諸元
機体名 | バビ(BABI) |
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型式番号 | AMA-953 |
全高 | 19.84m |
重量 | 65.75t |
概要
AMAは、「Aerial Maneuver Attacker(空中機動攻撃機)」に位置付けられる。
既にザフトでは航空戦力と為る飛行型MSが多数配備されていた事から、ビーム・実弾双方の重火力による爆撃能力が強化されている。
前駆型のディンはエアロシェルによるドッグファイト能力に重きを置いていたのに対し、バビでは増設された大推力スラスターによって優れた機動力を発揮する。
最大の特徴として、脚部を折り畳み、エイの様な姿のMA形態に変形する事が可能で在り、加速力を生かした一撃離脱戦闘能力はセイバーにも匹敵する高性能さを見せる。
コーン状の頭部は空気抵抗を減らす効果を持っている。
第1次連合・プラント大戦から継続して配備されるディンと共に、ザフトの航空戦力として活躍した。
開発系統の分類としてはシグー目とされる。
武装
MGX-2237 アルドール複相ビーム砲
胸部に固定装備されているビーム砲で、射角は狭いが量産機の装備としては破格の威力。
MA時にはこのビームで真下の敵に砲撃を仕掛ける事が出来る。
MMI-GAU2436 22.5mm4銃身機関砲
片翼に2基ずつ(合計4つ)装備されている機関砲。
弾幕を用いての地上制圧や、航空機及び可変機とのドッグファイトにも対応出来る。
12連装航空ミサイルランチャー
機翼上部に装備されているミサイルランチャー。
地上と空中への広域爆撃用。
アッシュが装備しているものと形が似ている。
MA-M343 ビームライフル
右手に持つビームライフル。
PS装甲を装備したMSに対抗する為に装備された。
MMI-M182 航空ガンランチャー
左手に持つブルパップ方式のガンランチャー。
活躍
アニメでは専らやられ役であり、自慢の爆撃能力を披露する機会も少なかった。
以下は本編に於ける活躍で在る。
- シャトルを奪って宇宙へ上がろうとするラクス・クラインを止めるべくガズウートと共に多数が出撃するが、キラ・ヤマトの駆るフリーダムによって無力化されてしまう(PHASE-26)。
- ベルリンに侵攻するデストロイを食い止めるべく、新型地上戦艦コンプトンを初め、ザクウォーリアやバクゥ、ガズウート、ゲイツR、ディンと共に立ち向かうも、圧倒的な大火力の前に殆ど撃墜されてしまった(PHASE-31~32)。
- アークエンジェルを墜とす「エンジェルダウン作戦」に於いてウィラード隊のMSとしてバクゥ共々出撃。空からの爆撃と地上からのミサイル攻撃でアークエンジェルを追い詰めるも、何機かフリーダムによって無力化された(PHASE-34)。
- ヘブンズベース戦では5機のデストロイによってグフイグナイテッドをはじめ何機か撃墜されるが、ミネルバ隊がデストロイを抑えた為ルナマリア・ホークのインパルスに率いられ、ゾノやアッシュと言った他のMSと共にヘブンズベースの基地に攻撃を仕掛けた(PHASE-38)。
- オーブでの戦闘ではセイラン家の屋敷に爆撃を仕掛けてこれを破壊。続いて2機のM1アストレイのシュライク装備型を2機のバビがアルドール複相ビーム砲でそれぞれ撃ち抜いて撃破。その後は新たに出現したアカツキにアルドールを撃ち込むも、ビームを反射され跳ね返されてしまい撃墜されている(PHASE-40 PHASE-42~43)。
SEED作品で不遇な機体としてウィンダムやゲイツがいるが、こちらはエースパイロットが搭乗し、その性能を遺憾なく発揮しているが、バビはアニメ本編でのネームドキャラの搭乗がないため、活躍の機会に恵まれていない不遇な機体となっている。
コミックボンボン版ではベルリン市街での戦闘中に中破してミネルバへ着艦した一機のバビに、先の戦闘でセイバーガンダムを失っていたアスラン・ザラが、キラ・ヤマトとシン・アスカの戦闘を止める為に元のパイロットからFAITH権限で借りる形で搭乗した。
(ボンボン版ではキラがステラ・ルーシェのデストロイガンダム撃墜直後に間を置かずキラとシンの戦闘が始まり、そのままエンジェルダウン作戦発動という流れに為っている)
アーケードゲーム『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II』では低コスト帯のプレイアブル機体として登場。
設定ではディンの後継機だが本作での性能的には変形機構を持った廉価版バスターガンダムと言った印象で、近接格闘可能なディンに対して射撃武器しか攻撃手段が無い点なども共通している。
故にデストロイガンダムがMA形態に変形すると射撃が一切通じ無く為るのでお手上げ状態に成る。
立体物
ガンプラ化はされておらず、SDガンダムフルカラーカスタムが唯一の立体化と為っている。
パーツの差し替えでMA形態への変形が可能と為っていた。」