経緯
事の発端は2006年春、能登の主演作『ウィッチブレイド』の連動ラジオ番組だった。
アフレコの裏話として、能登が童謡を歌ったところ、周囲から「怖い」と言われてしまったという話を披露。その流れで「かごめかごめ」「どんぐりころころ」「花いちもんめ」を能登が歌う事になったが、独特のウィスパリングヴォイスで歌うそれは、どう聞いても『地獄少女』(1期。前年2005年の能登主演作)の閻魔あいそのものであった…
音響スタッフが意図的にかけたエコーの効果を差し引いてもその威力は抜群であり、相方の神田朱未からは「これ絶対殺されるよ誰か」と突っ込まれ、構成の伊福部崇も笑いが止まらない。
「ぶっちゃけそんな怖くないでしょ?」と抵抗する能登だったが、神田らからは一瞬の沈黙で返された上、神田の歌声と比較され「何が違うの?!」と困惑する始末。
果ては最後に歌った「通りゃんせ」に至っては「こわ……鳥肌立ちました…。」と言われるほどだった。
当然リスナーの反響は大きく、次の回に来た感想メールの8割は「能登さんの怖い童謡」の話題で占められてしまった。
(ちなみに『地獄少女』では、能登は1期から4期『宵伽』まで一貫してEDを担当しており、作風に沿った歌詞を悲哀を感じさせる声で歌っている)
2022年公開ホラー映画『“それ”がいる森』CMナレーションではあのテンションでとうとう「森のくまさん」を歌唱し、映画宣伝にひと役買っている…。
pixivでは
閻魔あい、『戦国BASARA』のお市、『ドラッグオンドラグーン3』のスリイ、最近では『機動戦士ガンダム水星の魔女』のプロスペラ…といった能登さん演じた怖いキャラの絵に使われるのであった。
西公太朗氏の名物連作「悪人顔シリーズ」でも、キュアエコーやあきつ丸といった能登キャラに、このタグが貼られている。
同意義の言葉として「デス能ー登」という別称も存在する。
最近はドスの利いた演技で恫喝するタイプの「怖い能登」も出没している(この辺とかこの辺とか、これも)。