ディオに乗って彼はまた大西部の荒野に現れた。



プロローグと全く同じシチュエーションで一対一のガンマン対決が繰り広げられる。なお、逃げるコマンドは封印されており戦いを回避できない(ちなみにここで負けるとゲームオーバーである)。


受けて立ったサンダウンはマッドとの銃撃戦を繰り広げる……が、再びマッドをあしらって去ってしまう。



その後、荒野を駆けるサンダウン、彼を追いまわすマッドの姿があった。その光景はまるでひとつの奇妙な友情にも見えるものだった…。


例の彼との違い

”主人公に戦いを挑むも一歩及ばず負けてばかり”という点では中世編ストレイボウを想起させるマッド・ドッグであるが、劇中での言動や物語の結末には大きな隔たりがある。


じつはサンダウンに負け続けているのは”マルチカウンター”という一対一での戦いを有利に進める技の所為であり能力そのものはほぼ互角。

それどころかジダーバグにより複数の敵にも容易に対処可能なので数の暴力で街を襲撃してくるタイプの敵には寧ろマッド・ドッグの方が相性が良かったりするのだ


また、自分より強い者に嫉妬する傾向のあったストレイボウと違い”自分の力や技は罪のない人々を護るために使われるべき”、”西部に生きる人間は自分の手足で戦うべき”という確固たる信念を持ち、街の人々に協力するのに最初は渋りながらも戦う意志を見せて以降は罠の仕掛け方をレクチャーして手助けし、結果的にサンダウンや街の人々と共に町の平和を取り戻すことに成功している。


サンダウンに挑み続けるのも「いつまでも決着をつけようとしないサンダウンに不満がある」という面が強く、上記の決着場面では素直にライバルを称賛しながら逝っている。

また、決闘をやめる選択をした場合は町の人の空気を読んで立ち去るだけの潔さもある。(もっともサンダウンにしてみれば悪党から罪のない人々を護る善玉側の凄腕ガンマンを殺したくない、という意図もあったであろうが)


こうしたマッド・ドッグの誇り高い性格や立ち振る舞いは、街の人だけでなく人々を護れない戦いが続き失意の人生を送っていたサンダウンや人々に護る価値はあるのかと苦悶するこの時代のオディオの心すらも救うことになった。それを踏まえると彼もまた西部編の紛れもなきヒーローといえるだろう。

ファンの一部からは「マッド・ドッグも最終章で使ってみたかった」という声もあるが、彼の場合はオルステッドの『他の人間達は一体何をした?助けをこうばかりだったろう、自らを危険にさらさないで他力本願に』という台詞に対し町の人に「非力なりに戦う姿勢を出すべきではないか?」と諭し町の人もそれに触発されて勇気を出して手伝いをして迎撃に成功したオルステッドの非難に真っ向から反論できる存在(さらにいえば、唯一の改心しマッドが背中に乗るのを許したO・ディオにしてみれば流石に彼と再び敵対するのは憚られる)だったので呼ばれなかったとも解釈できる。


もしもストレイボウにもマッド・ドッグのように”力の強弱は関係なく他者を護るためにひたむきに戦う”姿勢があったなら中世編の結末もまた違ったものになってたのではなかろうか?


余談

投稿されているイラスト群の通り、本来イメージイラストでは黒髪の短髪なのだが、

戦闘中のドット絵では何故か茶髪で、倒れた時のグラフィックで帽子が取れた際に見える髪はやや長めとなっている(参考)。


マッドとの戦いの選択の結果は、西部編の結末だけでなく、最終編クリア時のエンディングにも僅かな変化ながら影響を及ぼしている。


なお、リメイク版では古川登志夫が声の担当となったが、サンダウンの大塚明夫同様に「イメージしてた通りだった」「違和感が全く無い」と好評価。リメイク版発売時点で古川氏は既に76歳という高齢でありながら全く衰えを見せない若々しい演技でマッドを演じている

その古川氏は大塚明夫氏との共演に対し「個人的に最高だ」とツイートした


上記の通りサンダウンが次元大介役を引き継いだ大塚氏であり、更には西部編のヒロインであり街の人の勇気を奮い起こすために協力を申し出たアニーの中の人は峰不二子を引き継いだ沢城みゆき。そして実は古川氏は一度だけだがルパン三世を演じたたことがあり、奇しくも西部編の主要味方メンバーはルパン三世ネタで揃うことになった。


なお、リメイク版では英語をはじめとした多言語に対応しているのだが、口上でシェイクスピアを引用したり、仏語でカッコつけたり、キッドとの因縁をギリシア神話並と言ったり……と、気障な伊達男らしい表現がマシマシになっている

その一方で、サクセズ・タウンにおいて馬を見た際に(※日本語版では「報酬で買ってもらうぜ」程度の軽口)「お前を仕留めた賞金で馬を買って、手向けにお前の名を付けてやる」と述べるなど、キッドへの複雑な感情をうかがえる場面も。

また、サンダウンともども装備のヘルプ文章にやたら気合が入っている。

気が向いたなら、言語設定を変更してプレイしてみるのも一興だろう。20世紀の西部劇映画の空気に浸れること請け合いである。


関連イラスト

正義の狂犬マッド・ドッグ

西部編・3枚マッドドッグ


関連タグ

ライブアライブ 西部編 サンダウン


綺麗なストレイボウ:一部のプレイヤーから呼ばれるあだ名(『主人公のライバル(相方)』という共通点を持つストレイボウに備わっているべきだった要素をマッドドッグは多々備えていることから)。


他作品の関連キャラ

ナブレット団長ドラクエ10のオフライン版での声優繋がり。

ロイ・キャンベルMPOでの若き日の彼の声優繋がり。

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