「すごいね! あなたのモビルスーツ!」
CV:宮本侑芽(第1~9話、第13話〜)
白石晴香(第10話~12話)
概要
アスティカシア高等専門学園・地球寮所属のメカニック科2年生。身長162㎝ぐらい。チュチュからの愛称は「ニカ姉(字幕では『ニカねえ』表記)」。
制服は規定のものらしく、水色のインナーカラーの髪とウェストポーチが特徴。
人物像
誰にでも優しく接する穏やかな性格で、辺境出身で周囲から色眼鏡で見られていた(……よりは小馬鹿にされていた)スレッタに対しても友好的に声をかける善良な人物。
彼女がデートを行う際に「エランがグエルと並んで女子に人気」であると伝えたり、フラれた際もフォローしたりと、恋愛にも関心を持っている。
また、ミオリネとスレッタの不和を察しミオリネの完璧主義を戒めたりと他人へのアドバイス自体を得意とするようである。
学園では『地球生まれのアーシアン』であるだけで、スペーシアンの生徒どころか、教師からも侮蔑される屈辱的な仕打ちを受けている。が、その度に笑って大人しく受け流している(声優ラジオでは「達観した人物」「一話の諸々の行動は善意から」とも言われており、企画書に記された簡単な紹介では「精神年齢高め」と表現されていた)。
メカが好きで、ガンダム・エアリアルに強い興味を持っており、実際に整備を行った際は高度な設計と得体の知れなさに「ミステリアス」と評した。
ミオリネ・レンブランが立ち上げた新事業に地球寮の寮生ほぼ総動員で社員になってしまう事態にも、ニカ自身は「エアリアルに触れられるなら良いかな?(要約)」と、以外にも前向きな言葉で返している。
旧型のデミトレーナーをチュチュ専用にカスタマイズしたり、推進ユニットを持っていないスレッタ・マーキュリーにジャンク品をレストアして、エアリアル用のフライトユニットを用意する等と、優秀な整備の腕を持っている。
動向
第1話から登場し、初対面は右も左も分からぬスレッタに真っ先に声をかけ、「授業見学か?」と尋ねた。
編入直後の騒動では、エアリアルを奪われた彼女に電動バイクを手帳ごと貸したり、ミオリネ・レンブランの計らいで一時復学(?)するなり早速出会うと、エアリアルの構造について盛り上がっていたりとスレッタに協力的な姿勢で信頼を得る。
一方で手帳の返却の際に彼女の処遇について詮索していた。
スレッタの地球寮入寮前後では、彼女が(下流ながらも)スペーシアンである事から寮生から入寮に難色を示されるもニカは「信頼出来るスペーシアン」だと説得するが、指折りの反スペーシアン派であるチュチュの帰寮に鉢合わせてキャンセルされたりと紆余曲折あったものの結果的にチュチュに釘を刺しスレッタを入寮させた。
チュチュの実技試験にはメカニックとして参加するが、遅効性遮光塗料を用いた視界妨害で落第となってしまう。エランとの〈決闘〉では宙間戦でのエアリアルの推進力不足が懸念された為、制作されたフライトユニットのテスト中にミオリネに「スレッタが勝利出来るのか?」と問われた際にニカは「彼女が勝利する」と全幅の信頼を置いていた。
ミオリネの起業を巡っては、“ホルダーの同伴者”としてベネリットグループの社交会に参加しシャディク・ゼネリと会話するものの、ニカの表情はどこか後ろめたさを感じさせる色を浮かべていた。スレッタとエランの〈決闘〉が行われた際には、フライトユニットについて言葉を詰まらせておりやましい事情があったからなのではないか? と思われる。
パーティの後、その最中に起こった出来事を他の地球寮生に説明する際も、マルタンが押し隠していたのかシャディクとの密会に触れられはしなかったが、彼の策略によってミオリネの事業が暗礁に乗り上げグラスレー寮との団体戦が決定後、当の本人に出会い「連絡係」と呼ばれる……つまり、地球寮におけるスレッタやミオリネの動向を彼に流していたのであろう。この行為がシャディク個人か、グラスレー社も関与しているのかは不明。
ただし、GUND-ARM Inc.の経営を巡った〈決闘〉に関しては「酷すぎます」と抗議しており、彼女自身は地球寮の仲間達の夢や目標に協力する姿勢を見せており、シャディクへの連絡も望んでしていない本心が窺える。
無事起業が認められてからは、GUND義足の運用試験では進行を務め、某レトロゲームのキャラクターを思わせるキーホルダーがミオリネに(お世辞交じりに)似合うと褒めたが……。
キャスト変更
2022年11月14日に、担当声優の宮本侑芽が「10月末ごろから体調不良が続いている」のを理由に一時休養・しばらくの活動を制限すると発表。この時点では具体的にどの作品に影響があるかは伝えられていなかったが、11月29日に『水星の魔女』公式サイトにて「第10話(12月11日放送予定)以降のニカのCVを白石晴香が代役として務める」と発表された。
交代が発表された時点で既に第8話(体調不良の発表時点では第6話と総集編)まで放送されており、ギリギリの収録スケジュールである事態が窺える。
当時は、宮本氏の一刻も早い回復を望む声が相次いだ。
尚、アニメイトタイムズによる、2023年春アニメ放映リストの中で『彼女が公爵邸に行った理由』及び『カワイスギクライシス』の両作品にて、宮本の名前が確認された他、同サイトの『水星の魔女 第2クール』でも白石と併記される形で宮本の名前が出ていたこともあり、この時点で症状は快癒に向かっていたと思われる。
2023年2月21日の公式Twitterにて、第2クールより宮本氏が正式に復帰することが発表された。
関連イラスト
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主要人物
アナザーガンダム
ALERT
警告! 直ちにスクロールを中止しなさい。
※ネタバレ注意!!
※以降から第10話以降の情報並びに〈ニカ・ナナウラ〉のネタバレが記されます! ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!
繰り返す、直ちにスクロールを中止しなさい!
ALERT
第10話以降の動向
アーシアンの勢力の一つ「フォルドの夜明け」と通信室のような場所で密談を行っていたシャディク。彼が密談を終えるとニカが待機していた。「連絡役」の真なる意味は地球寮からスレッタやミオリネの情報を探るのではなく、シャディクの指示をテロリストに伝える役だった。
元々ニカは孤児であり、本来ならば学園に通うことはできなかったのだが、「何らかの役割」と引き換えにシャディクが所有するペーパーカンパニーを後ろ盾としていたのである。ちなみに書類上の後見人となっているのは「フォルドの夜明け」のナジ・ゲオル・ヒジャ。
加えて、彼女は連絡をとっている相手の素性も知らず、テロ直前まであくまで「嫌な予感」「仕事のために使う信号パターン」程度しか知らず、テロ行為に加担しているという自覚はなかった。
購入した社用船でエアリアルを受領すべくプラント・クエタへの航海訓練を行う中、ミオリネから新規プロジェクトのリーダーを任命されるニカだったが、クエタ襲撃の際はティルが「テロの可能性」を示唆すると心配する仕草を見せていた。
襲撃部隊の一味が係留していたドックに迫るも、目前を漂う空薬莢から咄嗟に「敵」がアーシアンだと判断し、決死の行動で寮生は難を逃れるが……。
Season2以降の動向
クエタでのテロの後、学園に編入早々地球寮への入寮を希望してきたソフィ・プロネとノレア・デュノクのプロフィールを見て、彼女たちの後ろ盾が自分同様にペーパーカンパニーであったことからシャディクの子飼いであることを看破。
これ以上揉め事に巻き込まれたくないことを訴えても聞く耳を持たないノレア達に口封じのため殺害されそうになるが(この襲撃により右腕を骨折してしまう)、スレッタに助けられる。
その後、スレッタから「何か悩んでいることがあるなら話してほしい。」と声を掛けられるが、「言ったら迷惑かけるし。」と断った。しかし、スレッタから「私だってもうニカさんに迷惑かけてます。」と言われ、この件以前でもプラント・クエタでの出来事で寮長のマルタンから何とかしてあげたいと幾度も説得を受けていたこともあり、自身の正体について明かすかどうか苦悩し、揺らいでいた。
ランブルリングで2機のガンダムが乱入したと同時にフロント管理局に打ち明けようとするが、エナオに見つかってしまう。
そして、何者か(おそらくは彼)の早計によってテロ等準備罪の容疑で逮捕状が出されるものの、その時には既に行方不明となっていた(直前の描写からエナオに連れ去らわれたものと思われ、フロント管理局に拘束されればシャディクに関する情報を全てバラされる可能性がある為)。
その後シャディク隊らのアジトと思しき場所に拘束されており、「ニカの行動のせいでフォルドの夜明けが拠点にしている地球の難民キャンプがベネリットグループに治安維持の名目で襲撃され、大人も子供も沢山死ぬことになる」とニカに責任転嫁するノレアに蹴り飛ばされ、執拗に踏みつけられるリンチを受けながらも、暴力に訴える彼女達のやり方を否定する。
ノレアを制止したサビーナ・ファルディンに傷の手当を受けた際に彼女から自分達の仲間にならないかと勧誘されるが、ニカは自分がもう被害者の振りをしていられないことや、目的は正しくても手段は間違えたくないという自身の決意を伝えると共にサビーナの勧誘を断った。
その後も軟禁状態が続いており、エアリアルの奪取に失敗してペイル社からも追われる身となった強化人士5号も転がり込んでくることになる。
この軟禁状態のメンバーがその立ち位置及び関係性ゆえに視聴者からもいろいろと話題を集めることに。→水星の格付け
5号=エランの変化に違和感を抱いていたニカだが、当人からあっさりと「別人だ」と明かされ、同時に『強化人士という存在』『ペイル社の実態』『GUND-ARMの呪い』そして『ファラクトに乗れば死ぬ』という真実を知らされる。
その際、会話に割り込んだノレアに、5号が逆鱗に触れる様な発言をして両者の取っ組み合いが起き、その様子を見て怯えていた。
その後、シャディクの意向もあってか部屋のロックが解除され、3人は自由の身となる。ノレアは怒りに身を任せルブリスソーンで学園を攻撃、5号はそれを止めるためにルブリスウルに搭乗した一方、ニカはその戦闘の最中地球寮の面々と再会を果たす。
チュチュに詰め寄られそうになるもののマルタンが制止。その場でデミバーディングをチュチュ用にセッティングし、間接的に学園防衛に貢献した。
その後は地球寮に戻って学園の復旧作業やそれに伴う生徒への配給などを手伝っている。
もう一度話がしたいと言ってくれたマルタンには事が済んだら退学、自首するつもりであること、そして罪を償ったらいずれ再び学校に通い、地球と宇宙の架け橋になるという自分の夢に向かって進みたい旨を話し、和解する事ができた。
グストンが共にスレッタへ協力を求めた際には、同行していたベルメリアが議会連合の持つガンダム『キャリバーン』に関する危険性について口を噤んだところに、5号から聞いた強化人士や実験の話を出して彼女の姿勢を批判している。
クワイエット・ゼロ攻略戦にむけての準備のさい、有人式コクピットに換装したデミバーディングのバオリパックに乗ることになった。
一連の騒動が終結した後は宣言通り自首したらしく、3年後のエピローグでは、刑期を終えて出所した彼女を旧地球寮のメンバーが温かく出迎えたところから始まっている。服役中に色々資格も取っており、学園にも復学する予定。
なお、この時の彼女は髪を短く切っており、かなりボーイッシュな雰囲気になっている。
Season2以降の余談
- プラント・クエタ襲撃後にニカが学園から何者かと通信しようとするも(通信)タイムアウトで終えたばかり、あるいはそれを行えなかったであろうシーンが存在していたが、恐らく事実上の養父であるナジに(襲撃に巻き込まれた件を伏せつつ)彼女自身の無事を伝えようとしたのではないかと思われる。
- 第19話放映後、ルームウェア姿の設定画がようやく公開された。なお、公開回では着用していない。
関連イラスト(ネタバレ)
※真相判明前時点での考察による予想図
実態
闇バイトには手を出しちゃ駄目だよ!!