概要
改造ボディ時パワー:17400rp スピード:18000rp
老人科学者型レプリロイド。
カードダスオリジナルストーリーである『ロックマンX メガミッション』が彼の初登場。当時は謎のマッドサイエンティストという設定でその謎が今作で明かされる。
漫画版ではケイン博士とは友人だった(後述)。
人類とレプリロイドが共存する平和な世界を目指し、機械・コンピュータ・ネットワークについての研究を行っていた。
シグマウィルスを知りワクチンプログラム(抗体ウィルス)を開発した。が、その後の研究の過程で自らがシグマウイルスに感染してしまった。
シグマに操られたドップラーはまず自分を戦闘用レプリロイドに改造、次に彼が建設したドッペルタウンに集めたレプリロイドをイレギュラー化、後に人間社会に宣戦布告を行う。
シグマに操られてしまったために本物の抗体ウイルスが日の目をみることは無かったが、その効果はまさに絶大で、本編のラストで見事にその効力を発揮することになる。
『ロックマンX メガミッション』の時点で、敵としてエックス達の前に登場していたにもかかわらず、今作では当初は善良な科学者レプリロイドとして登場している(姿の似た別人と解釈できる)。
戦闘能力
元々戦闘用ではないため、自身の戦闘能力はさほど高くはないが、攻撃に反応して展開するオーラで攻撃を吸収・エネルギーに変換して回復する能力を持つ。
攻撃パターン
ウィスプ弾
黄色の通常弾を3発放つ。
弾速の速い攻撃で反撃しないと即座に回復バリアを張られてしまう。
コスミックピース
炎を固体化させるほどのエネルギーを用いて、プレイヤーの攻撃を防ぐ。
コスミックバーン
プレイヤーのいる位置まで上昇して、炎層を前方に作り出し、突進を仕掛けてくる。
背後から攻撃が通るので、弾速の遅いチャージアシッドラッシュはこのタイミングに。
アブソーブヒール
プレイヤーに攻撃されたエネルギーを計算、修復に必要なエナジーを補給してくる。
いわゆる、回復シールドである。
体力が1/3くらい減っていればゼットセイバーで回復をものともせず叩き斬れる。
弱点武器
アシッドラッシュ。
チャージ版はかなり有効。
突進前の無敵時間を無視する特性がある。
ただし、バリヤーの回復までは無視できないため、大ダメージが却って相手の体力に転換される危険がある。
最期(展開による)
ゼロが使用不能の状態の場合、自分が犯してしまった罪を償うため、自ら開発した抗体ウィルスを自身のボディに仕込み、シグマウィルスを巻き込んで自爆する。
そうでない場合は正気を取り戻した後の展開が語られずに、そのままフェードアウトとなる。
エックスに敗れて満身創痍の状態であったため、そのまま力尽きた、ゼロに救出された、研究所の爆発で死亡したなど様々な推測ができるが、
その後のシリーズでは登場しないため、公式にどうなったのかは全くわからない。
漫画版
優れた頭脳と平和を愛する心を持つ科学者レプリロイドで、ケイン博士とは友人関係だった。
しかし、シグマウイルスを研究しているうちにシグマウイルスに侵されてしまい、反乱を起こしてしまった。ゲーム中のオープニングボス「マオー・ザ・ジャイアント」はケイン博士との共作で、ドッペルタウンの平和の守り神となるはずのものであった。
シグマウイルスに侵された後は人類に対する嫌悪に取りつかれてしまい、ケイン博士の良く知る平和を愛する性格とは真逆の言動を取るようになってしまった。
優れた科学力は「もしかするとケイン博士以上では?」と思わせるほどであり、彼の作り上げたナイトメアポリスの二人は一時エックスとゼロを遥かに凌ぐ戦闘力を発揮することが出来た。
終盤、パワーアップパーツを得たエックスのフルチャージショットの直撃を受けて大破するが、自身が機能停止するとともに起動する「ジーロン弾」(地球上の生物を死滅させる電磁波爆弾)の存在を盾にエックスたちを脅迫する卑劣さを見せる。
しかし、変貌した自分をも「友人」と表現し、懸命に修理しようとするケイン博士の心に打たれて本来の自分に戻る。ジーロン弾の起動装置も止めさせるが、直後に現れたシグマの本拠地から発せられる電磁波のようなものに再び狂わされ、ケイン博士に危害を加えそうになってしまう。
追い詰められたドップラーは「ケイン・・・・やり直せない」とケイン博士に言い残し、これ以上自身をシグマに利用される事を阻止するため、自らの「心」に従い自害して果てる。
シグマに利用された挙句のドップラーの死は、エックスが「鬼」へと覚醒する決定的な一押しとなった。
X3最終話にて、ケイン博士がドップラーのメインメモリーを保存する様子が見られる。それは、レプリロイドの「魂」を残し、伝えるためで、いずれはドップラーの遺志を継ぐレプリロイドが現れるのかもしれない。