「初めまして、水星の魔女さん。あたしはソフィ・プロネ…地球の魔女よ」
「モビルスーツに乗れば人は死ぬ。学校で習わなかったの?」
CV:井澤詩織
概要
相方のノレア・デュノクと共にオックス・アース・コーポレーションに志願したエージェント。ソフィ・プロネという名前はコードネームで、本名は不明。
日本を拠点とする反スペーシアン組織『フォルドの夜明け』に派遣された。カール掛かったボブヘアの橙髪が特徴のアーシアンの少女。
へそ出しタンクトップと黒のカーゴパンツが私服と思われる。
搭乗機は緑色のGUND-ARM、ガンダム・ルブリス・ウル。
高いパイロット技術で、巨大なガトリングを操り、ウルの重装甲を生かし、接近戦で射撃を挑む戦法を好む。
人物像
非常に攻撃的かつ自由奔放な性格で、殺人にもまるで抵抗がないばかりか、嬉々として行う始末。制約を課せられる理由などから、監視役を付けられる事も嫌う。
欲望にも忠実で独断専行が目立ち、組織の作戦を無視して、発見したスレッタを全員で潰そうと進言する等、言動や思考自体も幼さが目立つ。
パーメットスコア4において発生する、データストームによる身体への過負荷に悶え苦しむ反面、「生の実感」を感じており、その姿はさながら狂戦士である。
ゲームが趣味であり、ゲーム機を用いて某PVやグラスレー寮と地球寮との〈決闘〉でのエアリアルの活躍を視聴していた。
また、大量のぬいぐるみを所有しており、それらを『家族』として扱い、それぞれに『父親』『母親』などの役割を与えている。しかしその扱いには差があり、作中ではキリンのぬいぐるみをハロと取り替えており、愛着はそこまで深くないと思われる。
上述の通り、歪んだ人間性の持ち主だが、後に相方のノレアがソフィ以上に凶暴な性格である事が発覚した為、相対的にまだ可愛げがある人物にも見える。
動向
Season1以降の動向
初登場時は、GUND-ARM Inc.の公式動画を視聴しており、ノレアに話しかけられ、宇宙で道楽に興じ、ありもしない理想を掲げている彼らを嘲笑。しかし上述の通り、〈決闘〉の画像を見てエアリアルとスレッタに興味を抱くようになる。
組織の代表ナジ・ゲオル・ヒジャの命令を受けてソフィと共に出撃し、プラント・クエタ近海を航行していた輸送船の艦橋にガトリング砲を突きつけながらハイジャックした。
デリング・レンブラン暗殺作戦ではナジから陽動を命じられていたものの、無視して自ら殺害を行おうとウルに乗ったままクエタを捜索する最中、スレッタを偶然見つけ、本人に聞こえないことは承知で記事冒頭の名乗りを口にした。
クエタに駐在するドミニコスのベギルペンデ4機を撃墜し、この際偶然だが攻撃目標のデリングを負傷させ護衛を全滅させている。そして、エアリアルを発見した突入部隊の報告から、他のものには目もくれずハンガーに向かい、係留を破壊し捕獲しようとするがGUNDビットのバリアで無効化され、そのまま宙域まで押し戻されてしまう。
新生エアリアルのフェイスに不満を持ちながらも、一進一退の攻防を繰り広げ、ノレアも合流し二人がかりで挑むが、GUNDビットライフルの砲撃やドミニコス隊の到着もあり撤退した。
「またね。スレッタお姉ちゃん」
Season2以降の動向
「会いに来たよ、スレッタお姉ちゃん!」
クエタ襲撃から二週間後、相方のノレアと共にアスティカシア高等専門学園で行われるオープンキャンパスに際し学園に編入する。(データ上の)学籍番号はMP040。
本来アスティカシアに編入するには徹底した審査があり、犯罪歴等も調べられる筈だが、何の問題もなく編入していた。 編入が出来たのはシャディクが用意したダミー会社の推薦があったからである。
スレッタを見つけるやいなや、「お姉ちゃん」と呼んで抱き着くソフィに、スレッタは初対面のはずの彼女がなぜ自分の名前まで知っているのか訝しがったが、GUND-ARM Inc.のPVを見たからだろうと納得し、甘えてくるソフィに悪い気もせず、学園内や地球寮を案内する。
地球寮へ私物のぬいぐるみを持ち込み、持ち前の明るさで学園生活を満喫し、ロウジのランチをつまみ食いするなど、学園内でも変わらず奔放に振る舞っていた。
しかし、ノレアと共にGUND-ARM Inc.社用船にてファラクトの機体調査の最中にニカが現われる。ソフィとノレアが、またプラント・クエタの時のように地球寮の仲間を危険に晒すのではと危惧したニカは、自身も含めフォルドの関係者である事を暴露されたくなければ学園から出て行くよう迫るが、ソフィはニカへ高所から飛び降りざまの蹴りを入れ、ノレアもファラクトを起動して口封じを図ろうとしたところで、スレッタの介入により失敗。
事情を呑み込めないまま、スレッタが「決闘で決着をつけましょう」と提案し、ノレアは拒絶するも、ソフィはスレッタと戦えるならと快諾し、その場は矛を収めた。
学園祭当日はノレアと共に行動しており、スレッタをしつこく口説き落とそうとするエランの後頭部にハロをぶつけて妨害。そしてスレッタに決闘に勝てば本物の家族になって欲しいと頼むが、ミオリネの存在もありスレッタは彼女の頼みを拒絶。すると、「ミオリネを殺せばスレッタは自分のものになる」と曲解し、スレッタに不穏な言葉を残してその場を去った。
その後、アスティカシア学園のオープンキャンパスでランブルリングが開始し、試合が白熱する中、ノレアと共にルブリス・ウルでバトルロイヤルに乱入。ラウダの搭乗するディランザを半壊させると、実弾を使用して戦場の外壁を破壊。ノレアと共にパーメットスコア3を解放し、MS型ガンビットガンヴォルヴァを使い、無差別に攻撃を行い、スレッタのエアリアルと直接対決に臨む。
「さ、決闘始めようよ。お姉ちゃん♡」
ガンヴォルヴァを駆使し、エアリアルと互角の戦闘を繰り広げ、宇宙空間で二機は決闘を行う。何のために人を傷付けるのかと問い掛けるスレッタに対してソフィは、『欲しいもののために人を殺す』返す。
「お腹いっぱいのご飯!ふかふかの寝床!温かいシャワー!まだまだあるよ。コミック、ゲーム!それと私を好きでいてくれる家族!」
エアリアルという人殺しの道具を作ったのは誰かという言葉や、かつてのミオリネの言葉がフラッシュバックしたことでスレッタの動揺を誘い、手傷を与えるほど追い詰めるが、エアリアルがパーメットスコア6を発動。ガンヴォルヴァをオーバーライドされ、制御をエアリアルに奪われ、形勢が逆転。
不利な状況に追い込まれ、ノレアも必死に撤退を促すが、かつての戦闘で感じたエリクト・サマヤへのトキメキ、自分を殺そうとするの彼女の綺麗な声をもっと感じるために無理な戦闘を継続する。
「スレッタ!!アンタじゃない!アタシが欲しかったのは---」
データストームネットワークで佇むエリクト・サマヤの姿に手を伸ばすが、その身体は限界を迎え……
スレッタが拒絶の意思を見せたため、エアリアルにトドメは刺されなかったが、彼女を助けようとコックピットハッチを開けたスレッタが見たのは、既に息絶えたソフィの亡骸だった。
ルブリス・ウルとソフィの亡骸はノレアがルブリス・ソーンで回収していった。
「ガンダムに殺されない貴方は何者なんです?」との言葉を残して。
彼女の死はノレアを通じて地球に潜伏していた『フォルドの夜明け』にも知らされたようで、難民キャンプの孤児たちが彼女の墓を作っていた。その際、ナジとオルコットの口から彼女は子供たちの憧れでヒーローだった事実が明かされた。
また、後にノレアは、彼女の死と同時に地球のクインハーバーのニュースを見たことで復讐心を燃やし、学園である惨劇を引き起こしてしまう……
更に第19話では、プロスペラが乗るエアリアルのモニターで彼女とノレアの情報が載っており、彼女達はオックス・アース・コーポレーションの人物だった事、ソフィ・プロネという名前はコードネームという事が判明した。
余談
- ボリューミーな髪型だが、彼女のようにヘルメットリムーバーを着用しているのかは触れられていない。
- 2023年4月2日に配信された『Season1ととのうSP』へ出演した井澤は、演じたソフィについて他の作品では「可愛く」という演技を要求されていて相当苦労していたが、その必要がなかった彼女の場合はむしろ楽に演じられたとのこと。
- バトルスピリッツのコラボカードでは予告PVよりも早く『学園』に属する事となる情報が提示されていた。
- 彼女の言動や、その性格から一部のファンからセセリア・ドート、レネ・コスタ、フェルシー・ロロと並んでメスガキ四天王と呼ばれている。
『フォルドの夜明けラジオ』
2023年4月23日配信の『魔女ラジ』第28回は『フォルドの夜明けラジオ』と称して、ソフィ役の井澤詩織とノレア役の悠木碧がパーソナリティーを務めた。
井澤はラジオのオファーは事務所から通知があったものの、メインで出演(むしろ乗っ取り)と知ったのは実際に28回目配信がTwitterで告知されてからとコメント。
アニメへのオファー当初は双子役ではないかと想像しており、コンビで終盤までかき回すであろうと予想していたという。劇中では進んだ結果、破滅した彼女を憐れんで、相方の悠木が(演ずるノレアのようにスペーシアンへの)怒りを爆発させていた。
井澤は(遅くとも)第14話の収録二週間前にはソフィの末路を聞かされていたと語り、season1時点では早期退場を迎えないであろうと思っていた模様。
実年齢は明言されておらず、1年生として編入した学籍上は15〜16歳という事となるが、ラジオでは幼い人物であるといった趣旨のコメントが多く、それ以下の可能性もありうる。
第14話放映後、同話エンドカードの絵文字や2023年4月23日配信の『魔女ラジ』第28回予告と『機動戦士ガンダム 水星の魔女』フェス ~アスティカシア全校集会~に寄せた「イェーイ」という、ともすれば不謹慎ともとれる発言は、ネタバレに配慮しつつもソフィらしさを表現したものとのこと。
番組の締めには、井澤の推しとしてチュチュがぶっきらぼうながらも認めた人物には人情を見せる点から「癖」として挙げられていた。
関連イラスト
関連タグ
- ナジ・ゲオル・ヒジャ:代表
- オルコット
- ノレア・デュノク:彼女共々客員。
- ガンダム・ルブリス・ウル
- クェス・パラヤ:ガンダム作品において、同じく他人からの愛情を求めていた少女繋がり。乗機も、同じ遠隔端末を装備した機体に乗っている。また、同じく己の死が原因である悲劇を起こしてしまっている。