データ
形式番号 | NRX-0013 |
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全長 | 17.8m |
重量 | 8.1t |
パイロット | シャギア・フロスト |
概要
フロスト兄弟の兄、シャギア・フロストが搭乗する高い機動性と火力を誇る高出力型ガンダム。
連邦政府再建委員会が次世代型ガンダムを模索して開発した機体で、正規パイロットのシャギア・フロストがニュータイプではない為、使いこなせないもののニュータイプ対応機体として操縦系統にはフラッシュシステムが組み込まれている。
スラスター推力やジェネレーター出力が高い高出力型で、遠近、格闘砲撃、いずれもこなせる隙の少ない武装構成と優れた高機動戦闘能力があり、ガンダムエックスと比較しても何ら遜色のない高性能機となっている。
本機は通常のMSを遥かに超える圧倒的な性能を有しており、これは戦後15年が経ちテクノロジーが戦前と同等以上の水準に戻った事を表している。
武装
メガソニック砲
腹部に1門備える大型メガ粒子砲。
腹部が悪魔の口の様に上下に展開し砲門が表れる。
収束と拡散にビームを撃ち分ける事が可能で収束状態では戦艦を一撃で撃沈可能な威力を有し、拡散状態でも多数のMSを破壊する威力を誇る。
その破壊力は初披露時に「化け物」と称された。
劇中で拡散放射も度々行っているが、ゲーム作品では収束版のみ採用される事がほとんどである。
ビームサーベル
リアスカートに一本装備されている近接白兵武器。グリップのデザインは当機独自の物。
ガンダムエックスの大型ビームソードに出力は譲るが、本機の高い機動性により接近戦では互角以上の性能を発揮する。
ストライククロー×2
打突兵器として機能する前腕部の特殊合金製の鉤爪(クローユニット)と肩~上腕部の延伸腕で構成される武装。
MSの装甲を容易く切り裂く威力があり、大河原版アルトロンガンダムのドラゴンハングの様に長いリーチによって相手の白兵攻撃範囲外から打突攻撃を行える上に手を用いて追加攻撃(ex.手で頭を持って腕を戻す反動で引き千切る)も可能。
また地上ではメガソニック砲発射時の姿勢制御・反動を緩和化する機体固定用のアンカーとしても機能する。
模型や絵では黄色い爪部分を鉤爪状に固定したままの場合が多いが、劇中では真っ直ぐの状態になっていたりクロー部で握り潰しを行う描写などがある為、爪の節々は「関節であり可動し角度変更可能」な事が分かる。
クロービーム砲×2
ストライククローのクローユニットに付属するビーム砲。
普段は腕の側に折り畳まれているが射撃時にはクローユニット砲口側を手首の上に設置する。
ストライククローの長いリーチと多角可動性と併せ、相手の死角を衝いた攻撃も可能としている。
ストライクシューター×2
本編で一話限り登場した追加武装。二挺の小型三連装ビーム砲で繋げて使用する事が可能。
武器の先端にクローがあり、武装を持ったままストライククローで攻撃する事も想定されている(しかしガンダムエアマスターに一回使った程度)。
ROBOT魂では本編では装備していないはずのガンダムヴァサーゴチェストブレイクのボーナスパーツとして付属している。
以上が当機の全武装だが一部資料などではヘッドバルカンが記述されているケースが有る。
が、この武装は本編では全く使用した描写が無い事や、外見デティールにそれらしき物が存在しない事、この装備と対になる様にアシュタロンのショルダーバルカン(こちらは劇中での使用描写有り)が記述から消えているのが多い事から文字設定の元となるバンダイ・サンライズ側の社内資料の取り違え誤記の可能性が高い。
余談
戦後製の機体であるため、戦中製のガンダムシリーズとは異なりNRX(量産機はXが取れてNR)シリーズに属する。
このNRXナンバーは他の新連邦機から連番となっており、NRX-007コルレル、009(量産機はNR-001)バリエント、010ガブル、011ブリトヴァ、0013ヴァサーゴ、0015アシュタロン、016ラスヴェート、018ドートレス・ネオと続く。
旧連邦製のMSはドートレスを含めてオーソドックスな機体が多かったものの、NRX系列機ではかなり趣が変わっていることがうかがえる。
また『新機動戦記ガンダムW』のガンダムエピオンと外見が似ており、ゲームなどではWのキャラがエピオンと間違えることも多い。
奇しくもエピオンの形番にも13が付いている。
ガンダムアシュタロン共々ソロモン72柱の悪魔の一柱から名前が取られており、同様にソロモン72柱からそれぞれ名前を取っているポスト・ディザスター世界の72機のガンダム・フレームにも同名ないし同じ悪魔の名を冠したMSが存在するものと推測できるが、向こうでも存在が判明したガンダムアスタロト(=アシュタロン)と異なり、こちらはその一切が明かされていない。
立体物
放送当時発売された1/144とHG 1/100が存在する。
1/100はカメラとビームエフェクトのグリーンと胸部再現用のオレンジの2色のクリアパーツに、頭部アンテナとストライククローと胸部メカ再現用のゴールドメッキが採用された豪華仕様。上述のストライクシューターも付属する。
アクションフィギュアはひたすら不遇で当初はMIAですら発売されなかったが、2014年に改修機のチェストブレイクの方がまさかのROBOT魂化を果たした。