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「地獄への道連れはここにある兵器と戦争だけにしようぜ!」

「まあ気にすんなよ。これでも負け続ける戦いは得意でね!」

データ編集

型式番号XXXG-01D2
全高16.3 m
重量7.4 t
ジェネレーター出力3009KW
スラスター総推力75380kg
装甲材質ガンダニュウム合金
開発者プロフェッサーG
パイロットデュオ・マックスウェル

アビリティレベル編集

※リーオーをオールレベル100として換算

ファイティングアビリティレベル150
ウエポンズアビリティレベル120
スピードアビリティレベル170
パワーアビリティレベル120
アーマードアビリティレベル140

概要編集

ガンダムデスサイズヘルのOVA(EndlessWaltz)バージョンの便宜的な呼称。

劇中における名称はあくまで「ガンダムデスサイズヘル」であり、アニメに登場する「ガンダムデスサイズヘル」と同じ機体である。つまりパラレル設定のデスサイズヘルである。

「~カスタム」という名前で呼ばれている理由はOVA展開当時発売されたプラモデルの商品名が「ガンダムデスサイズヘルカスタム」であったため、メディアやスパロボなどの作品で「ガンダムデスサイズヘルカスタム」と表記されたことで広まった。実際はカスタム機ではなく、続編を作るにあたって機体のデザインを変えただけで、全く同じ機体という設定である。

大河原邦男のデザインしたTV版をOVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』用にカトキハジメがリファインした機体であり現在のプラモ展開で言うところのVer.Ka。ただし頭部のみ石垣純哉が担当。設定上はTVからOVAの時点まで少なくとも外装については一切手が加えられていない全くの同一機。そのためデータ・アビリティレベルはTV版と全く同じ。

OVAの世界では「TV版の時間軸」でも全く同じ姿のMSが戦っていた事になっている。映画がリメイクされて俳優が代わったようなものだと考えれば自然である。


パイロットはデュオ・マックスウェル

混乱を避けるために、現在では「EndlessWaltz版ガンダムデスサイズヘル」「ガンダムデスサイズヘルカスタム(EW版)」などと表記される事が多い。


機体説明編集

デスヘルEWガンダムデスサイズヘルカスタム

TV版と比較して黒と灰色の比率が増えており、より死神らしい姿になっているのが特徴。

アクティブクロークの接続が肩からバックパックに変更され、大きなコウモリの翼のような有機的な形状になった。

一方本体の方は有機的なリブジャマーが目を引いていたTV版とは対照的に無機質なデザインとなっている。


TV版の主武装だったツインビームサイズはビームシザースに変更された。

また両前腕にアームガードが付きハードポイントがなくなったためか、バスターシールドは装備されていない。

しかし敗者たちの栄光版ではビームサイズの二枚刃が復活し、バスターシールドもハードポイントを変更することで復活している。


関連動画編集


ガンダムデスサイズヘルEW(ホーネット装備)編集

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』で追加された拡張パーツ。2基のバスターシールドとツインビームシザースが追加された装備。


GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE版編集

DEATHSCYTHE HELL

カトキハジメがガンダムデスサイズヘル(EW版)を『GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE』に合わせて、デザインアレンジを施した姿。

『敗者たちの栄光』での既存解釈や武装に加えて、新たなギミックや武装を加えている。

各部の装甲(胸部中央、肩部、スカートアーマー、脚部)が展開するグリムリーパーモード、高速飛行形態『レイヴン形態』、更にフル装備形態『レイヴンクロー形態』への変形機構も搭載している。


武装編集

バルカン

頭部に2門内蔵された機関砲。


ビームシザース

上述通りTV版デスサイズヘルのツインビームサイズにあたる武装。TV版では丸軸で伸縮機構があったのに対し、こちらは長方形断面の角軸になっていて伸縮機構もない。そのため、バックパックの形状もあって武装の収納は不可能になっている。

TV版の主武装だったツインビームサイズが二枚のビーム刃だったのに対し、こちらは単刃でビームサイズの出力を上げただけのものになっておりアーリータイプ版デスサイズともデザイン上の変化はない。


アクティブクローク

シールドの役割も果たす防御装備。

TV版は前後4枚が上下に稼働するものだったが、EW版は前2枚が観音開きで展開される。

EW本編ではほぼ展開したまま戦っていたためあまり意味がない武装だった。


ハイパージャマー

両肩に設置された電磁波を無効化しステルス性を高める粒子散布装置(白い部分がそれにあたる)。TV版のリブジャマーが廃止されたため、EW版では単に性能を高めただけのものとなっている。

劇中では相手がガンダムの技術を投入されたサーペントだったのもあって意味のない武装になっていた。


以下はアニメーション版EWに未登場の武装。

ホーネット装備編集

ツインビームシザース

敗者たちの栄光版でビームシザースに代わって登場する武装。

TV版同様二枚のビーム刃が復活したが、増設された2つ目のビーム発生装置が真上を向いた巨大な「L」の字を形成している独特のシルエットになっている。


バスターシールド

敗者たちの栄光版のみの武装。アーリータイプの色替え版でデスサイズヘル本体に合わせて赤と黒基調になっている。

EW版はガントレットが干渉している影響でTV版のような左腕への装着が不可なため、代わりにサイドスカートの左右にハードポイントを設け計2基が搭載された。


G.F.F.M.Cオリジナル装備編集

アードラー装備編集

2本を組み替えて使用するビームサイズ。

柄の両端にビーム刃を発生する『フリューゲルモード』、連装刃の『ビークモード』、二振の小型の鎌として使用する『タロンモード』の3つを使い分ける。


バスターシールドヘル編集

ウイングゼロのものに似たシールドに、棺桶状の装甲を被せた装備。デザインがテレビ版ヘルのバスターシールドに似ている。

通常のバスターシールドと同様にビーム刃展開や射出機能を持ち、レイヴン形態/レイヴンクロー形態の機首となる。


バスタースティンガー編集

左右の手甲部に内蔵され、前腕の手甲のようなパーツの白い部分がクローのように開き先端部を展開することでそこからバスターシールドのようなビームを発生させる格闘兵装。

バスターシールドのように射出機能は持たない。

カトキ氏曰く、バスターシールドを小ぶりにして付けたつもりだった様子。


バリエーション編集

ここではEW版のみ記述。

ガンダムデスサイズギルティ編集

「新機動戦記ガンダムWエンドレスワルツ最強プレイングブック」に掲載されていたオリジナルストーリー「新機動戦記ガンダムW ~ティエルの衝動~」に登場。

ロームフェラ財団がガンダムデスサイズヘルのデータを元に開発した量産型ガンダム。詳細はリンク先参照。


ゲーム作品では編集

TVシリーズと繋がっている作品だとデスサイズヘルの上位機体として登場する。

回避面を強化する特殊能力を多数持つがTV版と比べバスターシールドを持っていないので概して武装の種類が少なく、射程も短め。より比重の高まったビームシザース系の性能が作品ごとに大きく異なり、加えて回避能力の補正量が作品ごとに違うので評価は変動する。作品によってはビームシザースがMAP兵器になっている作品もある。


前作ではウイングガンダムゼロカスタムのアシストとして登場止まりだったが、EXVS移行時にデスサイズヘルに代わり「ガンダムデスサイズヘル(EW版)」名義で参戦。コストは2500。当初はクロスボーン・ガンダムX2改と競合しての登場で、見事勝利したため先んじてプレイアブル化している。


ゲームオリジナル武装としてビームシザースから斬撃波を放つ攻撃があり、そこそこぐらいには射撃戦はできる。

過去作同様にハイパージャマーやアクティブクローで高い生存力を持つ闇討ち特化機体となっている。ジャマー中被弾のデメリットは1.5倍になったが十分痛い。

TV版デスサイズ同様、闇討ち戦法が主体の機体となっている。やはりコンボ妨害される懸念があるものの、今作からは直接振って行きやすい格闘を持つ機体となっており、特に横格闘(※注1)のビームシザース振り回しは凄まじい巻き込み性能を待つ。

上記の通り格闘機の中では生存力が高いのでコストオーバー(※注2)を引き受けても立ち回りやすい。

一方で射撃戦が手数不足になりやすいという弱点もある。

そのためキャラ対策として迂闊に近づかせない、安直に目を離さない等々が挙げられる。


  • (※注1)横格闘…このゲームはレバー入れで格闘のモーションが変化する。横格闘はレバー横入力しながらの格闘。
  • (※注2)コストオーバー…自機が撃墜された後、残りコストが自機のコストより少ないと発生、不足分に応じて再出撃時の耐久値が低下する。例を挙げると総コスト6000で、3000コスト機体が先に撃墜、次に2000コストが撃墜されると残り総コストは1000になりコストオーバーとなり、2000コスト機体は残りが自機の半分ぐらいしかコストがないので耐久値も通常の半分で再出撃となる。

立体物編集

ここではEW版のみ記述。ウイングゼロカスタムに匹敵する人気機体だが立体物は意外に少なめ。

ガンプラ編集

OVA展開時にはHG1/100が、劇場版の特別篇公開時にはHG1/144が発売されている。アクティブクロークの変形はHG1/100は差し替えなしだが、HG1/144はジョイント差し替え式。

共に可動範囲こそ当時基準だが、プロポーションは今見ても十分に通用するほど優秀。


HG1/144はファイティングアクション用の胴体パーツが別途に用意されている。ただし、ビームシザースのビームエフェクトの成形色がアンテナと同じ黄色なので塗装は必須。

後にランナーをクリヤーとメッキ成形に変更したメタルクリヤー仕様特別版も発売された。


2011年2月にはついにMGで発売。EWの機体で一般販売されたのはこれとウイングゼロのみ。アクティブクロークに内部フレームが組み込まれたかさ増しギミックが追加されている。

また、2021年1月にはメッキを贅沢に使用したスペシャルコーティング版もイベント限定品として登場。アクティブクローク全域にメッキを採用しているのもあってか価格はトールギスEWの同仕様版を超える原色の二倍以上の1万円オーバーとなっている。

さらに同年にはプレミアムバンダイ限定で上述の「敗者たちの栄光」版再現用のカスタムパーツ『ホーネット』もトールギスⅡの『ヒートサーベル』・ガンダムナタクの『フーティエ』とセットで発売された。


SDシリーズでは意外にもリアルタイムではオリジナルでの展開はないが、99年に武者デスサイズヘルカスタムが発売。

その後2017年にオリジナル版にあたるSDガンダムEXスタンダードが発売された。


アクションフィギュア編集

意外にも2001年にMS IN ACTIONシリーズが発売以来20年近く特に展開はなかった。アクティブクロークは全可動する。


2023年にプレミアムバンダイ限定で《GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE》が発売された。

さらに大型フィギュアGUNDAM UNIVERSEでも発売が決定している。こちらは廉価版フィギュアというのもあってアクティブクロークが小型化しており展開機能はない。



関連項目編集

新機動戦記ガンダムW ガンダムW EndlessWaltz ガンダムデスサイズ ガンダムデスサイズヘル 魔法使い(ワーロック) アーリータイプ デュオ・マックスウェル


ウイングガンダムゼロカスタム ガンダムヘビーアームズカスタム ガンダムサンドロックカスタム ガンダムナタク

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