CV一覧
- 富田耕生（原作、マジンカイザー、CBキャラ）
- 神弘無（グレート）
- 岸野一彦（真）
- 島田敏（RGZ）
- 石塚運昇（マジンガーZ/INFINITY）
- 谷昌樹（スーパーロボット大戦T※）
※石塚が2018年に逝去したためその代役。本作で石塚の担当した役はほかにカウボーイビバップのジェット・ブラックがあるが、こちらは生前の音源が使用されている。
概要
『マジンガーZ』の敵の首領。
名前にDr.とつくように天才科学者であり、地中海バードス島で古代帝国ミケーネのロボット兵器を発掘し、機械獣として再生して世界征服を狙った。古代の遺物をこんな風に扱うなんて、考古学者が聞いたら卒倒しそうな話である……
ちなみに御年72歳。ドイツ出身で若い頃はナチスに所属していたらしい。
体色が青みがかった紫色なのだが、実験のせいとかではなく元からの模様。
部下に、あしゅら男爵・ブロッケン伯爵・ピグマン子爵らがいる。
杖は機械獣を操る力を持っている（後に『ZERO』で拡大解釈されることになる）。
アニメ版と原作版ではコイツの最期が異なっており、アニメ版は最後の機械獣を撃破された後飛行要塞グールで逃亡を図るも、あっさりマジンガーZに捕捉されそのまま一騎討ちになり、ブロッケン伯爵と共に死亡。
原作では、ヘルの居城そのものが巨大な機械獣「地獄王ゴードン」としてマジンガー軍団と合い見える（『マジンカイザー』ではあしゅらを改造した機械獣）。
続編・リメイク作品では更に上位の存在が登場して中間管理職に落ちていることもある。
『グレートマジンガー』では、ミケーネ帝国の「闇の帝王」によって再生され、「地獄大元帥」として復活した。ヘル=地獄だからか。
真マジンガーでは、「生物学者」という設定になり、あしゅらやブロッケンを己の手で蘇生させている。
最終章『マジンガーZ/INFINITY』ではあしゅら、ブロッケンと共に謎の復活を果たし、今作では富士山に突如として現れた第3の魔神「INFINITY」を手中に収めるべく機械獣軍団を従えて暗躍。また、彼が世界征服を目論んでいた真の理由が明かされる。
派生作品
ダイナミックプロの小説では、ヘルの脳髄が移植された「デビルマジンガー」が最強の敵として、マジンガーZ、グレート、ゲッターロボGの前に立ちふさがる。
マジンガーファンの間で人気急上昇のコミック「真マジンガーZERO」では筋肉ムキムキのマッチョマンとして衝撃の登場を果たした。
見た目もさることながらとかく雄大で男の浪漫に溢れた悪の漢として描写されており、世界征服を目論んでいるのも、「漢なら世界征服こそ夢にするべし！！」という漢らしい発想から来ている。
歴代Dr.ヘルのなかでも悪党として屈指の活躍を見せており、箇条書きにするだけでも
- ホワイトハウスに殴り込みアメリカ大統領に暴行を働く。
- 手にした杖であらゆる機械を操り、核ミサイルを片っ端からリモコン操作してヨーロッパを草木一本生えない死の世界にした。
- 復活させたミケーネの遺産である機械獣の力で世界をほぼ制圧。数十億人を虐殺した。
- 地球という枠を超えた銀河支配のため、全長数十キロにも及ぶ機械獣「ゴードンヘル」を建造。
- 名実共に世界征服を後一歩の所まで推し進めた。
- マジンガーZEROと融合
等々、素晴らしい活躍ぶりである。
OVA『CBキャラ』では原作漫画版の設定で登場。しかしマジンガーZに負け続けて機械獣はガラダK7とバルガスV5しかおらず、挙句の果てに飛鳥了に地下帝国を乗っ取られてしまう。また、同じくらい年寄りのシレーヌに恋をして求婚するというスケベジジイぶりを発揮している。
「闘え！ Dr.ヘル」
秋田書店「冒険王」にて、マジンガーZのコミカライズを掲載した桜田吾作は、Dr.ヘルの半生を描いた「闘え‼ Dr.ヘル」という一編を手掛けている。
「マジンガーZ対暗黒大将軍」で、マジンガーZが大破。地獄城で機械獣の組み立てを見届けつつ、ブロッケンとピグマンを前にしてヘルが自身の半生を語る、というもの。
1902年9月6日、ドイツはライン地方で、貧乏で平凡な夫婦の息子として生まれたヘルだが、両親や周囲からは愛情を受けずに育っていた。優れた頭脳を有し、学校のテストで満点を取っても、貧乏人という理由から認められない始末。
そのまま孤独のうちに学問を究め、成長したヘルは奨学金で大学に進学。そこで日本からの留学生、若き日の兜十蔵と出会う。
友人となり、交流を深めるヘルと十蔵。そして、同じく日本からの留学生である女学生・ゆみこと出会い、恋心を抱くヘル。
だが、ゆみこは十蔵の恋人だった。更に十蔵に学年トップの座を奪われ、結果二人は決別してしまう。
その後、ドイツにはナチスが台頭。第二次世界大戦が勃発する。
ナチスの総帥、ヒトラーに感銘を受けたヘルは、ヒトラーの夢を自分の夢と重ね、ナチスの殺人兵器研究所で開発者として働いていた。その時に発明した兵器もまた、全てを公表せず、自らの夢のために隠し続けていた
この頃、ナチスのある将校をサイボーグ化することで蘇生させた。それがブロッケン伯爵である。
ドイツの敗戦後、国際科学アカデミーから「バードス島遺跡調査団」への加盟依頼が来る。劇中の事件を経て、バードス島に眠っていたミケーネの巨人たち……機械獣を我がものとしたヘルは、ここから世界征服に乗り出す事を決意。
ブロッケン伯爵がサイボーグ体を利用し、巨大なシンジケート組織「ユニオンコルズ」を乗っ取る事で、潤沢な資金と人材も入手した。
それを元手に、バードス島の改造工事に着手。その過程で見つけた男女のミイラを、後のあしゅら男爵として蘇生。マジンガーZ劇中に至る。
そして今や、Zは大破し、立ちふさがる者はいない。
Dr.ヘルはまたも挑戦する
幼少を そして青年期につめたいしうちを続けた人々をのろい…
今 全人類を足元にひれふさせんがために
その人生のすべてをかけて…
がんばれ Dr.ヘル
たたかえ Dr.ヘル
勝利は目の前だ。
……というナレーションで締めくくられる。
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ゴードー博士：容姿が酷似していると言われる。
