「ラスタル様のために!」
CV:M・A・O
人物像
ギャラルホルンの月外縁軌道統合艦隊アリアンロッドに所属するモビルスーツパイロット。
身寄りも無く、家柄・階級を持たないがその高度なモビルスーツ操縦技術を艦隊司令のラスタル・エリオンに見込まれアリアンロッドにスカウトされた経緯を持つ。
アリアンロッドの中でも特に優秀なパイロットにしか支給されないレギンレイズを専用にカスタマイズし、使用していることからもその操縦技術の高さをうかがい知ることが出来、鉄華団の三日月・オーガスとも真正面から斬り結ぶことが出来る数少ない人材でもある。
彼女の機体はいずれも高機動に調整され、一撃の威力よりも連撃によるダメージ蓄積による撃破を主体とした装備を主とする仕様となっている。
その経緯からラスタルに対する忠誠心は非常に強く、彼の為に行動することを信条としており、ガラン・モッサのことも、自身に戦闘技術を教えた恩師である事から「ひげのおじ様」と呼び慕う。
しかし当初はやや頭が固く、ラスタルやガランなど、尊敬する者に対する崇拝が行き過ぎ、却って彼等の真意を理解出来ていない面があり、当のラスタル本人からも「自分も胡散臭い大人だ」との表現で窘められたこともある。
一方で余り深く物事を考えず、指に止まった蝶を何の疑いも無く口に入れるなど、自由奔放な野生児といった印象が強く、その性格をしてイオク・クジャンからは「猿」とも揶揄されており、対するジュリエッタもイオクには邪険な態度で接している。
しかしながら、敵味方問わず会話の際は常に敬語を用いるなど、出自に反して相応の礼儀作法は弁えており、座学も手を抜かずギャラルホルンの兵士にとって常識とされる知識も持ち合わせている。イオクに対してもキツい態度を取りつつも助けることもあった。
アーヴラウとSAUとの紛争によってガランが命を落とした報を受け、鉄華団に対する敵対心を強めるが、その一方でヴィダールとの交友から、次第に彼の価値観に影響を受ける様になる。
また、ハシュマル戦に於いて阿頼耶識のリミッターを開放した三日月とガンダム・バルバトスルプスの戦闘能力を目の当たりにしたことにより、自身をより強く鍛えるべくレギンレイズ・ジュリアのテストパイロットに志願した。
この際ラスタルからは渋られたものの、あくまで彼への忠誠故であることを強調して何とか許可を貰っている。
そして実戦テストの名目でイオクによるタービンズ襲撃作戦に参加し、アミダ・アルカと交戦するが、戦士としての技量だけでなく、覚悟の差を見せつけられ、機体の装甲の厚さで致命傷にはならなかったものの終始圧倒される(ジュリエッタ曰く「五回殺された」)。その際アミダに「誰かの背中に頼ってる様じゃアタマは張れない」と啖呵を切られ、覚悟の違いも見せつけられる。
その直後にイオク隊の攻撃でアミダが命を落としたことにより、彼女を超えることが出来なかった悔しさと、彼女に自分が倒されなかったことへの安堵という複雑な感情を抱いた。
その後、クーデターを起したマクギリス・ファリド討伐の戦いにおいてラスタルから直々に三日月を抑える役を任される。
仮面を外したガエリオ・ボードウィンの助言とラスタルからの信頼から、虚勢を張ること無く自らを三日月より弱いと認めた上で任務遂行のためにガンダム・バルバトスルプスレクスと激闘を繰り広げる。その最中にノルバ・シノが駆るガンダム・フラウロスによる旗艦への砲撃を阻止した後、引き続きバルバトスと交戦し、敗北こそ喫したもののバルバトスを足止めする任務を全うした。
この戦闘で重傷を負ったが一命は取り留めており、三日月の強さを再認識すると共にその強さと戦い方の異質さも実感し、「人間」として強くなる決意を固めた。
最後に再び三日月と対峙し、「人間」でない強さを持ち、「大義」も無く戦う存在として理解出来なかった彼が瀕死の状態ながら奮戦し、自らの眼前で事切れたのを目の当たりにして、彼が戦場でしか「人間」として生きれない人物だったことを理解する。
数年後髪も伸び、ラスタルに付き従い、三日月を倒した影響で「悪魔を討った乙女」としてラスタルの後を担う人物と見做されるほどの立場となる。
ラスタルの清濁併せ呑むやり方や、最後の三日月との戦闘で心境の変化も起き、自分と違う立場の者達を人間として認める度量を身につけていた。
また、療養中のガエリオとは彼を見舞う交流は続けている。
SDガンダム外伝では
『新約SDガンダム外伝 新世聖誕伝説』では機体のレギンレイズ・ジュリアが怨骸騎士ジークドミヌスとしてラスボスに抜擢されているので主君であるラスタル・エリオン(司令官ラスタル→メタルモンスターバグラスタル→メタルモンスターバグラスタルギガ)を傀儡にして主逆反転の末のラスボス抜擢と誤解されたことがあるが、ジュリエッタ本人はガエリオモチーフのキャラである騎士ガエリオ配下の名前も設定されていない不愛想な従士としてガエリオのカードの背景にしか存在しておらず、無論単独のカードも無い。鉄血出典キャラで唯一の死亡退場となったラスタルとは異なり生存している。
機重奇神ジークドミヌス(モチーフはハシュマル)自体は月に潜む悪として悪行の限りを尽くし一度は倒されるものの怨骸騎士ジークドミヌス(モチーフはレギンレイズ・ジュリア)として復活したが最期は三日月によって倒されるという結末を迎えた。
因みにジークドミヌスの配下はグレイズ、レギンレイズ、ゲイレール・シャルフリヒターというアリアンロッドに所属するMSの他にガルム・ロディがいたりする(一応、放送終了後に一部のアリアンロッドのファンの間で広まった「鉄華団と交戦した組織はアリアンロッドと助け合う関係だった」という根も葉も無い噂があるが)。
Gジェネレーションでは
クロスレイズで初参戦。
初期パラメータは格闘・反応共に280と非常に高く、それら2本が揃って伸びる。
最終的に格闘・反応は三日月以上に育つが、射撃と守備はアトラ・ミクスタと同程度と両極端。
覚醒していない格闘特化キャラクターなので原作そのままにレギンレイズ・ジュリアと好相性。
それ以外に乗せるならシェンロンガンダム系列の機体やガンダムエピオンといった有射程格闘持ちを優先させてあげたい。
関連項目
ラスタル・エリオン イオク・クジャン ヴィダール ガラン・モッサ ヤマジン・トーカ
レーン・エイム:彼もジュリエッタと同じく単独の力ではないが所属している軍のバックアップもあり、物語上主役のガンダムを撃破する作戦の中核を成しそれを成功させた。
ハマーン・カーン カテジナ・ルース:最後まで主人公陣営に立ちはだかった女性パイロット
Dr.ドップラー:人間の真似をして蝶を食べたロボット。
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