ナイトメアポリス
ないとめあぽりす
ロックマンX3にて登場する敵組織であり、ドップラー博士がドッペルタウン警護用のレプリロイドとして作り上げたヴァジュリーラFF、マンダレーラBBの2体からなる警察組織。
世界中の優れたレプリロイドの長所を参考にして生み出されたとされ(X3の8ボスはハンターばかりでなく各界のスペシャリストが集められており、彼らを参考にしたのかもしれない)、それぞれが通常のレプリロイドとは一線を画す能力を持つ。
ドップラーの命令には忠実であり、これまでドップラーの命により数多くのレプリロイドを葬ってきたという。
数値上のスペックも8ボスを遥かに凌ぐものを持ち、恐らく純粋な戦闘力は特A級ハンター以上。
あらかじめ反乱を予定していたような組織名で、漫画版でもゼロに「悪夢警察とは面白い芸名」と茶化される一幕があるが、英語の文法に従うなら「悪夢のための警察」=「悪夢に立ち向かう警察」とも訳せるため、そこまで不自然な組織名ではない。
パワー:9400rp スピード:18000rp
「ドップラー博士の右腕」を自称するスピード重視のレプリロイド。
スピードを活かした突進技のほかにも相手を拘束するリング弾、追尾弾なども駆使するトリッキーな戦い方をする。
突進中にビームサーベルのような刃を展開しているが、設定上は装備していない(漫画版ではビームサーベルを装備)。
設定画で構えている銅鐸状の盾はゲーム中では使用しない。
パワー:18800rp スピード:8200rp
金剛力士像のような見た目を持つパワー重視のレプリロイド。
エックスを引き寄せる地雷のような見た目の弾を壁に貼りつけつつ、突進を繰り出す。
エックスの体を片手で軽々投げ飛ばす恐るべきパワーを持つ。
古風で武士然とした佇まいそのままに脳筋一直線な戦い方をする。(個別記事参照)
ゲームでは前作カウンターハンターと同じく、8ボスを2体撃破すると未クリアの8ステージに出現するようになる。
ただ大きく違う点として、
・どのステージに登場するか事前に予告は無く、かつ出現タイミングは完全ランダム
・専用の戦闘部屋はステージの道中に設置されており、避けることが出来ない
上記二つの要素があげられる。
この仕様のため、カウンターハンターのようにプレイヤーの任意で戦うのを避けたりすることは出来ず、どのタイミングで戦うかも完全に運任せとなる。
出現する順番もヴァジュリーラ→マンダレーラの順で固定されておりプレイヤーに選択権は無い。
出現パターンは8ボスを4体倒すまでの間にヴァジュリーラが登場、ヴァジュリーラを倒してから8ステージを全て攻略するまでの間にマンダレーラが出現するというのが大まかな流れ。ただし明確な基準は無い可能性があり、出現条件を満たしていても実際に出現するかどうかは運しだいといったところ。8ステージ攻略中ヴァジュリーラにしか遭遇しなかったという例も僅かながらある様子(筆者体験。ほかにも体験者います?)。
エックスバスターを用いて撃破すると撤退してしまうが、
それぞれに設定されている弱点武器を用いて倒すとその場で止めを刺すことが出来る。
2人の内いずれかが生存している場合と2人とも破壊した場合で、終盤に登場するボスが変化する。
8ステージ攻略後、ナイトメアポリスのうちどちらかでも生存している状態でドップラーステージに入ると、ステージ1にて強化体「ゴッドカルマシーン・O・イナリー」に変化して戦いを挑んでくる。
上半身がヴァジュリーラ、下半身がマンダレーラで構成されたケンタウロスのような外見で、設定上は二人が合体した姿であるが、生き残ったのが一人だけであっても変化可能。
ビームサーベルを振るっての衝撃波攻撃と、両腕を飛ばすロケットパンチを中心に攻め立ててくる。攻撃パターンは少ないものの威力が高めで、どちらもエックスの位置をサーチしつつ繰り出してくるのでなかなか厄介。
ちなみに攻撃してくるのは上半身のみで、下半身のマンダレーラは上昇する以外はほぼ何もしていない。
・・邪魔なオモリと化していないか?
ステータスもパワー22900rp、スピード7200rpとなっておりマンダレーラ単体の時よりもスピードが落ちている。機動性を犠牲にしても圧倒的なパワーでエックスを粉砕するのがコンセプトなのだろうか・・
ナイトメアポリスを二人とも8ステージ攻略中に破壊していた場合は、
ゴッドカルマシーン・O・イナリーに変わってプレスディスポーザーというボスが登場。
人によってはこちらのボスのほうがO・イナリーより倒しづらいと感じるかもしれない。
原作と同じくドップラーに生み出された強力なレプリロイドとして、エックスたちの前に立ちはだかる。ヴァジュリーラの口調が一部丁寧語を交えるようになっていたり、原作よりもキャラが濃く描かれている・・特にヴァジュリーラの後半におけるはっちゃけ具合はもはや伝説レベル。
詳しくは
こちらの記事を参照頂きたい。作者自身も認めるほどの暴走具合を見せる漫画版X3の中でも、代表的な描写の一つ。pixivでヴァジュリーラFFをタグ検索するとキマッた顔でクリスマス言ってるヴァジュリーラのイラストが大量に出てくるだろう?そういう事だ。
とはいえ、終盤の描写でネタっぽく扱われるものの終始エックスたちを圧倒する強敵としても描かれており、一度は前作X2でシグマを撃破したエックスとゼロの合体技さえ無傷で凌ぎ(装甲で耐えたのか避けたのかは判然としないが)二人を完敗に追い込んだ。
二人を敢えて生け捕りにして公開処刑しようとするが、処刑までのカウントダウンをやけに長くとった挙句、助けに来たマーティも殺そうとせずサディスティックに甚振るという悪役おなじみの悪乗りを見せてしまったため(この辺りの行状はほぼほぼヴァジュリーラのものだが、マンダレーラもケイン博士らの陽動に引っかかってたりする)、
エックスがパワーアップパーツを得て復活するという失態を演じてしまい最後はあっけなく粉砕されることとなる。
ちなみに原作では不明だが、漫画版ではシグマを復活させるための実験台という設定があり、
彼らを通じてエックスたちのデータを収集するという隠された役割があったようだ。