「これではっきりしました。」
「「シン・セー開発公社」のモビルスーツ エアリアルは ガンダムです。」
CV:勝生真沙子
概要
ベネリットグループ御三家の一つ、ペイル・テクノロジーズの4人のCEOである初老の女性たちの一人。パイロットとしてエラン・ケレスを擁立している。
人物像
首から側頭部の部分が機械化もしくは何らかの器具でカバーされており(公式では人工的な部位がGUNDであるかは明言されていない)、特長がないのが特徴。
「共同」CEOの一人という肩書きではあるが、ペイル社CEO達の中でも単独で描写される事が多く、事実上ペイル社のトップであるかのようにも見られる(実際本編でも4人の中では単独の描写や台詞が多い)。
お世辞にも潔白な企業とは言い難いペイル社CEOらしく、したたかな面を見せる。
動向
第1話の時点で会議への出席という形で登場したが、セリフがあったのは第2話から。
エアリアルを巡る審問会では開発元のシン・セー開発公社に当機の技術情報の提供を求めた。
ジェタークを二度も破ったエアリアルの調査のため、子飼いのエラン・ケレスにファラクトを与えたうえで派遣させるが、グエル・ジェタークが妨害し運用試験も兼ね彼を払いのけるも本命のエアリアルとの決闘に敗北し確保に失敗したため処罰した。
処罰後はインキュベーション・パーティに参加し、ファラクトにGUND-ARMの嫌疑がかけられた事を逆手に御三家で共謀しシン・セー開発公社および関係者に処罰を与えようとするがミオリネの奇策によって破綻。……したかに見えたが悪びれずにそれすらも利用しようとしていた。
一方で再調整は難航していたのか本来出席させる予定にない人物をパーティに出席させる羽目に。
グラスレー寮と地球寮改めGUND-ARM Inc.との決闘後は再調整が完了したエランを再び派遣した。
彼女の行動としては、スレッタ・マーキュリーが尋問される際に彼女がガンダムのパイロットである事に驚きを見せる。
任務に失敗したエランの再調整を行うようにと調整者に伝え、再調整された後派遣された際には「エラン」に対して派遣した人物と同じく卑劣漢であると皮肉った。
関連項目
- デリング・レンブラン
- サリウス・ゼネリ
- ヴィム・ジェターク
- プロスペラ・マーキュリー
- ペイル・テクノロジーズ
- カル / ネボラ / ゴルネリ / タケモトピアノ(水星の魔女)
- エラン・ケレス / 強化人士
- ベルメリア・ウィンストン
- レコア・ロンド:中の人が同じ
ALERT
ネタバレは見せられるわけないよな。うっかり知っちまったらそれこそ大騒ぎだ。
※Season2以降のさらなるネタバレ注意!!
ばあさんたちから伝言。「ネタバレを見る以上、覚悟を決めてこい」って。
ALERT
Season2以降の解説
改めて派遣したエラン「強化人士5号」は搭乗者のスレッタの篭絡に失敗し続けており、GUND-ARMの本分を活かさない「消極的」な戦闘に対しても叱責を与え彼自身によるエアリアル回収を命じるも、機体そのものの回収ばかりかパイロットの「捕獲」にも失敗し決闘で当機が姿を見せた光景から5号に見切りをつけた。
しかし、シャディク・ゼネリを擁立するグラスレーの弱小勢力から総裁選協力を求められ「ガンダム」をベネリットの基幹事業に据えると告げエアリアルの提供を約束される形で提携を結んだ矢先に、彼がグラスレー寮へ事実上保護を求め匿われている状況に陥ったとはまだ知らない……。
彼女の行動としては、プラント・クエタ襲撃後、カル、ネボラとともにジェタークCEO代理を務める事となったラウダ・ニールにモビルスーツ流出の責を問い、その後のアスティカシア襲撃も含めベネリットグループの不祥事が報道された際には、グループの求心力とイメージ回復のためか総裁選の実施を提案。
総裁選提携を結んだシャディクにも、皮肉は炸裂しており(プラント・クエタ襲撃からの一連の騒動の真犯人とは知らず)交渉役である彼が後継者気取りであると誹った。
シャディクとミオリネの一騎打ちとなった総裁選もシャディクの圧倒的優勢であったが、「エラン」は出馬させられなかった理由を尋ねると社内AI「ペイル・グレード」が時期尚早と判断したからであると返答。彼が返すと、ミオリネが北アフリカの特定復興計画地区「クイン・ハーバー」へ調停に向かうと知るとデモという名の暴動を引き起こしているアーシアンの鎮圧を行えば逆転の目があると告げる。
その後「エラン」の予測が的中すると、総裁選逆転の危機に陥ったからなのかあるいはそれ以外の理由も秘めていたのか、いつものニヤリとした笑顔から珍しく……というより初めて顔色が変わり渋い表情を見せていた。
最終回
宇宙議会連合と結託し、惑星間レーザー送電システムによりクワイエット・ゼロ諸共、プロスペラや邪魔者達を全て葬り去ろうと画策。しかし惑星間レーザーはエリクトによって阻まれ、更にミオリネの「ベネリットグループを解散し、資産は全て地球に売却または合併する」というウルトラCにより、目論みを完全に打ち砕かれる。
ペイル社CEO4人の資産も既に売却された後であり、怒りに震えていたところに、今度はオリジナル・エランが他社にヘッドハンティングされたからと辞表を提出してきた。「『ペイル・グレード』の下じゃ飼い殺しだからさ」と涼しい顔でトンズラする彼の後ろ姿を、ニューゲン達はポカンと口を開けて見送るしかなかった。
3年後のエピローグでは4人そろってあまりうれしくない私服姿を披露。
全員いつもの被り物をつけておらず、あれは単なるファッションだったようである。
地の頭は金髪で、いかにもなマダム風の出で立ちだった。
仏頂面ながら、カフェテラスらしき場所で優雅にティータイムを過ごしており、資産を失ったと言っても比較的上流の暮らしを送る余裕はある模様。彼女らの所業を考えれば、財産を失くした程度で済んだのは幸運の部類かもしれない。