概要
ザフトで開発されていた第一世代MS用の性能向上パッケージ。以下、アサルトシュラウドはASで省略する。
増加装甲や肩部に装備された武装、バックパック及び脚部に追加された高出力スラスターで構成され、火力・装甲・推力の全てが強化される為、増加した重量による機動性の低下も最低限に抑えられる。戦闘中でもパイロットの任意でパージする事が出来る。
これによって火力と宇宙空間における機動性は向上したが、ASはMSのコンセプトをスポイルするかの如き重厚な装備で在り、有重力下における機動力の低下は否めない。
ASと言えばGAT-X102 デュエル用が連想されがちだが、元々は防御力に難点の有ったZGMF-1017 ジンやZGMF-515 シグーの性能強化を目的に開発されたものである。
しかし、ビーム兵器を主兵装とするゲイツが登場した事で新型レールライフルと共に存在価値が薄まり、生産された数は極少数に留まった。
地球連合軍で開発では、AS装備型デュエルとの交戦データから追加装甲ユニット「フォルテストラ」が開発されている。
また、そのデュエルには新型ASや核エンジンを装備されるなどの大改修を後に受けた。
ZGMF-1017 ジン用
ジン用に設計されたAS。AS装備時のジンは「ZGMF-1017AS ジンアサルト」と呼称。
ASの固定武装としては、肩部に可動式のガトリング砲、胸部と前腕部にグレネード弾を内蔵、脚部のスラスターにはM68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒が搭載されている。
『DESTINY ASTRAY』ではカイト・マディガン専用ジンで運用されている。
ZGMF-515 シグー用
シグー用に設計されたAS。装備時のシグーは「ZGMF-515AS シグーアサルト」と呼称。
ASそのものに固定武装は無いが、両腕にM7070 28mmバルカンシステム内装防盾を装備している。
『FRAME ASTRAYS』ではジスト・エルウェス専用シグーで運用されている。ジスト仕様では両肩に大型バインダーが追加され、姿勢制御翼やシールドとしての機能も持ち、裏側にはガトリング砲を内蔵して火力も向上している。
GAT-X102 デュエル用
兄弟機であるGAT-X105 ストライクとの戦闘で中破した際に、改修を兼ねてこのASが装着される。
デュエル用に再設計したもので、肩部にレールガンとミサイルポッドが装備されている。
「ストライクに傷を付けられた恨みを晴らす」という目的で追加した装備で在りながらフェイズシフト装甲には効かない実弾武器だらけだが、ダメージが無いだけでノックバックは受ける上にエネルギー消耗も馬鹿に成らないため無駄な訳では無い。
そのため既存装備の改修という事情に加えて「避けにくくノックバックが強い実弾武器を使う事で、自分はエネルギー消耗を抑えつつストライクを動きを封じつつエネルギー切れに追い込むか、本命と為るビームライフルを当てる布石に使う」という戦い方を想定したものと思われる。
しかし使い始めて直ぐに地上に戦場が移って機動力の問題が出た上にストライクはスカイグラスパーによるストライカーパック換装という継戦力の向上手段を得てしまったのでこれらの運用は出来ずに終わった。
砂漠などではその自重を支えられないなど欠点も多く、地上では専らサブフライトシステム・グゥルの補助を受けて作戦に参加していた。
220mm径5連装ミサイルポッド
デュエルの修繕作業の折に搭載した実弾武装。バスターの装備を参考にイザークが装備させた。単品での発射の他、シヴァやビームライフルと共によくフルバーストで使用される。
115mmレールガン「シヴァ」
デュエルの修繕作業の折にターレット式固定装備として搭載した実弾武装。
レールが弾丸と接触する磁場投射方式を採っているため砲身の負荷は高く成っているものの、速射性や破壊力の増強と小型化を両立し、実弾の他プラズマ弾の切り替えも可能な汎用性を持つ。
新型レールライフルとして開発されていた試作品を改造したものであり、元々はジンなどのザフト製第一世代MSを延命させる措置の1つとしてASと共に開発されていた。しかし、第1期GAT-Xシリーズ鹵獲に伴うビームライフルの普及で地位を失い、デュエル用のASに固定装備として統合される。
その後に開発されるフリーダムやブラストインパルスに採用される固定式レールガンの技術的な礎と成った。
レールライフルとしての完成は、ライブラリアン製のレーゲンデュエルの115mmレールライフル「ルドラ」で実現している。
ZGMF-X1027M デュエルブリッツ用
第1次連合・プラント大戦でイザーク・ジュールが搭乗したGAT-X102 デュエルを改修した際に、新たなASとして装着される。
詳細はリンク先参照。
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