概要
本作の世界では火星のテラフォーミングが済んでかなりの年月が経過しており、火星にはいくつかの都市や農業プラントが点在する。
その中の自治都市の一つで、本作の主要な舞台の1つとなっている。
クーデリア・藍那・バーンスタインの生家や、のちに彼女が設立したアドモス商会も市街地に存在する。
本作開始時点では地球の経済圏「アーブラウ(ロシアや北米地域一帯)」の植民地であり、自治権には制限がついている。
住人のID管理もアーブラウで行われている。
街にはオフィスビルや住宅が立ち並び一見栄えているように見えるが貧富の差は大きい。
厄祭戦後の火星都市の例に漏れず、地球の植民地支配の吸い上げや火星資源の枯渇で貧富の差が拡大し、路地裏にはスラムが出来て多くの孤児がたむろし治安が悪化している。
裕福な層は学校で10代のうちにかなり専門的な修学もできるようだが、貧しい層の年少者は小学校にも通えず読み書きもできないためまともな生活ができず、生きるため強盗殺人に手を染めたり劣悪な環境の店や企業で働かされている者も多い。
このような状況から独立運動が活発化しており、デモなども起こっている。
郊外には農業地帯やハーフメタル鉱山がある。
CGS(のちの鉄華団)本部もクリュセから車でしばらく行った場所にある。
本編から数年後には火星の自治が大幅に拡大し、他の都市とともに「火星連合」が結成された。
余談
名前の由来は火星に実際に存在している「クリュセ平原」から。エーゲ海のタソス島の古名から取られた名前。
また、ゲーム「世界樹の迷宮5」にもブラニー族の故郷として「クリュセ大草原」という地名が存在し、世界樹の迷宮5の舞台が火星なのではないかと様々な考察がされている。