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カナード・パルス

かなーどぱるす

カナード・パルスとは、漫画「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」に登場するキャラクターのことである。
目次 [非表示]

「そうだ…俺もお前もまだ戦える! 生きている内は負けじゃない!!」


プロフィール編集

性別男性・コーディネイター ※1
年齢17歳(C.E.71)~19歳 (C.E.73)
所属地球連合軍、ユーラシア連邦・特務部隊X
CV保志総一朗 ※2
主な搭乗機ハイペリオン一号機、スーパーハイペリオン→ドレッドノートイータ
登場作品
  • 機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
  • 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAYなど

※1:スーパーコーディネイターの失敗作。

※2:PS2ソフト『GENERATION of C.E.』以降の各ゲーム作品。


人物像編集

ユーラシア連邦の「特務部隊X」に所属するコーディネイターの少年。

スーパーコーディネイターの失敗作であるが、成功例さえ消えれば自分こそが唯一のスーパーコーディネイターになると言う考えを抱き、唯一の成功例であるキラ・ヤマトを抹殺する為、彼を探し続けている。

搭乗機は、ユーラシア連邦の『X計画』で開発された次期主力MSハイペリオンと、後にプレアから譲り受けたXアストレイを改修したドレッドノートイータ


経歴編集

コロニー・メンデルにおいてユーレン・ヒビキが主導した研究の過程で生み出された実験体の1人。しかし、成功例は機動戦士ガンダムSEED本編の主人公キラ・ヤマトただ1人であるため、カナードは失敗作と言う事になる。また、キラの出生が最後発なのでカナードが先に生まれている。

幼少期に、ブルーコスモスの襲撃後のメンデルで生き残っていたためか、スーパーコーディネイターのサンプルとして地球連合軍の研究所に引き取られている。しかし、その研究所では「スーパーコーディネイターの失敗作」とモルモット扱いされていたために一度脱走している。この影響からか、唯一の成功例と呼ばれる者に対して異常な対抗心を持ち始めている。

その脱走の際に謎の黒髪の男性と出会い、その男から成功例の名が「キラ・ヤマト」である事を教えられている。

またその男性はメンデルと関わりがあると告げた上、失敗作と呟いたカナードをスーパーコーディネイターとすぐに見抜いたことからこの男性は、C.E.73時にはプラント最高評議会議長となっているギルバート・デュランダルではないかという見方があるが、PS2用ゲーム「GENERERATION of C.E.」のカナードのプロフィールでは、この男性はラウ・ル・クルーゼであるとされている。髪色が違うが、変装でもしていたのだろうかは不明である。


その後、プレア・レヴェリーに出会い、プレアの駆るドレッドノートに敗れたことで、「核エンジン搭載MSを手に入れる」ことと「プレアと再戦し倒す」ことにも執着するようになり、ユーラシア連邦から切り捨てようとされているのを察知しメリオル・ピスティスたち特務部隊Xと共に脱走したり、月の連合基地を襲撃しニュートロンジャマーキャンセラーを強奪するなど暴走していく。

彼を止める決意をしたプレアのXアストレイに核エンジンとキャンセラーを外付けしたスーパーハイペリオンで挑むが半ば自滅する形で敗北、最後にハイペリオンは大爆発してしまうが間一髪プレアに助けられる。そして、身体の欠陥により命が尽きようとしていたプレアに人には人それぞれの生き方があり、代わりなど存在しないことを教えられる。

プレアの死により、「スーパーコーディネイターの成功体・キラを殺し自分こそがスーパーコーディネイターであることを証明する」という野望を捨て、自分自身を探すための旅を始める。マルキオ導師にキャンセラーのデータとプレアの死を伝えた帰り道で砂浜でキラ(とアスラン)とすれ違うが何もせずに立ち去った(漫画版のおまけ4コマでは逆に挑みかかるが、返り討ちに遭い海岸にプカーっと浮かんでいた)。

後に、プレアから譲り受けたドレッドノートをジャンク屋のロウ・ギュールが修復・改修したドレッドノートイータを愛機として、特務部隊X改め「傭兵部隊X」のリーダーとして活動する。


実力・才能など編集

能力は一般のコーディネイターとは比較にならない程で、SEED ASTRAY Re:Master Edition5巻単行本の裏面に最強の傭兵、叢雲劾をも凌駕すると明記されており、間違いなく作中トップクラスの実力者

実際に劇中でサーペントテールの叢雲劾のような戦闘用コーディネイターとも互角以上の戦闘を繰り広げる。

素質だけでなく、兵士として鍛えた技能も含めると戦闘能力に関しては極めて高いものを持つ。本人はキラ・ヤマトに対して強い劣等感を持つが、実際はさして変わらぬレベルの能力を持っているのではないかと思われる。

また、能力的には「軍人としての訓練をしっかり受けたキラ・ヤマト」と言える部分も有り、ハイペリオン以外の戦力が5機のメビウスと言う特務部隊Xを率いてミハイル・コーストが指揮を執るザフトの攻撃部隊を全滅寸前まで追い込んでいる。


後に高度な空間認識能力は無く、ドラグーンシステムへの適性が低い事が判明し、XアストレイのΧユニットをドラグーンシステムが不要なΗユニットに換装している話しがある。

キラは軍人としての訓練を受けていないにも拘らず、実戦経験のみでドラグーンシステムを使いこなせていることから、カナードが資質や能力で劣ることは決定的となっている。

もっとも、適性が低くても対応できる第2世代ドラグーンシステムが実用化した後もドラグーンシステムを使っていないため、そもそもカナードのバトルスタイルとは相性が合わないのも理由かもしれない。

なお、プレアの影響からか死者となったプレアを感じ取る描写があり、この点はキラに出来なかった能力が発現している可能性はある。


出生の謎編集

出生に関しても謎の多いカナードだが、肌の色が同じ黄色系であること、瞳の色が同じアメジスト色であること、更に初登場時にヘルメットから見えた顔がキラ・ヤマトとよく似ていることから、一部ファンの間でキラの兄弟ではないかという説が上がっている。

確かに髪の毛の色と長さの違いを除けば外見はかなり似ているが、彼らは遺伝子操作されたコーディネイターである為、容姿は操作可能な筈である。


そのような理由から一概に「兄弟である」とは言えないが、ユーレン・ヒビキが『息子を最高の技術で最高のコーディネイターにする』ヴィア・ヒビキが『これ以上、子供を犠牲にしないで』というセリフ・説明があるため、カナード・パルスの誕生時期がキラ・ヤマトと同時期=複数の実験体の中で唯一の成功例がキラ・ヤマト(劇中セリフ)である以上、ユーレン・ヒビキの遺伝子を使用している確率は高く(ヴィア・ヒビキに関しては不明)、PS2用ゲーム「機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERERATION of C.E.」で、カナードの声優としてキラの声優である保志総一朗氏が起用されたため、一層二人の血のつながりの可能性が高まった。

カナードの方がわずかに年上のため、もしそうならキラの兄ということになる。


かなり短気な性格で、暴走する事が傭兵となってもしばしば。DESTINY ASTRAYのフォトストーリー下巻の漫画においては、ディアゴ・ローウェルとカレーライスの早食い勝負をしていた。


他作品では編集

スパロボ」シリーズ編集

スーパーロボット大戦Wで初参戦。

憎悪の対象であるキラとの対決・プレアとの邂逅を経て、条件を満たすとプレアやキラとの共闘を果たし、自らにキラの存在を教えた男・クルーゼと直接対決が出来る。

…しかし、せっかく憎悪を捨てて顔グラフィックも綺麗なものになったのに、戦闘中の台詞やデフォルトBGMは敵対時のままなのでどうしても違和感が拭えない。

おまけに乗機であるハイペリオンのユニットとしての性能が微妙なため主力にするには愛がいる。更に彼を仲間にする場合は分岐ルートになる関係からテッカマンレイピア/相羽ミユキの生存を諦める必要がある+そちらのルートに進んでもカナードは仲間入りしないだけで生存するため、人によってはスルーされてしまう場合も…。

コーディネイター・ナチュラル問わず搭乗できるソードカラミティ辺りに乗せ替えてやってもいいだろう。


EXVS」シリーズ編集

EXVSMBで、ハイペリオンと共に初参戦。

ロウや劾、プレアだけでなく、キラに対して特殊台詞が存在する。

EXVS2OBでは、ドレッドノートイータと共にC.E.73年時のカナードが参戦。

前大戦時におけるプレアとの戦いで答えを得たからか、唯一の同胞であるキラに対する特殊台詞がかなり丸いものとなっている。


関連イラスト編集

無題


関連動画編集

カナードのイメージトラック。タイトルはズバリ「憎悪」。

カナードの生い立ちを考えると、これ以上ない曲名。


関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY


プレア・レヴェリー

キラ・ヤマト

メリオル・ピスティス












































上述にある通り、優れた才能を持ちながらも、キラと比較される形で「失敗作」という烙印を押され、人生を狂わせられてしまった点では不幸な存在と言えるが、成功例とされたキラものちに「失敗作」の烙印を押されてしまい、それと同時にカナードと似たような立場の人物が現れる事となった。(ただしこちらの問題面は能力ではなく思想的な部分)


カナードはその「真の成功例」を巡る戦いには結局関与しなかったものの、存在自体が自身とプレアの人生を丸ごと踏み躙るような彼らの存在を知ったら、怒り狂ったであろうことは大いに予想できる。

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