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エアリアルはガンダムではありません。

我々「シン・セー」が開発したドローン技術です。

CV:能登麻美子


曖昧さ回避編集

  1. 2010年に公開された映画『テンペスト』の女性主人公プロスペラ(Prospera)。原作であるシェイクスピアの戯曲『テンペスト』ではプロスペロー(Prospero)という名の男性となっている。
  2. 機動戦士ガンダム水星の魔女の登場人物。本項で解説。



概要編集

スレッタガンダム・エアリアルアスティカシア高等専門学園へと推薦し、送り込んだとされる企業シン・セー開発公社CEO


人物像編集

頭部の上半分を覆うヘルメット状のヘッドギアを被って素顔を隠した女性。露出している下半分(口元)より妙齢、また長い黒髪である事がわかるが、シン・セー社自体がベネリットグループ内で注目されていない末端企業ということもあって、その素性には不明な点が多い。学園への入学にはベネリットグループ傘下企業の推薦が必須であるため、それなりの人脈や取引関係を築いている筈だが……。

シン・セー社を「潰されるほどの業績悪化もさせず、目立たないながらも確実な業績を上げる」絶妙さで維持する経営手腕、辺境にあってエアリアルというハイスペック機を仕上げるなど技術トップとしての才能も侮れず、独自の情報網も持っているようで、ヴィムがデリング・レンブラン暗殺を企てた事もどこからか把握している。


右腕はGUND技術の義手であり、日常生活に不自由はなく、また取り外しは容易。

隻腕と言う事情やそれを晒す事に抵抗がない、どころか、Season1で外した2回とも、その取り外しを見せつけ、会話に間が空いた瞬間に会話のペースを奪う事に用いたり、相手からの言及を避けられるよう話の流れを変えている。


本編中では「レディ・プロスペラ」と呼ばれているが、フルネーム表記がデフォルトとなっている公式サイトやエンディングのクレジットでは単に「プロスペラ」表記。そのため、「レディ」はあくまで敬称(「lady」は「夫人」「女侯爵」等の意)。

第1話の時点でモニターにその姿が映っているが、本格的な登場は第2話から。


企業人として編集

第三者が閲覧可能な情報では、「水星開拓団出身で、現地で結婚しスレッタを出産後、事故で半身を損傷した」という事となっている。夫は早くに亡くしているが、死因や素性は言及されていない。

CEOへの就任は3年前でこの時期にヴィム・ジェタークと何らかの関わりを持ったとされる。

モビルスーツ技師としては登録されておらず何らかの虚偽、もしくは「嘘は言ってない」レベルの誤魔化しがある事を匂わされており、サリウス・ゼネリもその正体について訝しんでいる。

辺境の地でスペックの高いモビルスーツの開発を行えたのは、先代CEOも含めた協力者が少なからず存在するのだろう。


スレッタとエアリアルに対するベネリットグループ審問会で姿を現した際、禁忌の技術についての審問の中で自身の容姿について「水星の過酷な環境によって失った己の体の一部をGUNDで補っている」と明かし、証拠として右腕の義手を外し投げ付けた。

そして、開発の正統性を実証する為に「アスティカシア高等専門学園の決闘をテストの場とする」案を提言。事前に根回しを受けていたジェタークもそれに同調する意見を出し、更にペイル社CEOのニューゲンがエアリアルの技術情報供与を要求。それに応じた結果、退学及び機体の廃棄処分は保留となった。


母親として編集

スレッタ母親であり、素顔はごく普通で傍目には傷は見受けられないため、頭部のヘッドギアに関しては身体補助目的ではなく、自らの素顔を覆い隠すために装着している可能性がある。


エアリアルの独白を記した小説『ゆりかごの星』では「お母さん」と表記されている。

ベネリットグループ下の水星軌道上資源採掘基地「ペビ・コロンボ23」に匿われ、そこでスレッタを育てた。仕事面ではかなり優秀なようで、水星と地球圏を忙しく行き来して働く立場にまで出世している。同時に、娘に寂しい思いをさせながら年月を重ねてもいる。

かつて「魔女狩り」と称し仲間達を殺戮された経験があり、それを指揮したデリング総裁に並々ならぬ恨みを抱いた復讐鬼と化しているようで、エアリアルはスレッタが過酷な運命に巻き込まれるのを危惧していた。

地球圏では「魔女」と呼ばれ忌避されているらしいが、その辺りの詳細は同作では語られていない。

虐殺の黒幕であるデリングのとスレッタが婚約関係を築けば、標的に大きく近付けるため、長年を雌伏して掴んだ念願の好機だったのだろう。


スレッタと通話する場面などでは仮面を外して普通の母親として接しており、娘の学校生活を見守りながら相談事にも親身に応える等親子関係は極めて良好。

この頃から、逃げたら一つ、進めば二つと名言染みた事を教えている。

一方、エアリアルがいわくつきのGUND-ARMであることなどはスレッタに一切教えておらず、「ガンダム」について問われても答えをはぐらかしている。娘の前では闇の部分は一切見せず、「良き母親」に徹していたが、ペイル社の誘導尋問に娘が嵌められる形でエアリアルがガンダムである証拠を暴露され、問いただされた際にはいともあっさりとその事実を認めている。

その際、スレッタの花嫁であるミオリネの機転により危機を脱した時に礼を言ったのはいいのだが「あなたになら、私のを任せられるわ」と発言している。その言葉の真意は一体……?


正体について編集

CVの一致や、同一規格と思われるGUNDの右腕、かつてデリングによる仲間たちの殺戮から生き延びた過去を持っているなどの点から、その正体はヴァナディース機関の生き残りであるエルノラ・サマヤである可能性が高いと目されていた。

髪色は染めたためか異なるものの、顔立ちやその他の身体的特徴もほぼ一致している。


ダース・プロスペラ


『PROLOGUE』においてエルノラは娘のエリクトと共に水星に逃げ延びているため、先述の公的な経歴も詐称したものだろう。

仲間達の仇であるデリングを前にしても表面上は平静を装っており、忍耐・度胸・行動力を兼ね備えた女傑とも評価できる。


その一方であまりにもあからさま過ぎるため、一部の視聴者からは「逆に何か一捻りあるのでは?」と疑う声も。


また過酷な水星にいたにしてはデリングらベネリット上層部や同僚とされるベルメリア・ウィンストンよりも老いが少ない事にも違和感があるという指摘もある。


計画について編集

娘が初日でミオリネと婚約者になったが、その後軟禁され決闘の結果グエル・ジェタークが娘にぞっこんとなってしまう等、予想もつかない展開が連続して起きているが彼女の計画にどれほどの影響があったかは不明だが、(表向きには)特に動揺している素振りは見せていない。

また、デリングを殺害するだけであれば直接対面していた審問会の時にいくらでも可能だったので、彼女の復讐計画の全貌は単なる仇討ち以上に恐ろしいものではないかと予想する声も。


ヴァナディース機関の生き残りであるベルメリアとの会話から、彼女の計画についての一部が明かされた。

それは、プロスペラの目的が、21年前の復讐という事である。これによりPROLOGUEと本編との間に存在するいくつかの違和感が解消される事になったが、それと並行して、スレッタの正体をはじめとする更なる謎と、エアリアルの仕組みに何か恐ろしい技術が使用されている疑惑が持ち上がった。

スレッタに存在するとされる「きょうだい」や戦闘中の「みんな」といった発言などで、複数の人間の命を使用している可能性が示唆された。また、小説内でのエアリアルの「復讐なら、『僕ら』だけでやろう」という発言や「エアリアルは勝つ。私のかわいい娘だもの」という発言は、言葉通りに受け取ればスレッタへの信頼と取れるが、エランが視た謎の幻影の少女の存在からもっと恐ろしい意味が込められている可能性を否定出来ない。


余談編集

  • ガンダムシリーズの映像作品に登場する「素顔を隠した女性キャラ」としては『ガンダムビルドファイターズトライ』のレディ・カワグチ(サングラス着用)に続き2例目だが、あちらは単なるキャラ付けとしてミステリアスな体をとっているだけであり、明確に正体を隠す必要上から仮面を被っている女性キャラとしては初となる。
  • クレジットでは公式サイトなどでフルネームが明かされても「プロスペラ」表記だった。前例としてΖガンダムに登場するクワトロ・バジーナもEDクレジットではシャア・アズナブルと表記されていた。
  • 柳瀬敬之仮面デザインを手掛けた。また、ガンダムXに登場したドートレスの顔面にも似ており、同機を思い出した視聴者も多いのではないだろうか。
  • 元ネタとなるシェイクスピアの戯曲『テンペスト』ではプロスペローは主役である復讐者。野心から自分のミラノ大公の地位を簒奪して娘共々に島流しにした弟と、その弟に唆され迎合したナポリ王を破滅させんと12年もの雌伏の末、自分の住む魔女の島へと誘き寄せて復讐劇を開始する。
    • また、同作には「エアリアル」というの名のプロスペローが使役する風の精霊も登場する。元は魔女に捕らえられていたがプロスペローに助けられるも、直後に契約に縛られてプロスペローに酷使されることになる。
    • だがプロスペローは終盤に復讐の虚しさを覚り、弟と王を反省させることで手打ちとしたが……。
    • 同様の名称はプラネタリウム上映作品『ガンダム新体験‐0087‐グリーンダイバーズ』の舞台となった定期旅客船「プロスペロー号」にも用いられている。
  • パーティ会場でのミオリネとのやりとりは「企業人女性としての厳しさ」を垣間見せたとも見れるが、一方で「ムーブ」と評する視聴者も多く二次創作では早速嫁姑ネタの作品が作られている。また、往年の2ちゃんねる家庭板の嫁姑戦争体験談投稿をよく読んでいたと思しき中高年女性層からは「クソトメ」(トメ=板用語で姑の意味)と冗談半分の評価もされている。公式も自覚があるのか、総集編で「姑の胸ぐらをつかむ花嫁」というナレーションを入れている。
  • 2023年5月14日に放送された第13~17話総集編は、当日が母の日という理由でプロスペラ役の能登女史メインのナレーションで進行。Season1総集編での一件の反響を踏まえ制作サイドもネットでの声を予測していたのか、「人選ミスとか言われないように」などメタい台詞が多分に含まれていた。もっとも、水星の魔女の総集編はだいたいそんな感じで悪ノリにまみれているのだが…「ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀」?何ですかそれは。

13~17話振り返りスペシャル特番ナビゲーター予想

予言者現る

まだ間に合う母の日

格付け部屋の皆さんの反応



関連タグ編集

機動戦士ガンダム水星の魔女

母親サイボーグミステリアス


ベネリットグループ


娘(?)関連


関連人物
















ALERT

警告! 直ちにスクロールを中止しなさい。


※以降から第11話以降及び〈プロスペラ・マーキュリー〉の実態=ネタバレが記されます! ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!


繰り返す、直ちにスクロールを中止しなさい!

ALERT


























真の概要


エルノラ・サマヤで構いませんよ。


プラント・クエタでのデリングとの会話で自らの本名を名乗った事から「プロスペラ=エルノラ」は確実となった。


真の人物像

デリングとは「クワイエット・ゼロ」と呼ぶ謎の計画のために協同しているらしく、彼女の目的も単純に殺して敵討ち、と言うものではない可能性が濃厚となった。

21年の間に如何なる状況を潜っていたのかは不明だが、銃器の扱いにも手慣れている様子をみせている。

「PROLOGUE」時点ではエリクトが人を殺してしまったことに愕然としている(小説版も併せて考えると同時は実戦経験はなかったと思われる)が、本編時点では後述のようにその「戦いと縁遠かった女性」との感覚とは大きくかけ離れた人物に変貌している。


真の動向

クエタでは「クワイエット・ゼロ」なるプラントの一部を丸ごと使用した大型の機器が設置・開発されており、デリングがエアリアルと接続するためにここでの修復と整備を希望したととれる発言をするが、当機のネットワーク構築パターンデータの記録装置を取り出そうとした際にラジャンがすかさず拳銃を構え彼女の側近ゴドイが間に入る一触即発の事態に。

その後フォルドの夜明けの攻撃でCブロック周辺が切断されるが、いち早くノーマルスーツを着用した状態でハンガーに到着しており改修されたエアリアルが鎮座していた。

敵襲にも慌てる様子もなくエアリアルの起動準備を優先させ、スレッタを殺そうとしたフォルドの夜明けのメンバー数人を躊躇なく射殺。

しかも、ゴドイと相手を挟むように位置取り、背を向けられている方だけが撃つ様に連携し、相手は倒れる仲間と振り向く度に撃たれる混乱の中で抵抗させずに全滅に成功させると言う白兵戦能力もいつの間にか備えていた。

そして怯える娘を導く先は……。


真の余談

  • それまで『理不尽な毒親』としての側面ばかりが強く描かれていたデリングとヴィムが、差し迫る危機の中で初めて真っ当な親としての顔をそれぞれの子供達に見せているのだが、今度はその対比により『プロスペラの方が毒親』と評されることになり、彼女の得体の知れぬ恐ろしさと異常さが余計に際立っている。
    • ゆりかごの星ではスレッタを復讐の道具にしていることがエアリアルから明言されている点も説得力を持たせている。
    • 一方で、2023年3月21日の魔女ラジ第23回では子への愛情はあると演者の能登が発言しており、今後どのような形で表れていくのか必見である。
  • 本名の名乗りをぎなた読みし、エルノラ様(やで)とするミームが発生した。










ALERT

あなたは進める子、でしょ?


※Season2以降のさらなるネタバレ注意!!


進 め ば 二 つ。

ALERT
















Season2の解説

復讐のため暗躍する姿、Season1ラストで娘をなだめた結果などから本作の諸悪の根源とされてきた。

しかし、開始早々フォルドの夜明けの2機のGUND-ARM「ウル」「ソーン」の出所や生産について無関係であると判明。


第13話Cパートでミオリネから上記のスレッタの行為について追及されるが


そのおかげで、あなたも総裁も命拾いしたんじゃなくて?


と一蹴した後にミオリネに『クワイエット・ゼロ』計画を継ぐ事を伝える。


そして14話では、「エアリアルは勝つ。私のかわいい娘だもの」の意味が明かされることになった。


しかし、18話ラストでは、「用済み」となったスレッタをエアリアル(=エリクト)と共に突き放しながらも……


あの子も一緒に行くことだって……

そうね、スレッタは自由に生きていいのよね


そうエリクトに語り掛ける彼女の表情はやさしい母親のものだった。

彼女もまた、表向きはスレッタを利用しているように振舞いながらも、もう一人の娘の幸せを願っていたのだった……。



その後、ミオリネと共に地球に降り立ち、あくまで非武装状態でデモを止める為に参加する。


しかし真の目的は別にあった。

それはヴァナディースの理念を踏みにじり、GUND-ARMを単なる兵器として運用しようとする、オックス・アース・コーポレーションへの襲撃であった


事前に量産型ルブリスの格納庫の所在を確認しており、デモ隊との交渉の場を利用して、計画の妨げとなる要素の排除も兼ねて、ガンダムの製造工場をちゃっかり強襲


これが切っ掛けとなり、デモ隊との武力衝突に発展した結果、アーシアン側に多大な被害が生じる事に。

結果的にだが、仇の娘であるミオリネを精神的に苦しめる事にもなったが、どこまでが意図しての行動なのかは不明。


その後宇宙に戻ると、秘匿していたクワイエット・ゼロを起動させ、障害となる存在・勢力の全てを敵に回し、ついにその本懐を遂げようと行動を開始する。


しかし、幸せを願って計画から排除したはずのスレッタが、皮肉にも危険なガンダム・キャリバーンで出撃して自身を止めにくる。さらに、それを陽動にしてミオリネ達がクワイエット・ゼロ内部に侵入してきたため、迎撃に向かう。警備ハロとともに彼女達をあと一歩のところまで追い詰めるが、強化人士5号の機転によって仮面を跳ね飛ばされ、クワイエット・ゼロは強制停止される。これで彼女の計画も終わりかと思われたが……


なんと議会連合がベネリットグループをまとめて薙ぎ払うために、惑星間レーザー送電システムの送電用レーザーを発射。ガンドノードとエアリアルがデータストームでシールドを展開することでレーザーは食い止められたものの、大破してしまったエアリアルを見てプロスペラは絶叫するのだった。


ゴドイ達の介入によって侵入者を全員捕縛した彼女は、エリクトの意識を復元するため、大破したエアリアルを回収させようとする。ほどなくして、スレッタがエアリアルとともにクワイエット・ゼロにやって来たものの、母を悪者にしたくない彼女にエアリアルを渡すことを拒否されてしまう。


そこでプロスペラ……エルノラは語る。

長い間ガンダムに関わった自分の身体がデータストームに蝕まれ、いずれは全身が麻痺して動かなくなること。仮面は身体能力補助を兼ねたデバイスであることを。

事実、彼女の左側頭部にはその兆候が表れていた。


何もできなくなる前に何をすべきか。仲間たちを奪った者たちへの復讐か。

しかし彼女が選んだのは、本編の通り「いかなる手段を用いてでもエリクトが生きられる場所を作ること」だった。

夫を、師を、仲間を喪ったエルノラには、もはや我が子しか縋るものがなかった。

その我が子すらもが命を落とすことを許容できなかったからこそ、復讐ではなく利用するためにデリングに近づいたのである。


それでもエアリアルを渡そうとせず、一人でエリクトを呼び覚まそうとするスレッタを冷たく止める。だが、死した後にデータストームへと還っていた強化人士4号の協力もあってエリクトは復活。娘達は協力してスコア8のその先へと到達し、超常的な力を持って事態を収束させた。ガンダムから放たれる光を見て、エリクトのスコアを上げることができるのはクワイエット・ゼロの力ではなく、スレッタの力だったのだだと理解したその時、プロスペラの意識は21年前のガンダム・ルブリスの格納庫に誘われる。そこに…


「エルノラ…… あの子達のもとへ帰るんだ」

「ナディム……!どうして……!?」


「ここまでだよ エルノラ


今は亡き夫、ナディムが現れた。他にもカルド博士らヴァナディース事変で死んだはずの人々がデータストームを介して現れ、「もう十分やった。だからもういい」と諭す。そこにスレッタも現れるものの、過去の自分を許すことが出来ない。すると最愛の娘エリクトが目の前に現れる。皆で一緒にいたいと願う彼女を優しく抱きとめ、涙を流しながらエリクトとスレッタに謝罪の言葉を口にする。悲劇で全てを失いつつも、ただ娘のためだけに進んできた母は、ようやく過去の呪縛から解き放たれたのだった。


3年後、地球のとある田舎の麦畑に向かったミオリネの前には、歩く練習をするスレッタと地球の子供達、それを見守るプロスペラの姿があった。

前述通り身体補助装置であった仮面を被らなくなったため、身体機能が低下し車椅子で過ごす事を余儀なくされている。髪も半分以上が白く変色し、一気に老けこんだ印象となった。

スレッタの「お母さんもここが気に入った『みたい』だから」という台詞からして意思の疎通も困難になってきている可能性がある。

しかし憑き物が全て落ちたかのようにその顔は穏やかだった。


Season2以降の余談

  • 18話でその毒親ムーブですらも演技であったということが発覚。むしろ、娘の1人であるスレッタには自由に生きて欲しかったのが本心であったようで視聴者の度肝を抜いた。その一方でスレッタを復讐の計画に利用した挙句に、受け入れられない真実を突きつけられた彼女に対してとった一連の行動はあまりにも残酷なことであったとも言える。
    • スレッタに愛情があったとはいえ、一方的に彼女を突き放したプロスペラの行動を育児放棄と非難する視聴者も多い。もっともプロスペラにもエリクトを最優先にしてスレッタを悲しませてしまった自覚や自責の念は持っていたようで、キャリバーンで戦いながら、母親に対する想いを口にするスレッタの声を聞いた際は仮面の上でも分かる程の沈痛な様子を見せていて、ミオリネの「母親なら平等に愛しなさいよ」との啖呵には「言ってくれるじゃない」と怒気を含ませた反応を示している。また、補足しておくとプロスペラ自身はスレッタが望むのなら最後まで連れて行く事も考えていたようで18話ではエリクトに「あの子も一緒に行く事だって…」と話し、エリクトの返信を受けてスレッタが自由に生きる事を肯定する発言をしている。その事からスレッタをこれ以上関わらせない事はエリクトの意向であり、プロスペラがそれを受け入れたからこその出来事だった事が分かる。
    • 16話でプロスペラがスレッタにミオリネが帰っている事を伝えるために地球寮を訪れ、スレッタが出かけた後に「スレッタのお母さんです」と地球寮の子供達に自己紹介をしている。当初は地球寮の子供達を計画に利用する気なのではと視聴者は恐れたが、結果的にはスレッタを託せる子達なのかをプロスペラ自身で確認をしていたと思われる。彼女なりに自分達がいなくなった後のスレッタの将来や支えてくれる人達の事を考えて行動していたのは間違いないだろう。
  • 第19話の放送後、アニメーターの片山学がF91の鉄仮面になぞらえたイラストを投稿していた。
  • 2023年4月30日の魔女ラジ第29回では、第16話でベルメリアへ計画について語りかける場面の「ベル」をサイコホラー風に演じるよう台本に書かれていたとLynnがコメントした。
    • 同話のヘッドホン越しに聞いて恐怖したという「今も私の耳元でささやいている 復讐を果たせ」というセリフにも触れており、収録後に(能登に対して)「怖っ」と戦きそれに対して能登が微笑んでいたという。能登こわいよ能登
  • 2023年5月7日の魔女ラジ第30回では、一部では語られていたプロスペラの誘導力の高さが評価されていた。
    • 第17話の台本で(恐らくアバンの)ミオリネのセリフには「『イライラマーク』と書かれていた」と演ずるLynnが説明しており、「語尾に💢(怒りマーク)」が書かれていたと思われる。
  • ミオリネへ向けた発言である「母は強しよ。お嬢さん。」は結果的に自分自身にも突き付けられてしまったと2023年6月25日の第37回でも言及された。
  • 2023年7月9日の第38回、『魔女ラジ』再出演。最終回直後の配信『『機動戦士ガンダム 水星の魔女』最終回ネタバレ解禁!感想会SP』にて出演者に向けた手紙についても言及された。
    • 最終回までの道筋が時折不穏であったため、結末が予想出来なかったとしつつラストのワンカットで(少なくともプロスペラらにとっては)ハッピーエンドで終われたと語った。
      • 最終的に救われた要因として、ミオリネの叱責とスレッタの赦し(彼女の台詞の直後に能登は「台詞が出なかった、パンチのある大きすぎる言葉」とのこと)があったからではないかとしており、結果的に二人が成長出来たのもプロスペラの存在あってこそとされた。
      • 後日談の服のウサギのマークは娘たちと共通であり、小ネタとして見返して欲しいと話題に上っていた。
    • 能登にとってプロスペラは大きすぎるキャラとしながらも、二人の娘から諭され復讐から手を引く選択をとりサイコパスではない母親として描かれホッとしたとのこと。番組中では先の『感想会SP』の大塚剛央の発言も交えプロスペラ評について補足されている。
  • 仮面がただ正体を隠すためのものではなく、本当に身体を補助する装置だったという伏線は以前から貼られており、オフィスで机に座っているときは仮面を外しており、外に出て足を動かして行動しなければならないときは仮面をつけていた。また、エアリアルのパーメットスコアが8に達したとき、シェルユニットに走る光が仮面のレンズ部分にも現れたことから、エアリアルに宿るエリクトとの通信デバイスも兼ねていたと思われる。

関連タグ(ネタバレ)編集

エルノラ・サマヤ :正体

エリクト・サマヤ :もう一人の娘

ナディム・サマヤ:夫

カルド・ナボ:命の恩人

ミオリネ・レンブラン:義理の娘


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