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三日月・オーガス

みかづきおーがす

三日月・オーガスとは、TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の登場人物。同作の主人公である。
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「ねぇ、次はどうすればいい?オルガ」
「まぁ、いいか。コイツは……死んでいいやつだから」
「俺はオルガのやりたいことをやるだけだ」

CV:河西健吾/諏訪彩花(幼少期)

人物像

オルフェンズみました


火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」の参番組に所属する少年兵にして本作の主人公。
元々はストリートチルドレンで、本編では出ていないが長井監督の発言によると「技師をしていた両親は5歳で死別し、養護施設からも出ざるを得ない身の上だった」と答えている。
その後の詳細は不明だが、引き取ってくれる大人もいなかったのか、浮浪生活を余儀なくされる身の上になっていたようで、少なくとも10歳の時点ではCGSに既に入っており、それ以前の年齢時点で生きる上での殺人も厭わない生活を送って来た為、学校にも行っていない。
有機デバイスシステム「阿頼耶識(アラヤシキ)システム」の施術を三度受け、高い空間認識能力と機動兵器操縦技術を持つ。
少年兵のリーダー格であるオルガ・イツカとは、実の兄弟以上の信頼関係で結ばれている程の長い付き合いであり、彼からは「ミカ」の愛称で呼ばれており、他の団員からは「三日月」や「三日月さん」と呼ばれている。
幼少期に殺人を犯した直後のオルガとの思い出は、彼にとって人生の原点そのものな出来事であり、それ故に「自分の命はオルガにもらったものだから、オルガのために使い切らないといけない」とする価値観が、現在の行動原理となっている。

参番組では専用のパーソナルカラー(白色)に染められたモビルワーカーに搭乗し、CGSに於けるエースパイロットの1人として扱われていた為、ギャラルホルンによるCGS襲撃の際にオルガからガンダム・バルバトスのパイロットを任せられ、以降はオルガの立ち上げた鉄華団の一員として仲間を、家族を守るべく、持てる力の全てを振り絞り最前線で戦い続ける。
CGSが鉄華団と名前を変え、最初にオルガが受けたクーデリア・藍那・バーンスタインの護衛依頼を完遂すべく、地球を目指す旅に出る。

まだ若いながらも兵士としては成熟しており、その肉体は鍛錬によって鍛え抜かれている。ただし身体の発育は遅く、オルガ達と同年代でありながら身長はタカキ・ウノら年少組と同程度かそれ以下。就学経験がない為に文字の読み書きは苦手としているが、知識が不足しているだけで頭の回転はむしろ早い方であり、また学習意欲も無いわけではない。後に字の読み書きについては、クーデリアから教わっており、二期になる頃にはかなり読んだり書いたりできるようになっていた様子。農業に対する憧れから「自分で農場を拓きたい」と将来的なビジョンを持つ(2期では給料を開園資金として貯金している描写がある)ものの、世界情勢等に関しては疎く、あくまで自分の周辺を知る程度の認識のみである。火星ヤシと呼ばれるデーツに似た果実を好み、阿頼耶識システムで酷使される脳への糖分の補給も兼ねて、待機中や小腹が空いた時によく口にしている。

あまり些事を気にしない大らかな性格の持ち主である一方で、同時に戦場育ち特有のシビアな思考も併せ持ち、敵意を向けた相手には一切容赦しない。

戦闘スタイルも非常にえげつなく、コクピットをメイスや機体の手足で踏み蹴り潰しは当たり前、果てはメイスのパイルバンカーで敵機をパイロットごと串刺しにしたりと、タービンズメンバーすら「グロい」とドン引く場面すらある(尚、コクピットの踏みつぶしは相手が仲間であるビスケットを殺した仇であり、その怒りも込めての1撃も兼ねているのだろう)。敵が心情を吐露する叫びをしても一切構わず「ごちゃごちゃうるさいよ」と冷徹に切り捨てる。

但し、それは嗜虐心ではなく「殺らなければ自分達が殺される」故の判断であり、相手を倒しても特に喜ぶ様子もない。

感情を必要以上に昂らせたり取り乱す様子もほとんど無いが、決して感情の無い冷淡な人間ではなく、仲間に対しての情は深く、相応の礼節も弁える。
自分に関係のない人間の生死には非常に淡白だが仲間、特にオルガやアトラ・ミクスタ等の自分に近しい人間が傷付けられると、仲間相手でも激昂し、傷付けた相手に強い殺意を向ける
事実、エドモントンへ向かう列車の最中にビスケットを殺害した相手が現れた時は、オルガの指示も聞かずに突撃・相手に反撃すら許さない猛攻撃を加えて撃破している。
この事実から、上記の「兵士としては成熟」とする評価は一面では正しいものの、見方を変えると「思考放棄からなる『各人・各勢力が掲げる正義』の有り様への無理解・無頓着」「クールさに隠れた年齢相応の幼さからなる『敵も自分と同じ存在』とする認識不足」にも見える(上記のビスケットの弔い合戦も、俯瞰して見ると“「敵を殺らなければ自分達が殺される」としてアイン恩人を殺しておきながら、ビスケットが殺されたら「仲間を殺した奴は許さない」とする三日月の考え”は、完全なダブルスタンダードである)。
また、仲間や協力者となった者や、裏切りはしたがその後は敵対行動を取らず、協力関係に戻った人間に関してもあっさりと認める等懐の深い所がある(ただし、裏切った上に仲間達を死傷させ、挙句の果てに自分達の前にのうのうと戻って来ながら、言い訳と責任転嫁を繰り返した裏切り者には流石の三日月も一切の弁明を認めず、射殺以外の反応を示さなかった)。

後述の通り、悩んだり思考を放棄している面があり、物事の解決手段がほぼ「障害を排除する」で帰結している。
その為、例えば「立場の異なる相手に対して、自分達の意見に同調してもらう」等の発想そのものが欠けており、クーデリアがメディアを通じて訴え、戦いを止めた時は「オルガにも出来ない」と賛辞した一方で、彼女のやり方を通じて新たな方法に理解や模索する様子はほとんどなかった。
もっとも、そんなクーデリアの様子を見て、言い知れぬ苛立ちを覚える等、全く考えない自分に対して、潜在的には何かしら思う部分もある様子。

また、自身の行動の多くはオルガに強く依存しており、オルガが下した指示の内容に対しては全幅の信頼を置いている。部隊内でも積極的な自己主張をせず、作戦会議等の場には姿を表さない場面も多かった。
オルガは「そんな三日月の眼差しに応えられる人間になりたい」と努力している一方、三日月も「オルガの右腕として足る存在であり続けたい」と思っており、戦闘で苦戦した際には「オルガの期待に応えられなかった」と思い悩む場面もあった。
更に、上記の「障害を排除する」以外に問題の解決法を持たないので、オルガや鉄華団の武闘手段への誘発・暴走を引き起こしている一因となっている。

自らを「戦うことしか出来ない」と自嘲しつつも、大抵の行為は何でもそつなくこなせてしまう天才肌であり、操縦経験のないモビルスーツを操り、実戦をこなし、携行武装やスラスター噴射圧で粉塵煙幕を張る等、とっさの機転に富み生存能力も高い。更に機体の挙動を見ただけで、過去に闘ったパイロットか否かを判別し、遺留品に残された匂いから嗅覚を頼りに持ち主を探し当てる等、多彩なスキルを有し兵士として類稀なる才能を持つ。

アニメージュ2016年1月号に公開されたインタビューによると、長井監督は「三日月は天才キャラクターでありながら異常者」と答えている。その後、ニュータイプ2016年4月号に公開された岡田麿里のインタビューでは自分がついていけない高いところにいる天才と、その天才に多大な信頼を受ける人、この2人の関係はどうなるのか。」との考えで三日月とオルガのキャラクター性が決まったという。また、長井監督はCUT 2016年4月号で「三日月は“天才の奇形性”ってのになるほどなって思ってたんだけど、『本当に幸せになっちゃいけないキャラ』」と、ガンダムエースのインタビューでは「『悪』という観点から見れば、三日月は『極悪』」と規定している。

更に平時は将来の夢である「自分の農場」の為に、作物の栽培にも繰り返し挑戦しており、本人の評価とは裏腹に決して「戦いだけの人間」でもない。
この点はハッシュにも後々認知され、後のハッシュの成長にもつながる。
戦闘に於いては刀のような繊細な武器ではなく、メイス等ある程度乱暴に取り回しても動作する武器を好んで使用する(あくまで好き嫌いの話であり、好みでない武器もその実力は一流レベル)

その一方で、ある程度采配を任されているものの、機体や装備を酷使する事態も多く、彼の乗るバルバトスはその都度細かな野戦換装や、大規模な改修を余儀なくされた。

また、グレメカ2017年Summerで小川プロデューサー曰く「三日月は生まれや育ちから視野が狭くなりがちで、戦術的な観点を全く持てなかったが故に、局地的な戦闘では無敵そのものな力を振るうものの、超長距離からの飽和攻撃等の未知な上に、真っ向からのぶつかり合いではない手段で攻められると対応しにくく、最終的にこの弱点が命取りになってしまった」と答えている。

活躍

旅を続ける中でバルバトスに対して、ある種の愛着を抱くようになる中で、クーデリアの行動に感銘を受け、彼女の背中を押すのを決意。フミタン・アドモスの死によって1人で問題を抱え込む傾向を強めたクーデリアの精神的な支えとなり、共に地球へ降り立つ。
地球で最初に訪れたミレニアム島での戦闘でビスケット・グリフォンを喪い、意気消沈するオルガを奮起させ、自らもその怒りを敵にぶつけるように、オルガと自分達の前に立ち塞がるカルタ・イシューアイン・ダルトンらと激戦を繰り広げていく。エドモントン市街地でのアインとの戦闘に於いて、自身とバルバトスとの接続を限界まで強め、右目と右腕の神経に障害を負う結果になったものの、遂にクーデリアの依頼を完遂。仲間と共に火星への帰路に付いた。
障害については阿頼耶識システムのナノマシンにより、神経系統を擬似復元が出来た為、引き続きバルバトスの専属パイロットとして活躍。当初は自身に突っかかりその後は一転して、押しかけ弟子のようになったハッシュに対し、初めは露骨にウザがっていたが、彼の成長もあり徐々に弟子格として受け入れるようになっていく。

桜農園で農業を学ぶ傍ら、鉄華団唯一無二の遊撃隊長として宇宙海賊〈夜明けの地平線団〉の討伐、アーヴラウ-SAU間の紛争への介入等様々な作戦に参加し、海賊や仲間内から「悪魔」や「鬼神」と恐れられるようになる。
火星で発掘されたモビルアーマーハシュマル」との戦闘では、バルバトスルプスのリミッターが競合し機体不全に陥る中で、阿頼耶識システムのリミッターの完全解除を敢行。

激戦の果てにハシュマルを撃破するが、その代償として右足の感覚まで失ってしまい、完全な右半身不随に陥ってしまうが、阿頼耶識システムにつながっている間は肉体機能も回復する為、その間の鍛錬によりモビルスーツを操縦できるほどの体力は維持されている。

バルバトスと接続されていない状態では1人で立つのもままならず、食事や移動に他人の介助を要する身体となるが、それでもオルガの為に自らを犠牲にする覚悟は鈍らず、戦い続ける決意を見せた(自身が半身不随となって以降は、自身を運ぶ足代わりとして、ハッシュと行動を共にする場面が増える)。

この辺りで心境の変化がいくらかあったのか、アトラ・ミクスタの想いも受け入れ「彼女との間に子供を作ろう」と考えるようになり、クーデリアの想いにも配慮を見せ、まだ見ぬ我が子の将来をクーデリアに頼んだ。
オルガが命を落とした知らせを受けた時も、一瞬茫然とはしたものの取り乱さずに『仇討ち』より『団長の遺志の尊重』を優先し「オルガの命令を守るために生き続けろ」と、他の団員に向かって啖呵を切っている。

アリアンロッドとの最終決戦では、敵に倒され死にゆくハッシュにも配慮を見せ、脱出トンネルの目処がついたのを知り、エルガーも死亡した時点で「クリュセについてそれで終わりじゃない」と、ユージンに年少のメンバー3人を連れて下がるよう強く指示。
昭弘にも一度は下がるよう勧めたが、彼の強い意思もあり2人で殿を勤めた。
ダインスレイヴで2人とも重傷を負うも、オルガとの想い出に奮起して再び立ち上がり、バルバドスのリミッターを解除し、片腕の落ちた機体で暴れ回った。
昭弘がイオクを葬って先に力尽きた後も、尚も三日月は止まらず多数のMSを撃破する。
ジュリエッタは「大義がない」と見下していた彼が見せる、鬼気迫る戦いに驚愕と困惑を露にするも、既に機体も三日月の体も限界が近づいており、その最中に彼は「目指した場所に既にたどり着いていた」事態を悟りつつ意識が混濁してゆく。
バルバトスがジュリアに迫り、コクピットハッチを飛ばされた時には既に三日月の意識はなく、アトラとクーデリアに想いをはせつつ息を引き取っていった。
その後のジュリエッタは「大義」でない動機で最後まで戦い抜いた彼の姿により、大きな心境の変化が起きる。

数年後、アトラが育てていたのは彼そっくりに育った息子だった。
「そうだ、俺たちはもうたどりついてた……俺たちの本当の居場所……だろ? オルガ」
「ああ…そうだな、ミカ」

オルフェンズ



余談

三日月は「悩む」行為が重要なファクターとして機能していた、これまでのガンダムシリーズの主人公とは違い、迷いや悩みを殆ど見せず、むしろ他のキャラクターの悩みを浮き彫りにするクールなキャラクターとして描かれており、戦闘では確実にコックピットを狙う等、情け容赦の無い戦いぶりを見せている。
しかし、三日月自身に内面での動揺や葛藤が全く無いわけではなく、行動目的の決定をオルガ等の他者に依存しているなど、「悩まない」のではなく「悩む行為自体を放棄している」ように見える面があり(クダルに「人殺しを楽しんでる」と指摘された際には一瞬動揺しているが、すぐにそれについて深く考えるのをやめている)、そのスタンスに起因する幾つもの矛盾や危うさを抱えており、決して「成長し終えている」のではなく「悩む」行為を別角度から描いたキャラクターである。
加えて歴代のガンダムシリーズの主人公と異なり、その育成経路と一般教養も乏しい為に、戦う相手の会話にマトモに答える場面が少なく、ギャラルホルンもあくまで「対峙する敵」以上の関係性しかない為、対話らしい対話も行っていない。
また、前述の阿頼耶識システムをガンダムシリーズ伝統の強化人間と解釈した場合、彼はシリーズ初の強化人間主人公と評せる(実際Gジェネレーションシリーズ初参戦作であるGENESISにおいては、阿頼耶識システムの効果は強化人間と近いものになっている)。

もっとも、前述した対ハシュマル戦においては、「オルガの言う通り後方に控えていたら、みんなを守れなくなる」との具合に、オルガの作戦に異議を唱える場面も見られている。
「オルガや仲間のためにこそ戦う」姿勢は、最後まで変わらなかったようだが、あるいはその為の指示を待つだけではなく、自分に何が出来るかを考えるようになったのは、クーデリア達との出会いで生じた変化なのかもしれない。

2016年度のサンライズ公式の年賀イラストのコラボでアイカツ!の主人公の大空あかりと餅つきを行っているイラストが公開されたが、上記の三日月の過酷な境遇や性格により、あまりに生きる世界が違う両者の組み合わせの為に話題になった。

前述の通り最終話で壮絶な戦死を遂げるが、明確に戦闘で死が描写されたガンダムシリーズ主人公は珍しく、映像作品では恐らく初になると思われる。

作中で“死んだ“り“死を思わせる描写があった”主人公としては、小説版のアムロ・レイ、小説版のカミーユ・ビダンハサウェイ・ノア、小説版のシーブック・アノーフリット・アスノが既にいる。フリットは銅像が建てられており亡くなった事実がの会話からわかるものの『戦死』ではなく『マーズレイによる病死』であると語られている。

ちなみに拡大解釈気味ではあるが、主人公=主役格MSパイロットの視点で考えれば、「ポケットの中の戦争」のバーナード・ワイズマン(通称バーニィ)も三日月の仲間と言えなくもない。

尚、三日月は相当賛否両論なキャラクターの為か、ネットニュースの記事にて『死んで悲しかったキャラクターランキング』及び、『死んでも仕方なかったキャラクターランキング』の両方にベスト5入りすると、何とも異様な立ち位置を見せた。

最終話が放送された、2017年4月2日の日本列島の夜空は彼を追悼するかのように月が「三日月」であり、放送終了後はそのツイートが多くみられた。

なお、彼の死後に生まれた三日月の忘れ形見である暁のフルネームについてだが、2017年4月9日のオルフェンズ公式イベントにて判明する。
詳しくはクーデリアアトラを参考にしてほしい。

SDガンダム外伝シリーズでは

MALKUTH_QIMURANUT 6


新約SDガンダム外伝 新世聖誕伝説では、月の民であり孤児だったが、月の悪と呼ばれるジークドミヌスに掌握された旧ギャラルホルン帝国の最強の騎士を作るために改造実験された一人だった。
悪魔の魔力を宿した機械の鎧・エイハブメイルの適応改造を施され、ガンダム族の姿である騎士ガンダム・バルバトスに変身するようになったミカヅキは、ジークドミヌスの騎士になるはずだったがギャラルホルン帝国の皇子マクギリスが悪に染まらず、エイハブメイルのガンダム達を操る呪いを解きセレネス王国に戦争を仕掛けるジークドミヌスに反旗を翻しセレネス王国の二人の王子である月光騎士ルナガンダムと月光騎士ネオガンダムが操る超機甲神ガンジェネシスがジークドミヌスを倒したが大戦の影響で月世界が崩壊していきギャラルホルン帝国は滅び帝国の人々も全滅し鉄華団は、月の民達をスダ・ドアカワールドへ避難させ、その最中にミカヅキは、ネオガンダムが機甲神エルガイヤーで地上に送らていた(実際は、エルガイヤーを操作していたのはルナガンダムだったが月世界の滅亡時、追手の攻撃によりネオガンダムが乗っていたアルテイヤーが大破しルナガンダムはネオガンダムを生かす為、エルガイヤーをネオに譲り、ルナガンダムは壊れたアルテイヤーと共にガンジェネシスから離れていった)のを目撃していて、「ネオは月世界を裏切り見捨てた」と思っていた。

そして任務後、永い眠りについていたが鎧闘神戦記から数年後、ジークドミヌスとギャラルホルン帝国が復活したのを聞いて目覚め、ラクロアに向かった。
組み込まれた宝石の力が不安定な為、人間の姿に戻っていたが機甲神伝説に出てきたジークジオンが呼んできた紅き月(正体は、太古の昔ジークドミヌスが作り上げた月に偽装したスダ・ドアカ侵攻ユニット)の影響で力を奪われた守護神サンボーンからパーツを託されその力でガンダムの姿を取り戻したミカヅキ(騎士バルバトス)は、ラクロア城へと侵入しネオガンダムに襲い掛かったが、ラクロア貴族のクーデリアを見て一瞬の隙ができてしまい仮面の騎士(正体は、ジークドミヌスに洗脳された皇子マクギリス)によってやられてしまい捕らわれの身となってしまう。
ネオがエルガイヤーでラクロア城を守る中ギャラルホルン帝国が攻めてきたことを知ると、騎士バルバトスは新たな力で敵の指揮官の機闘士ガンダム・グシオンを打ち破り仮面騎士と戦うが仮面騎士からは逃げられてしまう。その後、奇甲神デルガイヤーが強化された姿である超奇甲神クレストガンジェネシスとの戦いで太陽騎士ゴッドガンダムから授かったゴッドソードを使ってクレストガンジェネシスを撃破し力を使い果たし行動不能になったエルガイヤーを目覚めさせるためにネオガンダムとクーデリアと共に5機の機甲神を探す旅に出た。

クーデリアを護衛するために、月の民の末裔達で組織された傭兵部隊・鉄華団と共に旅に同行し、鉄華団の情報により最初はデブリ火山へと向かい機甲神2体を見つけるが、ふもとの湖でリベンジモンスザクトパスが現れ苦戦するが幻影騎士ガンダムRXF91の助言により撃破する。
次に騎士サンドロックと騎士カトルの情報を得たミカヅキ達は、ドルト砂漠へ向かい機甲神2体を見つけるがギャラルホルン帝国の機騎士ガンダム・キマリスの攻撃を受けてしまう。苦戦を強いられている一行の前に、騎士ガンダムスティメンが現れ、彼の機甲馬車をヒントに騎士バルバトスがパワーアップしギャラルホルン帝国を撃退することに成功した。

そして最後の機甲神ギガンティスが眠るというエドモントン国の機兵の谷へ向かったが、鎧闘神戦記に暗黒卿マスターガンダムがエルガイヤーを除く5体の機甲神を奪い操っていた影響がまだ残っていた機甲神ギガンティスが暗黒機甲神ダークギガンティスに変化しており4体の機甲神を仮面の騎士が操りミカヅキ達を苦戦させるが、クーデリアがバルバトスに説得しネオに力を貸すミカヅキ、その時サンボーンから託されたパーツの力によって機甲神ギガンティスは、浄化され5体の機甲神が味方になって奇甲神デルガイヤーから変化した奇甲神オービターミリオンを撃退する。

ラクロア王国への帰還の途中、鉄華団の村へ立ち寄ったミカヅキ達は、ミカヅキの仲間、アキヒロとシノを目覚めさせ、更に鉄華団に協力する傭兵集団・タービンズを仲間にする。
しかしギャラルホルン帝国が襲撃に来る。援軍に現れた騎士団長ドモンが足止めしている間に、機甲神と共にラクロア王国へ帰還するがラクロア城は、紅き月の影に覆われ、ギャラルホルン帝国の襲撃を受けていた。アキヒロ、シノは、ガンダムに変身して、傭兵達と共に戦うがミカヅキは、ガンダムに変身することができず、クーデリアにも危機が迫る。

その時、神聖騎士ウイングが現れ仮面の騎士のマスクを破壊し皇子マクギリスを正気に戻すのであった。洗脳の解けた皇子マクギリスは、ギャラルホルン帝国と戦うが、「敵だった者と一緒に戦うのは面白くない」と言っていたミカヅキだったが、クーデリアのペンダントから現れた映像によってギャラルホルン帝国がジークドミヌスに操られていて共に戦った真実を知ると、マクギリスを理解しミカヅキが共に戦う決意を固めると、サンボーンから預かったパーツにクーデリアのペンダントが吸収され、ミカヅキはバルバトスルプスへと変身しメタルモンスターバグラスタルに変化した司令官ラスタル(その正体は、ジークドミヌスの傀儡で月の裏側に生息するメタルモンスター親バグから派生した種子メタルモンスター子バグが人間に擬態した姿だった。)へと挑む。
そして、五つの機甲神のエレメンタルパワーで復活したエルガイヤーを鉄華団がゴッドソードの黄金魂を扱えるように改造し機甲神エルガイヤーRは超機甲神ガンジェネシスRへとパワーアップしバグラスタルギガを打ち倒すのだったが、戦いの中ラクロアに急接近してきた紅き月に奇甲神オービターミリオンが合体して紅き月に、ラクロア城とミカヅキ達は飲み込まれてしまうのだった。

ヴィーンゴールヴ界に取り込まれてしまったミカヅキ達は、ジークドミヌスがいるグラズヘイム城へ向かい、マクギリスは、奇甲騎士バエルを倒しエイハブメイルの力を取り戻し機皇騎士ガンダムバエルへとなり機騎士ガンダムキマリスヴィダール(騎士ガエリオ)を洗脳から解放しミカヅキ、アキヒロ、シノ、マクギリス、ガエリオの5人は鉄血騎士としてジークドミヌスに戦いを挑み、ミカヅキは五つのエイハブメイルの力を一つに集結させて鎧に宿る悪魔の力を極限にまで高め巨大化した鉄血魔神ガンダム・バルバトスルプスへと変身し、機重奇神ジークドミヌスを撃破する。
ミカヅキは、鉄血魔人としての姿を失うがクーデリアの持つペンダントの力によってバルバトスのエイハブメイルは、機重奇神ジークドミヌスの残骸を取り込み甲鉄騎士ガンダム・バルバトスルプスレクスに変化、騎士として蘇った怨骸騎士ジークドミヌスを打ち倒した。
戦いの後ミカヅキは、サンボーンのパーツを神としての力が戻った神聖騎士ウイングに返してネオに月世界を復興させる力を持つクーデリアのペンダントを託し、月には戻らずスダ・ドアカと仲間たちを守るため地上に残った。

本編では戦死してしまったが、SDガンダム外伝シリーズでは、三日月を含め主人公サイドは全員生存しており、ギャラルホルン側は、ラスタル以外生存して洗脳から解けて味方になっている。本編のバルバトスルプスレクスは、最終決戦時にレギンレイズ・ジュリア(最終決戦仕様)に敗北したが、新約SDガンダム外伝 新世聖誕伝説での最終決戦時では、レギンレイズ・ジュリア(最終決戦仕様)モチーフの怨骸騎士ジークドミヌスに勝利した。

SDガンダム外伝での台詞


「許さない、裏切りの王子ッ!!」
「グシオン……お前昔からうるさいんだよ……!!」
「機甲神エルガイヤー……ネオガンダムか……!」
「突き刺す!いや、叩っ切る……!」
「キマリス!たっぷり借りは、返してやる!!」
「邪魔だな。さっさと終わらせる!」
「生きている奴は、誰も死なせない!」
「我らの絆、鉄より固く、血よりも濃し!」
「お前を倒し、俺たちの居場所を掴むんだ!」

付属コミックより

「探したぞネオ!死して罪をあがなえ!貴様の裏切りは、一日たりとも忘れん!」
「月の王族の面影を残すあなた(クーデリア)は、まさしく月の末裔!」
「そしてネオ…月の民を見捨てて逃げたお前を絶対に許さん!」
「ギャラルホルン帝国は、一人たりとも生かしては、おかない!」
「(リベンジモンスザクトパスの攻撃をミカヅキを守るためにかばったネオに対して)月を見捨てた裏切り者のネオガンダムに借りを作るとは!だがこの敵は強いっ!今の力では勝てない!!」
「機甲神が力を与えてくれた!?(幻影騎士ガンダムRXF91の投げた剣を見て)炎の剣!?すさまじき炎と機甲神の力、思い知れ!」
「(機騎士ガンダムキマリスに苦戦しているミカヅキに協力して戦うネオに対して)断る!まるでステイメンのようだ…(ステイメンの機甲馬車を思い出し)ステイメン…?機甲神の周りの鉱石を俺のエイハブメイルの錬金術で…装甲馬車を作り上げてみせる!」
「俺一人で勝てるさ…ぐっ!(ネオが手を差し伸べた際)お前(ネオ)の助けは、いらない!」
「(機甲神が操られたを見て)悪に落ちたというなら全て打ち壊すのみ!(ネオが機甲神を壊しては、世界を救うことができないに対して)協力!?俺は、まだ貴様(ネオ)を信じ切ったわけでは、ない!」
「(ネオとの共闘を断るミカヅキに代わって戦おうとするクーデリアに対して)クーデリア!?しかし…っサンボーンに与えられたパーツが光る!?新しい力が湧いてくる!」
「新たに目覚めし力よ!四体の機甲神を浄化せしめよ!」
「(騎士団長ドモンの戦神機キングシャッフルが敵の機兵サンダーゼウスを食い止めている間にラクロアに行こうとするネオに対して)俺は、貴様(ネオ)のように仲間を見捨てない!(アキヒロとシノに機甲神をラクロアに届ける事を言われ)くっ…」
「(仮面の騎士にやられたシノを見て)シノ!くそっ!なぜ俺は、今バルバトスになれない!?(助けに来てくれたウイングを見て)神聖騎士ウイング!?真実だと…!?」
「(洗脳から解けたマクギリスがバグラスタルに攻撃されてクーデリアがマクギリスを助けてあげてに対して)敵だった奴をか!?(クーデリアのペンダントから出た過去の映像を見て)そうだったのか…(バグラスタルに対して)これが俺の新しい力!!」
「(ガンジェネシスRがバグラスタルギガを倒したのを見て)何とか敵をしりぞけたか…(その直後にクーデリアと共に接近してきた紅き月を見て)月がとても近くに!?なんだこの邪悪な力は!?月に吸い込まれる!!」
「(ミカヅキのエイハブメイルに宿る悪魔の力が暴れて鉄血魔人に変化したのに対して)だが…屈しない…今度こそ…守ってみせる!!」
「(紅き月の力場が崩れ脱出し)終わったな…(騎士として蘇ったジークドミヌスに対して)俺たちをもてあそび国を滅ぼし…それでも足りずにまだ不幸を広げるつもりか?」
「俺たちの故郷は、二度とお前(ジークドミヌス)の邪悪で染めさせない!」
「俺は、まだお前(ネオ)のすべてを認められない…だが…これ(クーデリアのペンダント)を託す値するとは、思えるようになった…」
「それに俺は、この地(スダ・ドアカ)に守りたいものがある」
「また会おう月の王国セレネスの新たな王…ネオガンダム!」

関連イラスト

三日月可愛い
Target
青い悪魔
何人殺せばいい?


最終回
あと何人殺せばそこへ着ける?
無題
落書



関連項目

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 鉄華団
ガンダム・バルバトス ガンダム・バルバトスルプス
ガンダム・バルバトスルプスレクス

オルガ・イツカ ビスケット・グリフォン 
ユージン・セブンスターク 昭弘・アルトランド ノルバ・シノ
タカキ・ウノ ハッシュ・ミディ

ミカクー ミカアト
クーデリア・藍那・バーンスタイン アトラ・ミクスタ

主人公 少年兵 エース
すげえよミカは 何これ?

シロー・アマダ フリット・アスノ アセム・アスノ…子持ち主人公という点が共通。

旋風寺舞人…あらゆる意味で対照的、黒幕の画策した悲劇のエンディングを覆した勇者。なお、鉄血は鉄華団が企業である為か共演する可能性は高いと言える
刹那・F・セイエイ…孤児にして少年兵である等の境遇こそ似た者同士であるが、こちらは乗るMSが冠している名が『天使』である、また闘いの果てに自ら動けなくなるまで退化した三日月に対し、こちらは人を超える存在へと昇華した点で対照的である。
時透無一郎中の人&無表情繋がり。こちらも戦闘特化している点も共通。
黒田ミカヅキ名前繋がりかつ幼少期の中の人が声を担当している。
界塚伊奈帆…こちらも普段から冷静どころか淡々としたマイペースな性格、それでも時折感情を表に出す点などがあるロボットアニメ主人公。しかし機体は量産機どころか訓練用、頭脳はインテリな方で緻密な作戦を練って工夫して戦う、敵は火星の国家と軍勢など、真逆な部分も多い。

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