チュチュ「手伝え。こいつらぶっ潰すぞ」
スペック
デザイナー | 海老川兼武 |
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型式番号 | MSJ-R122 |
頭頂高 | 16.9m |
重量 | 78.3t |
製造 | ブリオン社 |
パイロット |
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固定武装 |
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携行武装 |
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オプション装備 |
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概要
デミシリーズの新型機。バーディング(Barding)は馬鎧を意味し、Birding(鳥のような?)やBirdie(小鳥)ではない。
ブリオン寮の所有機だが、劇中では後述する経緯で地球寮に貸し出された。
解説
ブリオン社で企画開発中のデミシリーズの新型コンセプトモデル。
採算度外視のスペックながら、シリーズの特徴である設計や優秀な整備性は確保されており、駆動系や装備などには既存機から発展した機構が見受けられる。
本機最大の特徴である、独立して運用できる有線ドローン兵器兼フライトユニット『バオリパック』なども大元はデミシリーズのマルチツールシステム『デダラス』からの発展で生み出されたものであり、まさしく次世代型デミシリーズとしてふさわしい機体だろう。
武装
ビームライフルプラス
ブリオン社製の新型ビーム兵器。長銃身のライフルにサイドグリップ付きのセンサースコープユニットを装備している。
ビームサーベル
近接戦用の格闘兵器。脚部側面のフレキシブルブースターに左右1基ずつ装備する。
フィストバルカン
手甲に内蔵された小型のビーム兵器。牽制用の補助装備であり、火力は高くない。
バオリパック
本機の最大の特徴であるオプション装備。
バックパックとしてはビームキャノン2門を備えたフライトユニットとして機能する他、有線接続による分離機構を備え、ドローン兵器としても運用可能。
チュチュ専用デミトレーナーの頭部に似たセンサーユニットが特徴的。
また、22話で有人式コクピットとスイッチ可能な構造をしていることが判明。
劇中での活躍
第20話にて、暴走したノレアの駆るガンダム・ルブリス・ソーンが学園で破壊活動を始め、チュチュ専用のデミトレーナーが格納庫ごと破壊されてしまった。
出撃出来ず苛立つチュチュに対し、「自分とロウジは乗れないし、そっちのポンポン頭に貸した方が生存率上がりそうでしょ」とのセセリアの提案により、テストのために持ち込まれていた本機が地球寮に貸し出された。
バオリパックはこの時まだ未装備である。
まだ調整も終わっていない状態だったが、ノレアらと共にグラスレー寮の軟禁部屋から解放されたニカが、マルタンの取り成しもあって調整を任されたため、チュチュ専用デミトレーナーと同様のセッティングを施され出撃。先に出撃し単機で交戦状態にあったフェルシーの駆るディランザに加勢しガンヴォルヴァと交戦した。
ガンヴォルヴァに包囲された時、最終的にはライフルの銃身を握って鈍器のように扱っていたが、フェルシーに加勢する際にガンヴォルヴァ1体の頭部を撃ち抜いているので始めから故障していた訳では無く、本来脹脛にマウントされている筈のビームサーベルがそもそも加勢した時から無かった事などから、やむを得ずライフルを鈍器として扱っていた可能性がある。
……無論、『地球寮の狂犬』の気質によるものも否めないが。
22話でチュチュの要望で再び貸し出された(尚セセリアからは破損させた場合の弁償代を提示されている)。その際、バオリパックの装着及びオーバーライド対策の有人式コクピットへの換装が行われ、バオリパック側にはニカが乗ることになった。
続く23話ではクワイエット・ゼロへ侵入し、その完成を阻止するためにNTPS(核熱推進システム)を内蔵したカプセルにミオリネ、ベルメリア、エラン(強化人士5号)、ケナンジ、マルタンら5人を収容しガンドノードの作り出すデータストーム空間へ突入。
パーメットに頼らない慣れない操縦の中ガンドノードらの猛攻を切り抜け、5人をクワイエット・ゼロへ送り届けた。
24話では議会連合による再度のILTS照射から逃れるべく、先の一行とプロスペラ達クワイエット・ゼロのスタッフらを連れて脱出。その後キャリバーンの消失により宇宙空間を漂っていたスレッタを発見し、ミオリネと共に彼女を救出した。
戦闘シーンがあったのは初登場時のガンヴォルヴァ戦のみであり、クワイエット・ゼロ突入時にはNTPSの制御のみでガンドノードなどとは交戦していない。
結局のところビームライフル以外の武装やギミックをほとんど使用しないまま最終回を迎えてしまった。一応、23話からのOP映像ではキャリバーンと共闘しながらビームキャノンを使用している。
仮にガンドノードの大群と戦っていれば、チュチュの性格や戦い方も考えると破損してしまう可能性は誰もが予想していただろう。
※イメージイラスト。
ガンプラ
HG1/144スケールとして2023年6月10日発売。ガンヴォルヴァも同日発売であった。
関節や外装などの一部はデミトレーナーからの流用だが、新規パーツで足の接続がボールジョイントに変更されており、可動が拡大している。
また、腰部ジョイントが残されていること、マニピュレーター形状が手甲以外デミトレーナーと同一であることから、チュチュ専用機やオプションセットの装備群や平手を流用することも可能である。
そして極め付けにビームライフルプラスの銃身を持って原作再現も可能。ただし持てるのは先端部分のみで、作中を厳密に再現しようとするといくらか改造が必要。
なお、発売時点ではバオリパックは本編未登場であり、登場前にその機構が明らかになった。
関連タグ
ブリオン社