以下、『機動戦士ガンダム水星の魔女』第17話「大切なもの」のネタバレ相当記事になります。未視聴の方は注意してください。
概要
エラン・ケレス/強化人士5号、ニカ・ナナウラ、ノレア・デュノクのトリオタグ。
第17話以降、彼らが一室の部屋に軟禁されている状況を指す。
全員の行く末が不穏であり、このシチュエーションがさながら『格付けチェック』のハズレ部屋にしか見えないことから、いつしかこの部屋が記事名のようにネタとして呼ばれるようになっていくことに……。
特にエラン5号はオリジナルの替え玉・影武者という文字通りのそっくりさんであることも不正解要素を強めている。また、ニカはスパイ的な役割を与えられているとはいえ詳細も全く知らされていない末端の役割であるために三流スパイと例えられ、ノレアはその冷笑的・厭世的な思考からもうすぐ消えます的な雰囲気を漂わせているのもこの傾向にさらに拍車をかけている。
幸いなのはシャディクがベネリットグループ総裁選に使うための切り札としているため、ある程度の身の安全が保証されている点だろう。
ノレアがかなり冷淡かつ凶暴なこともあってか、3人の仲は最悪そのもの。特に5号とノレアは前述の通りに皮肉を返したやり取りから隙あらばノレアが5号の命を狙うという危なっかしい関係で、ニカとノレアもニカが『組織の裏切り者』という事もあってノレアが一方的なリンチを下しており、部屋では両者とも端っこに身を寄せてなるべく距離を取っていた。
唯一、5号とニカは同じ『株式会社ガンダムの社員』なのもあってか、そこまで険悪な関係ではなく、ニカはメンタルが参っていたのか反応は無かったが、5号の方は態々「アーシアンの連中が心配していたよ(要約)」と伝えたのを見ると同僚として仲良くしていた模様。また、ニカ、ノレアは地球寮の生徒であり、5号も関係性が深いことから「闇の地球寮」というあだ名も存在する。
見方を変えれば、結果的に5号がニカとノレアの2人の間を取り持つ関係にも見えたが、実際のところは5号とノレアの距離が縮まる一方、ニカは蚊帳の外といった有様だった。
動向
第17話
第16話でのガンダム・エアリアルの強奪に失敗し、いよいよ後がなくなったエラン5号は、ミオリネの温室でトマトの世話をしていたスレッタに接近、腕を掴んで強引に壁ドンしながら「人助けだと思ってエアリアルを渡せ」と迫るも、遂にスレッタから拒絶されたことで痺れを切らして実力行使に訴え出ようとする。
しかし、そこを学園に復帰したグエルに阻止される。反撃を試みるもあっさり返り討ちに遭い、5号は温室から逃走してしまう。
その後、グエルとスレッタの決闘でエアリアルが使用されていたことから、ペイル社のCEOたちは5号が失敗したことを悟り、彼を見限る。この展開は視聴者たちにかつての悲劇の再来を予感させた一方、5号は生きることに執着しているのでどこかで生き延びようと足掻くのでは?とも思わせた。
第17話後半にて、なぜかノレア・デュノクとニカ・ナナウラが軟禁されている部屋に転がり込んでいる5号の姿が。
5号はエアリアルの強奪に幾度も失敗しており、ペイル社に戻ったとしても処分されることが明白であるため、ペイル社から身を隠すためにわざとシャディク陣営に近付き、ランブルリングで目撃した事実を交渉材料に身柄を匿ってもらっていたのだ。
だが、同室しているノレアとは以前に彼女に対し皮肉を返していることで関係が非常に険悪であり(ついでに言えばノレアはファラクト調査の際に5号の生徒手帳をすり取っているのでお互いに因縁ができているともいえる)、いつ彼女に襲撃されるかもわからない予断を許さない状況でもある。さらに5号も知らないうちにシャディクがベネリットグループ総裁選のためにペイル社CEOと取引しているため八方塞がりな状況に追い込まれている状況である。
「僕は長生きがしたいのさ。君に殺されるのも、ガンダムで死ぬのもごめんだね」
第18話
変わらず軟禁状態であるが、エラン5号がノレアが書いているスケッチブックに対して興味を持つ。軽く流されたが、『グラスレー』と『フォルドの夜明け』との繋がりを誰にも公表してないことを「こう見えて結構口硬いんだよね~(要約)」と言い張る。ニカは以前のエランと同一人物とは思えないと疑問を投げかけた。それでエラン5号はあっさりと自らの正体やGUNDフォーマットの実態、ペイル社の内情の一端を次々と暴露した。ガンダムによって死んでしまうにも拘わらずガンダム・エアリアルとスレッタがおかしいことをニカに聞こうとする。ペラペラ喋るエラン5号に苛立つノレアは否定的な態度を取り、さらに地雷を踏まれたのか再び鉛筆片手に襲撃する。
しかし取っ組み合いの末、ノレアはエラン5号にあっさり取り押さえられてしまう。二人の激しい取っ組み合いを目にしたニカは怯えていた。
↑※NGシーンです。
「素直になろうよ。命の安い者同士さ」
第19話
長時間の軟禁の末、ノレアは手帳の1ページを黒く塗りつぶすほどに精神を消耗させ、癇癪を起こしその手帳を投げ捨てる。ニカはまた突然のことに怯えていた。
エラン5号は興味津々に手帳を拾い中身(生物の死骸や廃墟の絵)を見て若干引き気味になりつつも関心する。ノレアはその様子を見て大事な手帳の中身を見られたことに激昂し、狂乱して手帳を奪い返すように再び襲いかかる。またしてもエラン5号と取っ組み合いになり、背後から両手を掴まれてしまう。彼に頭突きをしたが、その弾みで一緒に腰を落とすように座り込む。
そして、ノレアは抵抗しつつ感情を制御できないほどやり場のないスペーシアンに対する恨み節を吐き出す。その内感情がぐちゃぐちゃになり力無く俯き、死ぬのは怖いと本心を言い泣き崩れた。その様子を見たニカは困惑し、エラン5号に問い掛ける。
「君には分からないよ。絶対」
終盤、備え付けのモニターから地球のクイン・ハーバー地域が攻撃されている報道を見たノレアはスペーシアンへの憎悪を募らせた。
余談
あくまで不正解要素が強いだけで不正解確定ではないのでそこは注意したい。MC(浜田さん)が来るまで諦めるな。
ただし、例ええどんな形で救出(正解)しても最終話の最後まで絶対アカン選んだら終わりだ。決して油断するな。
彼らは3人のうち2人がガンダムのパイロットであり、一人は優秀なメカニックであるため戦力的にも申し分なく、加えて彼らが持つ情報(特に5号は強化人士実験の生き証人であるため、彼の存在が公に出ればペイル社の信用を揺るがしかねないほど。ノレアはとんでもなく真っ黒にも程がある工作機関からの派遣で、所属が判明され裏で操った組織が露呈することになればエラン5号以上の影響は出ることは確実になる)はグラスレー、ペイルにとって致命傷ともなり得るため、場合によっては現在の盤面をひっくり返すいわゆるジョーカーの可能性すら秘めているのは留意しておきたい。
日付が変わるほど長時間軟禁されているので食事・睡眠・トイレ・着替えはどう処理しているのか不明。食事に関しては部屋に置かれてあるコンテナの中に非常食が入っている可能性はあるので一応の解決は可能だろうが、睡眠についてはノレアがエラン5号に隙あらば攻撃を仕掛けるというピリピリとした雰囲気になっており、彼が睡眠を取れば襲われる危険があるため睡眠不足に陥っているかもしれない。
一応、サビーナがニカに手当をした様子もあったので、グラスレーの関係者が定期的に見張りに来て、食事とトイレの手配程度は保証されていると考えるのが自然だろう。グラスレー寮は女性が多いので着替えも多少は融通してもらえるかもしれない。
それにしたってうら若い男女を同室に長時間軟禁するのは良からぬことが起こりうる心配もあるので「せめて男のエラン5号だけは別室にしろ」という意見もある。
まあ、こういうことは他の漫画・アニメ・ドラマ・ゲームでも触れられないのはよくあることなのでツッこむのは野暮である。
気になる彼らの辿る結末(格付けチェックでいう結果発表)は第20話「望みの果て」以降に明かされるだろう。
関連イラスト
関連動画
第17話
第18話
第19話
関連タグ
エラン・ケレス/強化人士5号 ノレア・デュノク ニカ・ナナウラ
?????、????????:ネタバレ注意
ALERT
結果発表ぉぉぉ!!なんや?扉が開いておるぞ?
※第20話以降の深刻なネタバレ注意!!
ネタバレだろ!?チャンネル変えてよ!
誰もおらへんや!!なんやと上も騒がしいわ、一体何が起きてんねん!?
ALERT
- 第20話「望みの果て」の動向
シャディクがケナンジが率いる『ドミニコス隊』の接近に気付き、通信越しでグラスレーが調査されることを見抜いた。肝心のサリウスはエナオが議会連合へ移送しようと出発していた。そこでシャディクは隠す必要はなくなったと判断し、エナオに3人を解放するように指示。魔女は最後まで利用するという形で。
ケナンジが搭乗するドミニコス隊配備仕様ベギルペンデは学園に突入し着地した振動は軟禁されている部屋まで伝わった。
エラン5号は普通の振れではなくモビルスーツの着地による衝撃であると察知し、天井を見上げる。その時突如部屋のロックが解除され、解放された3人だったが……。
- ノレア
解放されたと同時に強化人士5号の制止を振り切り、激昂のあまり手帳を落としたことにも気づかずにモビルスーツ格納庫に向かい、ガンダム・ルブリス・ソーンへ搭乗。ガンヴォルヴァを率いて学園そのものを破壊しようとする。
その後ガンダム・ルブリス・ウルに搭乗し追いかけてきた5号の説得もあって、攻撃を中止する。しかしその直後、ドミニコス隊の狙撃によりコックピットごと跡形もなく焼き尽くされてしまった。
- エラン5号
ノレアにもうガンダムに乗らないよう説得するも振り払われてしまい失敗。その後格納庫に残されたルブリス・ウルに搭乗し暴走する彼女に再度説得を試みる。
その結果彼女を制止することには成功したものの、ドミニコス隊の狙撃によってノレアは戦死。このことに感情を爆発させ、今まで死を恐れて上げてこなかったパーメットスコアを上昇させ、ガンヴォルヴァを再起動。ドミニコス隊に強襲を仕掛けた。
その後学園から逃走を図ったが、終盤学園外宙域にて機能停止したルブリス・ウルの周りをフロント管理社のデミギャリソンが包囲している描写がある。コックピットハッチは開放されており脱出した可能性が考えられるが…。
第21話では密かに学園へ戻っていたことが判明(曰く「厳重警備下では脱出できない」)。地球寮の話を盗み聞きし内容を把握。彼らの前に姿を現し以前のスレッタに対する所業を謝罪し、その上で「行きたいところがある」として自ら協力を申し出た。
- ニカ
他の2人とは違い、生徒たちの避難場所に向かって地球寮の仲間たちと合流。チュチュに激情を向けられながらも彼女が搭乗する予定のデミバーディングの調整を行う。この後全てを話すことを約束し、彼女を見送る。
戦いが終わった後は地球寮の仲間たちと共にスレッタの行方不明者捜索に加わる。
- 結果発表一覧
エラン5号:ノレア暴走の制止→消息不明→地球寮に協力申し出→クワイエット・ゼロ内部の白兵戦での大活躍(三流学生へ復帰)→ノレアの手帳の景色を探す旅に出る(正解)
ニカ:脱出→地球寮と合流→学園へ再入学(正解)
……とこのようにノレアのみ「映す価値なし」という悲しく虚しい結果になってしまった。
- 関連タグ