「命は奪いませんよ。」
「我々は地球と宇宙の格差について 話し合いたいだけなのです。」
CV:楠大典
概要
髭を蓄えた巨漢の黒人で、老眼なのかモニターの前では眼鏡を掛けている。
彼のいる廃校にはソフィ・プロネとノレア・デュノクの二人の少女がおり、モビルスーツ(MS)パイロットの適性を持ち合わせているほか、ジャガイモ畑を管理しているとみられる。
人物像
ハイジャックした輸送船のクルーに対して、アーシアンとスペーシアンの格差に議論を行いたいと発言し組織の名目としてアーシアンの地位向上を掲げている事から活動家の面もみられ、廃校の避難民とは持ちつ持たれつの関係でもある。
もっとも先述の発言は身柄を拘束しながら「議論」を提案するという恫喝に等しい行為であるが……。
また、本能のままに動くソフィの暴走に手を焼いている節もみられ、先の拘束した船員の一人と口論になった際に彼女が暴行及び銃殺未遂を起こしている。
戦闘員のリーダーであるオルコットとは年齢や思想が近いのか、事務的ではあるものの関係は比較的良好。
髭をいじる癖がある。
「プリンス」との関係
アスティカシア高等専門学園に通うグラスレー寮生シャディク・ゼネリとは彼を「プリンス」と称しており、地球寮生ニカ・ナナウラとは義父かつ連絡役の関係である。
「プリンス」との通信の際は(セキュリティなどの関係からか)連絡役を介して行うのが常とされ、急を要していたからか直接行った時にはらしくないと評していた。一方で「プリンス」は通信後にため息をついており、利害が一致しているのみで一蓮托生の関係とは言い難いと思われる。
動向
ジャガイモの収穫の最中にノレアに呼び出されると「プリンス」からプラント・クエタに来訪するデリング・レンブランに襲撃を掛けるよう依頼され、クエタ近海を航行していた輸送船「カシュタンカ」を部下や客員らと共にハイジャックした。
ベネリットグループ有数の開発拠点であるクエタへの攻撃は荷が重すぎると反論していたが、警備を担当するジェターク・ヘビー・マシーナリーと「プリンス」が共謀し防衛網が弱体化していた事からすんなり侵入しジャミングと施設への攻撃が行われた。
偶然とはいえソフィの活躍によりデリングを負傷させる事に成功し人質がカシュタンカを護衛したが、突入部隊がハンガーで発見するも確保に失敗したエアリアルの砲撃やドミニコス隊の到着もあり撤退した。
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ALERT
ネタバラしって、知ってる~?
※Season2以降のさらなるネタバレ注意!!
ネタバレして逃げたスペーシアンがどの口で。
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Season2以降の解説
プラント・クエタ襲撃後、カシュタンカを護衛した人質は漂流していた機体ごとオルコットに回収されていたが、精神崩壊を引き起こしていたもののスペーシアンとの交渉用に生かさず殺さずの処遇とされた。
客員二名を偽装入学させてアスティカシア襲撃に派遣するも、片割れのソフィが戦死。学園襲撃の件は先のクエタと異なり証拠隠滅に失敗し公となったため「プリンス」からは事実上用済みとみなされるが、生還したノレアから拠点の捜索が行われる事を伝えられ、廃校を放棄し避難民と共に脱出する事態となった。
飛行場で輸送機に避難民の収容が完了する間際、新兵(?)のジャリルが暴走しベネリットグループのフォルドの夜明け捜索部隊に発見されてしまう(その際、焦った表情を見せていた)。捜索隊との交戦で引き金を引いた彼を手始めに戦闘員がさしたる戦果も上げないまま蹂躙されるが、襲撃直前に解放された人質がMSに搭乗し捜索隊の目を引いた事によって輸送機および廃校からの最終便のトラックへの攻撃が回避され、その隙にオルコットが捜索隊を全機殲滅した。
脱出後はオルコットが合流せず人質と(一時的に)同行する旨を説明された。
最終話ではオルコット共々難民キャンプにて登場。何かのメモリーチップらしきものを破壊しつつ、ミオリネのベネリットグループ解散宣言を聞いていた。
Season2以降の余談
- オルコットとは撤収直前に過去に触れており、旧知の仲ではないかと思われる。
- この会話の際にソフィの墓が映し出されるが、彼女以外にも三つ存在しており避難民の一人が戦闘員の戦死を知っていた点からクエタ襲撃から学園襲撃までの組織が確認出来た死者の墓とみられる。
- プラント・クエタ襲撃後に事実上の養子であるニカが学園から何者かと通信しようとしたシーンが存在していたが、恐らく彼に(襲撃に巻き込まれた件を伏せつつ)彼女自身の無事を伝えようとしたのではないかと思われる。