CV:佐藤元
概要
アスティカシア高等専門学園のブリオン寮所属。メカニック科1年生。
同じ寮に所属するセセリア・ドートと同じく〈決闘委員会〉に所属している。
〈決闘委員会〉のモニターから見て、右手側の椅子に座っている場面が多い(座る時は常に体育座りで、食堂の椅子に座る際も同様)。
所謂『解説ポジション』のキャラクターである。
モビルクラフトを始めとする数々のメカに精通しており、愛用のハロにも自分で改造を施している(録画機能なども搭載)。また〈決闘〉に登場する各機体のスペックや作戦についても的確に分析を行い、ファラクトがGUND-ARMであると看破した。
人物像
同じブリオン寮のセセリアとは真逆に、極端に無口かつ感情の起伏に乏しいタイプ。
興味がない事柄にはとことん冷淡で、上記の性質もあって登場しても背景の一部レベルで空気。
もっとも〈決闘委員会〉の職務はちゃんとこなしており、分析に関しては極めて的確に下している為、本質的には『不言実行』を地で行く真面目な人物なのだろうか。
だが、上記の真面目さが悪く働くと『事態の解決』を最優先する余り、対象の意思を無視して尋問を強行する独善に変貌すると、些か危険な側面が第20話にて判明した。
そして、上記の不言実行と独善が同時に表出してしまうと、報連相の欠如になってしまうのが第24話の3年後にて判明した。
基本的には丁寧な口調だが、1年先輩であるはずのセセリアに対しては呼び捨てかつタメ口で話す。
常にセセリアのすぐ隣に座っており、別々であっても2人は必ず同じ空間にいるのが、現状の2人の関係性を端的に表現できる材料ではある。
season2で見せた描写から、強気な女性から圧をかけられるのが苦手な模様。あるいはセセリア以外の女性に苦手意識があるのかもしれない。
だが、上記の第24話の3年後ではチュチュ相手にぞんざいな応対を見せており、本質的には真面目で人見知りが激しいものの、慣れると信頼している故に図々しい毒舌家と思われる。
動向
第1話から登場し、ブリオン寮に所属している設定ではあるものの、セセリアのように「〈決闘委員会〉のラウンジが住処ではないか?」と思わせるほどそれ以外の場面で登場していない。
エアリアルとディランザ グエル専用機の〈決闘〉では、エアリアルにロゴが見当たらない点から「ハンドメイドではないか?」と推測し、スレッタが搭乗しGUNDビットによってディランザを仕留めてからは、シャディクの指示でハロにパーメット識別コードを検索させ近似値の機体を発見する(この時点では年代は明かされていなかったが)が、ロウジは「オックス社の旧式が現代にも残存しているとは考え辛い」としてその可能性を否定した。
後日行われたエアリアルとダリルバルデの〈決闘〉にて、排熱処理に用いられるスプリンクラーで「ビームの撹乱を行った」と説明。
ファラクトが初めて〈決闘〉で用いられた際は即時に新型と看破し、パーメットスコアのコールもしくはビットの展開から、GUND-ARMと確信しビットの特性も把握。当機とエアリアルが対峙した際は「エアリアルのビットインフォームが推進力を集中させる」ものと分析、放った感応波のパーメットデコーディング情報をハロに記録させた。
また、グエル・ジェタークがファラクトに敗れた理由として、ロウジは「彼の豪快な戦闘スタイルによる乗機へのレゴリス付着を顧みない突撃が原因である」と語った。
グラスレー寮と地球寮の〈決闘〉ではラウダが豹変しスレッタを罵倒する様を目の当たりにし、セセリアと共に戦慄した。
GUND義足のPV撮影のため、スレッタがホルダー権限で〈決闘委員会〉のラウンジを借りた際は、メカオタクの血が騒いだのか近くに寄って見つめ続けハロに調査させた。
ランブルリング開催時には乱入者に学園指定のレギュレーションプログラムが使われておらず、ビーム出力が実戦仕様であるのをハロと共に看破。その後セセリアと共に非常事態への対応に従事した。
その後ラウダ、シャディク、エラン(と彼らの代理)は〈決闘委員会〉に出てこなくなったため、セセリアと2人で残される羽目に。スレッタと復学したグエルの〈決闘〉では事前の決闘承認を担当したが、口上の全てを彼ではなくハロが行い、決闘を承認する拍手は『ハロの耳が開く』動きで代用された。
〈決闘〉の立会人自体もセセリアが担当している。
スレッタとグエルの〈決闘〉後、セセリアがマルタン・アップモントの弱みを握って扱き使う最中に、通報された生徒の詳細を調べてセセリアに伝えたが、傍目ではロウジのハロが勝手に調べてそれを伝えただけで、ロウジは終始無言だった。
地球寮のメンバーと和解出来たお礼を言いに来たマルタンを、エアリアルが地球で起こしたテロに関してセセリアと共に問い詰めていた際、今度はノレアの暴走によるテロ行為が行われ、3人で地下へ避難して他の地球寮と合流。自分のデミトレーナーを破壊されて歯痒い思いをしていたチュアチュリー・パンランチにブリオン社の最新鋭MS『デミバーディング』を貸し与えた。
ノレアの暴走によって不便な生活をしている中、地球寮メンバーが配るブランケットを受け取りハロ越しに礼を言った。
地球寮の面々がクワイエット・ゼロを止めに行くことになった際には、デミバーディングを再度貸し出すついでに「クワイエット・ゼロの大型衛星に興味がある」ということで彼らに同行することに。専用オプションであるバオリパックの手配と、オーバーライド対策での有人式コクピットの調整を行った。
これらの行為に関してニカから感謝された際にはハロやタブレットで顔を隠している。その後は地球寮の学園艦に搭乗し、ニカやチュチュ、マルタンらが不在の分をカバーする形でサポートした。
最終話ラストシーンではチュチュと工事現場らしき宇宙空間で作業していた(ブリオン社なのか他の企業に入社したかは不明)。一連の事件を乗り越えたおかげで学生時代と比較して性格がしたたかになっているらしく、チュチュの暴言を「その言い方、ハラスメントですけど。」といなすほど成長を遂げていた。
余談
彼が持っている緑色のハロの声はチュアチュリー・パンランチ役の富田美憂が担当。『株式会社ガンダム 特別納会』の中で発表され、のちにSeason2前半総集編ではこちらでのみ出番があったため「ロウジのハロ」とエンディングの役名に表示された。