概要
アリアンロッド艦隊に同行するギャラルホルンの研究開発チームが、レギンレイズをベースに開発した高機動試作型モビルスーツ。
パイロットはジュリエッタ・ジュリス。ハシュマルとの戦闘の後、ラスタル・エリオンの剣としてより強くありたいと願いテストパイロットに志願した経緯を持つ。
なお、機体名称の「ジュリア」は、ジュリエッタがテストパイロットに内定した後、開発チームのヤマジン・トーカによって命名された。
グレイズに対するシュヴァルベ・グレイズと同じく扱い易さや汎用性を犠牲にしつつ機体性能の追求が行われており、複数の推進機関を増設した結果操縦には高い練度が必要となり、乗り手を選ぶ機体として完成している。
実戦に於いては僚機との連携よりも単機での運用に重きが置かれ、そのコンセプトの根底にはグレイズ・アインの戦闘データが反映されている。
脚部フレームの延長やそれによる機体の大型化や生物的な挙動を可能にする設計もそこから得られた物だが、陸戦型であったグレイズ・アインに対してレギンレイズ・ジュリアは宇宙空間での運用を想定しており、更に延長された脚部は外装式であり接地時には折りたたまれフライトユニットにマウントされるなど、設計思想の異なる面も多い。
主に想定されている戦場は無重力圏だが宇宙専用機というわけではなく、延長脚部を外して接地用の足を露出させれば地上でも運用可能(この形態は「Gジェネレーションクロスレイズ」では「レギンレイズ・ジュリア(地上戦仕様)」という名前で登場している)。
基本フレームはレギンレイズとほぼ同じため互換性もある程度残されているようで、右手を通常のレギンレイズと同じ5本指に換装してレギンレイズ用の武装を持って出撃したこともある。
実戦では攻撃力よりもむしろその堅牢な機体構造から来る高い生存性が吉と出た場面が目立ち、ベテランのアミダ・アルカのコックピットへの正確な攻撃を受けたりダインスレイヴ隊の一斉射撃に巻き込まれてもパイロットのジュリエッタの生命を守った。
さすがにガンダム・バルバトスルプスレクス相手にはあわやのところまで追い詰められたが、最終決戦時に大破したバルバトスルプスレクスと対峙して唯一無事だった機体でもある。
機体データ
型式番号 | EB-08jjc |
---|---|
全高 | 29.9m |
本体重量 | 43.3t |
動力源 | エイハブ・リアクター |
使用フレーム | レギンレイズ・フレーム |
武装 |
|
パイロット | ジュリエッタ・ジュリス |
武装
ジュリアンソード
両腕部に固定された長剣。
刀身はワイヤーで接続されており、切断能力に長けるソードモードから蛇腹状のウィップモードに移行する事が可能。
また、連結部分をスライドさせる事で刀身そのものを回転させるなど、用途に応じて攻撃手段を自在に変える事が出来る。
先端部とワイヤーにはグリムゲルデのヴァルキュリアブレードに用いられている物と同じ希少金属が用いられており、電気信号によってワイヤーの軌道をコントロールする事で自在な斬撃を繰り出す事が出来る。
バルカン
フライトユニットに備えられている機関砲。
主に牽制などに用いられる。
脚部クロー
接地時に脚部延長部分を収納した際に露出するクロー。
ランディングギアとしての意味合いが強いが、敵の動きを封じる際にも使用される。
脚部ブレード
脚部先端に設けられたブレード。
グレイズ・アインのドリルキックと同じく延長された脚部のリーチを活かす為の装備。
専用大型ソード
物語終盤で登場した新武装。
レギンレイズ用に開発されていた、手持ちの剣。
先端にジュリアンソードと同じ希少金属が用いられている。
専用大型シールド
ソードと同じく、レギンレイズ用に開発されていた盾。
両サイドに機関砲を2門内蔵している。
また、アンカーを内蔵しているが劇中では未使用(後述のプラモデルでは再現)。
立体物
HGIBO 1/144「レギンレイズジュリア」としてラインナップされている。
レギンレイズをベースにジュリア用の武装パーツとスタンドが付属しており、特徴であるジュリアンソードはソードモードとウィップモードの二種が収録されている。また、軟質樹脂のためウィップモードの表情付が可能。
また、プレミアムバンダイ限定商品「ギャラルホルン アリアンロッド艦隊コンプリートセット」にも、前述のHGIBO 1/144「レギンレイズジュリア」が同梱されており、こちらはジュリアンソードがメタリック成形色に変更され、更に最終決戦仕様として新規造形の大型ソードと大型シールドも付属している。
関連項目
ガンダムシリーズラスボス機
グレイズ・アイン→レギンレイズ・ジュリア→ディザスターガンダム