「これは……! 俺の戦いだ! 俺の! 俺だけの!!」
プロフィール
所属 | アスティカシア高等専門学園パイロット科(3年生) |
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学籍番号 | KP001 |
身長 | 190cmくらい |
一人称 | 俺 |
CV | 阿座上洋平 、長谷川育美(少年期) |
解説
ベネリットグループの御三家企業《ジェターク・ヘビー・マシーナリー》の御曹司。
ヴィム・ジェタークCEOの長男であり、同学年のラウダ・ニールは異母弟にあたる。
外見は浅黒い肌で右目側に泣きぼくろがある。^型の独特な眉毛が特徴。
17話を境に髪型が変わっており(理由は後述)、17話以前はクセのある長髪の前髪をピンクのメッシュにしており、MSに搭乗する際は後ろで髪をまとめていた。
ジェターク寮のエースパイロットであり、専用機のディランザ、ダリルバルデを駆る。〈決闘委員会〉の筆頭を務めており、自身も無敗の戦績を誇っていたが、主人公が学園に転入したのを契機に、それまでの人生が激動し始めるのであった(詳細は後述)。
人物像
本質的には直情的かつ熱くなりやすいタイプなのだが、物語序盤は学園内でも最高峰のパイロットとしての技量と、実家の権勢を鼻にかけた傲慢な言動が多々目立っていた。
しかも、父親の権勢欲や横暴な言動に晒されての抑圧、またベネリットの重鎮であるジェターク社の後継者である重荷などがストレスともなって、それを晴らすかのような虚勢が攻撃的な形で表出するため人当たりも悪かった(ただし、TPOを弁えてはいる)。
『ドミニコス隊への入隊』を目標に研鑽を積み重ねており、スレッタ・マーキュリーが編入してくるまでは「ホルダー」の座に就いていた実力者。粗暴で傍若無人の面もあるが〈決闘〉の結果を(仮に不正の可能性があったしても)反論せずに受け入れるなど、無頼に振る舞うだけの人物ではない(決闘の口上である『結果のみが真実』を重んじる人物であると評価できる)。
プライドの高さゆえか実力勝負によって白黒を付けるのを好むが、不正も是とする企業間の代理戦争のミニチュア版たる〈決闘〉制度の実態とは、些か噛み合っていない(上記の決闘の口上である『結果のみが真実』の言葉も作中ではスポーツマンシップ等ではなく、勝てば官軍の結果主義を補強する言葉となっているのが実態である)。
異母弟と共に実母に捨てられた自らの境遇を反面教師にしているのか、男女の付き合いに関しても真面目なようで、しばしば痴情のもつれから〈決闘〉を挑まれるシャディク・ゼネリのプレイボーイぶりには辟易したかのような態度を見せている。
本心から惚れた女性には、素直な気持ちを出せない様子だが真面目かつ一途であり、その女性を傷つけた相手に果敢に〈決闘〉を挑む漢気を見せた。
随所でお堅い一面も見せており、良くも悪くも遊びのない堅物とも評価出来る。
だが、自らが目標としているドミニコス隊が過去に、民間人を虐殺した事件について周知や把握しているのかは不明。
人間関係
異母弟のラウダ、婚約者のミオリネ・レンブラン、辺境からの編入生であるスレッタ等には居丈高な態度で接し、委員会では同格らしきセセリア・ドートからの悪しざまな嘲笑を受けても耐え忍ぶなど、どこか自身の家庭環境の延長のような人間関係を築いている。
- 本編開始時点ではミオリネの婚約者であるが、彼女を「決闘に勝利した事実を示すトロフィー」としか思っておらず、彼女にモラハラ的な対応を行っている。ミオリネからは自分の意思と関係なく、勝手に婚約者に収まった彼は嫌悪されていた(父親同士の関係も険悪であるのが見て取れる)。ミオリネに図星(=「父親の言いなり」)を突かれた時には逆上し、温室を半壊させる暴行・器物損壊に及び、彼女からの心象を悪化させた。
- 第2話をはじめとする実父とのやり取りでは、表面上は従順に振る舞いながらも、時折苦い表情を浮かべるなど、内心では自分や父親の地位や関係について、複雑な心境を抱えている模様。
- スレッタに彼女の母の話を語られた際には、嬉しそうに話す彼女の様子を見て「良い親なんだな……」と、どこか羨ましげな様子を見せた(自身が実母に捨てられた故の発言とも思われる)。
- 実母は本編では存在の有無すらも明かされていなかったが、2023年4月2日に配信された『Season1ととのうSP』では、彼の実母である本妻とラウダの実母である愛人の2人は、そろって幼い彼と弟を置いてヴィムを捨てる形で去ったとしており、父1人に育てられていた。理由はどうあれ子供の立場としては「母親に捨てられた」辛い経験を受け、彼が父に不満を持ちつつも縁を捨て切れない一端が「母に捨てられた自分達を男手一つで育てた」経緯であった。
- 23話の描写からして、ラウダに初めて引き合わされたのは双方の実母が去った直後の模様で、それなりに分別が付く年齢だった。妾の子の立場や母に捨てられたのもあってか、暗い表情をしていたラウダに会うなり抱擁して「俺に弟がいたなんてスッゲー嬉しい」と素直に喜んでおり、ラウダが兄を慕うのはこの印象も大きかったらしい。
- 異母弟のラウダなど数人の取り巻きがおり、人望自体はあるものの暴挙を諫めるほど踏み込んだ発言ができる関係にはない。
- 学内では人気がある(告白を受けたスレッタに対し、リリッケ・カドカ・リパティを中心に何人かの女生徒が黄色い声を上げていた)ものの、セセリアの発言から察するに『ジェターク家の御曹司』や『同寮のトップ』『ホルダーに就けた実力者』等のネームバリュー目当ても多いと思われる。
- スレッタへグエルに勝利を祝う大量のメッセージが送信され、その後食事中にこれまでの報復とばかりに水をかけられていた事例を踏まえると、立場の弱い者から相当の恨みを買っていたものと思われる(もっとも、恨んでいた対象=グエルが落ちぶれた瞬間を狙い、陰湿かつ間接的な手段で訴えた時点で、実行者の人間的質の悪さが露呈しているが)。
- だが、後述される事態から少なくとも、ジェターク寮の寮生一同からは掛け値なしで慕われており、グエル自身の人望は本物のようだ。
- スレッタへグエルに勝利を祝う大量のメッセージが送信され、その後食事中にこれまでの報復とばかりに水をかけられていた事例を踏まえると、立場の弱い者から相当の恨みを買っていたものと思われる(もっとも、恨んでいた対象=グエルが落ちぶれた瞬間を狙い、陰湿かつ間接的な手段で訴えた時点で、実行者の人間的質の悪さが露呈しているが)。
- ミオリネとの決闘の際ニカ・ナナウラの生徒手帳を用いてスレッタが乱入したが、通知されたニカとの面識はないようで、後に本人とスレッタの会話に割り込んだ時には、自身を打ち破ったスレッタにのみ声を掛けていた様子から、地球寮は歯牙にも掛けていないか、自身やジェターク社(並びジェターク寮)への明白な侮辱をしていないから気にしていないのかも知れない。
パイロット技能
近接戦闘に重点を置いており、ディランザの機動性と出力を活かしたダイナミックな戦闘スタイルを見せる。
カペル・クゥとの決闘では、ガードの隙を突いて正確に頭部を突き通し、ミオリネが搭乗したエアリアルとの戦闘でも、射撃を掻い潜って肉薄する機動技術の高さを見せた。
エアリアルとの2度目の〈決闘〉では新しい機体であるダリルバルデにAIが搭載されていた事情から、そもそもまともに操縦ができなかったのだが、グエルはこの事を父から知らされておらずショックを受けている。
この時点でのAIはドローンを制御できていたりスレッタの攻撃を防いでいるのだが、見え見えの誘いに引っかかってしまうなどまだ不完全な面も目立っていた。
後にコントロールが戻ると中破した機体で尚も粘りを見せ、最序盤の醜態由来の「親の七光り」「クソエイム」などの汚名を雪ぐ程の地力を見せた。右腕以外はほぼ無傷のエアリアルと互角の勝負を繰り広げた描写から、ダリルバルデがフルコンディションかつ、最初から自身の操縦技術を活かして勝負していれば、結果は違ったかもしれず、スレッタも「貴方(=グエル)を見くびっていた」「とても強かった」と認め称賛している。
ガンダム・ファラクトとの戦闘では、機体それぞれの特性の違いからの相性の悪さ(単純な性能の差のみならず、ラウダのディランザ=自分専用にカスタマイズ化されていない不慣れな機体に乗る)などの悪条件をものともせず粘っている他、ファラクトの初見殺しなビットや電磁ビームについても、ある程度対処し距離を詰める場面もあるのだが、自身の荒っぽい戦い方が災いしてエランの罠にはまって敗北してしまう。
電磁ビームをかいくぐったのもエランに誘導された可能性がある。
真っ向勝負の戦闘スタイルを取っており、シャディクが彼に捻くれた感情を持つ一因にもなっている。
そんな彼も第8話時点の決闘のオッズ表では、4番人気にまで順位を落としている。エランとの決闘時点ではグエル:1.4倍、エラン:3倍とまだ彼よりも倍率が低かった事実から、スレッタが現れるまでは1番人気だったと思われる。
正確な時期は不明だが、スレッタ入学以前の時点で〈決闘〉8連勝(スレッタ入学時には26勝0敗まで届いていた)を成し遂げるシーンが描写され、地力の強さはこの頃から変わりない様子が窺える(メイジー曰く「どうでもいい喧嘩も買っていた」ともされる)。
劇中本編ではスペックが尋常でない相手と対峙し、その度に派手に機体を破損させられる戦績が複数あり、射撃技術は再始動中の敵機に挑発をかけるようにスレスレを狙える半面、戦闘機動中の敵機に的中させたシーン自体がなく、ミサイル等の飛翔体への射撃も命中したか曖昧な描写で凡庸と見られ、初見での対応に若干の難があるものの(相手の武器が初見殺し過ぎるのもあるが)、ガンダムシリーズに於いて最強格の武装たるオールレンジ武装が序盤から多数飛び交う本作で、自身の実力によって対抗策を打ち出し肉薄する技能は、様々なパイロットと比較してもトップクラスかつ、未だに成長の余地がある点は特筆に値するだろう。
総じて、乗機のスペック不足もある程度カバーできる高い操縦技術と、敵機の武装の特性を把握するや即座に対策を講じられる天性の戦闘センスを併せ持っており、先代ホルダーに就いたのも納得の実力者であろう。
上記のポテンシャルにより直情的な性格ながらも、自身の精神面や乗機のスペック面で不利な状況に置かれても、焦りに飲まれずに次の手を打てており、慣れない他社機体への対応も早く、複数からの攻撃にも冷静に順序をつけて処理している。
センスや情報処理能力のみならず、常日頃の筋トレで鍛えられたフィジカルも強靭で、白兵戦のスキルが高い強化人士5号を徒手格闘で取り押さえられるほどの体力も、上記の操縦能力の高さに寄与していると思われる。
一方でGUNDビットを展開したエアリアルに対して「そのモビルスーツ」と知らないそぶりを見せ、ビット自体一緒くたに「ドローン」と発言する、GUND-ARMやそれにまつわる技術について無知である事情から、座学は不得手か父ヴィムにとっても重要視されていないのかもしれない。
動向
第1話~第9話
決闘の過程で屋外授業にディランザで乱入、カペル・クゥを叩きのめした。その後ミオリネの温室に取り巻きを引き連れて現れ、彼女にジェターク寮で暮らすよう命令。拒絶されると激昂してプランターを蹴散らすが、割り込んできたスレッタに尻をひっぱたかれミオリネを庇われたため、グエルは「スレッタの退学」を、スレッタは「ミオリネへの謝罪」を賭け、〈決闘〉で雌雄を決する事態となる。
グエル「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず」
ミオリネ「操縦者の技のみで決まらず」
グエル、ミオリネ「「ただ、結果のみが真実!!」」
蚊帳の外にされ続けて憤るミオリネが、スレッタのエアリアルに(勝手に)乗って現れると、拙い攻撃をあしらい「お前はただのトロフィー」と吐き捨てる。そこへ乱入したスレッタから「あんなの」呼ばわりに逆上して接近するも、起動した「ドローン」のオールレンジ攻撃に全く対応できず、愛機のディランザをバラバラに切り刻まれて惨敗、学園最強の称号と婚約者を同時に失う羽目になった。
敗北後はミオリネに自身の非を認めて、取り巻き達に自分が壊した温室の修復を命じ、自身は実父であるヴィムの元へ向かい鉄拳制裁を伴う叱責を受ける。敗北に関する非難については粛々と受け入れていたものの、父の「(前回の)〈決闘〉を無効にする」宣言を聞くや、腹立たしげな表情を見せていた。
必勝を期するヴィムの采配で、意思拡張AIを搭載した新型機ダリルバルデの搭乗を強要される心中は穏やかではなく、〈決闘〉ではエアリアルのドローンを強く警戒するものの、AIに機体制御を奪われプラントの排熱処理用スプリンクラーを利用したビーム撹乱の妨害工作までされ、グエルはここに来て “父親に信用されていなかった己の実態” を突き付けられてしまう。
ミオリネの暗闘で妨害が止むと、ビーム兵器であるドローンによる猛攻に防戦状態となり、単純な囮戦術に引っかかったAIの操縦ミスによって中破状態に追い込まれる。
学園関係者以外は関与出来ないにも拘らず、通信で割って入るヴィムの行動から全てを悟ったグエルは抗議するも、それを「子供のプライド」と取り合わない父の態度に堪忍袋の緒が切れ、生徒手帳を自ら破壊し反旗を翻した。AIが停止し中破した機体と僅かに残された装備の状況下、スレッタの一瞬の隙を突いて得意の白兵戦に持ち込み、ほぼ初搭乗だったにも拘わらず卓越した技量を見せつける。
最終的にはスレッタの技巧を前に敗北を喫したものの、彼の強さを称賛し握手を求める。目を見開いて黙り込んだグエルは、出し抜けに彼女の掌を両腕で掴むや跪き、そのまま「俺と……結婚してくれ!」と求婚。それに困惑したスレッタに逃げられた挙げ句、一部始終を中継され晒し者とされた事態に激昂。
〈決闘〉後は教室に単身出向き、ミオリネには今までの非礼を謝罪し、スレッタには「勘違いするなよ!。俺はお前のことなんて全然好きじゃないんだからな!」と必死に弁明した。
その後、ジェターク寮の格納庫と思わしき場所で、前回の裏工作に加担したラウダから、“先の裏工作の釈明”と“〈決闘〉の敗北により、今後ジェターク社が受けるだろう悪影響を聞かされていた。
自身の〈決闘〉禁止令から暇潰しでトレーニングルームでの筋トレの最中、フェルシーとペトラが慌てて現れ「『水星女』と『氷の君』のデート」を聞かされるや、グエルは静かに怒りながら場所を尋ねる。
すかさず『水星女』の元に向かったグエルの目に、『氷の君』エランの暴言に傷付いた彼女の姿が映り、感情のまま〈決闘〉の申し込みを承諾。
「勝てば父さんも文句はないはず」とラウダのディランザに無断で搭乗したグエルだったが、エランがザウォートではなくペイル社の秘蔵MSに搭乗していたため、防戦一方に追いやられる。
何とか一矢報いるべく、雨あられの如く降り注ぐスタンレーザードローンの包囲網を巧みに掻い潜って肉薄するが、戦闘の余波で帯電したレゴリス(=月面の砂塵)を舞い上げながら突き進んでしまったのが仇となり、後一歩で関節部分に吸着・滞留したレゴリスが動作不良を誘発。半ば自滅に近い形でそのままエランにオーバーキルされてしまった。
結果、3度の敗北で遂に実父から絶縁状を突き付けられ、ジェターク寮からの追放を宣言された。直後こそ動揺していたグエルだが、あくまでも『ジェターク寮からの退去』で『学園からの退学ではない(遣いの男性からも「卒業までの学費を払ってやるのはせめてもの情けと思え」と代弁された)』と知ると、瞬く間にその現実を受け入れ、ラウダを新寮長に指名した後に潔く寮を去った。
その後は学園内の敷地で野宿しているようで、テントを背にスレッタとエランの〈決闘〉を見守っていた。ひどい仕打ちを受けているようにしか見えない(実際、間違っていない)が、グエル自身も課せられたルールを破り続けた(特にスレッタとの再戦後では)責任があるのは事実である。
※下記のイラストは詳細が異なりますが、ある意味で予言されてました。
……ただし、グエルへの『〈決闘〉禁止処分』並び、その起因となったスレッタとの2度目の〈決闘〉の主な敗因は、ヴィムの余計な猿知恵であり、結局は親の不手際を子供に押し付けている現実がある点も留意する必要がある。
野宿を続けていたが、寝床にて(恐らく過去に彼との〈決闘〉に敗れたと思しき)男子生徒数人に囲まれ、愚弄と暴行を受けてしまう。
だが、シャディクの登場により生徒が姿を消したため事なきを得たが、グエルは自身との〈決闘〉を避け続けた『ヘタレ』がいけしゃあしゃあと上手に出る様に苛立ちを見せ、彼からの誘いを無視し連絡先を書いた紙を打ち捨てた。
この時点では学園のシステム上では退寮扱いになっていないのか、オッズ表での彼のファーストネームはラウダらジェターク寮生と同じ色の表記のままであった。
偶然出会ったスレッタからグラスレー寮との〈決闘〉で、地球寮への助っ人を打診されるが、グエルは「〈決闘〉を父に禁じられている」のを理由に参戦を断る。決闘当日は通信端末からシャディク達と地球寮一同の決闘を眺め葛藤している中、突如父から「『退学』及び『子会社への参加』」を命じられ、食い下がろうとするも一蹴され絶句する。
10話からの動向はこちらで。
余談
- グエルが初登場時に着ていた、白と黒に金色の派手な装飾が入ったデザインのパイロットスーツと制服はホルダーの証であり、第1話で敗北した時点で即座に剥奪され、以降は再び着る機会に恵まれていなかったが……。
- 第2話で〈決闘〉の結果が取り消されるが改めて決闘を仕掛けられたため、第3話ではホルダーが不在となり両者共に一般カラーの服になっていた。
- 初対面のスレッタから「横恋慕さん」と呼ばれたためか、視聴者からも「横恋慕さん(横恋慕くん)」と呼ばれてしまっている。決闘ではミオリネと口論するスレッタから「あんなの」呼ばわりされ、そちらも愛称として人気。
- 横恋慕とは「既にパートナーがいる相手に横から恋慕する状態」を指し、予想だにしない形で本当に横恋慕し、その汚名を挽回(Zガンダム的な意味で)した姿に視聴者は唖然とする事態に。
- また、スレッタがミオリネを「ミオミオ」と呼んだのに倣い、少数だが「グエグエ」と呼ぶ層もいる。
- 第3話ラスト以降は分かり易い恋愛不慣れマンとして、生暖かい応援をされるようになっていき、更に劇中で立場や株を下げていく状況と反比例するかのように、視聴者からの株は上がっていっており(ライバルと思われていた人物も、その所属企業も対照的に株が下落傾向にある事情もあって)、グエルを好意的に見る層からは「グエルくん」「グエル先輩」と親しみを込めて呼ぶ者も。
- 「俺はな! ベネリットグループ御三家の御曹司で! 決闘委員会の筆頭で! 現在のホルダーだ!」
- 自ら「御曹司」を名乗る自己紹介から、過去作品の「第一話でガンダムに機体をバラバラにされた、実力はあるが言動が残念なパイロット」を連想した視聴者も少なくない。天狗になっていたら女性にボコられて改心し、その女性に求婚する展開まで踏襲してしまい、ますます同列視されるようになっている。
- 堂々と名乗っているのにもかかわらず、一部視聴者から度々「グエン」と間違えられており、女装主人公に思いを寄せるこちらの御曹司と混同されるなど、不幸な混乱が発生している。
- グエン→バエル→グエル:ガンダム三段活用。
- SNS等で度々話題を集める本作であるが、彼もツイッター上でトレンド入り。放送直後は“百合の間に挟まる男”として不名誉な評価(もちろん、スレッタへのプロポーズに「キュンとした」と評する意見もある)を一身に集め、株が上がったのか下がったのか、底値なのかよくわからない事態を引き起こした。
- そして続く第5話では、スレッタに身勝手な苛立ちをぶつけるエランと〈決闘〉にもつれ込み、またしてもジェターク社のモビルスーツで敗北。視聴者からの株を大きく上げながらも、社の株価を大きく落としかねない結果となった。
- 更に第6話では後述の通り学内での立場もどん底に落とされてしまうものの、同話ではそれ以上の鬱設定・鬱展開が進行されてしまった為、視聴者からは「癒し枠」と評され扱われる事態に……。
視聴者株が上がり続ける男!!
- 第7話では出番がなかったにも拘らず、何故か「グエルくん」「グエル先輩」がトレンド入りする事態に。
- 第8話ではモブ男子生徒から水ぶっかけの暴行を受けて尚、耐え忍ぶ様子が描写された。
当然とすべきか、ブラコンの弟がモブ男子生徒に報復をする二次創作イラストが多数描かれた。
- 「一度落ちぶれながらもしぶとく生き残り復権を目指す」キャラは、ガンダムシリーズの産みの親である富野監督作品には頻繁に登場しており、その意味でのオマージュキャラと見えなくもない。
関連タグ
乗機
主要人物
決闘委員会
エラン・ケレス / シャディク・ゼネリ / セセリア・ドート / ロウジ・チャンテ
ラウダ・ニール / フェルシー・ロロ / ペトラ・イッタ / カミル・ケーシンク
横恋慕 / ツンデレ / グエキャン△ / 何だこの原稿は!!
桜咲丈二:別作品のキャラだが、中の人繋がりで設定も容姿もよく似たキャラと一部で話題になっていた。こちらもグエル同様、大手企業の御曹司で物語当初は不良染みていたが、主人公と出会う事で成長し、自分を取り戻してゆく。ちなみに彼の弟の中の人は、同じチームのキャラの声を当てている。
ガンダムシリーズ
ALERT
見てない……。
ネタバレされたくない。
※Season2以降の更なるネタバレ注意!!
俺は、続きに……最新情報に進めていない!
ALERT
Season2以降の解説
Season1での衝撃の展開からの彼の動向はファンの間で大いに話題になったが、公式上ではSeason2の情報が公開されてから長らく登場しておらず、最初に登場したのは2023年3月25日に公開されたSeason2キービジュアルであった。
消息を絶っていた中でグエルの作業着が白に変わる、Season2のOPで不穏な様子を見せていた点などから、当初は彼の精神や立ち位置が不安視されていたが……?
Season2以降の動向(ネタバレ注意!)
プラント・クエタでの一件の後、放心状態のまま宇宙に漂っていた折、撤退途中のフォルドの夜明けに発見・拘束される。
腐っても御曹司であるグエルの身柄は、ベネリットグループに対して人質か盾としての価値があったため生かされていたものの、自身の罪の重さに押し潰され、父への謝罪をうわ言のように繰り返すばかりの日々を送っていた。この期間は食事も碌に摂ってなかったのか、フォルドの夜明けのメンバーに無理やり料理を押し込められる1シーンもあった。
※下記のイラストはSeason2初登場時の姿であり、しかも衣服のはだけ具合以外ほぼそのものである。
※捕虜が食事を摂らないからとしても南極条約違反(=熱々おでん芸)はやめてあげて下さい。
そんな中、アスティカシアでのテロが原因で難民キャンプの場所を捕捉され、ベネリットグループからモビルスーツ4機が差し向けられる。
オルコットが指揮するモビルスーツ班との戦闘の余波で、拘束場所である廃校舎は崩壊、クエタで父を喪った事情もありスペーシアンを憎む少女・シーシアを助けようと再起したグエルは、戦地から吹き飛ばされてきたプロドロスに乗り込み、シーシアを助ける術を探そうと高く浮上するも、既に重傷を負っていた彼女はそのままコックピットの中で事切れてしまった(戦闘には直接参加してないが、浮上した際のブースターの閃光で意図せぬ形で隙を作らせた)。
戦闘後、シーシアを弔ったグエルは「今自分がしたいこと」を模索した末に、
「これ以上……失くしたくないんだ。俺と…父さんをつなぐものを」
と一連の事件で経営危機に陥っているジェターク社への帰還を決意。オルコットに軌道エレベーターまで向かう方法を尋ね、襲撃事件により混乱の最中にある会社へと戻った。
再会早々に倒れてしまったラウダを医務室に送り届けた後、秘書業務を担当していたペトラから自分がいなくなった後の苦労を聞かされたグエルは「自らが全ての責任をとる」と決意表明した後にその場から離れた。……だが、流石に自分が父を殺めた事実だけは打ち明けられなかった。一方でもともと人望があった為、ジェターク寮の寮生からはその帰還を歓迎される一面も見られた。
幸いにもラウダが内密に退学届を差し止めていた為、学園への復学が滞りなく決まり、その手続きのたに登校した際にスレッタと再会。彼女に絡んでいたエラン(実際には初対面である強化人士5号)を組み伏せて撃退した(その際に核心に突くような発言をした)。その後グエルは「ジェターク社の建て直しに注力する」旨を明かしつつ、改めてスレッタへの好意を告白する。結局断られはしたが、これはあくまで区切りの意味も込めての行為だったからか、苦笑と共に彼女の返答を受け入れた。
その直後、スレッタをプロスペラの呪縛から救いたいミオリネから「〈決闘〉でスレッタに勝ってほしい」と依頼を受ける。同時にプロスペラの本性を伝えられ、スレッタの実状に加え「ミオリネが総裁選に出る際にジェターク社が後ろ盾となる」「ジェターク社は見返りとして再建の為の支援を得る」等と、それぞれの利害が一致し了承した。
〈決闘〉ブリーフィングではセセリアの「負け犬記録更新しちゃっていいんですか〜?」といつもの煽りを受けるも、グエルは
「ジェターク社のエンブレムは獅子だ。犬じゃなくて獅子にしてくれ。」
と余裕のある返答をし彼女を困惑させ、今までの煽りに対し一矢報いてみせた。そしてスレッタとの〈決闘〉で賭けの報酬としてスレッタが『地球寮への嫌がらせを一緒に止めてもらえませんか?』との要望と嫌がらせの発端を聞き了承した(戦績に関係なくその要望を受け入れる気かもしれないが)。それに対してグエルは賭けの対象にエアリアルを希望。
3度目となる〈決闘〉を前に、ミオリネから鋏とバリカンを貸りて長らく手入れをしていなかった髪を短く整える。
ダリルバルデ対エアリアル改修型の戦いでは、運送中のMSコンテナで待機している時点で脳裏にベッシ・エンリケの惨状がフラッシュバックし手の震えが起き、吐き気も覚えるがなんとか堪えて出撃。〈決闘〉が始まった時は父を殺めた際のトラウマで、エアリアルが父が操縦するディランザ・ソルに重ねて見えてしまうほど重いPTSDが発症してしまい、積極的な攻撃ができず防戦一方となっていたが、ジェターク寮の仲間達の声援で恐れを振り払って態勢を立て直す。この時、ダリルバルデに搭載したままにしていたAiが戦闘を補助した描写があり、かつてはプライドから否定した父の形見が、今度はグエルの窮地を救う形となった。
その後ダリルバルデの性能で肉薄するがエアリアルが青く発光。「オーバーライドか!?」と驚愕し制御が乗っ取られたイーシュヴァラの攻撃が迫るが、グエルは過去にエアリアルとファラクトとの〈決闘〉を観戦して発動の瞬間を目撃していた(またミオリネとの取引きに際し、何らかの形でエアリアルの戦闘データも入手していたと思われる)ため咄嗟に攻撃を防いだものの、エアリアルはガンビットライフルの発射体制に移行し窮地に陥る。しかし、このタイミングでミオリネが予め仕込んでいた細工によってエアリアルが強制停止、その隙をグエルは見逃さずエアリアルのブレードアンテナを切断し、初めてスレッタに黒星をつけホルダーの座を奪還した。
上記のAIの補助とミオリネからの細工による勝利は、端から八百長である。
しかし、既にグエルは『ジェターク社の建て直し』に加え『スレッタを救いたい』ミオリネの考えにも賛同している状態なのもあり、今回の〈決闘〉の内容は『本当に救いたい存在のためならば、必要な手段全てを清濁併せ呑んだ上で選ぶ』ようになれたグエルの成長が窺える。
『待って! 待ってください! グエルさん!。 もう一度、決闘してください! 今度は私、負けませんから! だからっ……!』
「…………」
しかしながら勝利の瞬間、歓喜するラウダ達ジェターク寮生とは裏腹に、己の敗北を受け入れられず再戦を請うスレッタの悲痛な声を聞きながら、モニター越しにエアリアルを見つめるグエルの表情は勝利の余韻とは程遠い、強張ったものであった。
スレッタに勝利した後は当初の予定通りジェターク社CEOに就任し、総裁選に出馬したミオリネを支援。しかし会社では実績の無さからスポンサー達に一蹴され、総裁選では一足早くペイル社を引き込むなど根回しに余念のなかったシャディクに出し抜かれる等々、苦境に追いやられる。
この最中において、グエルは自身もそれまで知らなかったジェターク社のガンダムの存在を、技術供与者であるプロスペラ同席の中でミオリネに明かしている。
度重なる事件などで悪化しているベネリットグループの現状を打開すべく、ミオリネが地球に向かい衝突しているアーシアン側との直接交渉を決心した際にはそれに同行。護衛のケナンジ・アベリーの登場に驚きつつ、再び地球に向かうに至った。
地球のクイン・ハーバーでは交渉の直前に、フォルドの夜明けの拠点でシーシアと共にいたセド・ワンチェクと再会。交渉をミオリネに託し、ケナンジと共に彼の話を聞いていたところ、セドから出た『プリンス』なる人物に関する発言とそれに対するケナンジの反応から、プリンス=シャディクが一連の事件の裏で糸を引いていた事実を知る。ミオリネに相談した際にはシャディクを確保する証拠のためにも、誘拐されたサリウス・ゼネリを保護を提案され、ケナンジと共に急遽宇宙への帰還を決めた。
プロスペラ「あらお帰りですか?」
プロスペラはグエルとケナンジを見送った……。
- 一刻を争う事態ではあるが、ここでグエルがミオリネの側を離れる選択が、プロスペラにとっては都合の良い状況になったと思われる。
ラウダにダリルバルデを届けさせたグエルは、ケナンジ達ドミニコス隊と共にサリウスの身柄確保を急ぐも、アスティカシアに向かう彼等の前に動きを察知したシャディクが、自らミカエリスを駆って立ちはだかる。狂言によって父親を失ったグエルにとってシャディクは『父の仇』であった一方、シャディクにとって彼は地球で何も役目を果たさずに、ミオリネに汚名を背負わせた『想い人に濡れ衣を着せた存在』であり、互いに許せない存在となっていた。
互いの怒りをぶつけながら肉薄する両雄。父を罵倒され自分が殺めた現実をシャディクに詰られながらも、グエルは「自分の罪にケジメを着ける」と決心しミカエリスに真っ向勝負を仕掛ける。グエルの攻撃を退けながらビームブレイサーを駆使して、ダリルバルデに組み付くミカエリス。そこにサビーナのハインドリーが駆け付け、絶体絶命の状況に追い込まれてしまう。
刹那、グスサー・イーシュヴァラがハインドリーを捉え戦闘不能に陥れる――
「何も分かっていないんだな……」
ゼロ距離射撃でダリルバルデを腰部から真っ二つにされながら、すかさずグスサー・イーシュヴァラでミカエリスの四股を斬り落として勝負を制したグエル。爆発寸前の乗機から辛くも脱出したグエルは、シャディクに「生きてケジメを着けさせよう」とする。だが、そんな彼の口からは「『秩序維持』の名目で学園の犠牲を厭わなかったベネリットグループはこれから議会連合に糾弾される」皮肉を伝えられるのだった。
その後、ペイル社の離反もあり宇宙議会連合は『ベネリットグループ解体』を名目に強制介入を議決。地球から帰還したミオリネはクイン・ハーバーでの事件などから憔悴しており、グエルは実質的にその代理でラジャン、ケナンジ達と状況に対処する。
しかしその最中、プロスペラのクワイエット・ゼロによって議会連合の艦隊が壊滅し、ミオリネが更に自身の責任に押し潰される中、グエルもその光景に驚愕するしかなかった。
ミオリネは部屋に閉じ籠り、クワイエット・ゼロへの対応も検討しなければいけない中、本社フロントにスレッタ一行が到着。グエルはそれを出迎えたものの「ミオリネは今自分の婚約者であり、スレッタには会わせる訳にいかない」と告げ、対するスレッタは真っ直ぐ「話をしたい」と求めた。するとグエルは「俺と〈決闘〉するか?」とその場でミオリネを懸けて〈決闘〉をスレッタに提示、フェンシングによる〈決闘〉を開始。
これはグエルの思惑だったようで、グエルが手を抜いたのか本気だったのかは不明だが、最終的に刃先が胸に当たり〈決闘〉はスレッタが勝利。ホルダーの座を明け渡した。
「バカだな、俺は」
17話の件で見せた複雑な表情とは正反対に、晴れやかな表情のグエルの心遣いにスレッタは深々と頭を下げた……。
その後スレッタとの話し合いでミオリネも再び立ち上がると、スレッタと共にやってきた面々も含めてクワイエット・ゼロに対抗する計画に協力。直接クワイエット・ゼロの巨大衛星に乗り込む一同を護衛するため、久々の専用ディランザで出撃した。
しかし、その一行を弟のラウダが駆るシュバルゼッテが襲撃。お互い実戦出力で交戦する羽目になってしまった。
ラウダは「ペトラが負傷した遠因であるミオリネをグエルが頼る事態」や「父の殺害をグエル1人で背負う決意が許せない」と叫びながら襲いかかってくる。必死に応戦するグエルだったがガンダムとの性能差は如何ともし難く、次第に武装や装甲を破壊され窮地に陥る。
ラウダはデータストームの負荷に耐えながら自分の想いをグエルにぶつける。
父殺しの真相を話してくれなかった件は、ラウダにとっては「頼りない弟にはとても話せない」と告げられたも同然で、それは「グエルの高潔さゆえの決意」だと分かっていながらも、同時に「傲慢」だとも感じ詰っていた。
更に「グエルの高潔さにミオリネが付け込んだのが遠因で何もかもおかしくなった」と訴え、最後には「『魔女に取り込まれた』グエルを殺してその罪を全て背負う」と叫び、シュバルゼッテは刀を手に突撃してくる。グエルもビームサーベルを手にして受けて立つ姿勢を示すが、寸前でビームサーベルをオフにする。ラウダが気付いた時にはすでに時遅く、シュバルゼッテの刀はディランザの胸部右側に突き刺さっていた。
グエルはMS越しに、初めてラウダに会った時のような抱擁を交わし、優しく言葉をかける。
「お前の言う通りだ。父さんのことみんなが…お前が許してくれなかったらって…」
「俺は……もう逃げない。父さんからも、お前からも。だから……ガンダムなんて、もう乗るな」
グエルもまた父親を殺めた真実を話して「ラウダを傷つける」あるいは「みんなやラウダに許されずに自分が傷つく」事態を恐れて、今の今まで正直な思いを話せずにいた胸中を告白する。最後にシュバルゼッテの頭部シェルユニットを握り潰し、ディランザは宇宙空間に流れていく。伝えたい言葉を言い切り、いつ爆発するかもしれないコクピットの中でグエルは安らかに死を待つばかりだった……と思いきや。
「2人とも馬鹿なんすか!! 兄弟喧嘩で死ぬとか、マジ笑えないすから!!」
フェルシーが消火剤を装備したディランザでその場に現れ、グエル機にそれを乱射しグエルは救われた。グエルはホッとした表情で自嘲気味につぶやき、兄弟喧嘩は幕を下ろした。
「ホント……笑えないな」
その後は専用ディランザからは脱出したようで、フェルシーのディランザに移乗し一度帰還。
スレッタが再度クワイエット・ゼロに向かう際には、フェルシーが乗っていたディランザを借りて再出撃。議会連合艦隊のMS部隊と対峙するも、フロント守備隊の協力や艦隊側の指揮官の意向もあり戦闘は発生せず、無事スレッタを送り届けるのに成功。以降はそのままディランザのコクピットから事態の顛末を見届けた。
エピローグとなる3年後ではミオリネによる「『グループの解散』と『グループの全資産を地球への移譲』」が行われた後も、引き続きジェターク社CEOとして会社の立て直しに尽力している(総裁選でのミオリネとの約束はグループ解散に伴い、実質的に消滅したものと思われる……が、後述の通りジェターク社のみならず学園の経営にまで携わる立場から、ミオリネとの婚約は解消したがそれ以外の資本は引き継いでいるとも推測できる)。
ラウダとペトラの様子を見守りつつ、ペイル社から鞍替えした本物のエラン・ケレスや彼に同行するセセリアにはビジネスパートナーとしていじられるなど、色んな意味で忙しい日々を過ごしていた。
本物のエラン・ケレスはアスティカシア学園の存続や、ジェターク社社員の再就職斡旋に手を貸してくれていたらしい。
前社長の死後、危うくなったジェターク社の地盤は3年後でもそのままの状態のようだが、グループが解体された企業群の中でも規模がさほど縮小もせずに事業継続がなっている点から、大切なものを守り抜けているようである。
Season2以降の余談
- スレッタが全く登場せず、ミオリネも本筋から一歩引いた立場である第15話では、実質的な主人公としての登場となった(キャストクレジットでもトップを飾っている)。
- Season1時点では、グエルが父に好感を持っている描写は第9話のスレッタの発言程度しか材料がなく、彼女の価値観を彼に当てはめているだけに過ぎない可能性があったが、2023年4月2日に配信された『Season1ととのうSP』で幼少期のグエルとヴィムが描かれ、父子家庭であった過去や第15話で「父さん」の言葉に反応するそぶりから、肉親としての交情を持ち合わせていた事実が窺える。
- この際、若かりし頃のケナンジと思しき人物と対面しているイラストがあるため、18話での驚愕は恐らくその時と現在の違いによるものだと思われる。
- Season1時点で(1作品内で)モビルスーツ4機種に搭乗しており、Season2では加えてプロドロスとディランザ一般機の2機種に搭乗。この計6機種の数は、ガンダムシリーズで見ると劇場版Ζガンダムのジェリド・メサと並びシリーズ第2位の(1作品における)搭乗機種数となった。
- なお、これより上には計7機種に搭乗したTV版のジェリドおよびVガンダムのクロノクル・アシャーがいるが、こちらはこちらでそれらの作品より短い計24話の作品で上記の数を達成している。
- 地味に衣装も多い。公式サイトには
- 学園制服(初期、表情集あり)
- 学園ノーマルスーツ
- バイト先作業服(顔と髪は15話のもの、表情集あり)
- 学園制服(後期=初期との違いはインナーのみで、設定画は短髪。表情集あり)
- ビジネススーツ
- の5種類が掲載されており、現状のキャラクターでは最多となる。また、これに加えてホルダー時代の制服やノーマルスーツ、ダリルバルデ試験時のジェターク社ノーマルスーツ、トレーニング時の学園運動服、バイト先のノーマルスーツ、宇宙帰還時の服装、地球でのお忍び衣装、スーツ+フェンシング装備と、主要キャラの中でもかなり衣装バリエーションが多め。更に髪型も初期のもの、初期のノーマルスーツ着用のためまとめたもの、バイト先で髪をまとめたもの、捕虜時代〜帰還までの潰れた髪型、17話以降の短髪と、やけに見た目に幅のあるキャラとなっている。
- 2023年4月23日の魔女ラジ第28回『フォルドの夜明けラジオ』では第15話などで披露された彼を演じる阿座上氏の悲鳴や嗚咽が評価(?)されていた。「何だこの原稿は!!」もありスタッフに愛されているとも取れなくもない。
- あまり触れられなかったがパイロットの技能の他に、1人でキャンプ出来る知識や、拘束され食事を受け入れず衰弱気味の状態下で、流れ弾によって崩壊する校舎から負傷した少女を背負い吹き飛んで墜落したMSまで走る底力と持久力、スタンガンを片手に襲いかかってきた強化人士5号を組み伏せるなど、何げに生身の身体能力もかなり高い。それには憧れのドミニコス隊に入隊志願があり、劇中でも寮内のトレーニングルームで鍛えていたため、納得の身体能力である。
- 第15話で再登場し命の重みを知り立ち直った時は人気が再燃し、第17話の無敗のガンダム・エアリアルを相手に重いPTSD=精神的デバフを負いながらも食いつき、それを振り切ってパーメットスコア6以上発動まで追い込む大活躍を見せ、結果的に初の勝利も相まって株価と人気が更に急上昇したのは言及するまでもない。
(補足すると、決闘時エアリアルはスラスターが破損状態で長期に渡る整備不良であり、スレッタ自身も精神的に揺らいだ状態とスレッタ側も非常に劣悪なコンディションであった。加えて前述の停止プログラムという横槍があったことを忘れてはならない。とはいえ、結果のみが真実…なのである。)
- 幾度の挫折や苦難に遭いながらも、闇に堕ちず立ち上がってきた姿には、初期の「横恋慕さん」などの揶揄はなく、上昇し続ける株によりファンからは今や主人公みたいな扱いを受けている。現に上記通り第15話で主人公として登場・活躍し下記の関連人物も各作品の主人公である。厳密にはスレッタが主人公でミオリネがもう一人の主人公かつメインヒロインならば、グエルは準主人公もしくは真の主人公や(原義の)ヒーローのポジションだろう。初期から現在まで(作中では3ヶ月)の間に凄まじく濃厚すぎる体験・経験を得て、最早別人レベルまで変貌してしまっている。
- ついでに『ガンダム史上最速三連敗』の汚名返上を果たした。更に第20話を終えた時点でMS戦闘で3連勝(第12話・第17話・第20話。しかも内12話・20話はグエルが何らかのハンデを背負っている状態)を挙げており名誉挽回も果たしている。しかしシュバルゼッテ戦では戦闘中断の形で終わっているが、シュバルゼッテの頭部のシェルユニットだけ潰しているがブレードアンテナは折ってないのに対し、ディランザのブレードアンテナが折れていた事態から〈決闘〉ルールでは負けてしまっている。
- ここまでの通り回を追う毎に脳に叩き込まれるレベルのパワーシーンを連発していたため、season1放送開始から(本人が登場しなかった回まで含め)今日に至るまで常にネタにされまた愛され続けた。それを裏付けるように、みんなのランキングにて堂々の第1位 96.0点(400人が評価)に輝いている(2023/07/17の時点で暫定)。また、アメリカの大手アニメメディア「Anime Trending」が主催する2023年春アニメをノミネート作品とした「Spring 2023 Anime Awards」において、男性キャラクター部門および男性脇役キャラクター部門の双方で堂々の1位を獲得ている。さらには2023年全アニメをノミネート作品とした「10th Anime Trending Awards」においても、男性キャラクター部門および男性脇役キャラクター部門の双方で堂々の1位を獲得ている。
- 第17話までは地球での格好でOPに登場していたが、第18話からはOP後半のカットが学園帰還後の短髪・白インナーの制服になり、御三家集合のカットでも後方で背を向けていたものが、1番前で正面を向くようになっている。雰囲気も父を手にかけたショックから立ち直る前の陰のある変更前から、立ち直った後の光を背負う堂々としたものへと変化した。
- この際ホルダーの制服になってはいなかったが、第18話以降制服を着る機会はなく、その後第22話で改めてスレッタがホルダーになったため、辻褄は合っている。
- Season2放映中に現実世界でTVドラマ出演を果たしている。具体的には『水星の魔女』と同じTBS系列で同時期に放送されたドラマ『王様に捧ぐ薬指』において「グエル推しの女性がグエルとの結婚式(の設定での写真撮影)を行う」形でグエルに関する公式・手製混在のグッズや専用ディランザのプラモデル、等身大パネルなどが登場した。
- 女性(演者はお笑いコンビ「蛙亭」のイワクラ女史。演者本人も「グエル推し」との弁)の衣装はダリルバルデのような赤いドレスに、ブーケの代わりの専用ディランザの羽飾り。撮影中には「いよっ! ジェターク家のお姫様!」などとヨイショされていた。
- 上記の撮影されたグッズは第17話までのものがチョイスされており、かなり最近になって撮影されたと推察される。また、グッズの内容もかなりのガチ構成なのも話題を集めた。
- この放送日当日には演者のイワクラ女史も本放送の件についてツィートしたのはもちろん、グエルの中の人である阿座上氏も早速この件について反応していた。また、原作スタッフにもこの展開は好評だった模様。
- 余談ではあるが、この放送が行われたのは第7話であり、奇しくもこの話数は水星の魔女本編ではスレッタがインキュベーションパーティ参加の際にドレスを着ていた第7話と一致しており、しかもその話でスレッタの着ていたドレスも赤いドレスである(丈が長いため、あるいは2期EDの衣装に近い)ため、事実上かなり意識していると思われる。
Season2以降の関連タグ
貴種流離譚:横暴な御曹司であったグエルが、スレッタに敗れて以降数々の試練に晒され、人間的に大きく成長してジェターク社を率いるCEOに返り咲く……と、まさにこの物語類型の典型である。