【タグ使用における注意】
「アス“ティカ”シア」であって「アス“カティ”シア」ではない。
概要
「アスティカシア高等専門学園」とは『機動戦士ガンダム水星の魔女』に登場する学校。
作中では使われてないが視聴者からの略称は「アス高」
英語表記は「ASTICASSIA School of Technology」で「School of Technology」はアニメが放送された2022年時点では一般的に「技術学部」と訳される。
※イラストは学園のフロント。
解説
フロント73区に建造された高等教育機関。小説版では73区がラグランジュポイント4に所在するとされているが、どの惑星を基準としているのかは明かされていないものの地球基準と思われる。
ベネリットグループが運営し、ベネリット内の有力企業トップの子供達も生徒として在籍している。入学条件はグループ傘下の企業推薦。校章は横を向いた鳥のようなデザインで、翼を広げた猛禽に似ている。
パイロット科(P)、メカニック科(M)、経営戦略科(S)の各専科があり、特にパイロット科はエリートとして一目置かれている様子。また学生達のモビルスーツが多数持ち込まれ運用されている。
フロント管理社の監視下にあり、異常事態が認められた際には学園への直接的な介入が行われる。
学園と名がついているが、通常の学校のような教育機関とは違い、ベネリットグループの私塾に近い存在である。そのため性質も今日で言う公的な学校というよりは、ベネリットグループの社員候補育成のための研修校のようなものであると考えられる。
設備
4つのドラム型の区域がクローバーのように並んだ外観で、広大な敷地を有し、通学用のモノレールが寮や校舎などの各施設を結んでいる。スクールバスも運航しておりスクーター(外見や実際の搭乗方法は電動キックボードに近い)での移動も一般的。
校舎の間の通路はモビルスーツが歩けるほどの広さもあり、敷地内では実機による演習も行われる。ビーム兵器の使用も想定されており、内部壁面にはビーム耐性のあるフィールドが貼られている。
爆風や飛散物等の対策については特に行われている描写は無く、付近でモビルスーツの戦闘行為が発生した際には、周囲の生身の人々は脇目も振らずに逃げる事でこれに対応している。
決闘のための演習施設などの各施設や寮のハンガーなどは「MSコンテナ」と呼ばれるモビルスーツを格納したカーゴが運搬可能な地下レーンで接続されている。レーンはモノレールの線路や規格と共用となっている(リンク先ネタバレ注意!)。
戦術試験区域
本格的な戦闘演習に用いられる区画。地形に樹木や風景を投影する事で各種環境や天候を再現しており、決闘の『戦場』として指定されるケースも多い。モビルスーツは専用のMSコンテナに格納され、それをレールに乗せ各区域へ迅速に輸送される。
区域内での温度上昇や火災には大量の水を散布する排熱処理で対応し、その光景は地球の降雨に似る。
決闘委員会によって定期的な点検が行われる模様。
環境一覧
1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|
- | クレーター地帯 | 砂漠(白昼) | 廃墟 |
5 | 6 | 7 | 8 |
木星圏小惑星 | 密林 | - | 砂漠(夜間) |
9 | 10 | 11 | 12 |
岩山 | 雪山 | 月面 | - |
13 | 14 | 15 | 16 |
荒野 | - | - | 廃墟(濃霧) |
ナンバー不明ではあるが、第1OPでは草原の区域も存在している事が示唆されている。
森林エリア(仮称)
ミオリネの温室が置かれたエリア。中には装備を持ち込んで野営する者も……。
寮
学生は寮から通学しており、現時点ではジェターク寮、ペイル寮、グラスレー寮の御三家寮の他に、ブリオン寮やダイゴウ寮、地球寮の存在が明かされている。なお、保有するMSの改修や強化については寮(または管理する会社)で人員や費用を賄う必要がある様子。寮の規模によっては艦艇の運用も可能で少なくとも御三家は全て保有している。また、寮ごとに識別などの理由でイメージカラーのようなものも設けられておりデミトレーナーのハッチや決闘のオッズリストなどの生徒名の表示で用いられているようである。
- 地球寮
- 地球出身者(アーシアン)の学生たちが起居する生活空間。寮長はマルタン・アップモント。他の寮がベネリットグループの会社名を冠しているのに対して、「地球」で一まとめにされてしまっている事も、本作の地球圏と宇宙との勢力格差を表している。
- メンバーはメタ的には学園の“下限”の指標となっており、パイロット科で共に40番前後のスレッタやチュアチュリー、メカニック科で200番台のニカなど、各学科の在籍者数をおおよそ察することができる。
- ミオリネが「GUND-ARM Inc.」を立ち上げるに当たり、さしあたっての社屋にされた上、学生数人が強制的に入社させられた。
- イメージカラーは不明。
- ジェターク寮
- ジェターク・ヘビー・マシーナリーの推薦で入学した学生が暮らす寮。寮長はグエル・ジェターク、後にラウダ・ニール。
- イメージカラーは赤(マゼンタ)もしくは赤褐色。
- ペイル寮
- ペイル・テクノロジーズの推薦で入学した学生が暮らす寮。道路を跨ぐ薄板のような外観で、御三家の名に恥じない白亜の威容を誇る。寮長はエラン・ケレス。
- イメージカラーは水色(シアン)。
- グラスレー寮
- グラスレー・ディフェンス・システムズの推薦で入学した学生が暮らす寮。決闘においては集団戦で無類の強さを示す。寮長はシャディク・ゼネリ。
- シャディクの部下である少女たちには熱烈なファンが多く、決闘の生中継が始まるとアイドルさながらの応援団が集結する。
- イメージカラーは濃い紫。
この他にもイメージカラーが白(シルバー?)や黄色、ピンクの寮が存在し、各寮毎にカラーが割り振られている模様。
理事長室
中二階で区切られた2部屋からなる空間。理事長・デリングが学園に寄りつかないのをいいことに、娘であるミオリネが寮に入らず私室として占拠している。
機器・機械
- ハロ
- モビルクラフト
- 第1〜3話にて登場。二対の腕と一対の足を持つ作業用途の機械と思われる。第1話では講義中の立体画像、第2話では生徒の電子端末内の画像として描写。”MOBILECRAFT FUTURETECHNOROGY SIZE 6.6m 18.8t”の表示が確認できる。第3話ではミオリネが乗り込み操縦を行った。
- モビルクラフトB(仮称)
- 荷役機械あるいは練習機と思われる平たい上半身を持つ二脚の機体。第1話でもモビルポッドのような形態で登場。
- 公式では第1〜3話に登場したものと名称の区別はなされていないが(リンク先ネタバレ注意!)、本項では便宜上モビルクラフトBとする。
- 名称不明2
- 第1話で教官が演台のように用いていた小型機体。座席とコンソールに装輪四脚を持つ。第3話では連結したコンテナ車両を牽引し、第5話では不整地をホバー走行する様子が確認できる。後方に長いサドルが突き出ている事から複数人の搭乗も想定していると思われる。グエルやある人物(ネタバレ注意!)が決闘場に駆けつけるときに用いた四輪バイクもこれと考えられる。
- カーゴ
- 第21話で登場した人間用の台車。ある事情からトマトを学内で配布する事となったため、冷凍機能の付いたコンテナに詰めたものをこれに載せて運んでいた。よく聞くとモーター音が聞こえるため自走機能を持ち合わせている可能性が存在する。
- MSコンテナ
- モビルスーツを格納したカーゴ。学園のみならずベネリットグループ全体で用いられており、通常は外部からロックを解除するが、必要に応じて人員を配置し内部から手動で開放する事も可能。
- 戦術試験区域の配置位置へ到達した場合は脱線や転倒しかねんばかりの急制動がかかるが、人員が配置されている場合は流石に段階的に減速される。
- モビルスーツを格納したカーゴ。学園のみならずベネリットグループ全体で用いられており、通常は外部からロックを解除するが、必要に応じて人員を配置し内部から手動で開放する事も可能。
- 学園艦
- アスティカシア高等専門学園で用いられる宇宙艦船。製造元は不明。操船訓練の授業が行われている事から、実戦で用いられている艦船と遜色ない性能を持つとみられる。それ故に高額らしく地球寮は当初所有しておらず、ガンダムエース2023年4月号のインタビューで全ての寮が艦を所有しているとは限らない旨の発言もあった事からも、弱小スペーシアンも所有率は低いとみられる。
- 御三家は当然だが所有しており、各寮ごとにカラーリングが異なる(詳細は寮記事を参照されたし)。地球寮は後に中古で同等の艦船を購入している。
- アスティカシア高等専門学園で用いられる宇宙艦船。製造元は不明。操船訓練の授業が行われている事から、実戦で用いられている艦船と遜色ない性能を持つとみられる。それ故に高額らしく地球寮は当初所有しておらず、ガンダムエース2023年4月号のインタビューで全ての寮が艦を所有しているとは限らない旨の発言もあった事からも、弱小スペーシアンも所有率は低いとみられる。
- 正面上部にブリッジが配置される亀のようなシルエットの船体を持ち、舷には左右併せて8つMSハッチを備えている。決闘の際も、ハッチからMSを戦術試験区域もしくはフロント外宙域に発進させ、ブリッジでオペレーションを行うなど実戦さながらの風景がみられる。武装が用意されているかは不明である。
- 小型艇
- 学園艦を所有・運用不可能な弱小寮向けに、一応機会の平等化のためか宇宙戦の〈決闘〉など宙域での活動が行えるように近距離用小型艇が用意されている。
校風
学生
制服は前面がファスナーになった詰襟のジャケットで、ネクタイを模した引手で開閉する。袖は二重になっており、ローブを思わせるゆったりしたシルエットを作り出している。
ボトムは男女とも基本的にハーフパンツだが、ある程度のカスタムは許されているらしく、丈を弄ったり大胆に着崩したりしている者もいる。
制服の下には学園のインナースーツを着込む。女性はオレンジであるが、男性はグエルの着用しているインナーが彼の私物(≠学園共通や指定のもの)かは不明。
制服や学園パイロットスーツは「磁性流体」と呼ばれる特殊な素材が利用されており、データを流し込む事で色が変わるといった形でホルダーと呼ばれる特定の学生を引き立てるために使われる。
ホルダーとなった者はメインカラーが白となり、肩章のような派手な装飾が追加される。
入学に当たっては犯罪歴や生体認証システムの登録が審査されるようであるが、残念ながら経歴詐称したとみられる生徒も存在しチェック体制は万全とは言えない。
ペットなど動物の持ち込みは後述するようにフロントの申請を通過すれば可能な模様。
学籍番号は入学年・専科・個人番号の3つで構成される。入学年は3年生は「K」、2年生が「L」、1年生が「M」となり、専科は上述の略記号。個人番号は推薦企業のヒエラルキーによって決定される。例えばスレッタの場合は「パイロット科所属〈P〉の2年生〈L〉、041番」なので「LP041」となる。
学籍番号のアルファベットの法則は、単純にABC→BCD→CDE(中略)→IJK→JKL→KLMのように順繰りに年度があてがわれている説でこの場合設立13年目の可能性があり、もう一つは電子殻に由来する説が挙げられていたが、小説版では前者の年度順であると解説されており本編(≒A.S.122)では11期~13期生が在学している事となる。
生徒手帳などで表示される個人名のファーストネームは先述した通り所属寮などによって色付けされているようで、ホルダーの生徒は所属問わず金文字となり決闘の対戦者表示や手帳の通話機能での発信先表示で金の学園ロゴが表示されるようである。
生徒手帳
スマホ型のデジタル端末を「生徒手帳」としており、モビルスーツや学内の各設備を利用する際に用いられている。手帳の貸し借りは校則違反。
ブラウザ、メッセージ(メール)、メモ帳、学習教材といったアプリケーションが存在すると思われ、同時に4つまでのタスクを起動する事が可能なようである。一方でゲームなどのように全画面使用するアプリも存在する。
メッセージは連絡先を登録した者同士でなくとも送受信が可能だが、送信者の名前は表示されない。
作中の描写から、学内指定のアプリ以外も使用出来ると思われる。
学食
ガラス張りの壁面が特徴的な食堂が設けられている。席は自由で、早い者勝ちなのだがアーシアンなどの弱者へやっかみをかけたり脅すなどして奪う事例も……。
一般的なメニューは白いトレーに乗った形式で提供され、和食も存在する(≒様々な国の料理が存在する)。
食堂以外での食事も許容されているようで、生徒が各々食事する場面も見受けられる。
学科・試験
筆記試験の他に、実機を用いた実技試験も存在する。特にパイロット科の学生はデミトレーナー運用のサポートを行うメカニックとスポッターが必須であり、人員を揃えることも評価対象となる。これに関して(中途)編入生が初日に騒動を起こした結果とはいえ把握出来ておらず、学園側の説明不足が否めない点も。
通常の試験で不合格になった際は基本的に追試となり、そちらは合格するまで何度もリトライすることが可能。それでもやむを得ず不合格になった場合は再試験となる。
腐敗
“御三家”の名を冠した3寮をはじめとする複数の寮を有し、グループ内企業の推薦があればアーシアン、スペーシアンを問わず入学可能と思われる。
運営母体のパワーバランスが学内のヒエラルキーにも影響しており、特に底辺に位置すると思われるアーシアンへの悪感情や蔑視の態度は露骨。喧嘩や対立が絶えず起きており、ヘイトスピーチまがいの指導をする教職員すら存在する。更にスペーシアン同士も協調してるとはとても言い難く、水星出身のスレッタが田舎者扱いされる例がある。
また、屋上の使用においてもグラスレー寮が使っていたのに対して、地球寮の場合は株式会社ガンダムのPV撮影の為に屋上を使おうとするが、スレッタ以外の寮生徒がアーシアンで構成されている若しくはグラスレー寮が優遇されているからか、屋上の使用すら許されないという出身地故の差別や分裂による事態も起きている。
課題中の不正・妨害行為も横行しており、多くが学生の自己責任に転嫁されるなど、学園側で目に見える対策や処罰も行われていないという警備面の粗さも目立つ。
グループ内企業の子女が多数在籍しているため、下手に罰しようものなら学園の運営に関わる一大事に発展しかねないために、事無かれ主義に陥っているのではないかと指摘する声もある。
一方、学生同士の諍いに対して徹底した不干渉を貫く点は良くも悪くも公平であり、アーシアンの学生による校則違反には口頭での注意に留めたり、不正行為への報復としての暴力沙汰にもペナルティが与えられない様子や、学園の根幹たる校則すらも学生が自由に改訂が出来てしまうなど、かなりの部分で教職員の権限が制限されていると思われる点も見受けられる。
“力は絶対、弱肉強食”、力がなければ上位者からは圧力を受け続けるという、お世辞にも健全で居心地が良いとは言えない学校。非常事態が日常です。
決闘
モビルスーツを使用した一種の競技。上述の”力は絶対”という原則に基づいて布かれた、“ある意味”公平で平等な制度。承認された決闘で勝利しさえすれば敗者に自身の要求を通すことができる。中には「虫の言葉で謝る」という珍妙な要求を突き付けられた者も。
学内に置かれた決闘委員会の承認さえあれば授業を差し置いて突発的に始まることもあり、決闘の様子は学内でリアルタイムに配信される。
一部の学生間では賭け事の対象にもなっている。オッズリストは全校生徒に公開されており、例え授業中であっても確認する事が可能。倍率は競馬などのように直近の戦績や技能、後援企業などが加味されているものと思われる。
公平・平等とはいえそれは「機会」に限った話であり、用意できるモビルスーツの性能やバックについている企業の権勢、資金力などに加え、委員会では裏工作まで黙認されている。あくまでも決闘に臨む学生の総合力を問われるが故に「結果のみが真実」という前提があり、企業間抗争のミニチュア版といった様相を呈する、見た目以上に酷薄な実情がある(理事長であるデリングも強硬な結果主義者である)。このため資金力、技術力で圧倒的な“御三家”以外が勝利することは極めて困難と思われる節がある(作中では、エラン・ケレスが3対1というハンディをつけた決闘で苦も無く勝利している)。
また「御三家同士の決闘は珍しい」という発言もあり、実質的には学園の頂点に君臨する御三家が横車を押すための都合の良い制度と見ることもできる。
使用されるモビルスーツは学園用に機能制限されており、ビーム兵器の出力低下、コクピット周辺への攻撃禁止などの措置が取られている。
それでも扱っているモノがモノなので決闘中に誤って(あるいは故意に)相手パイロットやギャラリーを殺傷してしまう危険性も充分考えられるが、そのような事案が起こった際の罰則規定については現時点では言及されていない(参考までにガンダムファイトでは国際条約第一条補足において相手ファイターの殺傷は過失の場合のみ認められている)。
作法
- 決闘を行う者は、最初に決闘委員会の専用ラウンジに出向き、委員会から選ばれた立会人の前で対戦相手との顔合わせを行う。立会人の「双方、魂の代償を天秤(リーブラ)に」の前置きの後(前置きは省略される事も)、自分が勝利した場合の要求事項を届け出て、これを立会人が「ālea jacta est.(賽は投げられた)」の宣言と共に承認する事で正式な決闘が受諾され、日取りやルール、場所などが調整される。
- 要求事項は後日設定も可能であり、(セセリアの皮肉止まりと思われるが)要求を設定せずに決闘に臨む事も可能と思われる。乗機が整備中などの場合は委員会もしくは立会人への申請で利用可能になる予定日まで先送りする事も可能。
- 決闘開始時には対戦者またはチーム代表同士が「両者、向顔」の合図でお互いのコクピットに顔を映し合い、最後の宣誓として下記の口上を述べる。多数対多数の決闘の場合は、代表者が必ずしもパイロットである必要はなく、陣営の指揮官が代表であっても良い。
- 勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず。操縦者の技のみで決まらず。ただ、結果のみが真実。
- 立会人の「決心解放(フィックス・リリース)」の号令により決闘開始。
- 「相手機体のブレードアンテナを折損させる」ことで決着。機体の全体的な損傷度合いは考慮されない。団体戦では大将機の「撃墜」が決着となるルールの場合、僚機は「撃墜」されるまでは戦闘行為が可能で撃墜判定を下されたとしても機体の移動や味方間の通信、「生存者」へのサポートに関しては可能とみられる。アンテナが複数本ある場合は一本でも破壊された時点で撃墜判定。
- 決闘に使用出来るモビルスーツには一定のレギュレーションがあり、規定の長さ以上のブレードアンテナや要件を満たしたコクピットなどを備えている必要がある。アンテナは先述したように複数本でも問題なく折り畳み式や後頭部の配置、後付けも認可されているようで、それぞれ折り畳み式はディランザ グエル専用機、後頭部配置はグラスレー系、後付けはデミトレーナーに採用されている(決闘前に展開出来なかったり決闘中に格納すると反則負けになると思われる)。
- HGハインドリー、ディランザ・ソル、ザウォート・ヘヴィのインストでは、民生用やグレードを下げたパーツの使用やOSによってリミッターを施すことで性能に制限をかけている。ディランザの場合、リミッターによって性能を7割程度に落としているとされる。また、ビーム兵器も決闘用に出力を下げることが義務付けられており、緑色のビームによって視覚化されている。実戦用のビームはピンク色、もしくは水色となっており、決闘場のシールドでは防ぎきれない。OSのリミッターの解除にはかなり時間がかかるらしく、1秒1刻を争うテロなどの非常時にはリミッターの解除をしないまま出撃をせざるを得なくなっている。
ルール
個人戦
最も基本的な1対1の果たし合い。
集団戦
1対複数、もしくは複数機同士の戦闘。
連戦
通常の個人戦と変わりないが、ホルダーへの挑戦の場合にはホルダー側は戦闘が終わっても、間を置かずに次々に現れる挑戦者を連続でさばいていかねばならないという、挑戦者側に有利なルールとなっている。
ホルダーが敗北した場合は勝者が暫定ホルダーとなって残りの挑戦者と対戦を行う。
ランブルリング
いわゆるバトルロイヤル。オープンキャンパス最終日に開催され、参加は任意であるもののホルダーには参戦義務が課せられ、参加者一同が「戦場」に集い最後まで生き残った者が優勝となる。
補足
- 決闘の最優秀者である“ホルダー”を撃破した際はホルダーの称号を兼ねている専用の白制服と、「ベネリットグループ総裁令嬢ミオリネ・レンブランとの暫定的な婚約関係」が渡る。
- ホルダーには最終参加から二週間ごとの決闘参加義務が課せられており、乗機が整備中などで開催が延期されると累積され後ほど全て消化しなければならない。
- 立会人の裁量や相手の許可次第では多対一での挑戦や決闘中の対戦相手の変更なども柔軟に行われる。
- 寮同士の戦闘の場合は寮戦績として別個にカウントされ個人戦績には影響しないと思われるが、ホルダーが所属している寮が敗北した事例が現状描かれていないためホルダー移動の処理に関しては不明。
- 戦術試験区域で開催される場合、通常はMSコンテナに機体を格納して運搬するが直接機体でレーンを移動して開催場所に到達しても可。
- MSに乗らず、生身での決闘が行われる場合もある。作中ではグエルとスレッタがフェンシングで対決し、スレッタがグエルのヘルメットに剣を当てて勝利した。この時の宣誓は「勝敗はその者の立場のみで決まらず、その者の技のみで決まらず。ただ、結果のみが真実」。
- シリーズ構成を担当する大河内一楼氏曰く、「レースや綱引きなど、戦争ではありえないゲームっぽいルールの設定も一応可能」とのこと。上述のフェンシングもその許容範囲の中で行われていたのかもしれない。
教員・生徒
※名前のみ登場した学生も記載
理事長
パイロット科
3年生
- グエル・ジェターク(KP001・ジェターク)※前ホルダー。
- エラン・ケレス(KP002・ペイル)
- シャディク・ゼネリ(KP003・グラスレー)
- ラウダ・ニール(KP013・ジェターク)
- サビーナ・ファルディン(KP014・グラスレー)
- エナオ・ジャズ(KP015・グラスレー)
- RACHEL SCHNAAS(KP019・所属寮不明)
- 第13話。オッズリストに掲載時点で個人戦6番人気。
- エボニー・ボアス(KP028・所属寮不明)
- PARKER EASTCOTT〈パーカー・イーストコット〉(KP029・所属寮不明)
- 一瞬だが顔が確認出来、有色人種と思われる。
- ハムレット・レーコ(KP033・グラスレー?)
- 第4話。実技試験に参加。乗機のハッチカラーが紫であるが、決闘オッズ表では紫がグラスレーであるもののハッチカラーと寮の関連が示されておらず詳細は不明。
2年生
- メイジー・メイ(LP011・グラスレー)
- イリーシャ・プラノ(LP012・グラスレー)
- レネ・コスタ(LP013・グラスレー)
- フェルシー・ロロ(LP017・ジェターク)
- THEDAL SARYAN(LP021・所属寮不明)
- 第13話。オッズリストに掲載時点で個人戦8番人気。
- JONAS MOUWEN(LP022・所属寮不明)
- 第8話。オッズリストに掲載時点で個人戦8番人気。
- JEFFERY EASTCOT〈ジェフリー・イーストコット?〉(LP023・所属寮不明)
- 第13話。ファミリーネームからパーカーの弟と思われるが、Tが一つ足りない(誤植か不明)。個人戦5番人気。
- オルタ・シューバッカ(LP029・所属寮不明)
- 第4・8話。実技試験に一発合格した。個人戦6番人気。
- スレッタ・マーキュリー(LP041・地球)※現ホルダー
1年生
- RAGNAR DOLES(MP028・所属寮不明)
- チュアチュリー・パンランチ(MP039・地球)
学年不明
メカニック科
3年生
- カミル・ケーシンク(KM048・ジェターク)
- ティル・ネイス(KM231・地球)
- アリヤ・マフヴァーシュ(KM237・地球)
2年生
1年生
- ロウジ・チャンテ(MM054・ブリオン)
- ボニー・リンドリン(学籍番号・所属寮不明)(CV:小原好美)
- ドラマCD『地球寮探偵部』に登場。フロント管理社の許可をもらって飼育していた愛猫ミスティ(CV:長縄まりあ)が失踪し、地球寮に捜索の手伝いを依頼する。
経営戦略科
3年生
- マルタン・アップモント(KS117・地球)
2年生
- ミオリネ・レンブラン(LS001・所属寮なし)
- セセリア・ドート(LS026・ブリオン)
- EARLTON WELLS(LS079・ペイル)
- 第6話。学園艦のクルーを務めており、スレッタと通信し、寮内放送でバースデーソングを流した。前髪を2つ分けにした茶髪の生徒とオールバックの紺(黒)髪の生徒の2名がセットで画面にいるがどちらかは不明。
1年生
- リリッケ・カドカ・リパティ(MS119・地球)
所属不明・その他
学年不明
- ジェターク寮オペレーター〈名称不明〉(学籍番号不明・ジェターク)(CV:松田颯水)
- 第1, 3, 17, 20, 21, 24話。ジェターク寮の決闘時のオペレーティングを担当しているためメカニックと思われる(第17話等では生徒表記)。ペトラの恋路も応援している。名称は明かされていないが、特例で記載。
- 明るい茶髪で小さめのツインシニヨンが特徴。
- ヒューゴ(学籍番号不明・ジェターク)
- 第5話。ラウダ機が無断出撃された際、カミルに搭乗者の情報を伝えた。同話のEDに一切記載されておらず本項の名前もTBS字幕のものを仮名としており、詳細は不明(登場シーンからメカニック科所属の可能性が高いとみられる)。
所属不明
- モブ三人娘〈名称不明〉(学籍番号・所属寮不明)(CV:天海由梨奈, 松田颯水, 結木梢)
- 第1, 2, 4, 16, 21話。編入当初のスレッタのヘアバンドを揶揄していたが、彼女がホルダーとなって以降は同情や羨望的な面を見せる。名称は明かされていないが、特例で記載。
- 唇が厚い茶髪のパーマ、黒髪おかっぱ、ハシバミ色のショートヘアの三人で常に行動していたが、このうち3人目が16話で「親が迎えに来る」と言っており、21話では登場していない。
- スプレー娘コンビ〈名称不明〉(学籍番号・所属寮不明)(CV:小針彩希, 渡部紗弓)
- 第4, 21, 22話。チュチュのデミトレーナーのメインカメラに遅効性遮蔽塗料を噴射し彼女の実技試験の妨害をして後日、ホルダーになったばかりのスレッタにも同様の行為を行い号泣する彼女を嘲笑するも、これに激怒したチュチュに糾弾されると共に鉄拳制裁される。名称は明かされていないが、特例で記載。
- 青髪のショートボブ、茶髪のポニーテールの二人で常に行動している。
- ジョン・ヴァン・シモンズ(学籍番号・所属寮不明)
- 第9話。レネのキープ君12号。リリッケとも面識を持っているとされる。
その他
モビルスーツ
- デミトレーナー:ブリオン社製
- カペル・クゥ:ハンマー・フィールド社製
- カペル・ジオ:ハンマー・フィールド社製
- クリバーリ:ダイゴウ社製
- クリバーリ・ドゥン:ダイゴウ社製
- 青いモビルスーツ(名称・製造元不明):第9話。過去にグエルとの決闘に敗北した以外の詳細は不明。
- アズラワン:ファリサ・ロボティクス製
- ホズラーⅡ:フォブラー・モーティブ製
- ハイペリス:バイホー・テクニカルラボ製
- ズヴァルヴィ:ヴィーラン・システム製
- ジネーテ:R&W(リューディ・アンド・ウィストン)製
- ラコウィー:グランツ・エンタープライズ製
関連タグ
ジェターク寮 / ペイル寮 / グラスレー寮 / ブリオン寮 / 地球寮
(架空の)関連学園
重複点が多い為、内情は各記事やスクールカーストも参照。いずれも方針レベルで格差や殺伐が目立つ学校であり、劇中それが嵩んで校そのものが傾く作品も多い。
白鵬堂学院、男塾、箱庭学園、デュエルアカデミア、椚ヶ丘中学校、遠月茶寮料理學園、天ノ川学園高校
※第16話以降のネタバレ注意
オープンキャンパスの特別イベント「ランブル・リング」に2機のガンダムが襲撃し、死傷者が出るという事態が起きてしまった。これ以降学園は一週間ほどの間、緊急事態下でフロント管理社の監視下に置かれることになり、今回の襲撃事件に対して恐れをなした大半の生徒達は学園を休学、もしくは別の学園に転校していった。
先述のモブ三人娘も、学園に緊急事態宣言が発令されて以降一週間弱は残っていたが親から疎開を勧められているという会話があった。
また、ネットの掲示板(こちらの世界で言えばTwitterみたいなものと思われる)では
「IMMA head out! (今すぐ出ていきたい!)」
「I can‘t bear to sit in an MS cockpit anymore. (もうMSのコックピットに乗りたくない。)」
「Gund-arm.inc must be responsible for this attack. (株式会社ガンダムが今回の襲撃に関与しているに違いない。)」
「Earthians should be go back to earth! (アーシアンは地球に帰れ!)」
「If only Mr.Guel was here (もしグエルがいてくれたなら)」
といった襲撃事件に恐怖を抱いた声だけでなく、『今回の2機のガンダムによる襲撃事件は地球寮が関わっている』といういわれのないデマが流れて、地球寮全員がテロリストの一員と見なされる事態に陥ってしまう(それでも1週間の停学処分及びMSの没収という処分が下されており、退学までには至らなかったのがせめてもの救いであったが)。
その後はフロント管理社の象徴ともいえるデミギャリソンは立ち去り、一応平穏を取り戻してはいたが、ランブルリング襲撃犯の片割れである「ソーン」とそのパイロットが再び襲撃(厳密にはある集団の首長が学内某所に匿われていたものを解き放ったというべきか)。
ほぼ第9戦術試験区域内の騒動であった前回を上回る被害ととあるキャラも含めた多くの死傷者を発生させ、学園は機能を停止する事になった。
生き残った大半の生徒達は仮設住宅での避難生活を送るが、学園内のライフラインが大ダメージを受けた事でまともな食事はおろか、入浴すらも難しい状況下に陥ってしまう。
その後も復旧を待つ状態だったが、クワイエット・ゼロを巡るグループと議会連合の衝突の最中において、ベネリットグループ代表のミオリネが突如グループの解体を宣言。グループ内企業から推薦された学生が集まるアスティカシア高等専門学園は存続の危機に直面した。
……のだが、結果的にはとある人物の協力もあって、学園自体は解体される事無く、3年後も存続している。
なお、3年の月日の経過と共に制服はセーラー服のデザインを取り入れた新デザインに変更され、学園で採用されている教習用MSもデミトレーナーからジェターク社が開発したと思しきMSのユザールに置き換わっている。