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時透無一郎

ときとうむいちろう

漫画「鬼滅の刃」の登場人物。
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概要

鬼殺隊の頂点に立つ剣士「柱」の一人。「霞柱」の二つ名を持つ。
腰に届くほどの髪を伸ばした小柄で中性的な少年。
髪色は黒から毛先にかけて青のグラデーションになっている。
両サイドにでっぱりのある妙な髪型だが、ツーサイドアップなのか、そういう癖なのかは不明。
瞳は淡い青で虹彩がハッキリとせずぼんやりとしている。
服装は柱の中では珍しく鬼殺隊共通の背中に「滅」の字を背負った隊服をそのまま着用しており、脚絆も装着していない至ってシンプルな出で立ち。サイズが合っていないのか少々ダボついている。
炭治郎曰く、「自分より小柄で年下」。茫洋とした性格で、炭治郎が斬首されるかどうかという「柱合裁判」の緊迫した場においてさえ、「あの雲の形、何て言うんだっけ」などと関係ないことばかり考えており、「すぐに忘れるから」という理由で炭治郎の処遇については興味のなさそうな様子であった。

そんな彼もお館様である産屋敷耀哉の前では、他の「柱」同様に礼節を尽くしており、不死川実弥と一悶着起こして退席しようとしない炭治郎には、「お館様のお話を遮ったら駄目」と指弾術らしき技で玉砂利を浴びせて追い払った。

宇髄天元によれば、刀を握って二ヶ月で柱まで昇格した天才剣士。
使用する型は風の呼吸の派生である霞の呼吸で、日輪刀の色は白。






!!!単行本未収録部分ありネタバレ注意!!!






炭治郎が上弦の陸との戦いによって破損してしまった刀の修復のため刀鍛冶の里に訪れた時に、時期を同じくして剣術の特訓の為に里に来ていた時透と居合わせる。

行動基準は自身の考える優先事項に基づいており、それを邪魔する者に対しては相手が何者だろうと容赦のない言動を取り、場合によっては実力行使も辞さない。
「一人を守って時間を浪費するよりも、数十人の命を守る方が先」・「責任の重い柱とそれ以外の人間との時間の重さは平等ではない」と言った冷静で合理的な思考をする反面、物言いに遠慮や気遣いが無く、人との接し方に難がある。炭治郎曰く「正論だけど配慮に欠けていて残酷」。
ただ、これらの言動はあくまで「鬼の魔の手から人命を守る」という鬼殺隊の理念に則ったうえでのものであり、自己中心的・利己的な性格というわけではなく、匂いで感情を読み取る炭治郎も悪意を一切感じることはなかった。いささか過激な一面こそあるものの、無辜の民を守る鬼殺隊としての使命感・正義感は強く、鬼の攻撃から非戦闘員を庇う際には躊躇いなく自身を盾にするなど、幼いながらも鬼殺隊の柱として相応しい人物。

また、お供の鎹烏によると、日の呼吸の使い手の末裔であるらしく、その実力は未だに未知数。

一方で、過去に何らかの理由によって全身に大怪我をしたことで記憶喪失となっており、さらに頭に霞がかかったように物事をすぐに忘れてしまう後遺症を負っている。
柱合会議での炭治郎の処遇についての態度も、どうでもいいからというよりは本当に忘れてしまうためだったと思われる。
そのため「失った記憶は必ず戻る 心配いらない」と励ましてくれた産屋敷の存在を心の支えにしており、彼が認めてくれた柱としてその責務を果たすという意思がとても強い。
わずかに残った記憶の中の声と、炭治郎との言葉が被った際には、年相応のリアクションを見せ動揺したことから、彼の一見すれば冷たい性格は、記憶を失ったことによる副作用かもしれない。
また、これも記憶喪失の影響か一人称が「僕」「俺」で安定せず、時折急に口調が荒々しくなる場面も見受けられる。



全集中 霞の呼吸

霞の呼吸は風の呼吸から派生した呼吸であり、日輪刀の色は白色となる
攻撃の際には霞みがかった霧の様なエフェクトが描かれる

壱ノ型 垂天遠霞(すいてんとおがすみ)
玉壺の血鬼術「水獄鉢」に囚われた際に繰り出した突き技

弐ノ型 八重霞(やえかすみ)
体幹を大きく捻り、瞬時に幾重もの斬撃を繰り出す技

参ノ型 霞散の飛沫(かさんのしぶき)

肆ノ型 移流斬り(いりゅうぎり)
相手の足元に滑るように潜り込み、斜めに斬り上げる技
名の由来は「移流霧」という実在する気象現象と思われる

伍ノ型 霞雲の海(かうんのうみ)

陸ノ型 月の霞消(つきのかしょう)

漆ノ型 朧(おぼろ)
動きに大幅な緩急をつけ敵を撹乱する技



日輪刀

柄は緑、鍔は金縁の四角を重ね合わせたデザイン。霞の呼吸の白い刀身に柱の刀特有の「悪鬼滅殺」の文字が彫られている。
担当刀鍛冶は鉄穴森だが、一番最初の担当は鉄井戸。
鉄井戸は無一郎を柱の剣士としてではなく、家族も記憶も失った天涯孤独の子どもとしてその身を案じており、無一郎の不安や血反吐を吐く努力について理解していた。自身の老い先が短いことを悟って後の担当刀鍛冶に向けて無一郎に合った刀を作れるよう手記を遺していた。
縁壱零式との闘いで折れてしまってからは代わりとして人形の刀を使用していたが、119話からは鉄井戸の書きつけ通りに鉄穴森が新たに作り直した刀を使用している。
記憶を取り戻した無一郎は鉄井戸のことも思い出し、刀鍛冶に対して感謝の気持ちを述べることができるようになった。
「ありがとう 鉄穴森さん」
「鉄井戸さんごめん 心配かけたなあ だけど俺は もう大丈夫だよ」



鎹烏

鎹烏の中では珍しいメスの烏。マツゲが長い。
主人である無一郎に対してモンペのような愛情を向けており「アノ子ハ天才ナノヨ!!アンタ達トハ次元ガ違ウノヨ ホホホホ!!」とウチの子自慢を繰り広げ、無一郎が日の呼吸の子孫であることを炭治郎に明かした。
記憶の遺伝について語る炭治郎を「非現実的ィ」と真っ向から否定したが、正直言葉を話す烏の方がよっぽど非現実的である。
匂いで感情を読み取れる炭治郎からは「(無一郎と比較した上で)あの烏は全力で悪意あるな・・・すごい下にみてる俺を」と語られていた。
炭治郎の烏とはすこぶる仲が悪い。



過去

希代の天才剣士である無一郎だが、生まれは剣士でも何でもなく、杣人で生計を立てていた。人里離れた山の中に住むごく平凡な家庭だった。
しかし、無一郎が10歳の時に母が具合が悪い中無理を通して肺炎となってしまい、それを治すために父が嵐の中薬草を取りに行った最中、崖から落ちて死んでしまう。母もその後すぐに病が悪化し後を追ってしまった。
11歳にして両親を失ってしまった無一郎は、その後唯一残った肉親である双子の兄・有一郎とともに暮らすことになった。

幼い双子二人っきりでの生活。兄は無一郎と瓜二つの外見をしていたが性格は正反対で、言葉のきつい性格だった。
「情けは人のためならず。誰かのために何かしてもろくなことにならない」と両親の行動を批判した有一郎に対し、無一郎は「人のためにすることは巡り巡って自分のためになるって意味だよ」とかつて父が言っていた言葉を返していた。この言葉は106話での炭治郎とのやりとりと酷似しており、無一郎がこの言葉に反応し、動揺していたのはこの過去のやりとりが一瞬甦り心が揺さぶられたためと思われる。(その後、結果的にこの言葉がきっかけで小鉄を救うこととなり、記憶が甦る道筋を作った)
春、産屋敷の御内儀・あまねが双子の家を訪ねる。自身の家系を「始まりの呼吸の子孫」であると伝え鬼殺隊に誘うあまねだが、有一郎が追い返してしまう。
無一郎は「鬼に苦しめられている人たちを助けてあげようよ」と鬼殺隊に有一郎を誘うも、有一郎は激高する。他人のために自身の命を落としてしまった両親を見ていることしかできなかった有一郎は、そんな両親にそっくりな無一郎まで失ってしまう恐怖があったのかもしれない。しかしそんな有一郎と無一郎は次第にすれ違い、まったく口を聞かなくなってしまう。あまねはその後も足しげく通っていたが、有一郎が追い返し続けたため双子が鬼殺隊の誘いに乗ることは無かった。
季節は変わり夏の深夜、熱帯夜のため戸を開けて寝ていたところ家に鬼が襲撃し双子を襲った。片腕を失い蹲る有一郎とそれを支える無一郎。鬼の「いてもいなくても変わらないようなつまらない命なんだからよ」の言葉に未だかつて感じたことのない激しい怒りを感じた無一郎は、その後我を忘れ一介の木こりの子どもであるにも関わらず恐るべき力で鬼を返り討ちにする。丸太や杙や大鋏、大岩などあらゆる道具を使い鬼を滅多打ちにするが、結果的に日光により鬼は消滅した。この時の異常な戦闘力は、無意識のうちに日の呼吸を使っていたのか、既にこの際に痣が発現していたのかは未だはっきりしていない。
有一郎は今わの際で「どうか弟だけは助けてください。弟は俺と違う心の優しい子です。人の役に立ちたいというのを俺が邪魔した」と弟の無事と安寧を神仏に祈り、逝ってしまう。
このあまりもの出来事に心身ともに深いショックを受けた無一郎は記憶喪失となり、更に新しいことを覚えていることもままならない状態となってしまったのだった。
その後は産屋敷家に保護され、鬼殺隊に入り2か月という驚異的なスピードで柱となった。

記憶を取り戻した無一郎はかつての記憶喪失だった頃の自分を有一郎に似ていた気がすると語っており、有一郎のモノローグを加味すると、有一郎の「無一郎を守りたい」という思念が死の淵に無一郎と手を触れ合わせたことで移り、記憶を失った無一郎が無意識に兄の人格をトレースして精神安定(防衛機制)としていた。一人称がぶれていたのもそのためと考えられる。
本来の彼は、他人のために無限の力を出すことができる優しい性格をしており、そういう意味では炭治郎と似た性格であると言える。(118話ではそんな彼の過去や本来の性格が明らかになり、覚醒して炭治郎と似たような痣を発現させたためまるで主人公のようだという感想が多く散見された)
記憶を取り戻した後でも無一郎の一人称は「俺」と「僕」で混在している。しかし以前のような不安定さは見られず、無邪気な子ども特有の残酷さ、優しさを併せ持った、双子を統合した自己を確立したと言うべきか。

記憶を取り戻し、痣を発現した無一郎の戦闘力は凄まじく、上弦の伍「玉壺」の本気を持ってしても傷一つつけられない程。圧倒的な速さは玉壺を大きく上回り、一撃で頸を落としている。
これには玉壺自身も「異常事態」と捉えており、上弦の陸の戦いを踏まえるとその差は歴然である。相性はあれど、いかに無一郎が鬼側にとって脅威の存在であるかを物語っている。
しかし無一郎の強さの背景には、僅か2ヶ月で柱まで上り詰める程の天性の才能もあっただろうが、それ以上に記憶を失いながらも心の奥底にずっと残っていた鬼に対する底知れない「怒り」が、彼に血反吐を吐くほどの努力をさせた結果でもある。


余談だが、無一郎の父親は炭治郎と同じ「赤い眼」をしており、外見もどことなく似ている(無一郎が炭治郎と父の幻影を重ねる描写がある)ため、時透家と竈門家には何らかのつながりがあるのではないかと言われている。










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