概要
新機動戦記ガンダムWのTV版で登場するガンダム5機のデザインは改修・乗り換え前後含めて全て大河原邦男氏によるものだが、続編・EndlessWaltz(以下EW)では全てカトキハジメ氏によりリファインされた。
後にEWが特別篇として1998年に映画化され、その劇場版パンフレットにて「このリファインされたガンダム5機に改修・乗換え前があったとしたら…」を逆算して新たにデザインされたのがアーリータイプである。
最初こそはパンフレットに描かれた「設定だけの存在」に過ぎなかったが、2004年のVer.KaブランドによるMGウイングガンダム発売を境に年々企画が大規模化し、ついにこのアーリータイプを主役に置いた漫画「敗者たちの栄光」の連載がスタート、映像化されているTV版を差し置いて5機全てがMG化されるまでに至っている。
現在一般的な呼称はEW版で定着しているが、大河原氏がデザインしたTV版との区別にカトキ版と呼ぶ者もいる。
アーリータイプ一覧
ウイングガンダムEW
TV版と違ってボディがEW版ウイングゼロ準拠のため頭部バルカンが廃止されている。バード形態への変形方法も一部異なる。また、三発の制限があるバスターライフルに予備カートリッジがあるのも特徴。
前述したように2004年3月にMG化(TV版も2010年にMG化している)。2000年代はTV版を差し置き長らくウイングガンダムといったらこれ、と言わんばかりにこちらの商品化が続いていた。
ガンダムデスサイズEW
TV版と比べると白が多めの配色となっている。逆にEW版デスサイズヘルになるとほぼ全体が黒一色の配色となってしまう。
ビームサイズに伸縮機構はなく、ビーム発生部分も固定されたため槍としては使えない。ビームサイズの収納はTV版シェンロンガンダムのビームグレイブと同じくバックパックにそのまま斜めにマウントされる。
またデスサイズヘル(EW)になるとオミットされるバスターシールドが、TV版より分厚いデザインで装備されている。
ガンダムヘビーアームズEW
TV版との違いが最も大きい。腕部一体型であったビームガトリングが、無骨なデザインの実弾大型ガトリングに変更、半固定式だが手持ちで使い、背部弾倉と給弾ベルトで繋がれ、シールドもオミットされている。
また飛び道具の弾数もホーミングミサイルが6発→36発+オプション8発、マイクロミサイルが24発→52発と大幅に増加している。アーミーナイフは外付けオプションになった。
なお、ヘビーアームズカスタムと違って胸部ガトリングは2門のままである。
MG化にあたり、大型ガトリングは少し小さくデザインされ、シールドはガトリングと分離化、TV版のニュアンスを多く取り入れられている。またこの時にガトリングもビームガトリングと設定され、背部弾倉もエネルギータンクとなった。
ガンダムサンドロックEW
ヒートショーテルが大型化。頭部の大きなトサカは健在だが、アンテナはTV版の四本から二本に減っている。
改修後と比べ、若干小型なシールドになっているが、クロスクラッシャーは再現可能(TV版と違いバーニアは合体しない)。
TV版と違って最初からビームマシンガンを装備している。
シェンロンガンダムEW
ドラゴンハングが外付け式に変更された事で上腕・前腕とは別パーツ化された。また、手持ち武装がビームグレイブからビームトライデントへと変更されている。地味に肩アーマーに備えられていたファイティングサイトも廃止されている。
関連タグ
新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz カトキハジメ Ver.Ka
第2次スーパーロボット大戦α・・・アーリータイプのウイングガンダムが登場する。