CV:島袋美由利
概要
アスティカシア高等専門学園メカニック科三年生。地球寮所属。学籍番号KM237。
常にマイペースな姿勢を崩さず、故郷の影響で占いと家畜を愛する。彼女の故郷は紅茶の産地とされる。
地球寮で飼われているヤギ・ニワトリ・ヤクは彼女が持ち込んだものと思われ、ヤギの一頭にティコと名付けている。意外にも餌代は高くない模様。
人物像
二人称は君。物腰は柔らかいが、「~だろ」「~かい?」といった男口調に近いしゃべり方をする他、座る時には常にあぐらをかいている。
冷静な一方で感情の吐露や相手へ指摘する際は、面と向かって出す傾向がある。
予算表の管理を行っていたマルタンが先月の表に記入していたミスを指摘したり、社用船の航行手順の確認のためマニュアルを呼び出したりと、仕事ぶりも丁寧。
恋愛にも年齢相応の関心を持ち『氷の君』とスレッタがデートを行う際には、アドバイス代わりかエランの性格をスレッタに伝えたり、占うために「誕生日を聞き忘れないように」と忠告する、ミオリネのインタビューを視聴していたオジェロが「ミオリネが雲の上の存在となってしまうのでは?」との危惧にスレッタが否定した様子に、アリヤは「正妻の自信」とからかっていた。
動向
第1話から決闘の観戦の形で登場しているが、台詞などがあったのは第4話から。
ニカやリリッケと会話し、「実技追試が3日後」と告げられて不満を隠さないチュチュを「我慢出来ない」と評し、地球寮を訪れたスレッタに自身と無口なティルの自己紹介を行う。
スレッタの入寮後は、彼女の愛機のエアリアルの整備や宙間戦闘に向けた強化を行い、彼女を占った(結果は後述)。
インキュベーション・パーティには不参加だったが、パーティでの出来事をニカとマルタンから聞きながら、リリッケに占いの結果を告げた。その後ミオリネに他の地球寮生と共にGUND-ARM Inc.に強制入社させられてしまうが、アリヤは「どういった事業を行うのか?」と当然の質問をした。
グラスレー寮との〈決闘〉ではヌーノと共にオペレーターとして参加。
無事起業が認められると、購入した社用船でプラント「クエタ」への航海訓練を行うが何者かの襲撃に居合わせてしまう。オジェロに「戦争ではないか?」と話すが、襲撃部隊の一味が係留していたドックに迫りくる。ニカの決死の行動で寮生は難を逃れるが……。
占い
「リソマンシー」と呼ばれ、盤面に石を投げその配置で占うもの。
スレッタを占った際には、
- 母親:とても大きい(スレッタへの影響に対してか?)
- 父親:よく見えない(スレッタは「小さい頃に亡くなったと聞いた」と答え、アリヤは「気を悪くさせたのならすまない」と謝罪した)
- きょうだい:居る?(スレッタは「きょうだいは居ない」と答え、アリヤは首を傾げていた)
などの結果を導き出した。
上記の「スレッタのきょうだい」に関しては、視聴者はエアリアルの事ではないかと推測していたが、実は物語の核心に関わる人物の存在を言い当てていた事になる。
他にもリリッケには「異性をめぐってトラブルに見舞われる」事態を的中させており、占いの精度はかなり高い模様。
2023年4月9日配信の『魔女ラジ』第26回では新コーナーとして「私の株式会社ガンダム」が発表されたのだが、投稿例の一つとして『株式会社アリヤ』が挙げられていた。
関連タグ
主要人物
- スレッタ・マーキュリー:後に地球寮として迎え入れた。
- ミオリネ・レンブラン:寮に所属していないにもかかわらず居座り、起業の際に強制的に入社させられた。
※Season2以降のさらなるネタバレ注意!!
Season2以降の解説
プラント・クエタ襲撃から二週間後、命からがら生還。スレッタにオープンキャンパスの説明を行っており、彼女の以前と変わらぬ様子に安心しつつも決闘延期に伴う連戦ではオペレーターを務めた。
オープンキャンパスに前後して地球寮を訪れたソフィ・プロネとノレア・デュノクの2人を入寮させるかマルタンに相談。オープンキャンパスで開催されるバトルロイヤルイベント「ランブルリング」をヌーノ、ティルとともにスレッタに説明するが、ソフィらのみならずニカが不在である事に気が付く。
学園艦内の「事故」で骨折したニカへ応急処置として薬草をすり潰した傷薬を作ったが、彼女は(事情や性格もあったとはいえ)説明もせず出店に顔を見せなかった。心配するヌーノにランブルリングに集中するよう声を掛けたが、編入生が決闘中に暴走しスレッタとチュチュに退避を呼びかけるも(マルタンがやむなく通報したと知る由もなく)なぜか地球寮が拘束される事態に愕然としていた。
ランブルリング襲撃でフロント管理社にニカが拘束され地球寮にいわれのない襲撃の手引きと「ガンダム」による人体実験の悪評が広まり、寮舎にも落書きされる事態に立腹したチュチュを制止するため一室の出入り口をふさいでいた。
ミオリネからニカが行方不明と告げられたが、チュチュの謝礼と引き換えなのか営業停止期間の維持管理費の確認を行ってほしいと資料を渡す。スレッタの母が寮を訪れると何者か訪ねスレッタから告げられると驚いていた。彼女の誕生日に執り行われた決闘では、エアリアルが没収されておりチーフメカニックでもあるニカの不在とフライトユニット右翼を破損したまま運用。アリヤは寮自体の資金不足が原因であると伝えた。対戦相手のグエルは新調されたダリルバルデであったが、なぜか不調であったため接戦を繰り広げる。相手の左腕と右脚部を破損させ、このままとどめを刺すかと思われたが突如エアリアルが停止し敗北したスレッタに(一見)心無い言葉を掛けるミオリネを見届けるのであった。
敗北したスレッタが平静を装い授業をこなす姿に違和感を覚えたオジェロとヌーノに対して後を引きずっているのではないかと伝え、地球へ向かうミオリネの見送りにベネリット社フロントに向かうも、帰寮後にふて腐れていた彼女に食事を与えようとしたが拒否された事をリリッケから告げられた。
その翌日、チュチュがスレッタの盗み食いを未然に阻止して朝食の風景に連れ出した際には、偶然とはいえ豪勢なティコのミルクスープを朝食に振舞いスレッタに飲ませた。
しかし、ミオリネが向かった「クイン・ハーバー」でアーシアンのデモ隊が自社広告塔であるエアリアルによって鎮圧された件について苦情が殺到。医療事業を取り扱う企業が虐殺を行ったとされれば炎上も無理はないとオジェロとヌーノに告げた。
だが、突如かつて地球寮に編入していたノレアが乗機を用いて学園内部で破壊活動を実施。寮舎が破壊され、ティコら家畜とともに地下に避難しノレアを案じつつもリリッケと身を寄せ合っていたが、デミトレーナーを失いながらも血気盛んなチュチュはそれでも迎撃に向かおうとしていたところセセリアがブリオン社の新型「デミバーディング」を貸し出すと発言。しかしチーフメカニックのニカが不在であり調整が難航するであろうとオジェロとヌーノが渋っていたが、噂をすれば本人からの通話がかかりその場に現れた。
事態が収拾し離れた場所から一帯を眺めていると、ティコが悲しげに鳴いていた……。まるで彼/彼女が懐いた者に不幸が訪れたと告げるかのように。寮生一同でスレッタを探しに校舎方面に向かうと、一心不乱に瓦礫を素手で撤去する彼女の姿があった。
学園崩壊後、避難キャンプにて地球寮(会社として?)一同支援活動を行っていた。スレッタから電力供給が不安定となり保存が効かなくなった冷凍トマトを不在のミオリネでもこの状況下であれば許すであろうと事後承諾として持ち出し、カーゴに乗せて配布。
宇宙議会連合査察官グストン・パーチェを連れたベルメリアから、クワイエット・ゼロ計画を聞かされ、計画阻止のためスレッタはリミッターの設けられていないプロトタイプGUND-ARM「キャリバーン」搭乗を薦められたがニカやチュチュを中心に猛反対され、妥協案として地球寮一同が作戦に参加する事に。
学園出発直前にかつてチュチュや入寮前のスレッタをいじめていた二人組に対して、ティコら家畜のマニュアルを渡して世話を任せていた。ベネリット本社フロントでミオリネが再起のきっかけを作ったスレッタを伴ってホルダー決定戦以来再会すると暖かく(?)出迎えた。
作戦が決行されると、学園艦に乗船しオペレーターを務めた。
3年後、学園を卒業しフロントで刑期と資格試験を終えたニカを出迎え、旧地球寮に加え元シャディクの側近らとともに地球の麦畑で黄昏の中スレッタとも再会するのであった。
Season2以降の余談
- 第19話放映後、ルームウェア姿の設定画がようやく公開された。
- 最終決戦前に預けられたティコらの行方は語られていない。彼女達が引き続き飼育を続けているのであろうか……?