概要
『新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz』に登場する軍事勢力。
総帥はトレーズ・クシュリナーダの娘と称するマリーメイア・クシュリナーダで、彼女の名前がそのまま組織名となった。実際の首魁はマリーメイアの外祖父(トレーズの義父)であるデキム・バートン。デキムの有するバートン財団が資金源となっている。
隊服は五飛達が着用していた青の半ズボンに半袖シャツというボーイスカウトのようなデザインが有名だが、大人の兵士は普通にスラックスタイプのワインレッドの軍服である。
OZ・ホワイトファング壊滅後、その残党を集め、新たに発足した地球圏統一国家を掌握すべく、真のオペレーション・メテオを実行しようと目論んだ。
電撃的な速さでリリーナ・ドーリアンの誘拐、資源衛星の落下作戦、「13番目の星座」サーペント軍団によるブリュッセルの大統領府制圧と、ここまではよかったのだが、内部に潜り込んでいたトロワ・バートン(デキムの息子の方ではなく2代目。TV版でおなじみの前髪が長くて曲芸が得意な彼である)により情報がプリベンターに筒抜けとなり、張五飛以外の4人のガンダムは急遽太陽への廃棄を中断して回収、地球に降下することとなる。
直ちにサーペント部隊が出撃するも、五飛以外は殆ど烏合の衆に等しかったのもあってガンダムやトールギスⅢどころかノインの乗るロートル機のトーラスにすら手玉に取られる始末であった。しかし、彼らがパイロットを殺さないように加減していた事に加え戦力差200倍という数の暴力もあり、なんとか彼らを自爆一歩手前まで追い詰めた。更にヒイロの乗るウイングガンダムゼロカスタムも、五飛のナタクとの戦いで中破してしまう。
しかし、絶対に諦めずに戦い続けるプリベンター達の奮戦、捕らえられていたリリーナの鼓舞、映画版・ボンボン漫画版で追加されたドロシー・カタロニアの扇動等に感化され、戦争に強い怒りを抱いていた民衆の不満が爆発。武器を持たずに戦いをやめるよう叫んで行進してくるドロシー他の大軍勢には兵士たちも竦んでしまい、ヒイロに諭され戦う事の意味を見直した五飛もナタクごと民衆の側についてしまう。
トドメとばかりに(リリーナもまだいる)大統領府への、ヒイロのツインバスターライフル3連発もあり、兵士たちやマリーメイアは死への恐怖で完全に戦意喪失。それでもなお負けを認めないデキムは逆上してマリーメイア諸共リリーナを銃撃しようとするも、潜入していたレディ・アンに妨害され、トレーズ派の部下に暗殺される。
かくしてマリーメイア軍は投降、わずか1日にも満たない天下で壊滅を来たすこととなった。
構成員
総帥。勿論お飾りであるが、デキムの(歪んだ)教育もあり7歳とは思えないほど知的でカリスマ性が高い。壊滅後はレディ・アンに引き取られた。
創設者にして事実上の首魁。Wのキャラの大多数が悲惨な人生を送ることとなった原因の一人。
ご存知正義の人。リリーナたちの考える完全平和主義とは軍人・戦士を見捨てることに等しいのではないかと疑念を抱き参加する。間違いなく、マリーメイア軍最強のパイロットである。映像作品においてヒイロを主役とするならば彼がラスボスということになろう。
誰やねんと思うかもしれないが、2代目トロワの偽名である。ご存知サーカスの花形ボーイ。
元々、デキムの部下だったこともあり、潜入してはいたがその真意はマリーメイア軍の企てを阻止する為であった。
機体
スパロボでの扱い
デキム・バートンの記事も参照して戴きたいのだが基本的には国家ではなく単なる一介のテロ組織扱いということもあり、メインとなる敵組織(ネオ・ジオン、クロスボーン・バンガード、ギガノス帝国、木連など)のおまけみたいな扱いが関の山である。『L』『DD』に至っては開始時点で既に壊滅している。
『R』では本来の歴史では完全平和主義への不信感が世間で増大していた事もあってクーデターに成功して地球圏統一国家を壊滅させ、更にはリリーナを処刑し、協力していたネオ・ジオンと一方的に袂を分かち、傀儡政権の新地球連邦を組閣し地球圏を支配するという破格の扱いを受けていたが、歴史改変により失敗し原作通り壊滅する。
『第3次Z』時獄篇ではネオ・ジオンとの結託によりZ-BLUEを壊滅寸前まで追い込むというシリーズ最強のマリーメイア軍が描かれていたが、ゼロの奇策により民衆の反感を買って結果的に壊滅する。
デキムは原作通り部下の謀反で死亡するが、残党は続編天獄篇でも懲りずに登場しており、頭を失い烏合の衆と化した兵士たちはもはや理念もクソもあったものではないただの「愚連隊」「悪の組織」に成り下がっている。