概要
『機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE』に登場するモビルスーツ(MS)製造企業。英名Ochs Earth Corporation(公式サイト英語表示より)。
アーシアン系ではあるが、MSを自社で開発から製造まで行える事から彼らの企業としては大手の部類と思われる。また、モビルスーツ開発評議会にも所属していた。
社章は大小の三日月を重ね合わせ右側にきらめきをあしらったもので、瞳が光っているかのように見える。
事業
作中の時点で、GUND研究開発機関「ヴァナディース機関」を買収し子会社に置き、GUNDを利用したモビルスーツの研究を行っていた。
一方で、人体実験(デモ隊の主張では年少者も含まれていたとしている)を行っていたとされる疑惑や切羽詰まっていたとはいえGUNDフォーマットの健全性を証明するために「稼働した」実績だけでも得ようとパーメットスコアを上昇させて打開を図ろうとする「ごまかし」や、開発・製造した機体のパーメット識別コードの申請が漏れていたのか不明だが未登録の機体を所有していたりと不健全な内情も垣間見える。
ヴァナディースの研究プラントが置かれたフロント「フォールクヴァング」は老朽化しているのか、壁にシミが出来ていたりと年季が入っており、施設を確保するにあたって中古のフロントを購入・改装したもしくは元々オックス社の所有物であった可能性がある。
しかし、彼らの開発するGUNDフォーマットを利用したモビルスーツGUND-ARMの危険性が露呈した事からモビルスーツ開発評議会によって会見からの締め出しを受けたうえで研究や開発が凍結され、追い打ちをかけるようにデリング・レンブランの独断によりグラスレー・ディフェンス・システムズ傘下のドミニコス隊が強襲し職員及び関係者は二名を除きほぼ全滅。フォールクヴァングも爆破された。この事象は後年ではヴァナディース事変(の一端)とされる。
所属不明の工作船「ベガベント」が3番ゲートに入港する直前、フォールクヴァング外部でデータをデバイスにアップロードしている人物がいるが何者かは明かされていない(小説版によるとウィルスによってフロントのコンピュータをクラッキングしたとされている)。ナイラの台詞と共に飛び去ったが消息不明である。
21年後とされる本編では本社を含め未だ顛末が明らかとなっていないが、デリングの本社にも攻撃を仕掛ける旨の発言や後述のヤマオカが消息を絶っているため壊滅したものとみられる。
なお、ベネリットグループの傘下企業であるシン・セー開発公社とは表向きには関係がないと思われるが……。
社員
フォールクヴァング出向
本社勤務
- 社員
- ヤマオカ:ツーブロックの中年の日系人。ナディムと連絡を取っていたがフロント制圧部隊が突入しドミニコス隊MSが発進する直前に通信が途切れ、消息不明。
開発MS
関連タグ
ペイル・テクノロジーズ:接収された技術は主にこちらに流出したと思われる。
シン・セー開発公社:現時点では(表向きには)直接の関連はないと思われる。
株式会社ガンダム:事実上の後継者。
JNTHED:主なモビルスーツデザイン担当。
ALERT
自ら展開を知り尊さと水星の魔女の真実を背負う。
※物語の核心に迫る重大ネタバレ注意!!
以降、Season2の最新話までの視聴推奨。ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!
そして、我らカテドラルは全ての意図しないネタバレを否定します。
ALERT
真相
ヴァナディース事変が原因で企業としては表向き破綻していたオックス・アースだったが、その裏では宇宙議会連合が接収し、工作機関として存続、暗躍していた。以降、同名の工作機関を区別として新生オックス・アースと仮称を与え、企業としては旧オックス・アースと記述する。
GUND-ARMの開発も続いており、ガンダム・ルブリス・ウル、ガンダム・ルブリス・ソーンも新生オックス・アース製だった。
この事を知ったプロスペラは、ヴァナディースの理念を踏みにじりGUND-ARMを単なる兵器として運用する者たちへの怒りを露わにしたうえで、ルブリス量産試作モデルが大量に保管されている秘密ハンガーを焼き払っている。
20年以上も前に解体されたと思われた企業が、現代まで子供をガンダムの研究・開発のモルモットとして使い潰していた事になり、しかもスペーシアンの組織がアーシアンのテロ組織に提供(もとい実戦運用のデータ収集)していたとなれば、最早真っ黒どころの問題では無い。いつ頃から開発を再開したのかは不明だが、消費された被験者は少なく無いと思われる。
同じように人的資源を浪費しつつGUND-ARMの開発を行っているペイル・テクノロジーズと比較されることはあるものの、ペイル社は曲がりなりにも強化人士という形で被験者のデータストーム耐性をあげて検証に充てているうえ(しかも影武者の役割をさせているという関係上でもあるが、被験者に対しては良待遇の生活も与えられている)、開発されているガンダム・ファラクトの性能は非常に高く、それでもまた製品レベルとして出せる兵器ではないと判断してロールアウトをせず検証を続けているという点ではまだ人道的という声もあるほど。
しかし、第21話にてペイル社がプラント・クエタでのテロ以降求心力を失っていたベネリットグループに見切りをつけ離反して宇宙議会連合に同調。これによりペイル社は宇宙議会連合が擁するオックス・アース社との接点ができたことになり、オックス・アース社によって集められたアーシアンの孤児をペイル社が強化人士に改造して宇宙議会連合の手駒として消費していくという最悪の展開も想定されることとなった。
新生オックス社関係者
◇パイロット
実態としてはGUNDフォーマットの実験体も兼ねている。
新生オックス社開発MS
これとは別に引き続き量産モデルの生産、あるいは残存個体の回収を行っているものとみられる。
- ガンダム・ルブリス・ウル
- ガンダム・ルブリス・ソーン
- ガンヴォルヴァ:厳密にはGUNDビット
真の余談
- 『PROLOGUE』のニュースでは旧オックス社がヴァナディース機関と提携を結んだ際の映像のシーンが存在するが、右側の機関代表は白い前掛けをし右手の内を向けて握手をしているが対して左側のオックス社の代表は黒いシャツに右手の甲を向けて握手をしていた。
- つまり、これが意味するのは機関は「やむなく軍需産業に手を出さざるを得なかったシロ」であり、オックス社は「手の内を見せていないクロ」という暗示であった。
- スペーシアンとの融和を掲げる機関と対抗、ゆくゆくは殲滅をも目論んでいたであろうオックス社は水と油の関係であり、GUNDフォーマットの技術を独占しようと肉を切らせ骨を断とうと機関を排除した(『ヴァナディース事変』であるのは責任を彼らに押し付けた)との考察も存在する。
- つまり、これが意味するのは機関は「やむなく軍需産業に手を出さざるを得なかったシロ」であり、オックス社は「手の内を見せていないクロ」という暗示であった。
- このニュースのシーンはなんとガンダムチャンネルの冒頭五分映像内に含まれており(先のリンクもこれを用いている)、無料で視聴出来る。興味のある視聴者は確認するとよいだろう。
真の関連タグ
宇宙議会連合:実際にはスペーシアンの彼らの走狗に堕ちているのは皮肉と言えよう。
柳瀬敬之:新生オックス社モビルスーツデザイン担当。
サナリィ:新生オックス社同様ゲリラ組織へ新型ガンダムを提供した企業。但し提供された機体は全機が乗り手の安全性を担保した物で、それらはパイロット共々敵勢力の手に渡った1機を除き人道的な目的の為に使用され続けた点において新生オックス社とは異なる。しかしながら、木星支社は本社よりデータを盗み出して後に敵対勢力となる組織へ供与した疑いがあり、後の時代でザンスカール帝国が立ち上げられた際には支社が接収され、地球への敵対組織へ技術を提供することになってしまっている。本社も後に敵対勢力となる組織と協力関係があった。