機体データ
型式番号 | GAT-X133 |
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全高 | 18.26m |
装甲材質 | トランスフェイズ装甲 |
動力源 | バッテリー |
共通のデータを記載。各機体の個体データは後述。
概要
GAT-X131 カラミティ開発過程で建造されたバリエーション機体。万能機開発計画「リビルド1416プログラム」に基づいて、砲撃戦に特化したベース機と違い接近戦に特化した改修調整が加えられている。
合計3機が製造されGAT-X131 カラミティとほぼ同時期に完成した。
武装はカラミティにもあった胸部のスキュラは残されているが、他はソードストライカーの武器の改良型を装備する。
初号機
「乱れ桜」ことレナ・イメリアが搭乗するソードカラミティ。
オルガ・サブナック搭乗機とは別に生産されたGAT-X131 カラミティから直接改装された機体で、テスト後は別プランに改修予定だった為カラーリングも他の2機とは異なる。
2号機
識別番号 | GAT-X133-02 |
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所属 | 地球連合軍(大西洋連邦)→南アメリカ軍(南アメリカ合衆国)→個人所有 |
パイロット | エドワード・ハレルソン |
「切り裂きエド」ことエドワード・ハレルソンが搭乗するソードカラミティ。左肩にパーソナルマークが施されており、時折、撃破した敵機のオイルが返り血のように付着したという。
3号機
フォー・ソキウスが搭乗するソードカラミティ。外見はパーソナルマーク以外は2号機と変わりないが、ソキウスの技量に合わせた調整がなされている。結果的に3機の中で唯一大破しなかった機体である。
武装
580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」
カラミティのものと同じだが、エネルギー消費抑制のためにOS側で最大出力を70%に抑えられている。
対装甲用コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
脚部の脛付近にグリップを露出させた形で収納されており、形状もシースナイフ型になっている。
ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」
ソードストライカーのものとほぼ同様だが、シールドごと射出される。
ビームブーメラン「マイダスメッサー」
両肩に装備。ソードストライカーのものと形状こそ異なるが同一の装備。
15.78m対艦刀「シュベルトゲベール」
背部に2基装備。
ソードストライカーの物から改良されて、柄部分にビーム砲が搭載され、マウントしたままカラミティのシュラークのように発射する事も可能。
通常は片手持ちの二刀流で使用するが、2刀を重ね合わせて両手持ちにする事で威力を増す事もできる(公式PVでは、この際に2刀のレーザービームが一体化している)。
主な活躍
第三次ビクトリア攻防戦に2号機、3号機が投入され、絶大な戦果をあげた。
その後、3号機はソキウスと共にロンド・ギナ・サハクに譲渡され、後にオーブ所有の宇宙ステーション「アメノミハシラ」の所属となる。フォー・ソキウスがロンドからクサナギ襲撃(カガリ暗殺計画)の命を受けた際は、エリカ・シモンズからカガリを守ることを依頼された叢雲劾のブルーフレームセカンドLと交戦し、撤退している。
2号機はそのままエドの乗機として大戦終了まで戦い、『ドクター』ことミハイル・コーストのジン・ハイマニューバや叢雲劾のブルーフレームセカンドLと交戦した。
大戦終了後はエドに奪取され、南米独立戦争の折に南米軍の主力となり、数々の戦いをくぐり抜け、終盤では『乱れ桜』ことレナ・イメリアが初号機に搭乗し、エドの2号機と激闘を繰り広げ、ほぼ相打ちとなり両機とも大破する。
その後、2機共にカイト・マディガンによって回収・修復され、彼のコレクションに加えられた。「戦場に放棄されたから」と言う理屈で勝手に持ち帰った事に対して、ジャーナリストのジェス・リブルからは「この2機は持ち主たちへ返還した方が良い」と指摘されているが、レアMSを手放したくない一心のカイトは「返還を求められた時は承諾する」と言いつつ、どうにかして返還しないで済む策を練っている。
なお、後に『天空の皇女』にてカイトのコレクションが描写された際初号機しか写っていなかったため、2号機に関してはエドに返還された可能性がある。
立体物
模型雑誌「ホビージャパン」の特別付録としてソードカラミティ改造キットとしてお披露目。モデラー入門指南用の特別DVDが同梱されている。
カプセルフィギュア「SDガンダムフルカラー」と「~カスタム」にラインナップ。後者は通常のカラミティと同時にラインナップされている。※現在、入手困難
カプセルフィギュア「ガシャポンHG MSセレクション」の第34弾にラインナップ。※現在、入手困難
2024年にはプレミアムバンダイ限定で「FULL MECHANICS 1/100」シリーズにラインナップし、待望のプラモデル化。これにより、カラミティのバリエーション三種が全て揃った。シュベルトゲベールを重ね合わせた持ち方を再現できる専用のビームエフェクトパーツが付属する。ベースとなったカラミティとのミキシングで初号機も再現可能。
余談
- ソードストライカーの武装を倍にするコンセプトや赤系統のカラーリングは、後にザフトで開発されるソードインパルスに似ている。
- 設定も時代背景もこちらが先になるため、実際にこの機体との交戦データを基にソードシルエットが開発された可能性はある。
- 初出は2003年の「SEED MSV」。この時の作例はホビージャパンに掲載され、放送時にリリースされたHGのカラミティガンダムをベースとして製作されている。その後、続編の「DESTINY」が放送されるまでのつなぎとしてMSVが展開すると、ストライクI.W.S.P.とともに看板機体の一つとしてプッシュされていく。
- 「ASTRAY」シリーズのほか、2004年に店頭公開されたプロモーションビデオではアニメとプラモを用いた実写映像で活躍。後にホビージャパン誌の付録としてHGカラミティに組み付けて再現できる改造キットもリリースされた。尚、本体部がベース機と同様とする初号機のカラー設定はこの際に後付けされたものであり、雑誌面では改造ハウツーとして部分塗装で作れる初号機とフル塗装が必要な2号機以降をステップアップで指南する記事が掲載されていた。同時期にはイベント限定でHGカラミティのレッドバージョンが発売され、付録キットとの組み換えも推奨されていた。
関連動画
関連タグ
機動戦士ガンダムSEED MSV 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY