機体データ
型式番号 | MBF-P03 second L |
---|---|
全高 | 17.78m |
重量 | 64.4t |
装甲材質 |
|
動力源 | バッテリー |
所属 | サーペントテール |
パイロット | 叢雲劾 |
概要
ソキウスとの決闘でバックパックを含む背面に甚大なダメージを負い、勝利の証拠品として頭部を持ち去られてしまったブルーフレームに、劾から伝えられていたプランを基にエリカ・シモンズとロウ・ギュールの手によってオーブで強化改修を施した機体。
本体の両肩には劾が設計した「フィンスラスター」というバーニア兼用ユニットを導入。
これは並のバックパックに匹敵する出力を有し、強制的な姿勢変更や緊急回避などに使用され、底部面積が小さく成る様に改良された脚部とあわせて近接格闘戦における運動性を飛躍的に高めている。
次に、ストライクルージュ用で少しだけ余っていたPS装甲素材を使い、「二重装甲」が組み込まれた。僅かな量をコクピット周辺に絞って活用し、省電力で済むよう外部装甲の圧力センサーがダメージを感知したら通電するというアイデアである。
奇しくも同時期に連合が開発したトランスフェイズ装甲と同じものであった。
最後に、レッドフレーム用に考えていた「タクティカルアームズ」と「専用頭部ユニット」が提供された事で全プランが固まった。
ブルーフレームセカンドを改修し、さらには元々レッドフレームに付ける予定だった装備をブルーフレームの改修に使用したロウへの敬意も込めて、彼の頭文字の「L」が名前に組み込まれている。
武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に左右一対2門内蔵されている対空機関砲。頭部の変更で配置が両頬に変更されている。
対装甲コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
両大腿部の鞘に計2本装備された戦闘ナイフ。さらに隠し武器として脚部の爪先部に剣状の物、踵部に斧状の物が内蔵されている。
盾による重量化を防ぐために刀身部分に対ビームコーティングが施された改良型となっており、ビームサーベルや回避が間に合わないビーム射撃を受け止める際に使用される。
タクティカルアームズ
ロウ・ギュールが元々レッドフレーム用に開発した多機能武装。通常時はバックパックに装備される。頭部のアンテナと連動させることで、ある程度であれば遠隔操作が可能。
通常時のフライトフォームの他、バックパックから取り外すことでソードフォームやガトリングフォームに変形する機構を有する。
フライトフォーム
バックパックに装備された状態で推進器として使用される基本形態。大気圏内では可変翼として機能し、アストレイシリーズの軽量も相まって機体に高い飛行滑空能力を与える。この状態でもガトリング砲は使用可能で、背後に向かって発射可能。
ソードフォーム
機体の全高に匹敵する大型実体剣として機能する形態。非常に高い破壊力を有し、装甲を切れずとも内部へのダメージやパイロットへの衝撃を与えることができる。大振りだが、後部に備わったスラスターの自動制御により、宇宙空間でもバランスを崩すことなく安定して使用できる。
表面積が広くシールドとして使用でき、特に刀身はラミネート装甲となっているためビーム兵器にも有効。剣先を開くことでガトリング砲を使用可能。
ガトリングフォーム
ガトリング砲を展開し、刃部分をバイポッドとして使用する事でガトリング砲台として機能する形態。この形態がもっともガトリング砲の命中精度が良い。刃部分はシールドとしても機能する。当初ガトリング砲は実体弾を使用した90mmの4銃身となっていたが、後に2銃身がPS装甲対策として速射式のビーム砲に変更されたため、使い分けや混合弾を発射することが可能となった。予備バッテリーと予備弾倉を用意することで長時間砲撃も可能で、その際は刃部分が放熱版として機能する。
オプション装備
スナイパー・パック
バックパックに高精度照準装置とロングレンジライフルを装備した狙撃仕様。
ショートレンジアサルト
非常に狭いフィールドで超接近戦をする為のものとされる。
別称 潜入ミッション用近接戦装備。
コンプリートセンサーは後年発のリファインデザイン型で、1本だけ持つアーマーシュナイダーは後述の「セカンドリバイ」型。
ローエングリンランチャー
小型の陽電子破城砲を搭載したオプション。
非使用時には砲身は二つに分割されて携行される。
使用にはリアアーマー部に搭載された核エンジンを必要とする為、ニュートロンジャマーキャンセラーの影響圏内でしか使用が出来ない。
ローエングリンランチャーに関しては「ミッション終了後に破棄した」という記述もあったが、後にカナード・パルスの乗るドレッドノートHとの共同戦線の際にもう一度使われている。
バリエーション
ブルーフレームセカンドG
ブルーフレームが大破する前の時点で叢雲劾が提示していた改修プランで、セカンドLのボディに再生産されたノーマル型の頭部とバックパックを装着した形態。
頭部やバックパックの換装機能が復元された為、従来のオプションが使用できる。
タクティカルアームズ仕様との区別の為、劾の頭文字の「G」が名前に組み込まれている。
ブルーフレームセカンド リバイ
「ブルーフレームサード」で得られたデータを基に、汎用性に優れたセカンドLを再設計した姿。
機体全体の見直しに加え、メイン武装のタクティカルアームズは「タクティカルアームズⅡ」として分離機構が搭載され、劾の考案でビーム刃の発生機構も搭載された。
これにより、ガトリング、ソードを単体で運用することが可能になり、ソードは両手に一本ずつ、二本でビームサーベルも兼ねた形態として運用が可能になり、より様々な戦況に対応出来るようになった。
外見がセカンドLと酷似しているが、頭部、太腿のアーマードシュナイダーの取り付け部、タクティカルアームズ、リアアーマーの装備の形状が異なっている。
見分け方としては、太腿のオレンジ色のパーツが無くなっているのが分かりやすい。
ブルーフレームセカンド リバイ(G)
オプション装備(スケイルシステム)を装着している形で運用されているセカンドリバイの換装対応型。
ブルーフレームフォース
後述のフルアーマーを装備した状態のみ公開されている本体仕様。
ほぼ「セカンドG」で、右眉間部に短い1本アンテナを備える頭部。
その初出時は全身のほとんどが無色の線画だった為、模型作例ではノーマルのブルーフレームに沿った塗色だったが、後年に描き起こされたフルカラー設定画でセカンド仕様の配色となった。
当初はブルーフレーム・フルアーマーフェーズシフト装備という名称であったが、運用されたのがDESTINYの後と設定された為、そちらはオプション名となり、本機はこの名称に改められた。
フルアーマー・フェイズシフト
フェイズシフト装甲を含む全身を覆う装甲オプション。
全身を覆った状態から機体背面に回した状態に変形させる事で高い推力を持つブースターユニットとしても機能する。
太陽付近という高温環境に投入された為、熱を遮断する融除材ジェルの供給システムも内蔵されており、単独での大気圏突入も可能となっている。